11Mar
週刊チャートナビ424回(2023.03.06~2023.03.10)は、ドル円、ユーロドル、ポンドドルの”ドルストレート通貨”の一週間を振り返るチャート考察です。
今週の為替相場解説
ドル円
今週の見通し
概要
22年陽線61.8%押し目買いによる上昇が続いているが、200日+100日MAに頭を押さえられた。
- 200日+100日MAに頭を押さえられ、先週は線陰コマ足。
- 先週高安のレンジが続く可能性もある。
- 134.0を割るまでブル・トレンドが継続。
- 重要経済指標▷3/9金曜 日銀政策金利発表+黒田総裁会見と米2月雇用統計
売り手の注目
200日MA+100日MA+12/20日銀の暴落高値周辺の上値抵抗帯。
買い手の注目
22年陽線押し目買い背景の日足ブル・トレンド+日足MA21のサポート。
トレーディング・レンジ
TR上段㊤:140.0(日足前回高値から半値戻し)
TR中段:12/20日銀会合高値と134.0ラス押し安値
TR下段㊦:133.0(レジサポ転換の可能性)
今週のシナリオ
4時間足ベアの視点
12/20高値+200日+100日MAの上値抵抗帯を根拠に、先週Wトップを使って134.0へ売る。
①先週高安レンジ継続なら先週高値に引きつけて売り。②キリサゲ3番天井からネック抜きのショート。③ネック割れから下降3波戻り売り。
4時間足ブルの視点
22年陽線61.8%押し目買い背景の日足ブル・トレンドを134.0を割るまでフォロー。
①先週高安レンジが継続なら先週安値に引き付けて買い。②137.0Wトップ崩れで先週高値更新を狙ってロング。③137.0Wトップ完成からの3波戻り売り失敗で押し目買い。
今週の値動き
火曜陽線が先週高値Wトップを否定すると、一旦、12/20高値の抵抗帯を上抜いたが、水曜終値は更新できずコマ足になり、木曜に深い押し目を形成。
金曜の「日銀金融政策会合」は、現行の緩和的な金融政策の維持を決定してノーサプライズ。これを受けて一時的に円安になった。
米2月雇用統計では失業率と賃金の悪化を受けて、3月FOMCでの大幅利上げ観測が後退したことで、ドルが反落、134.0の押し安値を試した。
今週の攻略ポイント
200日MA+12/20日銀高値の抵抗帯に注目しつつ、ブル・トレンドをフォロー。
200日MAは「グランビルの法則」の基準線であり、昨年12月は支持線として機能したので「サポレジ転換」の可能性がある。また、12/20日銀会合高値は暴落の起点であり、200日MAを下抜いた「強者の値」でもある。
つまり、12/20高値周辺の抵抗帯は、易々とは突破できないだろうことが想像できるので、基本戦略は22年陽線押し目買いのブル・トレンドをフォローすればいい。
1.先週高値Wトップ否定のシグナル。
6日月曜安値が先週安値のネックラインに届かず、長い下髭を残したことは「売り手の弱さ」を示唆する。
この時点で、先週高値Wトップの成功を疑い始め、翌日の7日火曜に下値支持帯を使って、前日安値との切上げ2番底でロング。
6日高値ネック抜けロングでもいいが、先週安値付近の支持帯を確認済なら、なるべく安く買う方が損切り幅も小さく、ネックライン付近で騙されるリスクもない。
7日当日はNY時間に「パウエル議長会見」を控えていたので、何かあれば逃げられるバッファを確保したかった。
2.8日コマ足の解釈。
8日水曜のコマ足をみて、12/20高値周辺の抵抗帯の強さから、9日木曜のロングは慎重になった。
むしろ、押し目形成まで一時的な売り選好になるとみて、前日高値の切下げで押し目形成まで売った。
3.重要指標もテクニカルの節目で止まる。
10日金曜の「日銀金融政策会合」では、現行の緩和的な金融政策の維持を決定。これを受けての一時的に円安になったが、押し目買いは高値を更新できず、雇用統計前に撤退しておいてよかった。
2月雇用統計はドル買いのバイアスをかけていたので、「日銀会合高値」を上抜いていたら、ポジションを残していたと思う。
米2月雇用統計では失業率と賃金の悪化を受けて、3月FOMCでの大幅利上げ観測が後退したことでドルが反落、134.0の押し安値を試した。
しかしながら、134.0の押し安値は上位足トレーダーの目線変更レートということで、しっかり反発している。
この急落で下目線にして、安値を掴まぬよう注意したい。
毎日の見通し
03/06月曜
先週安値を割ると、先週高安のWトップが完成だが、横這いになる可能性も残る。
ベアの視点:金曜陰線の続きを先週安値へ戻り売り。
ブルの視点:Wトップ崩れ狙い。先週安値から安値を切上げれば、先週高値へロング。
