18Jul
ブログの『迷晴れボックス』から投稿された、負けトレードやトレードのモヤモヤを、テクニカル・メンタルの両面から考察します。
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負けトレード考察 ikusawa 氏
いつもブログ、動画拝見させて頂き勉強させて頂いております。退場しない様、相場としっかり腰を据え付き合っていきたいと思っておりますが、結果は中々出ません。
今週も約700Pのマイナスで終わりました。
色々失敗、爆沈している中でトレードノートをつけ、反省を繰り返しております。以下の内容は、そんな失敗だらけの中で、戦略通りにいったけど負けた、きっと後少し何かがあれば勝てるんじゃないかなと思っている箇所を投稿させて頂きます。アドバイス頂ければ幸いです。
①ピンクのラインはレジサポで重要と考えていた。
②緑のエリアは上記ピンクの重要ラインと黄色の1~2で引いたフィボのゾーンだった。
質問1.ダウ的には③を抜いた所から「上目線」と考えてOKでしょうか?それとも④を抜いたら本格的な「上目線」と考えるべきでしょうか?
目線は波のサイズによって変わります。
高値①戻り売りチームの目線なら、おそらくピンクラインより安い価格帯では戻り売りエリアだし、③高値緑ライン基準なら、これを上抜けば上目線になります。
③から④まで上目線だが、④まで上昇すると①の人たちが売り始める。あるいは、②の位置に上位足サポートがあれば、波の転換を早々察知して、高値③3を上抜いた辺りから買い始める人もいるかもしれません。
相場は複数時間足が存在するので、波がフラクタルなら、目線もフラクタルです。
相場が「フラクタル構造」なことを理解した上で、相場環境目線と、狙った値動きに目線を付けますが、このふたつは違って当然。環境目線は利確目標、狙った値動き目線はエントリーに使いますが、スキャル・デイトレ・スイングによって異なります。
質問2、この4時間足全体を観た時、⑤から始まった下落の波は②でガッチリ固められて上昇。③④を抜け上昇トレンド。しかし、緑のエリアは戻り売りポイントと考えるとまだ⑤からの波の途中と考えるべきでしょうか?私としてはこのピンクのラインを抜けて戻った所からロング。ピンクで抑えられたら緑エリアの下限までショート。と考えておりました。
①からの戻り売りチームは健在、全く諦めてないので、ピンクラインから安値②への試しがありそうです。
毎週土曜日のクローズ後に翌週の戦略を考えます。実際エントリーして負けまくったのが⑦と⑧の箇所です。水色ゾーン上抜けでピンクラインまで買い、下抜けたら1.150まで売り。
この⑦と⑧のエントリーで往復ビンタでやられてます。⑦25日の週の高値付近でヒゲが出てショート⑨エントリー ⇒ 即担ぎ上げられ⑩損切り。今度は抜けて戻った所で教科書的⑪ロングエントリー下に行って⑫損切り。
⑧の箇所の戦い。⑬上ヒゲ見て次の足でショートエントリー⇒下がらず切って⑭からロングエントリー⇒損切り
その後完全にやる気を無くし終了。後から見たら、6/2の段階で考えてた戦略通りピンクラインで反転。緑のエリアの下まで100P取れてました。
全体的な相場感、戦略の立て方、まよはれさん的な⑦⑧エリアでの戦い方等をご指導頂ければと思います。
狂戦士と規律の甲冑
まるで…狂戦士の甲冑を身に着けたようにトレードしてしまう(笑)ボクはこの呪われた甲冑のせいか、血圧がマックス190まで上昇してしまい、人生から退場しそうになりました。
狂戦士(Berserker)の甲冑を身に着けると、お腹もすかず、疲弊している感覚すら麻痺した精神トランス状態になり、ひとつの高値、ひとつの安値、わずか20ピプスもないところで「北斗百裂拳」を繰り出します。負けトレードの直後にドテン(リベンジ)することもあります。
このリベンジトレード、本人からすれば、肉を切らせて骨を断つ!つもりなんですが、結果は、肉を切らせて骨まで粉砕され、ミンチになります。さらに、腹の虫がおさまらず、目の前のロウソク足をやっつけられないと、マウスを叩きつけ、壁にパンチします。
こんな精神状態で、まともに戦えるわけがありません。
本来、身に着けるべきは「規律(Rules)」という甲冑です。
資金管理や取引方法にルールを設けることが「行動の一貫性」につながり、それを続けさえすれば、うまくいくという安心感をつくりだします。
この安心感があると、穏やかな、いい気分になれます。
資金管理ルール
週に700ピプスも負けてるところをみると、資金管理されてないんじゃないでしょうか?退場なんて愚かです、資金管理をすれば、技術はなくても退場なんて、ありえません。
まず、シンプルな資金管理ルールをつくってください。
一か月いくらまでなら損失を出せるのか、明確な金額を決める。
例えば、一か月4万円なら生活に支障が出ないなら、4万円負けた時点で、その月のトレードは終了、翌月、4万円入金しないとトレードできません。
