11May
週刊チャートナビ482回(2024.05.06~2024.05.10)は、一週間の相場(ドル円・ユーロドル・ポンドドル)を振り返ります。環境認識とトレード・プランの解説、今週の深掘りではトレードに役立つケース・スタディをします。トレードの予習と復習にお役立てください。
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ドル円
今週の見通し
概要
- 8.5兆円規模の為替介入で、152円まで円高ドル安になり、3月安値上昇波の61.8%ポイントまで押された。
- 160円を超える展開はしばらく後になりそうだが、金融政策が変わらない限り、円安は止まらないだろう。
売り手の注目
先週大陰線に注目。
買い手の注目
2023年高値152円は、3月安値上昇波の押し目候補61.8%ポイント。
トレーディング・レンジ
TR上段㊤ | 5.1戻り高値 |
TR中段 | 152.00と5.2戻り高値 |
TR下段㊦ | 150.00(000) |
今週のシナリオ
4時間足ベアの視点
①先週の大陰線を背景に152円へ戻り売り。②152円サポートが崩れれば、150円を目安にショート。
4時間足ブルの視点
①152円サポートを背景に先週大陰線の”引き戻し”を買う。1時間足→4時間足21SMAの乖離幅を狙う。
今週の値動き
先週、5/1の為替介入で152円(2023年高値)へ急落後、156.00へ引き戻され、ダブルトップを形成中。
今週の攻略ポイント
5/1為替介入の”引き戻し”を狙う。
今週は5/1為替介入の”引き戻し”を狙った。152円の強い反発をみて”V字底”も疑っていたので、月曜のロングを金曜まで保有できた。
152円への引き戻し中、1時間足21SMAに沿った上昇トレンドを形成したが、4時間足21SMAや155円のレジスタンス候補や、押し目がV字底ばかりで買えなかった。
毎日の攻略ポイント
フェーズ1.5/1為替介入の引き戻し。
05/06月曜
2023年高値152円は、3月安値上昇波の押し目候補61.8%ポイント。
ベアの視点:①153.00+1時間足21SMAのレジスタンスで152.00へショート。
ブルの視点:①5.1下降波の引き戻しを買う。1時間足→4時間足21SMAの乖離幅狙い。
- 東京時間、金曜陰線の戻り目崩れ+安値切り上げで青1ロング、2本目の4時間足クローズ、154.00で1/2決済。
- NY時間、153.50+1時間足21SMAの押し目買いを確認してホールド。
- 翌日、4時間足21SMAのレジサポ転換を確認。金曜のNY時間、156.00の2番天井で全決済。
05/07火曜
- 5/1下降波(+5/2高値下降波)を基準にする。
- 昨日は153.00から154.00へ戻した。
ベアの視点:①154.00の戻り目から前回安値へ戻り売り。
ブルの視点:①154.00の戻り目崩れで155.00へロング。
- 東京時間、4時間足21SMAでの値動きを観察。
- ロンドン時間、4時間足21SMAのレジサポ転換の押し目は、V字底でロング見送り。
05/08水曜
5/1下降波(+5/2高値下降波)の半値戻し155.00付近へ上昇。
ベアの視点:①155.00の戻り目から前回安値へ戻り売り。
ブルの視点:①155.00の戻り目崩れで5/2高値へロング。
- 東京時間、2本目の4時間陽線が155.00を更新。
- ロンドン・NY時間、15分足21SMAの電車道で買えなかった。
05/09木曜
5/1下降波の61.8%引き戻しポイントまで戻した。
ベアの視点:①152.00上昇トレンドの押し目候補へショート。
ブルの視点:①152.00上昇トレンドの押し目買い。
- 東京時間の押し目はV字底でロングできず。
- ロンドン時間、高値抜けロングは高値を掴むリスクから見送り。
05/10金曜