03/07火曜 米パウエルFRB議長発言
先週安値ネックから前日安値へ安値を切上げ始め、売りの弱さを感じる。
ベアの視点:先週高値で頭を押さえられれショート検討。
ブルの視点:Wトップ崩れ狙い。先週安値Mネックから前日安値への切上げで先週高値へロング。
03/08水曜 米2月ADP雇用統計
- 先週高値Wトップが崩れた。
- 金曜日の日銀イベントと米2月雇用統計を控え、このまま横這いになる可能性もある。
ベアの視点:12/20高値付近でレジスタンスされれば、前日陽線のあや押しショート検討。
ブルの視点:前日の大陽線を基準に12/20高値へ押し目買い。上値追いはしない。
03/09木曜
- 12/20高値を更新するも、その後に急落、抜けの1波の61.8%押しでV字底になって、高値更新を目指す流れ。
- 前日陽線終値は12/20高値を更新できずにコマ足でなった。
- 明日の日銀イベントと米雇用統計待ちの相場。
ベアの視点:前日のコマ足を根拠にダマシの高値狙い、12/20高値付近のレジスタンスで前日安値への試しをショート。
ブルの視点:上昇3波狙い。前日安値を試せば安値切上げでロング。
03/10金曜 日銀政策金利+黒田会見 米2月雇用統計
12/20高値+200日MAの抵抗が想定外に強く、136.0に深い押し目を形成中。
ベアの視点:136.0深い押し目崩れで、4時間チャネル+日足MA21へショート。
ブルの視点:①上昇3波狙い、136.0で深い押し目買い。②4時間チャネル+日足MA21を試せばロング検討。
毎日の値動き
03/06月曜
東京時間、金曜安値を割って日足が陰転したが、安値切上げのリスクから、ショートは見送り。
NY時間、東京時間から安値を切上げていたので、売りの弱さを感じでノーポジ。
03/07火曜
東京時間、15分キリアゲライン抜け、黄1の戻り売りは、先週安値から月曜安値への切上げをみて見送り。
ロンドン時間、先週安値から前日安値への安値切上げ狙い、4時間ピンバー確定+ミニWボトムネック抜け、青1ロング、ネックラインで半決済。
本日のパウエル議長発言はタカ派的内容との観測があり、テクニカルの買い場でもあるので、ロング・ポジションをホールド。
NY時間、パウエル議長の「利上げ加速の用意がある」発言でドルが急騰、この上昇波は12/20高値までホールド。
翌日の東京時間、4時間陽線終値が12/20高値を上抜くも、目標達成で調整が入るとみて、4時間大陽線クローズでアウト。
03/08水曜
東京時間、12/20高値目前で、黄1押し目買いは見送り。
ロンドン時間、12/20高値のレジサポ転換からロングで狙ったが足場が崩れた。
NY時間、前日安値上昇波の61.8%ポイントまで急落、押し目をつくらずV字底になって買えなかった。
03/09木曜
東京時間、12/20高値の上値抵抗帯を背景に、前日高値からの高値切下げで、赤1打診ショート、その後、前日安値からの切上げ失敗で赤2増し玉ショート。
ロンドン時間、売り圧力が強く、前日安値を更新。
NY時間、売られ過ぎ感があったので、136.0反発+4本目の4時間足クローズでアウト。
03/10金曜
東京時間、日銀の金融政策会合では、現行の緩和的な金融政策の維持を決定。これを受けた円売りで、ドルは正午にかけて一時137円に接近した。
黒田日銀総裁の会見では「大幅な金融緩和を続け、賃金を上げやすい環境を整えていくことが重要」である点などに改めて言及したが、市場の反応は鈍かった。
ロンドン時間、下押したところでスパイク狙いの青1ロング、高値更新ならず、4本目の4時間足陰転で撤退。
米2月雇用統計は失業率と賃金の悪化でドル反落、赤1戻り売り、4時間チャネル下の動きをアンダーシュートとみてを134.0手前の反発でアウト。
ユーロドル
今週の見通し
概要
1.10スーパキリ番+月足SMA21のレジスタンスvs.日足ブル・トレンド。
- 日足ブル・トレンドが発生中で、1.10下降波を修正波とみると、日足の押し目を探る動きにみえる。
- 2週前陰線がハラミ足確定、日足押し目エリア内、今週はWボトム2番底をつくるかも。
- 重要経済指標:3/9金曜 日銀政策金利発表+黒田総裁会見・米2月雇用統計
売り手の注目
1.10ベア・トレンド+日足MA21レジスタンス。
買い手の注目
1月日足ラス押し安値+100日MAのサポート。
トレーディング・レンジ
TR上段㊤:1.080戻り高値
TR中段:2週前はらみ高値と1月安値(=日足ラス押し安値)
TR下段㊦:1.03
今週のシナリオ