一か月4万円なら一週間1万円、週中で1万円負けたところで、その週のトレードは中止。
1万円/週なら2000円/日、平均損失が10ピプスなら1ロットで一日2回まで負けられます。ということは、2回連続で負けたら、その日のトレードは終了、そこから、取り返そうなどと考えてはいけません。
これで、ひとつひとつのトレードが丁寧になります。
このルールを守れば、たとえ一回も勝てなくても、一か月マイナス400ピプス(4万円)にしかなりません。
これで、負けトレードから学ぼうとする姿勢が強くなり、ただの損失が、有益な投資になります。
エントリールール
おおまかな相場環境は把握されてますが、どうなったらエントリーするのか、どうなったら損切りするのかをルール化できてないようです。
レジスタンスライン周辺の上ヒゲは反発の証ですが、それだけで「上げどまり」を確定することはできません。
線ではなく「波(プライスアクション)」でエントリーします。
昔から「迷晴れFX」を視聴されていれば、おそらくご存知の方法ですが、ネックラインを基準にしたエントリーをひとつ紹介します。
高値圏ならネックラインを下抜いて、上を試したところでショート。
安値圏ならネックラインを上抜いて、下を試したところでロング。
これらは、相対するポジションが利食いや逃げで解放されるポイントです。
ラス押し安値・戻り高値を更新するまで目線は変わりませんが、それよりも一段早くエントリーできます(ラス押し安値やラス戻り高値反発でWトップ・ボトムが崩される可能性はあります)
青ブロック下、4時間足は下ヒゲサポート、ならば、青上もレジスタンスされるかもしれない。
青レンジ上を1時間足終値で抜けたが、その陽線高値を更新できずに反転、レンジに潜って紫押し安値まで下がる。
1回目の負けトレード
赤〇イン、青〇アウト。
赤□ショートに関して、上ヒゲだけでは「上げ止まり」の根拠としては弱いので、Wトップを待ってください、それと、損切りは早すぎると思います。ショートを高値更新で切るなら、ロウソク終値を基準にするのはどうでしょう。
青□ロング、15分足でブレイク判断するのなら、手前の高値を明確に更新してからのほうがいいでしょう。
4時間足陽線A、この4時間足が終値でブレイクしていれば、次の4時間足Bで上昇したかもしれませんが、4時間足Aはレジスタンスされました。これに対し4時間足Cは終値でブレイク、次の4時間足Dから上昇開始です。
1時間足もブレイク失敗を確認できます、いずれにしても、このラインは1時間足以上のものなので、ブレイクも1時間足以上で判断すべきところです。
2回目の負けトレード
赤〇イン、1.180(ラス押し)アウト。
大きな時間足ラインに対して分足が跨ぐのは普通のことです。4時間足がちゃんとレジスタンスされているので、買う要件は何一つありませんが、なぜか負けた直後にドテン・ロングしています。
今回のトレード、2回共、損切り直後にドテンしています。これも狂戦士の甲冑のせいかもしれません。
理不尽なことをされたとき、能力が足りないとき、信念が破れたとき。
人はそんなとき「悔しさ」を感じます。まぁ、それをバネにして人は成長するのは良いことなんですが、それをバネに「リベンジ」しちゃうのはダメです。
負けたくないから、負けないようにしよう。
これを強く念じると、負けることが「想定外のストレス」になってしまい、悔しさが倍増します。
ストレスを最小限にするには、「想定内ストレス(予定通りの出来事)」として予定しておきます。負けパターンを予定しておけば「予定調和」なので動揺しません。
労働には「肉体労働」と「頭脳労働」がありますが、最近これに「感情労働」が加わりました。
感情労働とは、米国の社会学者アーリーー・ホックシールドが提唱した新語で、感情の表わし方や、感じ方をコントロールしなければならない仕事のこと。
接客業など、感情を抑えることで賃金を得る労働が「感情労働」ですが、初心者のトレードも同じじゃないでしょうか。理屈では、わかっちゃいるのに色々やらかしちゃうやつです。
頭脳労働よりも遥かに疲れるのが「感情労働」、この疲労が溜まると、いざ本番にピークを持ってこれません。
やはり、頭脳すら要らないくらい、行動をパターン化してしまうのが楽です。
根性や鋼のメンタルなしで感情労働から抜け出す唯一の方法が「一貫性」というわけです。
◆お断り◆
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コメント
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コメント (13)
はじめまして、動画拝見しました。
教えてくださった。エントリーの方法、左手の法則と命名しました。
中指を上値の水平線に掛けて、人差し指ないしは親指でショートですね。
なるへそ!!