5/1下降波の戻り売り候補5/2高値付近に到達。
ベアの視点:①5/1下降波の戻り売り。5/2高値付近に戻り目形成を待ってショート。
ブルの視点:①152.00上昇トレンドの押し目買い。
156.00に2番天井待ちでノーポジ。
ユーロドル
今週の見通し
概要
- 2023年高値は2021年高値下降波の戻り売り候補。
- 12月安値の更新で下目線。
CPI下降波のハラミ内。先週はCPI下降波の戻り売りが否定されて、安値を切り上げたが、200日MAで強い抵抗を受けた。
売り手の注目
- 4月陰線終値が、12月安値を更新済み。
- 200日MAの強反発。雇用統計の急騰が”ダマシ”の可能性アリ。
買い手の注目
1.0600→先週安値へ安値切り上げ。
トレーディング・レンジ
TR上段㊤ | CPI高値 |
TR中段 | 先週高安 |
TR下段㊦ | 4月安値 |
今週のシナリオ
4時間足ベアの視点
12月安値ブレイク背景の200日MA強反発が根拠。①200日MA+先週高値のレジスタンスからCPI下降波を戻り売り。
4時間足ブルの視点
1.0600→先週安値へ安値切り上げが根拠。①先週安値上昇波を押し目買い。
今週の値動き
200日SMAに3トップからの3波戻り売りが否定から、200日SMAへ2番天井の試しで買われた。
今週の攻略ポイント
CPI下降波の戻り売り狙い。
先週に引き続き、CPI下降波の戻り売りに再挑戦。雇用統計での200日SMA強襲から”ダマシの高値”を疑ったが、2番天井を試す動きになった。
毎日の攻略ポイント
フェーズ1.1番天井からネックラインへ下落。
フェーズ2.ネックラインから2番天井へ押し目買い。
05/06月曜
- CPI下降波の深い戻り目に200日MA+先週高値の強反発を確認。
- 雇用統計の急騰が”ダマシ”になって売られる疑いがある。
ベアの視点:CPI下降波の戻り売り。①200日MAへの上値試しからショート。②2週前高値の押し目崩れでショート。
ブルの視点:①5.2安値上昇波の押し目買い。2週前高値、または、12月安値が押し目候補。
200日SMAに2番天井待ちでノーポジ。
05/07火曜
CPI下降波の深い戻り目、200日MAに頭を押さえられている。
ベアの視点:CPI下降波の戻り売り。①200日MAへの上値試しからショート。②雇用統計安値付近の押し目崩れでショート。
ブルの視点:①5.2安値上昇波の押し目買い。雇用統計安値、または、12月安値が押し目候補。
200日SMAに3トップを形成するも、黄1ショートは深夜で入れなかった。
05/08水曜
CPI下降波の深い戻り目、200日SMAに3トップ確定。
ベアの視点:①CPI下降波の戻り売り。雇用統計安値(=3トップ・ネック)の押し目崩れで、12月安値抜きショート。
ブルの視点:①5.2安値上昇波の押し目買い。雇用統計安値、または、12月安値が押し目候補。
- 東京時間、5/2安値上昇波の押し目買い疑いもあるが、3トップ・ネック割れから2本目の4時間足で赤1ショート。
- ロンドン時間、3本目の4時間陽線確定で撤退。
- NY時間、ブルベアの攻防を様子見。
05/09木曜
3トップ・ネックを下に割るも、5/2安値上昇波の押し目買いと持ち合っている。
ベアの視点:①CPI下降波の戻り売り。3トップからの3波戻り売り。
ブルの視点:①5.2安値上昇波の押し目買い。3トップからの3波戻り売り失敗でロング。
- 東京時間、2本目の4時間足ピンバーの安値抜けで赤1ショート。
- ロンドン時間、12月安値のサポートで撤退。
- NY時間、前日高値の上抜き返しで青1ロング。
- 翌日の東京時間、前日高値の更新できず、1本目の4時間足クローズでアウト。
05/10金曜
3トップからの3波戻り売りは、12月安値のサポートで否定されたが、200日SMAに2番天井をつくる疑いがある。
