19Sep
ブログの『迷晴れボックス』から投稿された、”負けトレード”を考察、トレードの疑問にテクニカル・メンタルの両面からお応えします。
エネゴリさんの負けトレード
はじめまして。エネゴリと申します。現在、30歳で仕事をしながら小遣い稼ぎのつもりで21歳の頃からfxをやっております。
10万円からの少額から始めて7万円~15万円の間を推移しながら、なかなか技術が向上せず独学でやっています。
一ヶ月前から迷晴さんの動画を見だし、いままで使用していたEMAのインジケーターも消し、チャート及び水平ラインのみでトレードするようになりました。
とてもシンプルで頭の中がすっきりした感覚ですが、いまいちトレードの結果に結び付かずもどかしい状態です。
実は、登山が趣味で、今の仕事を辞め山岳ガイドを将来やっていきたいと思っております。
家族もいるため、経済的安定も必要です。そのためFXである程度収入を確保し、安定してきたら現職を辞め、夢に向かって一歩踏み出そうと思っています。
なお、トレードの環境は家の中で一日中パソコンを見るスタイルではなく、どこでも使えるスマホでデイトレードできるように練習しています。
そんな計画を立てている中の、負けトレードです。迷晴さんのアドバイス頂けると、幸いです。よろしくお願いします!
日足は上昇トレンドで、今後の展開としては③を押し目として上昇するか、安値を割って②方向へ向かうかといった認識。
4時間足では下落トレンド、日足で注目していた③ライン付近まで下落してきている。
損切り後に、目標値まで下落しなかった原因究明をしていたところ、高値④に向かった強者の値にラインで反発していたことが分かった。③で一回抜けていたので意識されないと見ていた。
一時間足も下落トレンド、110.45のラインを割って下降してきた。
③の注目ラインまで幅もあまりなく、戻りを試さず一気に下落してくる可能性が高いとみて、割れたところで売りエントリー(110.38)
利確目標は110.1【③ライン】 損切は110.57で注文。少し揉んだ後、上昇し損切り。15分足で数回下を試したが下降しなかったので、買いが強まり上昇したとみた。
質問
環境認識を上記の通りしており、エントリーしましたが、結果的に損きりとなりました。③まで近距離であったため、戻りを試さず一気に抜ける推測をしていました。
一気に抜ける場合や今回のように一旦途中で下落が弱まり上昇する場合、そのほか色んなパターンがあると思いますが、なかなか推測していたパターンと合わず、損切りが多い傾向にあります。
今回のトレードに対して、何かアドバイス頂ければ幸いです、よろしくお願いします!
迷晴れ考察
このときボクは買い目線でした。7.11は下抜きましたが、7.9安値が”ロング組の最終防衛ライン”とみてました。
高値④に向かった強者の値にラインで反発していたことが分かった。③で一回抜けていたので意識されないと見ていた。
先週足は7.11安値で実体サポート。”トルコリラ暴落”の影響で円買いムードでしたが、日足は7.9安値で実体サポートされてます。
これにより、青安値による7.9安値割れは”ショック相場”による一時的なオーバーシュートと解釈しました。
1時間足下降CHLを上抜き、そのライン裏を試しています。さらに、金曜日ということで、週足が下ヒゲをつくる可能性が高く、ショートすれば即、反転を喰らうかもしれません。
投稿者さんは、7.9安値+15分足強者の値という、目の前の壁に向かって向かってショートを打ち込んでいます。フラッグから放たれ達成感もあり”戻し”が始まりそうな気配を感じます。
環境認識を上記の通りしており、エントリーしましたが、結果的に損きりとなりました。③まで近距離であったため、戻りを試さず一気に抜ける推測をしていました。一気に抜ける場合や、今回のように一旦途中で下落が弱まり上昇する場合、そのほか色んなパターンがあると思いますが、なかなか推測していたパターンと合わず、損きりが多い傾向にあります。
ラインブレイクの判断は、各時間足トレーダーによって”見解の相違”があります。
日足チャートのラインブレイクなら、日足ロウソクが実体ブレイクして閉じないとブレイク確定ではないというような単純なルールを設けるのが良いでしょう。
つまり、1時間足ロウソクがブレイクしても、それを、ブレイクとして認知していない上位トレーダーがいるということです。
ただ、上位足>下位足の力関係があるので、上位トレーダーの見解に合わせるべきで、”長いものには巻かれろ”ですね。
”このベンツは必要経費です!”といっても、税務署がそれを認めなければ、納税しなければならない、そんな感じです。
そういう、見解の相違があることを知りつつ、あえて、その間隙を突くやり方もあります。それは、上位トレーダーが出張ってこない、短期トレーダーの縄張りで展開するトレードです。
今回のケースなら、7.9安値㊤でレンジをつくっているので、この”オーダー溜まり”を下抜けば、買いオーダーの損切りで、一時的に下がったかもしれません。
アイマール大好きさんの負けトレード
いつも動画楽しみに拝見させて頂いております。今回が初投稿になります。
FX歴は約4年目になりますが、基本約4カ月前からリアル口座でトレードを開始しております。(といっても2万円くらいからの少額トレードですが)常勝トレーダー目指して日々奮闘中です。
