16Jan
ブログの『迷晴れボックス』に投稿されたトレードを考察、テクニカル・メンタル面についての気づきを共有する企画です。
相場分析について グッチグッチ さん
いつもお世話になっております。本日の午前中に「三段構えで相場見える化作戦」の動画にコメントさせていただきましたグッチグッチと申します。
今回は、2018年12月19日の朝に当日のエントリー理由を記載したものと画像を添付させていただきましたので、ご査収のほどよろしくお願いいたします。
今回のお問い合わせ理由として、相場を3つに区切る考え方は、自分の中ではチャートの見方が大きく変わった神動画でした。
最初のうちは3つに何となく分けれていたが、段々ここで区切っていいのか?など悩みが出ててきた為、迷晴様に私の相場分析が大きく間違っていないか確認してもらいたくお問い合わせさせて頂きました。
ドル円12月19日水曜日 6時15分
- 先週高値+WN9Hを試してから落ちてきた下降トレンド。結果的にWN11Lまで下降。
- 現状としては、WN11HとWN11Lの間のハラミとなっている。
- 今週の月曜日から火曜日で120pipsの下落をし、予想通りWN11Lで反発上昇中。
- ⅰ)上段:先週高値(WN9H)からWN11Hまで。
- ⅱ)中段:先週高安+WN11Lのハラミの中。
- ⅲ)下段:先週安値からWN10Lまで。
ピンク線①の波をTRと考えた。
- ⅰ)上段:押し安値を抜いた起点(強者の値)+113.5から押し安値までを上段ゾーンとした。
- ⅱ)中段:押し安値から緑ボックス②の高値を更新した起点(強者の値)までとした。ここはちょうど戻り高値としたところと合致地している。
- ⅲ)下段:緑ボックス②+戻り高値からWN11Lまで。
買い目線
現状、WN11Lからの反発からWボトムを形成しているとみている。
戻り高値を上抜き戻しを付けたところでエントリーを考えている。
エグジットとしては、ピンク波①の半値(50%付近)を考えている。
売り目線
売り目線になるには、WN11Lを下抜かないといけないがここは、11月20日から意識された値。
可能性としては、WN9Hからの売りと+WN11Lからの買いでもみ合う可能性大。
WN11Lを下抜く場合は、WN11Lからの買いとWN11Lからの逆張りの損切が入るのでWN11Lラインを下抜いた場合は下がりやすくなる可能性もあり。
深い戻しよりも浅い戻しになる可能性もあるので短期足を確認し、WN10Lまでショートを狙える。
ドル円 迷晴れ解説
上値は高値を切り下げ、下値は11月安値に支えられている。
4時間足高値切下げに加え、11月安値のWボトム・ネックラインを上抜いた”ピンク・強者の安値”を下抜き返して、11月安値を割りやすい状況がつくられた。ひとまず、11月安値まで戻り売りは可能だが、FOMCが深夜にあるので、大きなモメンタムは得られないかもしれない。
結果、19日は、FOMCで強者の安値裏を試してから11月安値をブレイク。
19日ドル円で意識すべきポイントは…
- 米国株下落の影響で安全資産の”円”が買われ続けている。
- トレーダーのFOMC結果待ち。
- 1時間強者の安値を抜き返した事実。
三段ゾーンについては問題ありません。11月安値に対する解釈に多少の違いはあれど、問題はありません。
12月19日水曜日 6時37分
WN10のハラミ内。WN11もWN10安値を下抜いたものの結果的にハラミに戻ってきている。TRとしては、WN11H~WN11Lまでとし、これを3分割。
- ⅰ)上段:先週高値からWN11Hまで
- ⅱ)中段:先週高安のハラミの中
- ⅲ)下段:先週安値からWN11Lまで
- ⅰ)上段:11月21日から日足レベルでブレイクしきれていな1.140から先週高値まで
- ⅱ)中段:1.140からWN10Lまで
- ⅲ)下段:WN10LからWN11Lまで
買い目線
現状、戻し売り61.8%を深戻し中。もう一度1.140を試しに上昇を狙う。タイミングは、M15分足でWボトム完成後戻り高値を上抜けて戻ってきたところでエントリー。
ロングするにしても、一応、1.140からの売りもあるのでそこは頭に入れてからのロング。様子がおかしい場合は即撤退する。
売り目線
ピンク波の押し安値(ピンクボックス①)を抜けてからWN10 Lまでのショート。
