18Nov
迷晴れボックス第111回、視聴者さんのトレードをテクニカルとメンタルの両面から深~く考察する代理学習シリーズ。
はったいさんのトレード
サンクスメールとトレード投稿
迷晴れさん初めまして、初投稿させていただくはったいと申します。いつも有益な情報とても参考にさせていただいております。私が迷晴れFXに出会ったのが3年前、FXを初めて数ヶ月でyoutubeにて動画を観させていただきました。MTF、プライスアクションを利用したトレードに衝撃を受けて、いつかこういうトレードをしたいと思って何度も動画を見返していたのを覚えてます。
当時は初心者であったこともあり、ただ動画で観ているのと実際にトレードするのとではギャップが大きく、まともなトレードをすることは出来ませんでした。そこから色んな手法や商材などに手を出し遠回りを繰り返し、資金ばかり減らすことを繰り返していました。それでも諦めることが出来ずFXの勉強は続けていました。
そして3年間勉強した結果このようなスタイルに落ち着きました。
トレードスタイル
現在、スタイルはデイトレードで、4時間・1時間足を軸にして短期足でタイミングを取るというやり方で落ち着いています。
時間は15時から23時と絞っています。通貨は監視対象20通貨、チャートに表示させるインジケーターはSMA21のみ、あとはキリ番を表示させるだけのシンプルな物になりました。
多通貨監視はより良い条件でのチャートを探すために取り入れています。
シンプルにすることにより、波のサイズ感や時間経過を含め将来どういう波が形成される可能性があるのかという点で想像力がとても働くようになりました。
手法はシンプルが一番良いという迷晴れさんの言葉も附に落とせるようになりました。
シンプルにすると視野が格段に広くなる、想像力が格段に働くようになる。迷わなくなるという事以上に、この2つの点は自分自身のトレードの質を向上させてくれたのだと実感しています。
まだまだ成長していくために乗り越えなければいけない壁は沢山ありますが、迷晴れさんのおっしゃってることが少しずつではありますが、納得した上で自分の中に落とし込んでいけるような感覚が最近増えてきているため、これからも迷晴れさんの動画を観て、日々のトレードを通して精進していきます。
どのように考え、分析してエントリ-に至ったのかという一連の流れはどうであったのかを迷晴れさんの見解を教えていただきたくトレードを投稿させていただきます。お忙しい所大変恐縮ですがどうぞ宜しくお願いします。自分なりに考えてシナリオを組みその通りに行えたトレードです。会心のトレード!とまではいきませんが見解を聞かせていただければ嬉しいです。
トレード投稿(11/3ユーロ円)
トレード開始、15時時点の頭の中。
4時間足では長期足の上昇押し目買いがそろそろ入ってくるのかな?という場所。
- 前日、前々日の時点から下げ止まるのであればこの辺かな?という感じで見てたなあ、1時間足で下降トレンドが継続中ということもあるし、波のサイズも大きいので反転には時間がかかる。
- 10/30の戻り売りが失敗して安値を更新出来ていない。
- 仮ネックまでの買いなら狙えるかも。
- いつも通りにレンジ、底値圏を形成しているなあ。
- 転換に移行するのか、そのまま下降トレンド継続するかは底値圏での値動きを注視しないと、まあ少し様子見かな。
エントリー前に考えたこと
17時の1時間足が髭付きの陽線で確定、21SMAにも支えられた感じ。
短期足(5.15分)では直近の安値を騙しの様に抜いたように見せて上昇してきていた。
2日間足場を固めた上で底値圏での安値切り上げの動き。
2日間固めた上に底を試した売りが切り上げ、短期的には安値更新したかと見せかけるような動き、これは底値圏を脱する波になる可能性があるから買いを準備しよう。
買いを狙うのは長期的に考えて大きい規模の波で下降してきているため、ダブルボトム左側を狙うイメージ、戻り高値までは来るかも知れないがもう一度売られることを警戒し直近高値にしよう。
最後のトリガーは短期足でキリ番(122)を試して5分足が陽転した場所。