いつもご教授頂きありがとうございます。私自身もまだまだエントリー等に一貫性がなく、損切り直接のドテンで更に負け込み、その後感情トレードの泥沼にはまり大敗してます。今月取り組んでいる損切りできる自分になることもそうですし、エントリーや負けた後のケア等も一定のルールが必要だと感じました。
負けた直後の情動に注意したいですね。
今週は火曜日にオージーカナダをショートしました。
これはレンジになって、今朝の豪州雇用統計をむかえました。
結果は4時間トレーダーを勢いつけるものとなりました。
だけど、日足トレーダーの手仕舞いが入らないので追随ロングは有りません。
それでも、4時間は諦めが付かない様子で、1本のラインを境に彷徨っています。
そんな様子を見るにつけ、感情がそこにあって、ないような、不思議な気持ちになります。
勝っても負けても、トレードは孤独だと感じます。
相場は生き物といいますが、その通りですね。
もみ合いになってしまいました。この位置は揉む可能性があることはわかっていました。
いつもなら、とっくに建玉で逃げています。それなのに、なぜかステイしています。
今回は環境認識に自信があるから執着してしまう。この意固地、この傲慢が嫌いです。
そうしないと気が済まないのだから厄介です。きちんと負ければ、気が済むのでしょうか?
仕方ないから半玉にして見守ることにしました。
相場においては、ポジポジ病と予断病があると思います。
ポジポジ病は有名ですが、タチが悪いのは予断病と思います。
私はこの病に本当に苦しみました。
トレード日誌には、(数えてはいませんが)予断をしてはいけないと100回以上書いたかもしれません。
しかし、いざリアルでチャートを目の前にすると直ぐに「ここから上がる、下がる」と根拠もなくエントリーしてしまいます。
負けトレードの検証で、やっぱりこうしなくちゃと反省しても同じことを繰り返してしまいます。
本当に自分は頭がおかしいのか、バカなのかと発狂しそうな思いでした。
それでもこの病は克服できたと思います。
ポジポジ病もこの予断病も治ったきっかけは、
徹底的に気がすむまでポジポジし、5万円程負け、
余談においては、これも徹底的に予断してエントリーして20万円以上負けてからだと思います。
血圧は200を超えました。
が、同時に力も抜けてきました。
虚しい脱力感ではなく、力んでも仕方ないというある意味の悟ったという感じです。
そして今でも健康体で生きてます。
トレードもかなりまともになってきたと思います。
事前にスマートに防御をすることも正解と思いますが、
別に私がなにかを成したわけではありませんが、
それなりの成果を上げている人は、どこかでなんらかの形で瀕死のの重傷を負っていると思います。
大事なのは、上手く要領よくこなすことではなく、
決死の覚悟を持つことだと思います。
そして、人間そう簡単には死なないものです。
不幸にして若くて亡くなる方もおられますが、
それも運命であり、私も今日、明日命が尽きるかもしれません。
覚悟とはそういうことを全て受け入れることだと思います。
そこから何かが見えてくる。
そんな気がします。
逝って帰った人は強いといいます。負けるときは撤退的に負けたほうがいいですね。
いつも動画ありがとうございます。
自分も狂戦士の甲冑が全然脱げないです。
最初のエントリーはよく考えて入るのですがら負けがこむと、検証してあったエントリーポイントまで待たず根拠の無いところでエントリーを連発して負け続けます。ある程度負けて、それまで得ていた利益を全て飛ばしてから目覚めます。
甲冑を捨てて早く冷静な聖戦士になりたいです。
それ通る道ですよ、ボクもやりました。ある程度やり尽くせば、自然と収まるものかもしれません。それまでは枚数を上げずにいきましょう。
ありがとうございます。
早く冷静なトレードが出来るようになりたいです。狂戦士トレードは精神的に負担もかかり非常に疲れます。狂戦士の出現を抑えるのが当面の目標です。
勝ちパターンをつくって、それ以外はやらないように、自分を律するといいですね。