4時間足ベアの視点
1.10下降波を1月安値(=日足のラス押し安値)へ戻り売り。1月安値を割ると日足ブル・トレンドが崩れるので1.03へ売られやすくなる。
4時間足ブルの視点
日足ブル・トレンド背景、1月安値上に底値を固めれば、日足ブル・トレンドの押し目買い。
今週の値動き
2週前ハラミ足内での日足押し目形成が継続。2月雇用統計の急騰でWボトムが完成したかに見える。
今週の攻略ポイント
日足ブル・トレンドの押し目を形成。
今週を含めると、2週前ハラミ足内に日足ブル・トレンドの押し目をつくる動きが3週間続いた。
1.レンジ内張り戦略。
2週前ハラミ足のレンジ相場と見て「レンジ内張り戦略」を執行。
7日火曜はレンジ上限に引きつけて、レンジ下限までショート。
レンジ下限からのロングも狙ったが、雇用統計で爆上げとなった。
レンジを認識したなら、中途半端なところでポジションを持たないほうがいい。
6日月曜は、結果論で押し目買いできたと考えても、1.065(=前回高値ネック)に頭を押さえられたかもしれない。
毎日の見通し
03/06月曜
2週前ハラミ足のなかに日足の押し目を形成中。
ベアの視点:先週高値側に引きつけ、レンジ内張りショート。
ブルの視点:先週安値に引きつけ、レンジ内張りロング。
03/07火曜 米パウエルFRB議長発言
2週前ハラミ足のなかに日足の押し目を形成中で、昨日はハラミ高値まで買われた。
ベアの視点:ハラミ高値W2番天井確認後、ハラミ安値目安に前日安値へショート。
ブルの視点:ハラミ足高値W2番天井崩れで、1.080戻り高値へロング。
03/08水曜 米2月ADP雇用統計
- 2週前ハラミ高値で売られ始め、パウエル議長発言でドル買い加速、2週前ハラミ安値にほぼ到達。
- 2週前ハラミ足を日足の押し目エリアと見ていて、日足チャネル+100日MAとのランデブーを意識。
ベアの視点:前日の大陰線を基準に2週前ハラミ安値へ戻り売り。下値追いはしない。
ブルの視点:前日の大陰線の戻りをロング。
03/09木曜
2週前ハラミ足を日足の押し目エリアと見ていて、2週前ハラミ安値で2番底を形成中、日足チャネル+100日MAとのランデブーを意識。
ベアの視点:火曜大陰線の戻り売り。1.060から今週足始値(陽転ポイント)へ戻せばショート検討。
ブルの視点:火曜大陰線の戻りを買う。2週前ハラミ安値サポートで前日高値への戻りをロング、上抜けば、1.060から今週足始値(陽転ポイント)エリアへ利を延ばす。
03/10金曜 米2月雇用統計
- 2週前ハラミ足を日足の押し目エリアと見ていて、2週前ハラミ安値で2番底を形成中、日足チャネル+100日MAとのランデブーを意識。
- 火曜大陰線の戻しで50ピプスほど上昇。
ベアの視点:火曜大陰線の戻り売り。1.060周辺に戻り目の形成を待ってショート。
ブルの視点:①火曜大陰線の戻り売りを受けてロング検討。②火曜大陰線の戻り目崩れで、先週高値へロング。
毎日の値動き
03/06月曜
レンジ相場(=2週前ハラミ足)なので、レンジ高値到達まで静観。
03/07火曜
東京時間、2週前ハラミ足高値(+先週高値レジスタンス)を確認。
ロンドン時間、高値ネック+15分チャネルの足場崩れで赤1ショート。
NY時間、パウエル議長の「利上げを加速する用意がある」発言でドルが買われた。
翌日の東京時間、2週前ハラミ安値到達でアウト。
03/08水曜
東京時間、目標値のレンジ下限、2週前ハラミ安値に到達。
ロンドン時間、2週前ハラミ安値で底値固めを始めた。
NY時間、パウエル議長の会見を控えノーポジション。
03/09木曜
火曜大陰線のリトレースメント狙いは、値動きが微弱で2週前ハラミ安値のサポートをイマイチ確認できず、前日高値までのバッファもなかったので見送り。
03/10金曜
東京+ロンドン時間、1.06で戻り目形成待ち。
米2月雇用統計、失業率は上昇、賃金は低下でドル反落。青1押し目買い、先週高値の反発でアウト。
ポンドドル
今週の見通し
概要
GBPUSD 日足に月足ロウソク
22年陰線61.8%戻り売りが、1月高値Wトップを間もなく完成させるところ。
GBPUSD 4時間足に月足+週足ロウソク
22年陰線戻り売りVS.2月安値+200日MAのサポートで2週前ハラミ足を形成。
売り手の注目
- 22年陰線戻り売りの売り圧力。
- 日足MA21の押さえ。
買い手の注目
1月安値から2月安値への安値切上げ。
トレーディング・レンジ
TR上段㊤:2/14高値
TR中段:2週前ハラミ足高安
TR下段㊦:1月安値ネックライン
今週のシナリオ