利益確定目標は122.5のキリ番&ネックライン&前回高値。
損切り位置は直近安値の下。
結果、ポジション保有は2時間程度、ラインに刺さって終了となりました。
寒さ厳しき折 くれぐれもご自愛ください。これからも迷晴れBOX、週間チャートナビの投稿を楽しみにしています。
マヨハレ的考察
10月足確定後、週明けの11/3火曜日、大統領選開票日前日。月曜は10月安値への底値固めから先週大陰線の戻り目123.0高値付近まで買われるか、4時間sma21で戻り売りされるかを注視しました。
4時間sma21(黄破線)で少し売られたあと、1時間足が黄下髭ピンバーに。
はったいさんは、1時間ピンバー発生後、これをトリガーに5分足の122.0反発でロング、キリ番122.5でアウト。頭と尻尾を捨てて値動きの中身をゲット。
今回はナポレオン・ボナパルトの言葉を引用しながら3つのポイントで考察します。
1.「じっくり考えろ。しかし、行動する時が来たなら、考えるのをやめて、進め。」
はったいさんは4時間足チャートで波の軌道をイメージできる、つまりは「シャツの第一ボタン」を間違わずに掛けられる人です。
この波のサイズだと、もう一度売られる。もしくはモミ合いになるだろうと予測。仮ネックまでの買いを狙う。
この一文で、どこで誰と勝負すべきかわかってます。
なので、勝負に負けることはあっても、焦りや恐れといった負の感情を持つことはないでしょう。
感情まかせの場当たり的クリックを、堪えているのではなく、そうしたくならないのです。
デイトレなら日足や4時間足を使って、第一ボタンを正しくかける。
ここは「じっくり考える」べきところで、疎かにすると、その先、全部ズレます。
しかも、ズレてることに気づかないので、勝因や敗因があやふやなまま、再現性のないトレードを繰り返してしまいます。
第一ボタンを正しくかける重要性を軽視して、エントリー・ポイントという第三ボタン辺りからかけ始めると、物事の本質を理解できないまま、時間ばかりすぎてしまいます。
2.「戦術とは、一点に全ての力をふるうことである。」
ひとつの値動きに、ひとつのチャンスしかありません。
そのチャンスを逃したら、その値動きで利益を上げることができません。
トレードに限らず、何かのトレンドに乗るとは、そういうことじゃないでしょうか、みんなが騒ぎ出した時点ではもう遅いんです。
今回狙った値動きは、直近高値まで戻る波ですが、「1時間足の赤レンジ」が予想できてる点に注目です。
戻り売りが入るも安値を更新できなかった。
この時点で底値固めの値動きを予想できてます。
つまり、赤ブロックを下放れする可能性もあるので、攻防を見極める前提で準備できてます。
これができないと、赤ブロック内で何回もポジってしまい、その後のブレイクの燃料になります。
3.「勝利は、わが迅速果敢な行動にあり。」
はったいさんは1時間足ピンバー確定でやっと撃鉄を起こしてます。この値動きで、赤ブロックの攻防に決着がほぼついたとみたのでしょう。
ここでやっと5分足登場。といっても、タイミングをとるだけなので、次の1時間足の陽転でロングでも構わないかもしれません。
よく、何分足の確定を待てばいいか?という質問を頂くことがあります。
ルールをつくるなら、はったいさんのように1時間足確定ベースにするのは良いアイデアではないでしょうか。
1時間足の確定を待つと乗り遅れることもあるでしょうが、その辺は通貨ペアを増やすことでカバーしているのでしょう。
成功率と機会損失はトレードオフなので仕方ありません。
兎にも角にも、だこのレベルに達してない方のお手本になる、お見事なトレードでした。
まとめ
今回のトレードの勝因は、波を先読みする洞察力と、それを可能にするシンプルな分析です。
分析はゴールではない、洞察がゴールである。
分析は手段、洞察が目的。
分析のための分析は成果を生みません。
このことに気づけてからの上達スピードは早かったのではないかと推測されます。
なぜなら、ボクもそうでしたから…はったいさんも3年間、色々寄り道されたようです。
