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【迷ボ#78】決める権利と結果への責任

ブログの『迷晴れボックス』に投稿されたトレードを考察、テクニカル・メンタル面での『気づき』を共有する企画です。

損切位置について Yoshiさん

こんにちは、Yoshiと申します。かれこれ3年ほど前にmayohare様の動画に出会いました。

トレード歴は、ブランクを含めて10年近いのですが、それまでの自分は、衝動的なトレードが多く、安定して負け続けていました。

しかし、昨年、はじめて年間でプラスを出すことができ、また、今年は1月~3月に損失を出してしまったので、マイナスの状態ではありますが、「オシイ」トレードが増え、自分の中では、確実に環境認識力や、冷静さが身について来ていると実感しています。

最近では、お金を稼ぐという当初の目的は薄くなり、ただ純粋に、トレードの技術を上達させたいと思うようになりました。毎日のトレードがとても楽しく充実しています。これも、mayohare様の動画のおかげです。本当に感謝しています。

さて、今回添削をお願いしたいトレードですが、ドル円15分足を使ったトレードです。

環境としては、日足の大きな下落に対して、4時間足レベルで小さな戻りが入り、もう一度、底を試しに行く動きを狙った戻り売りのトレードになります。

6月3日22時30分。15分足(画像左上)で上方向のピンバーが発生しました。

①まだキリ番の108円につけていないこと。
②左側に特に遮るものがないこと。
③1時間足のSMAが迫ってきていること。
④15分足の切り上げラインを下抜いたこと。

上記の4つを根拠に、切り下げラインを抜けて戻ってきて、ピンバーの内側を試したところでショートしました。一瞬下げた後、じわじわと上に戻してきて、0時頃、ピンバーの上に設定していた損切にかかってしまいました。その後、夜中にかけて、想定していた方向への下落が発生しました。

Yoshiさんのご質問とトレード考察

ここで売るのは正しいのか?

すでに4時間足ではかなり下落しており、これ以上の下げが見込めるかは怪しいかもしれません。 ここでショートするのはそもそも間違っているでしょうか。

4時間足 月足+週足ロウソクを表示

6月1週目月曜日のトレード、108.0N値100%のサポートが近くショートの利確が入りやすい状況ではあります、さらに、月曜日なので108円の越えての下げは期待薄なので、売るにしても108円までです。

1時間足 週足+日足ロウソクを表示

1時間-1σと-2σの間をバンドウォークしていて、この間は下がりますが、バンドウォークが外れれば戻しが始まります。108円目安に売ることはできますが利幅は期待できません。ただし、決めるのは自分で、選択は自由です。

損切の位置について

自分は直近のピンバーの上に損切を置きましたが、ピンバーの2pips程度上というのは、狭すぎるでしょうか。もちろん、こういった数字にベストな正解はないのですが、mayohare様の場合は、どの程度、直近高安を抜けたら損切とされていますでしょうか。以前、動画で損切は5分足が抜けて確定したら、というお話をされていた気がしますが、指値の損切は置かれていないのでしょうか。

15分足 日足ロウソクを表示

戻り売りという狙いは良いですし、売りは108円までという相場観も正しいだけに、まさしく、惜しいです。

もしかすると、Yoshiさんは、何とか利益を出してからいい気持で寝たい気持ちがあったのではないでしょうか(笑)

さて、損切り位置についてですが、ボクは安全策で15ピプス離して逆指値も入れて注文します。

これは急な価格変動に備えるもので、通常は”エントリー根拠が崩れたら”切ります。

このチャートなら”下降フラッグ失敗”がそうです。

下降フラッグ高値+108.5のキリ番を上抜けたLC2辺りが損切りレートになり、5分足が実体抜けして、次の5分足をみてフェイクになりそうになければ損切ります。

あと、切上げライン1本ではなく、並行チャネルもみるようにしてます。チャネル高値を上抜くことでフラッグ失敗が確定、今回のように真上にキリ番があれば、それも含めて考えます。