4時間足ベアの視点
22年陰線戻り売り背景のレンジ下方ブレイク狙い。①2週前ハラミ高値から高値を切下げればショート。②2週前高値まで買われれば、レンジ内張りショート検討。
4時間足ブルの視点
①2月安値+2週前ハラミ安値のサポートで先週高値へ内張りロング。②1月安値ネックラインまで売られれば、2週前ハラミ安値への戻りをロング。
今週の値動き
GBPUSD 1時間足に月足+週足+日足ロウソク
22年陰線戻り売りが、1月安値のネックラインを僅かに割り、1月高値Wトップを完成させたが、2月雇用統計の失業率と賃金の悪化でドルが売られ、再び、2週前ハラミ足の中に大きく戻した。
毎日の値動き
GBPUSD 15分足に週足+日足+4時間足ロウソク
1.レンジ下方ブレイク「抜きの1波」狙い。
レンジ上限の2週前高値から6日月曜高値への切下げを、レンジ下方ブレイク前のシグナルとみた。
7日火曜、1.205ダマシ高値+三角持ち合い下抜けで赤1ショート、レンジ下限の2週前安値を下方ブレイク、1月安値手前のキリ番1.185で半決済。
8日水曜、1月安値ネック抜けを期待したが加速することなく、NY時間のパウエル発言前に撤退。
2.レンジ下限へのリトレースメント。
9日木曜陽線、レンジ下限の2週前ハラミ安値裏へのリトレースメントは見送り。
3.下降3波の戻り目崩れでロング。
9日木曜陽線終値がレンジ下限の2週前ハラミ安値裏でレジスタンスされたので、10日金曜は下降3波戻り売りを狙った。
しかしながら、ロンドン時間、戻り目が崩れて青1ロング、前日の急落高値、4時間陽線クローズでアウトして、雇用統計待ち。
2月雇用統計のトレードは見送った。
今週の深堀り
「直近偏向」
これは、過去の出来事より、最近の出来事に重視する傾向のことで、トレードの判断に介入しやすい「認知のひずみ」のひとつです。
長期足を見てるのに、短期足の動きに釣られてしまうのは、長期足を分析した過去より、短期足の「今」が重要と感じる「直近偏向」が原因と考えられます。
また、エントリー・タイミングについても、トレーダーの「直近偏向」を意識してポジションをとれないと根本的解決に至らないでしょう。
相場の値動きは「直近偏向」を含む、いくつかの認知のひずみによってつくられています。
そういう点で、チャートはトレーダーの認知の歪を描いたものといえます。
同じような高値で止まっては抵抗帯をつくり、同じような安値で止まっては支持帯をつくるのも「直近偏向」による認知の歪のせいです。
為替相場はゼロサムゲーム、狩る側と狩られる側がいて市場が成り立っていて、狩る側からすれば、狩られる側の認知の歪は絶好の狩場になります。
12/20高値周辺に集まる「直近偏向者」は、22年陽線押し目買いブル・トレンドより、天井圏からの反転イメージを重視する傾向があるでしょう。
その一方、大局を上目線とするトレーダーは、いくら上値が重くても、134.0の押し安値を割るまで目線を変えないでしょう。
この場合、前者は後者のカモにされやすいです。
7日火曜のロングは、先週高値Wトップを重視する直近偏向ショート・ポジションの踏み上げを狙ったものですが、NY時間のパウエル会見も手伝ってWトップが崩れました。
9日木曜のショートは、あくまで、12/20日銀高値付近の直近偏向者のショートに便乗しました。
このショートは、あくまで8日水曜安値への下値試しが目的で「上目線の下目使い」と名付けています。
そもそもの上目線基準は変えずに「一時的な下目線エリア」を設けたものです。
人はマルチ・タスクでの情報処理ができません。マルチな思考は、実はシングル・タスクに細分化して処理しているに過ぎません。
これは、料理をつくるのに、シングル・タスクに細分化して効率よく支度をするのと似てます。
8日のコマ足に直近偏向すると、それまでのブル・トレンドを反転させる力があるように錯覚しますが、そんなことは誰にもわかりません。
勿論、相場では何が起こるかわからないので、金曜日の暴落のようなこともありますが、これは雇用統計のネガティブ・サプライズによるものなので「直近偏向」を正当化することはできません。
短期足に振り回され損切りを連続させると、エントリーのタイミングの悪さを、テクニカル的に問題解決しようと試みます。
しかしながら、本当の原因は「認知の歪」を意識できてないせいではないでしょうか。
来週の相場観。
ドル円
概要
- 22年陽線押し目買いによるブル・トレンドが続いているが、200日MA+12/20日銀高値付近の抵抗帯と、米2月雇用統計の結果を受けドルが反落、134.0の押し安値を強襲。