ベアの視点:①CPI下降波の戻り売り。200日SMAに2番天井を待ってショート。
ブルの視点:①5.2安値上昇波の押し目買いをフォロー。前日陽線の押し目買い。
200日SMAに2番天井待ちでノーポジ。
ポンドドル
今週の見通し
概要
GBPUSD 日足に月足ロウソク
2023年高値から12月高値Mトップへ高値切下げ(2021年高値下降波の戻り売り候補)
GBPUSD 4時間足に月足+週足ロウソク
- CPI下降波のハラミ内。先週はCPI下降波の戻り売りがFOMCで否定され、安値を切り上げたが、その後、200日MAの強くレジスタンスされた。
- 重要経済指標:BOE政策金利
売り手の注目
- 4月陰線終値の12月安値更新で下目線。
- 200日MAの強反発。雇用統計の急騰が”ダマシの高値”になる疑いアリ。
買い手の注目
1.2300→先週安値へ安値切り上げ。
トレーディング・レンジ
TR上段㊤ | CPI高値(=4月高値) |
TR中段 | 先週高安 |
TR下段㊦ | 4月安値 |
今週のシナリオ
4時間足ベアの視点
12月安値ブレイク背景の200日MAの強い抵抗が根拠。①200日MA+先週高値のレジスタンスからCPI下降波を戻り売り。
4時間足ブルの視点
1.0600→先週安値へ安値切り上げが根拠。①4月安値上昇トレンドを押し目買い。
今週の値動き
GBPUSD 1時間足に月足+週足+日足ロウソク
200日SMAレジスタンスからのCPI下降波戻り売りは、先週安値のネックラインでサポートされ、再び、200日SMAを試し、三尊天井を形成中。
今週の攻略ポイント
GBPUSD 4時間足に月足+週足ロウソク
CPI下降波の戻り売り狙い。
今週もCPI下降波の戻り売り狙い。200日SMAへの強襲から”ダマシの高値”を疑ったが、先週安値のネックラインでサポートされ、三尊天井を 形成中。
毎日の攻略ポイント
GBPUSD 15分足に週足+日足+4時間足ロウソク
フェーズ1.ネックラインへ下落。
- 月曜のNY時間、200日SMAのレジスタンスを根拠に、高値切り下げで、赤1ショート。
- 水曜の先週安値到達でアウト。
フェーズ2.ネックラインから3番天井へ押し目買い。
木曜のBOE以降、引き戻しが始まったが200日SMAへのアゲ幅なくノーポジ。
今週の深堀り
フォーカス&ディープ。
仕事で戦略的な意思決定をするときって、データをもとに”分析と洞察”を行いますが、FXトレードもこれと全く一緒です。
分析力は分ける能力で、複雑な事柄の構成を要素に分けて見やすくする能力。洞察力は分析された情報から、本質や重要ポイントを見極める能力。
上図のように、除外していいグレーゾーンと、注目すべきホワイトゾーンに分け、さらに、見るべき洞察ポイントを絞り込む。
ホワイトゾーンのみで行動するから、なぜ勝てたのか、なぜ負けたのか、結果に対する原因が明確になり成長を実感できる。
デイトレなら本日の洞察ポイント、週トレなら今週の洞察ポイントまで値が動くのを待って、買う、買いが否定されたら売る。
この2択だけ決めておけばいい。
この手順で意思決定するとき、大きな障害になるのが、情報過多と選択肢の多さです。
情報量が膨大、かつ、選択肢が10個もあったら、分析や洞察なんて絶対ムリ!情報量を増やせば、必然的に選択肢も増え混乱を招きます。
洞察すべきポイントとは、お金が集まるところです。
そのために、市場参加者の関心の的となるところを見つけることです。
アーケードゲームの”コイン落とし”を想像してください。
メダルをマシンの中に投入すると、押し板によりメダルが押し出されて、当たり口の中に落ちたメダルを獲得できます。
自分の投入した1枚のコインで、沢山のコインをゲットするためには、コインが集まってるところを狙いますよね。
トレードもこれと同じで、コインが集まるところを狙えばいいんです。
じゃ、どういうところにコインが集まるのか?