下降フラッグは、短期の上昇トレンドのこと、高安を切り上げるので、手前の高値は必然的に更新するので、戻り売り根拠が崩れたことになりません。

さらに、早くエントリーしたくて、目が¥マークにならないよう、下降フラッグなら高値、上昇フラッグなら安値から引くようにしてます。

これでみると、Yoshiさんの白切上げラインの並行チャネル高値は上抜けてないので、まだエントリーの根拠が崩れてないことになります。

チャネル高値の方を先に引けば、青チャネルが引けたのではないでしょうか。

ボクがウエッジのような先細りのフォーメーションをあまり使わないのは、エントリーするために都合のいいラインを引きやすいからです。

それと、下降フラッグを成功させるには、直近安値を割る必要がありますが、この安値で反発してダマシになることがよくあるので注意です。

今回のチャートなら、緑ラインが、直近安値になりますが、ここを割れば下降フラッグ成功なので、基本はそれを待つか、リスクをとってもっと上から売るかです。

今日のまとめ

極限までリスクを抑えるため、損切り幅を小さくしたい。

1分足を使ってギリギリのタイミングを掴みたい。

これ、誰もが考えることで、ボクもそうでした。

結論からいうと、どこまで精度を高めても、絶対はない、リスクゼロにはできません。

神経質になり過ぎて良いことはひとつもありません。

チリも積もれば…じゃないですが、5ピプスの損切りも4回すれば20ピプスです。

ならば、一日、ワントレードを厳選して、20ピプスの損切り幅をとり、負けたらその日のトレードはやめる。

こうするほうが、遥かにストレスは小さく、ワントレードを大事にできるので、負けトレードの分析に時間をかけることもできます。

一番肝心なのは、狙った値動きから利益を抜きとることです。

トレーダーは、エントリーとイグジットを自由に決められる権利がありますが、同時に、その結果に責任を持つ必要があります。

チキン利食いやチキン損切り、チキンと名の付くものは、自分の決めたことを、結果を待てずに覆してしまうことです。

自由権利と、結果責任はコインの裏表で、いつもついてまわります。

責任をとる、こう聞くと、何やら政治家や会社社長をイメージしてしまいヘビーな感じがしますが、そういうことではありません。

ボクらは、自由権利と結果責任の日々を意識せず過ごしています。

最近、ボクはノスラーにはまってます。

ノスラーとはノスタルジックラーメンの略で、昭和時代を彷彿させる懐かしいラーメン屋や街中華のことです。

その地域の暮らしに溶け込んだ、一朝一夕には出せない店内の雰囲気に歴史を感じ、どこか懐かしい味を楽しんでます。

味の記憶って意外と残っていて、子供の頃、よく友達といった釣り堀屋のラーメンの味って、こんなだったなぁって思い出すことがあります。

化学調味料のスープにまっ黄色の麺はカラダには良くないでしょうし、食べログの評価も低い。

若い人が知らずに入ればサギ呼ばわりされるかもしれません。

それでもボクは、この何十年前から変わらない味、時間が止まっていることに魅力を感じるし、現代の洗練されたラーメンと比較するのはヤボです。

千葉に住んでいた少年時代、よく自転車で通った”小出ラーメン”の味を今は探しています。

そういう、宝さがしみたいなところが面白いんです。

自由に決める権利と、その結果に責任をとる。

たとえ、とんでもなく汚く、とんでもなく不味くても、それはそれなんです。

バカボンのパパの「これでいいのだ」、「ま、いっか」これができないと、決められない自分と、決めたことを悔やむ無限ループにはまります。

昔、友達にナンパの達人がいて、コツを聞いたら、断られても3秒で忘れることといってました。

ホント、その通りだなぁと思います。

いつまでも進展のない人って、技術面ではなく、精神面でこの感覚が持てない人が多い気がします。

決められない人、決めたことをやたらに悔やむ人、完ぺきでないと前に進めない人、こういったタイプの人は、そのままの精神状態でトレードしてもうまくいきません。

心当たりがある人は、昔から書籍などでよく言われる「5秒ルール」で、責任の取り方を練習するといいと思います。

何事も5秒で決断するってやつです。

結果はともかく、5秒で決められる自分になることが目的で、そういう自分自身にフォーカスします。

人生って”考え方”とか”心構え”で変わっていくものだと思ってます。

◆お断り◆
この動画は「学習」を目的に制作されたものです。個人の見解を過去のチャートから解説したものであり、未来を予想したり、利益を保証するものではありません。

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コメント

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  • コメント (9)

    • 猫チャギラ
    • 2019年 7月 24日

    いつもご教授頂きありがとうございます。方向は合ってるのに損切りラインに引っ掛かって負けてしまうのは、相変わらず自分もよくやってます。なかなかドンピシャッで入るなんて逆に難しいかも知れません。だからこそシナリオが崩れる値を正確に見極める必要があると思います。そこが間違ってると話になりません。最近は大局はどちらを意識するため日足、週足、月足も見てますが、例えば大局下でも4時間足のダウが上目線になることはよくありますので、あまり大き過ぎる足を基準に今日のシナリオを建てて振り回されないようにしたいです。基本15分足目安で損切りでいいのかと思います。

      • NoN
      • 2019年 7月 24日

      いつもコメント有難うございます。トータルで利益が残ればいいので、自分のルールでいいと思います。相場をコントロールすることはできないので、最終的には”神のみぞ知る”の心境なんですよね(笑)

    • H
    • 2019年 7月 25日

    いつも素敵な動画をありがとうございます。わたしは、損切に関しては念のために20pipsくらいロスカットラインに余裕持たせておいて、シナリオが崩れるラインをM15が実態抜けで次の足も陰線になりそうなら目視で切るようにしています。ただ、M15だとその足でブレイクアウトして大きく伸びるかはたまたダマシとなるのかの見極めも難しい時もあるので(確定足を待つと大きく伸びきってしまう時や、途中で切ってしまった後で強烈にヒゲをつけてダマシとなる等)やはりロウソク足の勢いを感じたり、ダマシの可能性のあるラインかどうかの判断を冷静にしなければいけません。エントリーの時には、ダマシやブレイクの判断を待ってそれをサインにエントリーできるのでが、切る時には早すぎても遅すぎても失敗することがあり、かつポジションを持ってしまっているのでバイアスがかかってしまう事があるのが課題です。
    化学調味料のスープにまっ黄色の麺・・・わたしも高校の時の食堂でよく食べていました。懐かしい味です。