- 高値ネックラインを割ったが、134.0を割るまでブル・トレンド継続とみる。
- 重要経済指標▷3/14火曜 米2月CPI
売り手の注目
- 200日MA+12/20日銀高値の上値抵抗帯。
- 高値ネック+4時間足チャネル割れ。
買い手の注目
- 134.0を割るまで、22年陽線押し目買い背景のブル・トレンド継続。
- 133.0はブル・トレンドを片波とみた半値押し目候補。
- 4時間チャネルラインと日足MA21のサポート。
トレーディング・レンジ
上段㊤:140.0(日足の前回高値から半値戻し)
中段:先週高安
下段㊦:133.0(128.0上昇波片波の半値押し)
来週のシナリオ
4時間足ベアの視点
- 12/20高値+200日MAの上値抵抗帯が背景、高値ネック割れを根拠に下降3波を戻り売り。
- 134.0を割るとブル・トレンドが崩れて、133.0まで売られやすくなる。
4時間足ブルの視点
- 22年陽線61.8%押し目買い背景のブル・トレンドを134.0を割るまで押し目買いでフォロー。
- 133.0(128.0上昇波片波の半値押し)まで売られれば、レジサポ転換を狙ってみる。
ユーロドル
概要
- 1.10ベア・トレンド(修正波)vs.本流のブル・トレンド。
- 3週前ハラミ足内にブル・トレンドの押し目Wボトムが完成。
- 重要経済指標▷3/14火曜 米2月CPI・03/16木曜 ECB政策金利+ラガルド総裁会見・03/17金曜 欧2月消費者物価指数
売り手の注目
1.07先週高値を上抜けば、1.10ベア・トレンド終了とみる。
買い手の注目
ブル・トレンドの押し目Wボトム(3週前ハラミ足)
トレーディング・レンジ
上段㊤:1.080戻り高値。
中段:3週前ハラミ足(ブル・トレンドの押し目Wボトム)
下段㊦:1.03
来週のシナリオ
4時間足ベアの視点
- 1.10ベア・トレンド背景、レンジ継続。1.07のレジスタンスで2月安値へショート。
- 1.080まで買われれば、Wボトムへの底値試しショート。
- 1月安値+日足ラス押し安値を割れば、1.03へショート。
4時間足ブルの視点
3週前ハラミ足Wボトムを使って、本流ブル・トレンドの押し目買い。
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コメント
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コメント (14)
いつもご教授頂き有難うございます。直近偏向に振らされるのは今自分が抱えてるデモで勝ちっぱなしなのにリアルで結果を残せない最大の原因だと思いました。デモの場合は負けても実際に自分のお金が減っていく訳でもありませんので常にフラット目線でいられますが、リアルになるとどうしても早く資金を増やしたいとか、しっかり資金を守ろうとして損切りが早すぎたり逆に長く引っ張りすぎたりします。自分が得意とする時間帯ではないのにちょっとよさそうなチャートになるとすぐ行ってしまったりで、結局今の動きに振り回されたのを全部資金を溶かしてから気づいてしまうという悪循環です。来週もお金が入ってくるので今度こそは流れを変えたいのですが、デモの時のイメージをしっかり思い出してバタバタせずにじっくり落ち着いていきたいです。そして直近偏向に振り回されないようにしようではなく、むしろ振り回されるのが当然だと考えたいです。勝ち組も負け組もみんな振り回されるところは振り回されてると思うのですが、そこで相場に入ってしまうのかノーポジでやり過ごすのかの違いだと思います。自分もそのことをよく自覚していきなり最初から相場に入らず、時間をかけてデモトレードでガッツリ振り回されてから相場に入るイメージで臨みたいです。自分が損切りにあったり描いてる相場観と合ってないような時は、自分だけでなく他にもたくさん困ってる人がいるということですから、デモでそのことをを確認してから相場に入った方がいいかもしれません。直近偏向に振り回される人達の逆をじっくり狙いにいく、最後の最後に狙いすました一撃を加えるようにして、1日1番のトレードに集中していきたいです。
おつかれさまです。
今週のユーロドルは、7日のショートはわかりやすかったですが、2月安値に到達してからの調整やリトレースメントはわかりにくく、ポジションを持ちませんでした。
明かな「推進波」のみを厳選して、それ以外は全て捨てるようにすると「1日1番」を実践できるのかなと思います。
今週もお疲れ様でした。
さて、USDは上昇をやめたのでしょうか?
