9Jun
東京時間からの出題です。欧州時間に比べてチャンスは少ないですが、クロス円などはそれなりに動きます。一日20ピプス程度が目標なら一通貨ペアでも、なんとか達成できるでしょう。
売りも買いも、それぞれ2パターンある。
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トレードでは、なるべく高いところから売り、なるべく低いところから買うのが理想。
たとえば、売りなら、レジスタンスのある高いところから売るのが損切りも明確、かつ浅く済みますが、そう理想通りにいかないこともあります。
レジスタンスへの信頼が薄いときなどは、現在レートより下にあるサポートをブレイクしたからエントリーということも結構あります。
エントリータイミングをおおまかに分けると、レジスタンスのある高いところから逆張り気味で入るか、サポートをブレイクしてから入るかになりますが、どちらが正解ということはないです。
問題1 ドル円、売るならどこから売りますか?売りの基準となるラインを引いてください。
押し安値Bと高値Aのレンジ。売るならラインBをブレイク後、あるいはラインAまたはネックラインH4-2から短期足の振る舞いを見て売ります。
利益目標は4時間足H4-3までで、チャートを見るとV字反転しているので、ここは強く反発しそうな感じです。
レンジを下方ブレイクしました。ラインBのレジスタンスを確認してから売るのがベターですが、下落の場合、今回のように届かないことが多いです。
エントリーポイントを赤丸で記しましたが、上位足を見ていれば3のショートは回避できます。
ラインH4-3は4時間足サポート、上昇波押し目候補なので強く、10分足では実体抜けしましたが、4時間足では下ヒゲになっています。
問題2 ユーロ円、売るならどこから売りますか?売りの基準となるラインを引いてください。
ラインH4-1でサポートされたあとにレンジをつくりました。10分足サイズでは上昇トレンドが終わり下目線になっています。
ボクの見解ではラインAから売るかラインBをブレイクしてから売るかということになりますが、間近にラインH4-1があり値幅は10ピプス程度しかありません。このラインは4上昇波押し目買い候補となる可能性があるので、ラインBブレイクで売るとしても安値更新するかどうかを見極めないといけません。ここを抜ければ121.500まで利益目標を伸ばせます。
ラインBをブレイク後、ラインH4-1をあっさり突破、次のサポートであるラインH4-2(121.500)まで下落しました。戻しを待って1から売ればラインH4-2(121.500)までの利益が確保できます。
このチャートで注意するのはラインH4-2でのサポートです。4時間足を見ると押し目買い候補なのがわかります。
4時間足はラインH4-2で強く反発しました。ラインH4-1はロウソク足先端、ラインH4-2(121.500)はロウソク足実体に引けるラインになります。当初、ボクはラインH4-1を見てましたが、ラインH4-2の方が機能しました。こういったラインが上位足(黄色)からの上昇波押し目候補にあることに気付いていれば、売り続けることを回避できます。
チャート左側を見てサポート、レジスタンスを判断しますが、一回のトレードで20ピプス以上を狙う場合、今回のように値幅が狭いとエントリーを見送ることもあります。
基本的に、上位足レジサポの強弱関係を背景に短期足タイミングでエントリーしますが、それが明確とはいえない状況もあります。逆にいえば、上位足レジサポの強弱が明確かつ、チャート左を見て20ピプス以内に壁がないところはチャンスだといえます。
生チャートを観察することは、車を運転するときに景色をよく見るのと似ています。生の情報を視ることで安全運転できます。これに対してインジケーターは、スピードメーターなど情報を加工して数値化したものです。計器類はあくまで運転の補佐役であって、一番大事なのは「生の情報」であるロウソク足を視ることです。
ボクは20代のころ初期型のユーノスロードスターに乗っていました。あの車はホントに名車だと思います。
まさに「人馬一体」で、人の感覚と車の挙動が一致します。スピードやタイヤのグリップなど、すべてが感覚的に伝わってきます。