今回投稿しようと思ったのは、自分では納得できる場面で自信のあるトレードだったのですが、あえなく損切となってしまったためです。
迷晴れさんであれば「この場面をどう見られるのか」、「エントリーする場面として問題ないか」、「考えられる敗因について」のご意見をお聞かせ頂きたく思っております。
エントリーした根拠としては自身のトレードルールに基づきエントリーしております。
- 基本時間軸は4時間足
- 相場環境を確認して目線を決める。
- 明確な戻しが確認できる。
- 戻しの勢いを制圧する包線ローソク足がでること。
今回はエントリールールにあてはまるまで、しっかり戻しを引き付けて、やっと陰線が確定した午後8時にルール通りにできたと満足しておりました。
エントリー後はすぐに15~20pip程下げだしたので「あとは利確まで待つだけだなー」と思い安心しきっておりました。が、朝起きたらまさかまさかの損切りとなっておりました。
直近の安値までを利確目標として利幅もあったので余計にショックです。ただ、自分としては納得したトレードなので、気持ち的には”必要経費”と割り切って引きずることはないです。
【考えられる敗因】金曜日の夜だったので持ち越ししない人がポジション決済をして予期せぬ動きをしやすい。
乱文で大変失礼ではありますが、是非ご返答頂けると嬉しく思います。
迷晴れ考察
125.0安値付近。すでに2番底にて、ロング組の強い抵抗に遭い”ピンバー”が出ています。加えて、金曜日なので、このWボトムを崩すだけのモメンタムを得られるかどうかわかりません。
投稿者さんは、赤4時間足陰線確定後、20:00にエントリーとありましたが、陰線確定は22:00だと思うので、それで話をすすめます。
”包み足”をエントリーシグナルにされているようですが、この陰線は包みになってないように見えます。もしかしたら、この陰線の一本左の足のことでしょうか。
包み足
ツツミ足は反転シグナルといわれますが、ボクはあまり重要視してません。どちらかというと、大きなロウソク足が出たら、そこから右側がハラミになる可能性を疑います。
ハラミ足はよく使うのは、そのときのトレードレンジが明確だからです。
たとえば、②ツツミ足は、ハラミ足になり、8本目の4時間足が安値ブレイクしてから下がり始めています。このハラミ足の認識があれば、4時間足8本分のなかを無理せずに済みます。
③ハラミ足(左陰線のツツミ足)は4時間足14本をハラんでます。
なぜなら、そもそもここは、Wボトムから買い転換を狙ったロング組と、126.5ネックラインからの戻り売りショート組が攻防するエリアだからです。
3回下値を試してWボトムネックを越え、このハラミ足高値をブレイクした青〇で上昇モメンタムが発生しました。
エントリーが20:00なら赤〇インの位置は少し左ですが、③ハラミ足㊦+2番底のミニ・ネックラインに向かってショートしています。
この③ハラミ足㊦まで限定でスキャルピングすることができますが、それなら、紫急騰が高値更新できず、その起点を下抜いた赤1イン、③ハラミ足㊦アウトです。
迷晴れボックスは、”代理学習”の効果を狙って始めました。
自分で経験することで学習を強化するだけでなく、他人の経験を観察することでも学習できることがわかっていて、これを”代理学習”といいます。
自分ひとりで直接経験できることには限界があるので、こういう場を設けて、他人の経験から、学習を強化していただければと思います。
昔から「人の振りみて我が振り直せ」といいますが、「人の不利益みて我が不利益直せ」てな感じです。
ボクの人生も、様々な人から、人生の行動指針をもらっています。
人生には、”プラスの恩人”と、”マイナスの恩人”がいるといいますが、確かにそのようです。
カナダで出会った日本人山岳ガイドもプラスの恩人のひとりですが、学生時代にバイトをしていた、ビル清掃会社の社長もそうです。
会社社長といっても、家族経営で、よく奥様に手料理を振舞ってもらいました。サラリーマンから独立、一軒家を購入、3人の男の子をハイクラスな大学にまで入れた優秀な人でした。
ぼくの親父は、仕事柄、大学教授と付き合いがあったせいか、職業で人をランク付けするようなところがあったので、それに対する反抗心もあり、余計、この社長が大好きになりました。
ビル清掃のような仕事をしていると、いろんな人間や業界の姿を垣間見ます。
銀行員とスーパーの店長では、同じ人類かと思うほど人間が違ったり、清掃に、ご苦労様と声をかけてくれるや、差し入れをくれる人もいて、誰に対しても、優しい人っているんだなぁ、と、そのとき思いました。
マイホームで家族に囲まれている社長の姿を、銀行マンやスーパーの店長は知りませんが、彼らが目指すものを、30代ですでに手に入れている社長をみて”本物のプライド”を学びました。
ボクがサラリーマンを辞めたのも、あのときの社長の姿を見ていたからです。
今でも、社長は奥様と毎年、海外旅行に出かけるようで絵葉書が届きます。
家族にもっといい思いをさせたい。いつも、そういってましたし、いまでも、それを実行しています。
自分にもできるという自信や感情を”自己効力感”といいますが、うまくいく人は、皆、この感情が強いです。