今週のドル円はタフな指標が多く、結果的に大きめのレンジを上下する動きになりましたね。
労働関係の指標や金曜日にSVB(シリコンバレー銀行)の破綻等で揺れ動いた印象でしたが、その指標内容やニュースを見てもドル円の行き先はわからないな、というのが私の思うところです。
既に昨年の12月以来、私はポンド円ショートをホールドしていますがコレが現在のところ殆ど変動ナシ(100pips程度の利益)。
只の退避目的ですが今のところ役には立っていません。利が上がろうとも、含み損になろうともコレが効力を発揮するのはもうちょっと先になるとみています。
このポジションに変動がないため、現在は株式や平均指数を売買していません。言ってみればコレは私の一つの基準です。
コレが正解かどうかは知ったことではありません。
どうなるかはわからないんで、迷わないように何らかの指標を用いているだけです。
ファンダメンタルズを学ぼうとも、テクニカルを学ぼうとも、この先が如何なるかはわかるわけがありません。
只、知識で利が上がる運用市場というものは確実に存在するので、学ぶ価値があります。
尤も、FXに於ける一週間の利益程度が年間に上がるだけってところが関の山かな、って感じなんであんまり真摯に学ぶのもどうかと思います。効率は良くない。
でも数億(JPY)以上の資産を持つ方は検討してみられると良いと思います。その元本を動かさないことは資本主義社会に於いてはある種の罪なので。
私は今週のドルストレートの動きの中でスキャルピングが比較的良い結果が上がりました。この遠因はレンジ予測と自分が見立てた水平線が機能したからだと思っています。
マヨ晴さんがよく言う「ネックライン」と、911氏に教えて貰ったウィークリィピボット(やっぱり私はデイリーピボットは向いてないわ)が分水嶺をイメージさせてくれたので、その近辺でのトレードを見送り負けトレードが減った為だと結果を見て思います。
ピボットや水平線にしても、迷わない為に用いるものであって、そこで止まることを予測する為に用いるものではないんですよね。
良くネット上のピボットの解説に、「逆張りならピボットの上から売る」、「順張りならピボットに向けて買う」みたいな表現がされています。
水平線についてもそんな意見を見ることがあります。過去に意識されたラインを引いてマーケットを理解する、みたいな。
コレって気をつけないと結構危険なんですよ。
ラインを引いたらそこで止まると思ってしまいませんかね?
