28Feb
迷晴れボックスは、ブログの「迷晴れボックス」より投稿された、負けトレードや、トレードのモヤモヤを、テクニカルとメンタルの両側面からスッキリさせようというコーナーです。
早すぎるエントリー heibonnさん
動画を拝聴しコメントは何度かさせていただいたことはあるのですが、今回は迷よ晴れBOXにはじめて投稿させていただきます。
FXに取り組み早2年半、迷よ晴れ動画に出会って1年半が経ちます。まだ勝てていないのが現状ですし、つい最近まで、早く勝ちたいとシグナル配信をしてくれるセミナーにまで参加したり間違った行動に走ったりしています。
投稿の文章を書いている最中に、迷よ晴れさんがつい最近の動画で言われてた、勝てていない人はエントリーを仕掛けるのが早すぎるし、遅すぎると言われてた事と、迷よ晴れさんが、FX始めたときレンジブレークのショートばかりやっていたという事が、やけに引っかかり、投稿を一旦止め、相場をその事に注視し監視しました。
上がる前に買うのは早いし、上がりだしてからでは遅いし、どういうことやねんと思いながら、じゃあ買ってる人が決済するとこまでまってやろうと思い、買ってないけど買ってたとして僕が決済するやろなという個所に売りを仕込んでみました。
そうしたらその方向に相場は進みました。なにかすごく奇妙な感覚でした。
買ってる人売ってる人の気持ちになってと迷よ晴れさんがよく言われてる事って、こういういう事なん?とも思えました。
今回、私がエントリーした箇所を添付しますので添削していただけないでしょうか?
解説いただけると励みになりますので、お忙しとは思いますがどうぞよろしくお願いします。
2/2金曜のチャート画像です。
4時間足①四角黄色付近で戻り売りを狙っていました。四角付近までしっかりと波を3つ形成し、しっかりと止められたと思いました。
15分足に落とし、買ってはいないけど買っているとしたらどこで、利食いするだろうかとだけ考えて相場を監視しておりました。
買っているつもりで監視していたら、最後の長めの陽線が出たときに、結構最後に伸びたから利食ってもいいなーと思いました。
合わせて、長期足に支えられるかもしれないから、最悪Aのレンジ下限抜けら利食おうと思って監視しておりました。
そこでショートのエントリーをぶつけてみました。高値Bのところで利食いし20pipsとることができました。
損切りも15pips程で設定できたのでいいトレードができたと思っているのですが、やはり少し早いですね?
後から見れば、戻りを待ってショートしとけばよかったのか思いまいした。
今まで上がるだろう、下がるだろうと自分なりに分析し、エントリー場所を探していましたが、今回、人が決済しそうなところを探してエントリーしたので、エントリーは早かったですが、今までにない感触を得ています。
2年半相場の壁にぶち当たり奈落の底に撃ち落され、底のほうで出口だと思い、上った階段の先にはまた真っ暗なだだっ広い広場があり、出るための道具を一杯渡され使いこなせず疲れ果ていました。
いつもどおり底で迷っていたら、道具を捨てなさい、そっちの階段に上ってはダメだよと、どこからか声が聞こえ、声の聞こえる先を辿り、現在進んで行っている感じがしています。早く暗闇から脱出できればいいのですが、、、、、。
長文で大変失礼いたしました。
heibonさんへの処方箋
狙う動きが定まってない。
「4時間足①四角黄色付近で戻り売りを狙っていました。」
4時間足の戻り売りを狙っていたのに…
「最後の長めの陽線が出たときに、結構最後に伸びたから利食ってもいいなーと思いました。」
いつの間にか、短期足でスキャルピングをしようとして…
「後から見れば、戻りを待ってショートしとけばよかったのか思いまいした。」
結局、4時間足の戻り売りをせず終わっている。
110.5は4時間足の戻り売り候補として適しているといえるので、レートがここに達してから短期足でエントリータイミングをはかります。
heibonさんは緑〇でショートしています。ここは、4時間足戻り売りのエントリーポイントとして適しているでしょうか。
15分足に目を移した瞬間から、狙う動きが定まらず、プランがコロコロ変わってしまっているかもしれません。
今回は利益になりましたが、ミスを招きやすい”思考回路”だと思いました。
heibonさんは4時間足レベルの戻り売りを狙っていました。
そこで、ターゲットは安値108.5として、ショートのタイミングを15分足でとろうとしたのだと思います。
4時間足戻り売りは、大きなのターンになるので、普通、一日がかりのWトップを形成します。
なので、エントリータイミングは、早くてWトップの確認、あるいは、大陽線(押し安値)を下抜いてダウ的に”売り目線”になってからになります。
せめて、Wトップを確認しないと、レジスタンスの強さが確認できないからです。
4時間足レジスタンスへの1回目のトライでは、1時間足のトレンドラインに反発(あるいは今回のように少し抜けてから)して、再び、高値を試す可能性があります。
もし、heibonさんがショートしたポイントから下がり始めるなら、それはもう”ショック相場”です。
早くても、2回目に高値をトライしてダメだった(ロングがあきらめる)赤〇が、適しているのではないでしょうか。ここなら、大陽線起点も下抜いていて、15分足レベルで”売り目線”になっています。
heibonさんは黄〇で売ればよかったといわれてますが、4時間足戻り売り候補としては、これでも早すぎます。
トレンドラインも割られてなく、ラス押し安値(大陽線起点)も割られてないので、まだまだ、ロングしてくる人たちがたくさんいるからです。