トレードもやり込んでいくと頭で考えなくても感覚として伝わる「人場一体」となるのだと思います。
技術とセンスが融合するまでは苦労しますが、どうせ努力するなら、加工された情報や偏った情報の収集よりも、世界共通の「生の情報」と真剣に対峙すべきだと思います。
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コメント
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コメント (10)
拝見させていただきました。
チャートの見解をうかがいながら少しずつでも迷晴れ様の感覚に触れようとつとめています。
少なくとも自分の力で相場の世界で立っていることくらいはできるように。
今後ともよろしくお願い致します。
ありがとうございました。
上達のヒントになれば幸いです。
こんにちは、いつも楽しくブログで勉強させて頂いております。
前回の問題もそうでしたが、解答の幅が狭すぎて、私の場合、前回も今回も全て様子見となりました。
様子見の根拠も解説されていたようなものではなく、単に自分のエントリーパターンではない、というものでした。
「ここから想定される値動きとその根拠は?」くらいざっくばらんだと、取り組みやすい・・・というか、それは普段のチャート分析でやってることなので、
わざわざここでやるまでもないのかもしれませんが、
同じ相場を見て、他の人はどんな値動きを想定して、どこでトレードしようとしているのだろう?という部分に関しては、かなり興味があります。
次週も楽しみにしていますのでお願いします!
絶対的な答えの無い世界に、答えを出すという難しさがありますね。何もしないという答えが結果として正しいということもあるので、その辺を踏まえて参考程度に視て頂くのがいいと思いました。
こんにちは、
3英傑(2月17日記事)で説明されていた天井圏での三尊的なパターンはよく出てきますね。
しかし、線で書いたらあの通りなのですが、実際のチャートでは、線ではなくローソク足になり、ネックの位置などが絵に描いた通りにはならないので(当たり前ですが)、リアルチャートで読み解ける力が必要です。また、どういう状況で出現しやすいのかということも頭に入れておくべきだと思います。
チャートパターンの見方、レジサポの見方、水平線の見方、トレンド・レンジの見方、目線の見方が完璧に理解できていても、これらの全てが融合しないと適切なトレードは困難です。教科書的な理屈が分かってもその通りにできない理由がここにあるのでしょう。
記事の一つ一つがいくら素晴らしくても、この部分の習得は自分で経験値を積み上げていくしかない。
若い頃中型バイクに乗ってましたが、最近バイク感覚でロードスターなんかもいいかなと思ってました。
しっかり稼いで、セカンドカーくらい買いたいものです(笑)
ロードスターが発売された当時は、オープンカーが珍しく走っていると目立ちました。あの解放感は乗用車とは全く違うもので、ヘルメットなしでバイクに乗るのと似ているかもしれませんね。
今よりもっと歳をとったら、またオープンカーに乗りたいです。イギリスやイタリアのクラシックカーなんかもいいですね。
マヨ晴れ先生一つ頭が抜け出せないです。
概要はわかるんですが、詳細が自分で組み立てられないです。
頭が悪いのか、検証テーマもこれ!っと思って選別できません。
色々複雑すぎて。
相場の見方の内訳、ゾーン、ダウ、波、サポレジ。
やり方の内訳、押し目戻り目、ブレイクアウト、ローソク足、チャートパターン、切り上げ下げライン。
上記、一つ一つはしっかり自問自答として説明できるのですが、組み立てできません。
実践でチャート見ると漠然とし過ぎてて、取捨選択できず値動きに翻弄されてしまいます。
不躾な質問で申し訳ないですが、どうかこんな僕に晴れる思考を魅せて頂けたら嬉しいです。
すいません。
宜しくお願い致します。
実戦の中で知識を複合的に組み合わせて動く。これこそが「慣れ」の賜物だと思います。練習しないで勝つ方法はないので、ひたすら練習して慣れるしかないと思います。
車の運転も慣れてしまえば「感覚」ですが、実は脳の中では「思考」しています。その処理スピードが速すぎて「感覚」と勘違いしているだけです。
習うより慣れろですね!
ありがとうございます!
正しく慣れれば問題ありません。