よくマヨ晴さんの視聴者さんの過去トレード投稿で、フィボナッチや水平線を引くことによりそこで止まったり反発したりする事を意識している人が見受けられました。
勿論、トレードはバイアスをかけなければ出来ません。
私もスキャルをする時には、「上昇トレンドが発生した」と意識してバイアスをかけることのより70ティックチャートで(1分足チャートみたいなもの)で10pipsを抜き続けます。
損切りが発生したら一旦目線をフラットにして小休止。その後トレンドが継続すると思えば再度トレンドフォロー。反転しかかっていると認識すればトレードストップ。
1分足で起こっていることなんて1分足トレーダーだけの見解。こんなもので通貨市場の動きを全て説明できる訳がありません。
言ってみれば、「上昇トレンドが発生した」と言うのはある種の私の妄想です。
しかしながら、スキャルの時はそれに従いトレンドをフォローし続けます。勝ち負けなんて気にしません。只々、シグナルに従いフォロー続けます。そうすれば結果的によい成績になるので。
じゃあ、どこまでもフォローし続けるのか?と言われるとそうではありません。一旦考えを再考するところが、長期足のネックラインや、ウィークリィピボットのレジサポです。そこでは流れが反転するかも知れない考えるので、一旦様子見るようにします。
あっさり抜けることもありますが大抵はレンジになりますよね。
コレにしたって妄想かも知れませんが、妄想の割りには当たるんだよなぁ、って感じです。
世界中のトレーダーもここでは線を引くんじゃない?って感じたところで引いときゃいいんですよ。図形に対する認識なんて大体、人類種の中ではおんなじでしょうから。
広大で膨大な運用市場では、個々のトレーダーが選択した指標に基づきトレードをするしかありません。
一見して大きくて複雑な事象に出会したとき、それを分かりやすくする方法があります。
分割です。切り取って細くしてしまえばよいのです。そして一つ一つ見てしまえば、案外全体って単純なんじゃないかと思えてくるんです。
「困難は分割せよ」 ルネ・デカルト
自分が分かりやすいと感じたところに一本線を引いてしまえば、迷うことはありませんよ。
当たっているかは別だし、次も勝てるかどうかも別です。
こんな風に考えないと、スキャルなんてやってられませんwww
毎回、今週金曜日のニューヨーク時間のドルストレートみたいなチャートならいいのになぁ。脳死状態でフォロー出来るのに。
おつかれさまです。
「困難は分解せよ」
人はマルチ・タスクで物事を考えたり、作業したりできません、
マルチ・タスクに見えても、シングル・タスクに細分化して処理しています。
トレードも同様で、シングルタスクに細分化してるだけです。
マルチ・タイム・フレーム分析もそう。
料理の支度をするのと同じ。
シングル・タスクに効率よく細分化してるだけです。
分けられるなら理解できているということですね。
因みに本日ドルストレートが動き始めましたが、スキャルの準備中に動き始めたので乗ることが出来ませんでした。
これなんですよねぇ…普段の私なら逆指値で入るんですが、今は小さな値幅でやっているので乗れなくなる。
ルール上仕方ないので、我慢するしかありません。
いける形になったらドル円を戻り売りすればいいだけです。
てかこれ、CPIの結果次第では次のFOMCは利上げ出来ないんじゃないかな。
早々に今月のレンジ予想を修正することを迫られるかも知れませんが、そうなったら対応するしかないですね。
ラインを引いて四角く分けても、そこで止まるわけでもなく、手法が機能するわけでもないので、とにかく流れですね。
何ましてもまずは流れだ。
シルバーゲートバンク、シリコンバレーバンク、シグネチャーバンクと来て
今日は話題のクレディスイスCSGNと共にEURUSD、GBPUSD共に底なし沼ですね。
欧州初動でCSGNを察知してリスクオフの全部売りしましたが
CSGNが下げ止まりそうな辺りで粘らず利確し終わろうと思います。
上記3S+C銀行の破綻or危機でFedは来週の50bp利上げ予想から利上げ無しもしくは利下げなど
極端な予想が蔓延しています。
しかし、どうですかね。
かなりドラスティックな対策を打ち出しているし(下落した債権を額面評価)
銀行破綻はそれで抑えておいて、25bpはやって来るんじゃないかな、と。
分かりませんけど。
Fedはともかく市場の期待が向いている方向は明らかなので
その根拠のない市場の期待が裏切られたらどうなるか。
いつも通りその路線で行きたいと思います。
このところ病み上がりでトレードを控えていたのでコメントしていませんでした。
まだ体調が本調子ではないのでCSGNがデイリーS5ウィークリーS3を超えたことだし
そろそろ切って寝ようと思います。
いつぞや言いましたが、私達は“
緩和中毒”なんですよ。
過度な金融引き締めなんてことをすればこういうことになるって、21世紀の教訓になるんじゃなかろうか。
ちょっとした金融危機よ。コレ。
もうちょっと激しく下落していたら、S&P500を買おうかと思ったのですが、タイミングを逃したので次でいいやってことにしました。
さあいくぞ。欧州通貨及び円買いセットアップだ。
15分足をよく見よう。4Hパーフェクトオーダーを見逃すな!