ピンク波の押し安値(ピンクボックス①)からの買いと1.140からの売りとのゾンビゾーン。この決着がつくのは、ピンク波の押し安値を下抜いた後。
黄色のラインは、予測ライン。
ユーロドル 迷晴れ解説
11月高安赤・下降波のハラミ。
19日ユーロドルで意識すべきポイントは…
先週高安ハラミでで意識すべきは、ピンク・金曜急落起点。これをピンク・強者の安値から抜き返していることに気づけてればオッケー。
グッチグッチさんのゾーニングを拝見しましたが、特に問題はないと思います。
主にゾーニングする目的は、現在値から”天地”の位置把握で用います。なので、あまり細かく分割するとラインを引きまくるのと同じ副作用があるので注意しましょう。
1時間足くらいまでに留めておくのが無難かもしれません。なにがなんでも三分割することはないので、よくわからないところは、ひとつのゾーンとして観ておくのがいいでしょう。
プラシーボ効果というコトバをご存知でしょうか。
これは、偽薬効果(ぎやくこうか)とも言われ、薬だと信じ込む事で、改善がみられることを言います。新薬の臨床試験などでは、薬の効果を確かめるために偽薬を使うこともあるそうです。
「薬やサプリを飲んでいる」という思い込みが、効果・効能をリアルを引き寄せてしまうわけです。
さて、今回のご投稿者グッチグッチさんは、”三段構えのゾーニング法”で、トレードが改善されたようです。
水平線とゾーンの違いは、ゾーンのほうが境界線として意識しやすいことでしょう。
チャートをゾーンで区切ることで、相場の現在地と、天地が明確になり、天地が明確になれば、”安心して”高いところから売り、安いところから買うことができます。
これは持論ですが、ラインやインジ、何を使おうが、ベターなエントリーポイントは、ほぼ、世界共通と思ってます。
しかるに、問題は、何を使うのかではなく、ラインやインジなど、使う武器への”信頼度”が、精神に与える影響の方です。
たとえば、押し目買いのシーン。半値~61.8%の、いい感じな押し目候補でロングした結果、このいい感じな押し目が崩れたとします。
Aさんは「こういうこともあるわ」と、さっさと、損切りして、次の押し目候補までショートします。対してBさんは「何がいけなかったんだろう」と悩み始めます。
もうひとつ別のケース。
同じ様に、押し目買いシーンで、シナリオになかったプライスで反発上昇を始めたとします。
Aさんは「そういうこともあるわ」と、シナリオにない動きだったので追いかけません。Bさんは「何がいけなかったんだろう」と、追っかけて中途半端なエントリーをしました。
Aさんは悩みません。メンタルが強いとか、意志が強いとかではなく、単に気にしないのです。
対してBさんは、武器が悪いのか、知識と経験が不足しているのではないか悩み、その心理的な不足分を埋めようと無理にエントリーします。
このように、同じ場所に、真逆の精神状態が存在します。
Aさんに”不足感”はありませんが、Bさんには強い”不足感”があります。
トレードでは、この”不足感”に襲われないことが何より優先します。
極論、信頼できる武器がひとつあればいいし、やたらに武器を増やすことは、洞察力というパフォーマンスを下げ、より一層、不足感を強めるだけで逆効果です。
そもそも、確実なことなんて何ひとつない相場の世界で、いつ何時も、機能するラインやインジなんてありません。
多く知れば、多く勝てるわけじゃないんです。
そんなことより、どうやって、苦しまず、気にならないマインドを、メンタルなんて鍛えなくても維持できるのか、そのコツを掴むほうが100倍大切です。
人は、苦しいと視野が狭くなり、砂漠のオアシスに向かって走り出し、蜃気楼であったことを知って落胆します。
小学生のボクは、字が滅茶苦茶汚くて、ミミズがのたうち回ったような字と言われ、先生もあきれてました。
そこで、親から、正方形のマス目をイメージして書くというコツを教わりました。
その結果、ボクの字は、先生に、どうやったのか聞かれるほど劇的に上手くなりました。
このコツを使えば、きれいな字が書けるというプラシーボ効果がかかったわけです。
中学の教科書に”一切れのパン”という短編小説があって、強烈に感動したのを覚えてます。
こんな話です。