相場は長いものに巻かれます。
5分足より1時間足、1時間足より4時間足、4時間足より日足。水平線もトレンドラインもローソク足も移動平均線も、より長期足のほうがコインが集まります。
先週はCPI下降波の戻り売りを狙いました。12月安値と日足21SMAのクロスは戻り売り候補として、必要十分なコインが集まると思ったからです。
しかしながら、FOMCで流れが変わって、金曜日の雇用統計で200日SMAを再び試しました。
そこで、今週は”200日SMAの強反発”を洞察ポイントとしてコインを投入しました。
有名な”グランビルの法則”の基準となる200日SMAなので、他のトレーダーもコインを投入するだろうと考えたからです。
また、200日SMAはCPI下降波の深い戻り目なので、先週陽線の上髭が”ダマシの高値”になって急落することも期待しました。
結果は、12月安値がネックラインとなり、2番天井を試す動きになりましたが、来週も引き続き、2番天井から戻り売りを仕掛けるつもりだし、もし、2番天井が崩れたら、今度は買いのチャンスです。
先週から複数回にわたり、CPI下降波の戻り売りを仕掛けてますが、大きな波の押し目買いや戻り売りが、一発で決まらないのは普通のことなので問題ありません。
深い戻り目での200日SMAの強反発という事柄に対して、V字反転するか、ダブル・トップになるかは正直わかりません。
相場の値動きって、必然に近いものから、全くの偶然までグラデーションになってます。
我々トレーダーにとっては、再現性の高さこそが重要なので、必然に近いだろう動きを選んでポジションを持ちますが、そこに別の要素が介入すれば偶然の動きをします。
何が言いたいのかというと、思惑通りにいかない原因を探るべきときと、そうでないときがあるということです。
今週のユーロドルなら、200日SMAの強反発を洞察して、CPI下降波の戻り売りの目が残っていることに気づけることが重要でした。
先週の戻り売りが否定されたことと、4月安値から安値を切り上げたことで、大局を上目線にしてしまうのは間違いです。
洞察力を鍛えれば、課題の発見、リスク回避、先見性のステータスが大幅に向上するので、良いことずくめです。
来週の相場観
ドル円
概要
- 2度の為替介入で160円から152円まで円高になるも、先週の上昇で半値まで引き戻された。
- 160円を超える展開はしばらく後になりそうだが、金融政策が変わらない限り、円安は止まらないだろう。
- 3月安値上昇波の61.8%押し目152円の押し目買いと160円介入波の50.0%戻り売りの戦い。
- 156.00-154.00で持ち合うかもしれない。
- 重要経済指標:米国CPI
売り手の注目
156.00は1回目の介入160円下降波の半値戻し+2回目の介入61.8%戻しの戻り売り候補。
買い手の注目
3月安値上昇波の152.00押し目サポート。
トレーディング・レンジ
上段㊤ | 5/1戻り高値 |
中段 | 156.00(先週高値)と154.00 |
下段㊦ | 152.00 |
来週のシナリオ
4時間足ベアの視点
160.00下降波をフォロー。①156円の戻り目から154.00へ戻り売り。
4時間足ブルの視点
3月安値上昇波の152.00押し目買いをフォロー。①先週高値の戻り目崩れで、5/1高値へロング。②152.00上昇波を押し目買い。
ユーロドル
概要
- 2023年高値は2021年高値下降波の戻り売り候補。
- 12月安値の更新で大局は下目線。
- 4月安値上昇トレンドの押し目買いと、200日SMAレジスタンスのCPI下降波戻り売りの戦い。
- 重要経済指標:米国CPI・欧州四半期GDP
売り手の注目
- 4月陰線終値が、12月安値を更新。
- 200日MAのレジスタンス。
買い手の注目
4月安値上昇トレンドが発生中。
トレーディング・レンジ
上段㊤ | CPI高値 |
中段 | 先週コマ足高安(安値側は12月安値) |
下段㊦ | 4月安値 |
来週のシナリオ
4時間足ベアの視点
12月安値ブレイク背景の200日MAレジスタンスが根拠。①200日MAの2番天井からCPI下降波を戻り売り。
4時間足ブルの視点
4月安値上昇トレンドをフォロー。①200日SMAの2番天井崩れでCPI高値へロング。
◆お断り◆
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コメント
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コメント (11)
おつかれさまです。今週は結局、フォレックステスターをしつつ、リアルトレードは普段通りしてしまいました。
ユーロドルは、先生が大局は上目線のままだ、とおっしゃっていたので、再度確認して、納得してトレードしていました。
先週のフラッグからやっと出たと思ったら12月安値で戻っていって、ダマシかい!でやれやれでした💦
12月安値を超えるか?否か?と思っていたので、痛手はありませんでしたが、そこそこ相場がわかってきたものの、まだまだだなと思うところです。
ドル円は、156円付近の天井までロング取ることができました。
ここの天井では上からのショートか、下からのロングだけだなと思いつつ、ショートしたつもりが操作誤りでロングになってて失敗こいて泣いてました(´;ω;`)ウゥゥ
でも、今週はトータルで少しですけどプラスになったのでとりあえず良しとしました。
が、大きなお金でトレードするにはまだ自信がないので、フォレックステスターの練習を終わらせるようにしようと思います。
フォレックステスターは、一週間ごとに長期足でのシナリオ、ブルベアのだいたいの方向性を書いて、その後の動きとトレードをして、あとは最速で走らせています。
ちょっと手間かもしれないんですけど、やり続けて、これが終わって様子を見つつロットをあげようと思います。今の少額を増やしてのロット増を目指そうかと思います。
先生のブログと動画を基に、自身で課題を考えての勉強をしているのですが、それでも不安になることもあるのですけど、先生からのコメント返信に励まされております。いつもありがとうございます!!