ロングしたい人が、いなくなりそうなのは、高値を更新できなかった赤〇、つまり4時間足戻り売りターンレベルのWトップです。
その後、NYダウの暴落で急落してしまいましたが、これがばければ、橙〇の戻り売りポイントができたかもしれません。
ただし!heibonさんがショートしたところに、別の狙いがあれば、良いスキャルピングのポイントです。
米雇用統計による急騰を、4時間足レジスタンスラインが阻んでいるのがわかります。
この急騰をロングしていた人たちは、これをみて”利食い”を入れてくるので、急騰半値までならショートできます。
ただし、このトレードは4時間足戻り売りとは、何の関係もありません。
ボクはエントリーのタイミングをとるのに5分足などの短期足を使用しますが、それは、損切りをスキャルレベルに小さくして、利確をデイトレやスイングレベルに大きくしたいというわがままな気持ちからです。
4時間足でも、5分足でも、ひとつの空間として把握しているので問題ないですが、慣れてないと、別空間として脳が認識してミスが多発します。
環境認識をしていても、いつの間にか、短期足に振り回されるのは、このせいです。
見ているチャートの時間差がありすぎると、別の空間として脳が認識してしまいます。そうなると、本来のチャートの繋がりが切れてしまいます。
たとえば4時間足と5分足を同時にみていると、そういう現象が起こりやすくなります。
4時間足と30分足、1時間足と15分足。
こんな感じの組み合わせで、全体と部分が繋がってみれるようにするといいでしょう。
全体と部分をつなげる。
チャートを観やすく整理するのが”分析”で、見るべきポイントを絞りこめるのが”洞察”です。
トレードには”分析”と”洞察”のふたつの力がいります。これができないと、いつ、どこで、なにをすればいいのかわかりません。
つまり、今から、狩りに出るのに、狙う獲物が決まってないようなものです。
ボクにも、同じも経験がありますが、初心者の頃は、やたらにエントリーポイントを気にしますが、全戻しの目に遭ったりして、狩り損じるどころか、逆に狩られてしまうわけです。
赤矢印の下降波(4時間足戻り売り)を”熊”とすれば、緑ボックス内での緑〇ショートは値動きは”兎”です。
熊の一振りは大きく、兎はピョンピョンと動き回るので、利食いのポイントが全く違います。
今回のショートの居所的な考え方は合ってます。ただ、狙っていたのは”4時間足戻り売り”という獲物だったはず。
二兎追えば…の諺どおり、最悪、両方狩れずに、終わったかもしれません。
狩る獲物を、その場に応じて、臨機応変に変えられるようになるには、それなりの経験がいります。
たまたま勝った、たまたま負けたを何十年繰り返していても進歩はありません。
ひとつのやり方に、ひとつの結果、それを繰り返し、ひとつのやり方に”自信”をつけることをオススメします。
Ps.これは基本ですが、雇用統計・FOMC・小売売上高、加えて要人発言は、予めスケジュールがわかっているので、ご利用のブローカーサイトで、かならずチェックしてください。指標発表の直前にはポジションを持たず、ポジションを持っていれば決済しておくべきでしょう。今回の大陽線は雇用統計なので、知らなかったとすれば、取り返しのつかない損害を被ることになります。
◆お断り◆
この動画は「学習」を目的に制作されたものです。個人の見解を過去のチャートから解説したものであり、未来を予想したり、利益を保証するものではありません。
記事へのレビューやご意見はコメント欄をご利用ください。コメントを「読者さまの声」としてブログや動画に掲載させていただくことがございます。
◆著作権について◆
当サイトは無料でご覧頂けますが、著作権は放棄しておりません。動画等のコンテンツを営利目的でお使い頂くことはできません。
詳細はご利用についてをご覧ください。
関連記事
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (8)
はしごを登った先の暗闇、になんだかせつなくなりました。
私も「どの手法がいい!悪い!」で考えてそれでどんどん暗闇に迷いこんでいく感じでした。こんなに探しても鉄板手法が見つからないなんて、、、
heibonさんと同じで道具をつかいこなせないだけなんだと気づきました。
今は最低限の道具でチャート分析にパワーを注いでます、チャートは知れば知るほどビューティホーです(◎-◎;)
複雑なことを単純に。
単純なことを深く。
まさに、これに尽きますね(^_-)-☆
迷よ晴れさん。添削大変ありがとうございます。
自分のこの一回のトレードをここまで考えることがあったかなっていうぐらい見直しました。
迷よ晴れさんが言われる通り僕は、当初のプランを変える傾向があると痛感しました。
すごいヒントきっかけを頂きました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
この度はご投稿有難うございました。今後のトレードの参考になれば幸いです。また、何か進展があれば、ご連絡ください。
いつも ありがとうございます
またまた 僕もおなじです
熊を狩りにいって
ウサギばかり 追っかけてます
自分の失敗は 自分にいいように 解釈していますね
とても 参考になりました
勉強が嫌いな子は 勉強の仕方が解らないのであって
みんな 解っているようで 解釈の仕方が解らないと思います
またまた 日が差し込んできました
皆さまありがとうございます
解釈の仕方、なるほど…その通りですね。
今回、大谷使うやつ多すぎね? 6回中5回大谷で全然打てんやった。
二刀流ですか。