第二次世界大戦、ハンガリーの首都ブタペストにルーマニア人の若者が住んでいました。
当時、ルーマニア人は反ドイツとみなされていたため、主人公は、捕われ、貨物列車に押し込まれてしまう。
その貨物のなかで、老人ラビと出会います。
ラビはユダヤ人ですが、ルーマニア人として捕われていました。
ルーマニア人捕虜たちは、この列車から脱走を試みましたが、ラビは連れていきませんでした。
ラビが、ユダヤ人であることがバレるより、ルーマニア人捕虜でいるほうがましだと思ったからです。
ラビは、その意見を聞き入れ、別れ際、主人公に、ハンカチの包みを手渡しました。
「このなかには一切れのパンが入ってる。ただし、すぐに食べてはいけない。パンを一切れ持っていると思うと我慢強くなる」そうラビは言いました。
主人公は脱走後、軍人の姿に怯えながら、ひとりで何日もさまよい歩き、何度も空腹に襲われましたが、ラビの忠告を守って、決してハンカチの包みを開けませんでした。
そして、無事、妻のもとへたどり着き、包みを開けると、なんと!中から出てきたのは、パンではなく木片でした。
主人公は「ありがとう、ラビ」といって物語は終わります。
一切れのパンは、ただの木片でした。
でも、その木片のおかげで、主人公は最後まで希望を捨てずに妻のもとへ帰れました。
「自分にはこれができる」「これがある」「これがあれば大丈夫」そういうのって大切だなぁ~と思います。
人生も、トレードも、うまくいってる人って、そういうのを、ひとつふたつ持ってるだけだと思います。
これぞ、生涯使える、究極のお守りですね。
ただ、このお守りは、経験に裏打ちされていいて、お金で買えるものじゃないんですよね。
もし、もってないなら、今からつくる楽しみがありますし、もってるなら、それに磨きをかければいいと思います。
先日「ありがとう、ラビ!ならぬ神様」と言って、お賽銭箱に五千円投入してきました。神社のお守りも、中身は木片でしょうが、開けるとご利益が無くなるそうで、ご注意くださいね。
◆お断り◆
この動画は「学習」を目的に制作されたものです。個人の見解を過去のチャートから解説したものであり、未来を予想したり、利益を保証するものではありません。
記事へのレビューやご意見はコメント欄をご利用ください。コメントを「読者さまの声」としてブログや動画に掲載させていただくことがございます。
◆著作権について◆
当サイトは無料でご覧頂けますが、著作権は放棄しておりません。動画等のコンテンツを営利目的でお使い頂くことはできません。
詳細はご利用についてをご覧ください。
関連記事
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (12)
関係あるか、あれなんですが、最近、聞いた話です。
猟師がわしの卵を拾って、
ニワトリが温めている巣に入れたらしいです。
卵がかえってひなになり、ニワトリはわしのひなを育てる。
育てられたわしは、大きくなって、空を飛ぶ大きな鳥を見つける。
ニワトリの親に、あの鳥は何かと聞き、
あのように空を飛びたいと言うと、無理だよニワトリなんだからという。
それを聞いたわしは、空を飛ぶことを諦めて、一生を過ごす。
という話でした。
何か一つというのは、見つけてやってみないとダメですね。
若い時の苦労は買ってでも…というのは正しいですね。最初から完璧さを求めずに挑戦しないとダメですね(^_-)-☆
いつもご教授頂きありがとうございます。1/5年頭の動画の際には今自分がやってることは全てダメで、全部一からやり直す旨のコメントを書いてしまいましたが、一理正解ですがあまりダメ出しばかりでも前に進まないと今回の動画を見て感じました。相場が動き出すのを見てるつもりで、実は不安感からただじっとしているだけだったりします。過去チャートの検証やデモでの練習で上手く伸びて勝ったところをしっかり記録しておき、再現性があって自分の得意パターンにできるようにしていきたいです。今のところそうなりかけてるのがパーフェクトオーダーの順張りとインサイドバー手法です。言い換えればしっかりトレンドが出ている時に基本的な押し目、戻り売りをきちんとやればいいということですね!暫くはその点だけに集中してトレードしていきたいと思います。
検証して勝ちパターンをひとつをつくる。3ケ月あればできると思います。