来週も頑張ります!!
これから暑くなりますので、先生、ご体調にはくれぐれもご自愛ください。私も気を付けます( ´∀` )
先生、月曜から金曜までずっと保有されていたのですね。すごいです👏私もそんなふうにできるよう頑張ります!!
トータル・プラス、おめでとうございます!
利伸ばしのコツは、半分を決済して、心理的に楽にしておいてから、残り半分で目標値まで徹底的に伸ばします。
その際、ガイドラインを決めておくと良いです。今週なら、1時間足21SMAとか。ガイドにできるものがなければ、ダブルトップが目安になりますね。
今週もありがとうございます。
自分は分析も洞察も本当にまだまだです。
分析について、自分はリスクを恐れすぎて分解しすぎ、「玉ねぎの皮を永遠剥く状態」になってしまってることに気づきました。
例えば迷晴さんがよく図解でご説明されてる押し目買い。
上位足上昇トレンド波の上位足押し目買い候補で、短期足のwボトムNC抜けを確認しての押し目買いエントリー。
王道の勝ちパターンですが、自分はリスクを恐れすぎて、
・NCを抜けたけど、まだ下位足下降トレンドのラス戻高値は抜いていない逆張り状態、直近戻高値で壁打ちされる可能性がある
→いざ戻高値の上抜きを確認してからだと、確かに上昇確率は上がったかもだが、今度はもう損切位置が遠くてRR的に仕掛けられない
こんな沼に陥ってしまっていました。以前より少し上達して各時間足の波が見えトレーダーの思惑を言語化できるようになった分、無意識に分解深掘りが止まらなくなっていました。
分析の際に重要なのは、「優位性要素とリスク要素の適切なサイズ分解と適切な組み合わせ」だと改めて感じました。
今週のドル円月曜ロングを見送ってしまったのもまさにこれでした。機会損失する思考回路は以下です。
153円(介入安値)及び1HSMAの小さな戻り目保合崩れ、ここを崩すことで、雇用統計下落で慌てて売った人、153円を背にレジサポ転換戻り売りを狙った人の損切で上昇が見込める。
ただし投資家心理から値動きの力学を言語化はできるが、ではその上昇エネルギーがどの程度か、直上の抵抗を突破するだけの力があるか、自信が持てない。
今回だと雇用統計急落起点高値(4H孕足高値)での壁打ちリスク。
エントリポイントからの距離と損切地点を見ると信頼RRは1を切っており、この戻り目崩れが急落起点高値を抜きうる力を有しているのか自信が持てず、
急落起点高値を抜いて1HSMAへ下押しレジサポ転換したタイミングでロングしたいと考える、結果戻らずにそのままいってしまうというオチでした。
「コインの集中タイミング」はある程度言語化・洞察できても、「エネルギー量」が適切に見極められてないのが自分の現状です。
結局どこでエントリーしようが必ずリスク要素は残るので、どこからどこまでが「実(優位性)」で「皮(リスク)」なのか、
これを自分の中で自信持って定義できるようにならないと、心の底からトレードで食っていける自信はつかないなとつくづく思い知らされます。
洞察力は、毎週のケーススタディを通じて、値動きの力関係を体感しながら磨いていくしかありませんね。
長文アウトプット大変失礼いたしました。
引き続き何卒よろしくお願いいたしますmm
おつかれさまです!