って感じで期待半分にワクワクしています。
結局ボラなんだよなぁ。
あゝ、間違えた。
欧州通貨は売りね。
ユーロポンドも見ておいた方がいいかもね。
OANDAのチャートパターン予測システムが、ユーロポンド1440足パターンの0.8984レジスタンスを3月8日時点で73%で予測して、今のところその通りになっている。
既に100pipsで1/3決済したが、ウィークリーピボットR1で指値ショートして本当に良かったよ。
情報ありがとうございます。
ECB政策決定前夜に波乱ですね~
お疲れ様です。今週の結果。ドル円 7日火曜 NYタイム 136.170 4時足が終値で前日高値、4時MAを上抜けれてないのとパウエル発言前にポジション決済が入る想定で逆張り打診ショート (まよはれさん半決済ポイント )下がらず上に行きはじめたのでトップ崩れを警戒して損切撤退。
この日、プランでは下から買いたかったが自分が張り付けたタイミングではもう上がってしまっていた為 もし買っていたら決済するか半玉決済のポイントで 上から売ってしまった。反省。
ドル円10日金曜 20:40頃 日銀政策決定会合高値136.790から打診ショート、雇用統計前にある程度下がってくれればいいな という心理 ロットは落としてる。ストップを870で放置。雇用統計前に876で狩られる。
以上でした。
現在1月から海外口座XMつかってますがドル円金曜ですが自分のチャートでは870までヒゲが届いてないんですよね、さらに876できられていることからスプレッドが開いたんだと思いますが海外口座ってスプレッドが開いた場合 チャート上には反映されないんですかね。 もしこの点知っていたらどなたか教えて頂きたいです。国内口座使用してたのでストップを狭くする癖がついてまして。
今週の戦略では 簡単に言うと 上位圧帯にきていたので買い手の直近偏向者を狩る動きを狙っていました。
僕を含めそういった目線で見てた人が上昇でぶち抜かれたときに実は自分が売り手直近偏向者だったのかああと
裏の裏を読んでもはや迷子みたいな感覚になってしまいました。結果は雇用統計で下がりましたが上にいっていた可能性もありますもんね。 でも迷子になるよりはもう偏向者でもいいかなって信念をもった偏向者になろうと思いました。 ざっくり伝わっていただければ幸いです。 (笑)
週ナビでは、あくまでボクの目線を基準に解説しています。
別の「基準」を持つ人なら、全く異なるストーリーを描くでしょう。
主人公の違うストーリーが幾つも存在する感じですね。
おっしゃる通り、一番大切なのは、主人公を決めることです!
コメントありがとうございます、
週ナビ=STORY of 迷晴 ってとこですかね。
僕のエピソードもたまに小賢しく(小さいロットで)共闘してますので今後ともよろしくお願いします。笑
今週もありがとうございました。
最近は大きくとれることも少しはでてきましたが、その分余計なトレードも増えてきたように思います。1月前くらい前から少額を口座に入れてリアルトレードをしていますが、デモトレードの時と比べて大きな違いは短期足に反応してついエントリーしてしまうことです。デモの時はいい意味でやる気がないような感じで「待つ」ということができたんですが、リアルになるとガツガツしてしまいバカみたいなトレードをして折角の利益をはき出してしまうことが多々あります。
利益を出したい(自信をつけたい)→短期足を見て必死にエントリーポイントを探す→直近偏向により上位足の流れ無視しフラクタル感覚も麻痺 こんな感じの負のスパイラルにハマっていることが多いです。
15分足、5分足は最後の最後にセットアップが整ってから見るように意識したいと思います。
直近偏向に振り回されないためには中立で冷静な視点が大切だと思いました。自分はサッカーが好きなので、サッカーの解説者のイメージで考えています。チームの選手や監督の視点ではなく、解説者の立場と位置から試合をみることが必要だと思っています。
あとFXを頑張りすぎないといいますか、別にFXで稼げるようにならなくても死ぬわけじゃないし適当に気楽にいこうという心持ちが余計な負けをなくす為に大切なのかなと感じました。一言でいうと余裕でしょうか。よく結婚するとモテるとか彼女がいる時の方がモテるっていいますがそんな感じですかね。なんか違うような気もします(笑)。きっと稼ごうとしない方がお金が増えるってことですね。
1番大事なのは迷晴れさんが仰っているように検証を繰り返してたどり着いた自分の答え、納得解を持つことで自信と余裕が生まれ余計なトレードも自然に無くなっていくのかなと感じました。
おつかれさまです。
「選手ではなく、解説者の視点を持つ」
実際にリアル解説をやってみるといいですよ。
考えを言葉にすることで、偏向を抑えることができます。