自己効力感を強化するには、”既得(すでにそれを得た)感覚”を覚えることであって、それを得るには、すでにやったことがあるからできる、こうすればできるはず、腹に落ちる深い納得、そういうものがいります。
知識を得ただけでは、”代理経験”しただけで、学習の強化としては弱いです。きっかけとしての、できるつもり、わかったつもり、はいいいですが、そこで終わらずに、実際に経験することが大切ですね。
学ぶの語源は”真似る”です。
自分もやってみようと経験することで、自分のなかで価値づけられ、自己効力感、ひいては、人生全般における、”自己肯定感”につながっていくのではないでしょうか。
自己肯定感とは、いろいろあっても、最後はなんとかなるだろうという思い込み。
微力ながら、このサイトを通じて、そんな感情を拡げていけたらいいなと思ってます。
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コメント
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コメント (8)
いつもご教授頂きありがとうございます。今回の動画も今の自分にピッタリの動画でした。エネゴリさんの解説で使われていたチャートは私がいつも見ているyjfxのものですし、先日の週間チャートナビでも書かせて頂きましたが、自分は当分の間ラインの抜け、止まりを上位足で確認し押戻を待ってエントリーしかやらないことにしたばかりで、完全に今回の内容そのまま当てはまりますし、今回始めたトレードスタイルを既得感覚として落とし込み、更に行動し続けることによって無意識でも常にそうできるように潜在意識まで埋め込んでいきたいと思ってます。
いつもコメント有難うございます。きっと良い変化があると思いますよ。
今日はこちらから失礼します
いつも更新ありがとうございます
ラインブレイク(レンジブレイク)は本当に奥が深いですよね
検証でFT3でユーロ円やってみたんですが 何も考えずにブレイクで乗ると 勝率3割 -100P程度になったので
3か月分くらいでやめちゃった経験があるんですよね。
過去チャートからですと意識されるレンジというものが感じられませんしね。
そもそも論ですが レンジの定義というのも 難しくなってきたんで・・・・
足、何本でレンジ?
日足や時間足でも違うでしょうし 動くレンジ幅が上下どれくらいをレンジとするのか?
あと時間帯にもよりますし
これらも経験でわかってくるのかもしれませんが・・・・
ホンと難しいですよね
おっしゃる通りだと思います。ブレイクアウトと押し目買い・戻り売りは基本にして奥義でもあります。奥が深いし、何度も試行錯誤する部分だと思います。結局、正解なんてないのかもしれません。
アイマール大好きさんの同じ時間に私はロングしました。根拠は週足・日足で-2σて越えていることので反発する想定し、悪くてもレンジと判断していた。
ポジションをもった根拠として、124.9の底値から1時間足で3回目底値切り上げであり、ピンバーが出てので買いが強い判断してトレードしました。
ただし、ここからすぐに上がらなかったので、もう少し様子みてから入った方が良かったかもしれませんが。
やはり、下値が重いことに気づくのがポイントでしたね。
息子(小1)をスイミングスクールに行かせてますが、25m泳力保証という制度があります。
確か1年半以内に25mをクロールで泳げなければ、泳げるようになるまでレッスン料は無料という制度です。
その説明を聞いて思わず笑ってしまいました。
普通に通えばそれぐらい泳げるのは当たり前だろうと思ったからです。
でも、水泳経験のない人からしたらありがたい安心だと思うのでしょう。
その泳力がつかない主な要因は2つだと思います。
怪我か病気などで練習が続けられない。
何らかの理由でやる気を失って練習を途中でやめた。
細かいことを言えば他にもあるかもしれませんが、
基本的にはそこまで継続できなかったということです。
これは何にでも言えることだと思います。
何かをやろうとして違うなと途中で思いながらダラダラ続けること必要はないでしょうが、
それなりの成果を出したければ石の上にも三年でしょう。
1日10時間で1万時間です。
私も裁量トレードをはじめて約3年半
その間、本当に自分はダメなんだろうか、価値のない人間なのだろうかと思うことしばしばありましたが、
NoNさんにも励まされながらも、
やっぱり世の中何とかなるようになっているんだなと思えるようになった次第です。
そして何よりその技術の才能なんてのは大した問題ではなくあきらめずに継続することが大事と思います。
別に辛ければ途中で休んでも良いと思います。
それでも再開してまた歩き続ける。
それは誰でもできることと思います。
ですから、今辛くても絶対大丈夫だと思うのです。
今までの人生で、いわゆる”立ち上げ”を手伝ったことが、いくつかありますが、うまくいかなかった理由のほとんどが、一年続かなかったことです。
あきらめるのが早すぎます。
あきらめた理由は、どのケースも、筋が通ってますが、結局は継続できなかったわけです。
あきらめず成果を残す人って、黙々と続けます。熱しやすい人は冷めやすいのかもしれません。