おっしゃるとおり、相場はエネルギーの大きい方へ動くので、ブルとベアのエネルギー量が目視できたらいいのですが、そうはいかないところに洞察力が求められます。
ボクは雇用統計でも破れなかった152円(2023年高値)の強いサポートを洞察ポイントとしました。先週金曜のV字底をみて、雇用統計の急落高値で売りを仕掛ける人はそれほどいないだろうと考えました。
急落後にV字底になることはよくあるので、そうなると、1時間足21SMAへの押し戻しなく上昇してしまうかもしれません。もし、押し戻しがあっても、建値より上値だろうと判断しました。
トレードって、仮説にお金を建てるゲームです。何らかの根拠を以て、優勢と思える側にかけるしかないんですよね。
いつも解説いただき本当にありがとうございます。
迷晴さんの解説を聞くといつも本当にその通りだなと深く納得するのですが、リアルトレードだと複数の事実の優先順位付けに思考が振り回され、まだまだ練習不足です。
ゲームの構造を把握し、自滅ではない試合に入る形は作れてると思うので、洞察力をひたすら磨いていきたいと思います。
引き続き何卒よろしくお願いいたしますmm
いつもご教授頂き有難うございます。洞察力との解説でしたがユーロドルが先週クローズした時点で雇用統計高値が騙しになるのかどうか自分も見定めたかったのですが、結果的に今週内で結果は出ずに来週以降持ち越しになったと思います。上1.07130、下1.07230のハラミの中にあると見ており、来週の米CPIでどちらかに抜けると思いますのでそこまで様子見しようと思います。自分は今週あまりいいトレードができませんでしたが、ユーロドル=ドルインデックス ということで、このハラミの中で動いているということは短期足の枠内で動いており、その中のテクニカルはあまり信用性は高くないので振らされ易い地合いになることを洞察できなかったことが今週の敗因かと思いますので、今後はそうした洞察力をもっと身につけていかなければなりませんし、やはりトレードし易い所はこれ以上売られない、買われない所かと思います。今週でいえば木曜20:00のユーロドル安値が4時間足のボトムと見られここにしっかり気づかなければならなかったのですが、来週以降はここを割れてくるのかどうかを注視して、ユーロドル4時間足サイクルがレフト、ライトどちらのトランスレーションに進行していくかを見定めたいと思います。
おつかれさまです!
ユーロドル、200日移動平均線でダブルトップをつくりそうですね。来週は、米CPIがあるので、やっと決着がつきそうですね。
いつも詳しい解説ありがとうございます。
今回の動画では、「洞察」という言葉が出てきてはっとさせられました。
分析というのはいつも意識していましたが、洞察ということまではあまり気にすることはなかったからです。
チャートの裏の大衆の意識を考えながらするのが“洞察”ということなのかなあと考えております。
ところで、今週のトレードについていくつか質問があるのですが、ご回答いただけるとありたがいです。
1.月曜日(6日)のユーロドルについて
ユーロドルは、月曜はノートレードということでしたが、ポンドドルは同日、二番天井からショートしていると思います。
チャート的には同じような形をしていると思いますが、ユーロドルはトレードせず、ポンドドルはエントリーした理由は何でしょうか?
2.試しを待つ場合とそうでない場合について
7日のユーロドルですが、エントリータイミングが深夜になったのでエントリーしなかったと解説されていました。
もしエントリーしたとすれば、黄色1の8日2:00の足で、それはM15レベルのWトップの上値試しの後のタイミングだと思います。
迷晴れさんの解説では、このようなWトップの上値試しの後にエントリーする場合と、(上値試しを待たず)Wトップのネックラインを割ってすぐにエントリーする場合があるようなのですが、この違いはどのように使い分けているでしょうか?
以上、回答いただけると幸いです。
1.ユーロドルは200日SMA+1.0800まで、まだ上がありそうだったから。ポンドドルは200日SMAをオーバーシュートしていて、ラス押し安値も下抜いたから。
2.買い手がいるかどうか。7日の3番天井ショートは、下降3波に似た性質と考えているから。
なるほど、よくわかりました。ご回答ありがとうございました。