9Aug
チャートの右側ばかり見ていてもトレードで勝つことはできません。勝ち組になるにはチャートの左側で起こっている事象を読み解く力が必須です。
photo credit: dynamosquito via photopin cc
未来はわからないからこそ、トレーダーは過去から優位性を探ろうとする。
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もしもチャートに左側がなかったら、おそらく誰もトレードなどできないでしょう。過去からの流れや事象から優位性を見つけ出せるからこそ常に勝てるトレーダーが存在します。チャートの左側の分析こそがトレーダーの生命線です。
わずか数分間のトレードをするにしても、必ず大きな時間足から推理する。
日足は下目線、前日の安値を下にブレイクしたことで、今日は落ちるカモしてないことが予想できます。
8時間足は戻り高値aを上抜いたので上目線になった。ここで考えることは日足と8時間足の攻防が起こる可能性があるということ。
日足のサポートは前日にブレイクしたので、8時間足のサポートまでを狙える。その後は日足と8時間足の攻防がありそうだ。時間足の強弱関係は日足>8時間足なので売りにバイアスをかけつつ、さらに下にある日足サポートまでを狙える。
短期足でエントリータイミングを探るが、ここにも小さなストーリーがある。
前日に日足サポートaを下抜けたので、短期足のネックラインbのブレイクでチャレンジしてみるが止められレンジCをつくった。日足サポートの威力は怖いので、ここで利食いして逃げておく。レンジCからの買いが失敗したのはレンジcを下抜いたことで確定、この事実を背中にしたショートは優位性が高い。
8時間足サポートまでのショートをとったら、ここで日足売りと8時間足買いの攻防でキレイに戻り売りが入らない可能性を考えなければいけない。全体の流れは売りなので日足レジスタンスを背中にリスクを限定してのショートするのもいいと思う。ただし、いつ落ち始めるかわからないので、しばらくもみ合う覚悟が必要だ。エントリーポイントaは上髭3本出たあとなので、こういうポイントはエントリーしやすい。より安全なのは8時間足サポートを下抜いてからショート、レンジbもつくってくれたので、ここを背中にしてのショートはやりやすい。
今日のまとめ
戦いの中で自分の背中を守ってくれるものがあるのは心強い。チャートの左側には必ずそういう事象が存在するので、それを見つけるスキルを養うことが上手なトレーダーになる近道です。このスキルは集団心理を読み解くことになるので、一旦身につけてしまえば普遍的で時間足にとらわれることがありません。僕もいろいろインジケータを使いましたが、パラメータの設定や相場状況で微妙に効いたり効かなかったりすることが多く、基準にするにはイマイチ理屈が腑に落ちない感じでした。今ではインジケータを補助的に使っていますが、自分の考えを後押ししてくれるので、こういう使い方のほうがいいですね。
■投資のリスクについて■この動画、ブログは、相場について個人の見解を解説したものであり、利益を保証するものではありません。投資をされる場合は、それに関わるリスクを十分ご考慮の上、ご自身でご判断ください。
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コメント
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私もシャーロックホームズ大好きです。 (ポワロも好きです)
難しい相場=方向感のない相場=確率が低い=プロはやらない
確率が低いところでも勝つのがプロではなく、
確率の低いところではやらない判断ができるのがプロですね。
いろいろなプロの方から何度も聞きました。
肝に銘じて、「そもそも今やるべきか?」から始めたいと思います。
あえて難しいところにチャレンジしようという意図ではないのですが、
「さあ今日もトレードしよう!」から始めてしまうと、
ひととおり終わってから方向感のない相場での無駄撃ちであったことに気づくことがあります。
逆に、今日はよい成績だった! 私は天才ではないか? と思う時は、
単によく動いている相場だったりしました。
始める前に、波の状況をよく吟味するべきですね。
ありがとうございました。
ためになる動画ありがとうございます。トレードがうまくなりたくて必至で勉強しています。質問したいことがいくつかあるのですが自分でなるべく考えないとと思い、一つだけまず質問さてください。日足のネックラインまで落ちるのを期待してのショートでしたが、ダブルボトムと考えてネックラインとおっしゃったのでしょうか。考え方を教えてください。
その通り、ダブルボトムのネックラインです。
拝見させていただきました。
後ろ盾や足がかりを見出しながらトレードするように心がけています。
それでも、まだあまり見えていません。
そこを意識します。
ありがとうございました。