いつも気付きの多い動画をありがとうございます。
不足感の話は深いですね。
私は料理が好きなのですが、スーパーなどで、たこ焼きソースや、オムライス用ケチャップなど料理専用品が
置いてあったりして、だれが買うんだと思っていました。
しかし、結構売れているようで、種類はどんどん増えていっています。
これもある種、不足感を満たす商品とも言えます。
料理初心者のひとは味付けに自信がないので、専用という保証がないと満足できない。
一方、料理になれた人はイメージさえできれば、汎用のものを組み合わせて作ったりします。
私も自分で味付けたほうが美味しいので、良く組み合わせますが、
だし+料理のさしすせそ+スパイスで味はすべて構成されているという自論にたどり着きました。
見方を変えると初心者は料理に基準を置いているのに対して、
私は、舌に基準を置いているという違いがあります。
今回の三段ゾーンについても、レンジや波に基準を置いて三段にすると、永遠にフラクタルに3段にできてしまいます。
しかし、基準を自分に置けば、損切、イグジット、だけでもう3段に分けることができるわけです。
mayohareさんは戻しもきっと狙うので細かくゾーニングしていると思います。私は、順張り一発賭けなので、水平線を2本だけ引くようにしています。しかし、伝えたい本質については理解できていると勝手に思っています。
字の書き方もそうですが、基準の持ち方というのは、なかなか教えてもらえないものですよね。
長々失礼しました。
過ぎたるは及ばざるがごとし。
昔よく通った中華料理屋のランチにブロッコリーの炒めがでてきて驚きました。こんなん美味いのと食べてみると、滅茶苦茶美味い!流石プロだと思いました。
料理もトレードも”塩梅”が大事ですよね。
いつも多角的な視点から気付きをありがとうございます。
僕が支配されているのは「不足感」なんだなと感じました。
悩むし、困るし、凹む。
気にしない気にしない一休み一休み。で気持ちを切り替えて取り組みます。
ありがとうございました。
どうすれば”充足感”を貰いながら動けるか。これは人生のテーマでもあると思います。
いつも素敵な気づきをありがとうございます。
今回のプラシーボの件もまた、今の自分にピッタリはまる内容でした。
年始に暴落がありましたが、その後の小さな揉み合いが続いた際・・・
それまでせっかく自分に合う「これでいける」スタイルを確立できていたのに、この揉み合いの間にもどうにか利益を獲れないかという欲を走らせてしまいました。
その為「いつもと違う」トレードをちまちま繰り返し、ちまちま損失を重ね、そもそもの自分自身への自信を損なうはめになりました。
今そんなメンタルと向き合い、自分の信じれる「自分らしいスタイル」への自信を再充填している最中です。
今回の動画の内容は、そんな私の背中を押してもらえる内容でとても沁みました。
ありがとうございました。
暴落後は、確かにいつもと違いますね。相場は縮小と拡大を日々繰り返しますが、暴落のせいで、この縮小期間が長く続いている感じがします。
迷晴れさん、こんばんは!
「ひときれのパン」のお話にとても感動しました。
私は今FT4で1時間足のラス押し安値・ラス戻り高値、それを抜く波がどう動くのかをひたすら追っていますが、まさしく「ひときれのパン」になりそうな予感がしています。
きちんと押し目買い戻り売りが成功することが多いですね。思い通りに動くことが多くなってきて楽しいです。
私は心療内科の先生に「人ではなくて物を心の拠り所にしなさい。人は不安定で変わるから」と言われました。
主人公は、ハンカチの包みではなく「お前は大丈夫」などのラビの言葉だったら、途中で折れていたかもしれませんね。
物や不変の事実(だと信じられること)というのは、精神から多大な影響を受ける人にとって大きな意味があるかもしれませんね。
チャーチストにとってのチャートも、中身はもしかしたら木片かもしれないですが、信じることによって目的地まで連れて行ってくれる素晴らしいお守りなのでしょうね。
私もチャートをそのレベルまで昇華させられるようがんばりたいと思います。
チャートは木片。信じる者は救われる、といいますが深いですね。
自分を信じろといいますが、よく考えると、自分自身というより、もっと大いなるものをいつも信じてるような気がします。