分析そのものを目的にするから、その手段としての「手法探し」や「分析ツール選び」に迷って、ちっとも前に進まないのではないでしょうか。
さて、はったいさんは波の軌道を読める人です。
だから、勝負の仕掛け処である「時と場所」にフォーカスでき、スナイパーのごとく銃座を構え、引き金を引くサインが現れるまで、焦りや不安なく待つことができてます。
決着前の小競り合いに巻き込まれないのも、心と頭に余力を残しているだし、いざ、サインがでたら躊躇なく引き金を引けてます。
勘違いしちゃいけないのは、サインありきでエントリーしてるわけじゃないこと。
サインを見て引き金を引くのは、あくまで流れ作業のひとつでしかありません。
サインにこだわりすぎると、サインだけを信じ、サインだけを疑っての繰り返しで、もっと良いサインはないのかと流浪の民になります。
トレードは勝負処を見極め、銃座を構えた時点でほぼ終わっていて、その先の勝負は神のみぞ知るってやつです。
MT4で「チャートの右端をシフト」ってやると20%くらい右端に空間ができます。
この空間はなぜ必要なのか?
これは過去8割のヒストリカル・データを分析して、これから起こる2割先の未来を洞察しましょうという親切設計です。
そう勝手に解釈してます。
「チャートの右端をシフト」を解除すると、未来が全く見えません。崖プチに立たされた感覚になるので、もしこの状態でトレードしたら、焦るし、不安でしょう。
つまり、少し先の未来をイメージできることは、絶大な安心感をもたらすんです。
シンプルにすることにより、波のサイズ感や時間経過を含め将来どういう波が形成される可能性があるのかという点で想像力がとても働くようになりました。シンプルにすると視野が格段に広くなる、想像力が格段に働くようになる。迷わなくなるという事以上に、この2つの点は自分自身のトレードの質を向上させてくれたのだと実感しています。
はったいさん以外にも、ブレイクスルーを果たした視聴者さんはシンプルな分析を実践してます。
分析ツールを2倍にすれば、洞察力が2倍になることはありません。それどころか、洞察力が半減するかもしれません。
やはり、シンプルな分析ツールを身体の一部となるまで、まずは使いこなすほうが良いようで、分析ツールを増やすならそれからです。
少ない工数で最大の成果を得る、ご存じ「パレートの法則」、結果の8割は、2割の要素によってもたらされるとして「80:20の法則」とも呼ばれてます。
もしかして、分析が成果をつくるとして、分析のための分析に注力してませんか?
もし今、行動量が成果につながらなくてイライラしてるなら、そこのところを見直してみてはいかがでしょう。
100点満点の分析なんて幻想です。
むしろ、80点とれる分析方法を以て作業を効率化するほうが、心と頭に余力ができ、その余力が安心感、気付き、アイデアを生みます。
分析とは物事を要素ごとに整理して見やすく分けることですが、分析の目的は洞察を最適化することでもあります。
洞察が最適化されれば、必然的に成果が出ます。
洞察力とは見えないものを見る力、心と頭に余力がないと見えないものをイメージなんてできるわけありません。
チャートは80の過去で20の未来を見る道具、最強ツールです。
◆お断り◆
この動画は「学習」を目的に制作されたものです。個人の見解を過去のチャートから解説したものであり、未来を予想したり、利益を保証するものではありません。
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コメント
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コメント (8)
いつも動画投稿ありがとうございます。
今回の記事・動画は今の私の悩みにぴったりの内容で驚いてしまいました。
日々、相場の環境認識を行い、機会が来たらトレードの繰り返し、正直、最近は会社の残業も多く、睡魔に耐えながら繰り返していました。