      • NoN
      • 2019年 7月 25日

      細部に神は宿る、といいますが、エントリーにしてもイグジツトにしても、その方なりの経験が活かされるところではありますね。

    • Yoshi
    • 2019年 7月 27日

    迷晴れBOXで取り上げていただき、本当にありがとうございました。
    まさに「迷晴れ」の名前の通り、自分の中で疑問に思っていた部分、迷っていた部分がかなりクリアになりました。
    自分では、「エントリーの根拠が崩れたら切る」を徹底しているつもりでしたが、
    今回の動画を見た後に、今までのトレードの損切位置を見直しました。
    そこで感じたことは、自分が決めた「根拠が崩れる場所」が、
    必ずしも他者が見た場合に根拠が崩れる場所ではなかったことが多いことに気付きました。
    勿論、絶対的な正解は無く、結局最後は自分が決めた場所で損切するしかないのは分かっていますが、
    それでも、勝ち組の人の多く(少数派の多く)がまだ諦めていない所で諦めるのは、
    結局は負け組(多数派)の仲間入りをすることになると思いました。
    また、いつも戻り売りであれば切り上げライン(チャネル下限)の方を先に引いていましたが、
    チャネル上限を先に引く、というのは完全に盲点で、目から鱗でした。
    おっしゃる通り、完全に売る気満々で下限のラインから引いていました・・・(笑)
    今月はトータルで負け越してしまいました。
    大局的な見方は合っていても、損切がタイトすぎてやられているトレードが多く、
    利益を取るべきところが損切で終わっているトレードにより、負け越したことがよく分かりました。

    お会いしたこともありませんし、ネットで動画を拝見させていただいているだけですが、
    自分の中では、mayohare様がトレードにおけるメンターです。
    今回、mayohare様に教えていただいた損切方法を参考に、よく検証をして、
    トータルで勝てるように調整してみようと思います。

    この度は本当にありがとうございました。
    今度は会心のトレードを報告できるよう、勉強を続けていきたいと思います。

      • NoN
      • 2019年 7月 28日

      今回はご投稿有難うございました。勝ち組トレーダーまで、あと一歩のところまできているようです。今回の件が改善されたら、またぜひ”勝ちトレード”をお送りください。

    • スガヤユウキ
    • 2019年 7月 28日

    いつも更新ありがとうございます。

    動きは想定通りなのに損切位置が悪くて引っ掛かってしまうパターン。
    私もよくあるため、投稿者さんの気持ちがよく分かりました。要因もほぼ同じで、「ここを割ったらシナリオが崩れる」の見立てが甘い、もしくは根拠が大多数の見解であろう見方と乖離している。等が考えられます。

    今回の動画を拝見して思いましたが、結局損切位置に問題があるという事は、そこを崩れ位置と判断してしまうシナリオの立て方=環境認識に問題がある事が多い気がしました。例えば今回の動画であれば、「戻り売り+ピンバーでキリ番までの最後の伸びを測る」でなく、「戻り売り最中のフラッグ成功の可否で、キリ番まで届くか手前で利確が入り上昇となるか」という環境認識の違いで、損切位置も変わってきます。

    これはかなり自分にも当てはまると感じましたので、損切・利確位置の根拠を何度も自分に問う事で、そもそもの環境認識に違和感がないか、測っていく視点を持とうと思えました。

      • NoN
      • 2019年 7月 28日

      まさにその通り!
      損切り位置には「可能な限り損切りを小さくしたい」という心理フィルターがかかってしまうのです。

    • すがやん
    • 2019年 7月 28日

    いつも更新ありがとうございます。

    動きは想定通りなのに損切位置が悪くて引っ掛かってしまうパターン。
    私もよくあるため、投稿者さんの気持ちがよく分かりました。要因もほぼ同じで、「ここを割ったらシナリオが崩れる」の見立てが甘い、もしくは根拠が大多数の見解であろう見方と乖離している。等が考えられます。

    今回の動画を拝見して思いましたが、結局損切位置に問題があるという事は、そこを崩れ位置と判断してしまうシナリオの立て方=環境認識に問題がある事が多い気がしました。例えば今回の動画であれば、「戻り売り+ピンバーでキリ番までの最後の伸びを測る」でなく、「戻り売り最中のフラッグ成功の可否で、キリ番まで届くか手前で利確が入り上昇となるか」という環境認識の違いで、損切位置も変わってきます。

    これはかなり自分にも当てはまると感じましたので、損切・利確位置の根拠を何度も自分に問う事で、そもそもの環境認識に違和感がないか、測っていく視点を持とうと思えました。

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