ふと思いました。「環境認識をする理由はなにか?」と。私はもちろんトレードで稼ぎたいと思っていますし、稼げるようになったら、やりたいこともあります。そのために環境認識をしなければいけないと強迫観念に似た感情で行っていたことに気づきました。
迷晴れ様から教えていただいたおかけで、想定通りに20%の未来が描けることも増えてきました。しかし、気が付けば、自分のその環境認識のせいで目の前のプライスアクションを見逃すことも多々ありました。「ああ、ここからが本当の勝負だな」と思っていたところでした。
そんな時に今回の動画を拝見し、相場との向き合い方が少し変えられそうな気がしてきました。(楽観的ですが)これからも動画楽しみにしております。引き続きよろしくお願いいたします。
P.S.今日、中学生の息子が定期テストで数学100点取ったと教えてくれた時、「2割のコツ、努力で80点は取れる。残りの20点を極めるために8割の努力が必要。そう考えると、100点という結果は誇っていいと思うよ」と偉そうに言ってました(笑)そんな時に今回の動画、8:2の意味合いは違えど、嬉しく思いました。
80点を狙うは効率を重視する現実主義者。100点を目指すはロマンチスト。一芸に秀でるには一見非効率なこともやり続けることが大切。これだけは譲れない…というものを極めるにはロマンチストの精神も必要ですよね。
いつも動画解説ありがとうございます!
しっかりと事前準備してからのナイストレードですね。
最近はタジタジ病気味だったので意識的にエントリー回数を増やしたところ見事に返り討ちにあいました。。
タジタジ病も困りものですが、しっかり準備して値動きをよーく見ていないと相場にめちゃくちゃしばかれることが分かりました。
そろそろ相場とかみ合うようになりたい!
ポジポジからのタジタジ。両端を試したので、そろそろバランスとって真ん中に落ち着くのではないでしょうか。正しく恐れるじゃないですが、正しくリスクをとれることは、いわば技術。そういう技術を持っていることにフォーカスしてみてはどうでしょう。
いつも素敵な動画をありがとうございます。この日のユロ円相場はよく覚えています。投稿者さんのロングポイントの直前でショートを入れ、損切からの途転ロングした日でした。底抜けもあり得る場面だっただけに、よく値動きを観察されてショート勢の負けをサインにロングを入れられたというお見事なトレードだと感心させられました。シンプルなトレードは一見簡単そうに見えますが、決してイージーではないのですよね。車の車庫入れのごとく当たり前にトレードできるレベルになるには並々ならぬ努力があったのだろうなぁと想像することができます。正しい努力で数稽古・・・何事にも通じる成功法則はこれに尽きるのかもしれませんね。
肉を切らせて骨を断つ戦法…お見事です!YESでもNOでも、どっちでも正解になる。まるで、占い師のコールドリーディングのようですが、相場が心理戦であるなら、心理を読み取って、どっちに転んでも構わない準備と対応ができる。これって「心理戦を俯瞰する」ひとつ上の目線ですよね。この域までくると、もはや、勝ち負けに振り回されなくなります。
いつもご教授頂きありがとうございます。分析はできても洞察力がない、正に少し前までは自分もそうでした。特に負けた時等はその原因は詳しく分析するのですが次の勝ちに繋がらない、そういう時期が長かったように思います。今までの流れはこうだったから次はこうなる優位性が高そうだが、そうならないとしたらこうなりそうだ、そしてそれぞれにシナリオを立てて備えておく。そのようにやりだしてから少しづつ勝ちが増えてきてるように思います。波をどうイメージできるかでしっかり抜けるかどうかが決まると最近は思ってます。それは決してこれから相場がどう動くかを予想するというのとも違うと考えていて、マヨハレ先生に何度かご指摘頂いた相場感ということであり、教科書通りではなかなか勝てないということでもあると思ってます。
そうなんですよね、分析からどう洞察するかってのが本来の課題なんです。しかし…分析についての情報はゴマンとあっても、洞察についてはあまりない。そこはやはり経験がものをいう領域だからなのでしょう。