5Jun
ブログの『迷晴れボックス』に投稿されたトレードを考察、テクニカル・メンタル面での『気づき』を共有する企画です。
bettyhanaさんのトレード考察
迷晴れ様、いつも参考になる動画ありがとうございます。
私は”迷晴れボックス#52で質問のお答えいただいたbettyhanaと申します。
当時は相場環境の捉え方について腑に落ちない点があり質問させていただきましたが、あれから数ヶ月がすぎ、今は、” 知る→わかる→できる ”の段階でいえば”わかる”にはたどり着けたのではと感じています。
波がどのように出来上がるのか、そこにとらわれ過ぎていた私は、上位足から落とし込んでいくという考え方が腑に落ちていませんでした。
”安値で買って高値で売る、高値で売って安値で買う”ということを、波の発生源から買うまたは売ることだと考え、そのために波が一番早く出来上がる短期足にとらわれ過ぎていました。
でも今は、波のでき方にこだわるのではなく、波の向きと大きさにこだわるのだと感じています。
考えてみれば当たり前のことですが、一度違った捉え方を持ってしまうと、なかなかそこから抜け出すことができず、長い間負の連鎖から抜け出せずもがく羽目になってしまいました。
こんな考え方をしてたのは自分くらいだと思えてきて情けなくもあり、、、ホントにばかですよね。
まずは大きな流れの方向を掴む。そして、大きな波の方向の小さな波に乗る。今はそう捉えています。
しかし、基本的な考え方は腑に落ちても波の方向を見極めるには、まだまだ力不足です。
そこで、今回の失敗トレードを報告させていただきます。(微益にはなりましたが^ ^;)
もしお時間があれば、考え方の間違いなど指摘していただければ幸いです。
2019.4.30 EURUSD
今回は4時間の方向に1時間のひと波を狙う、そのために5分足でエントリーのタイミングをとるつもりでした。
4時間:下げダウから戻り目をつけて20MAを上抜き1.1189あたりのレジサポラインでレートは停滞中。このラインに抑えられらば下落の可能性あり。
1時間:20MAに絡んだレートが75MAを上抜き4時間でも認識できるレジサポライン(オレンジ)でヨコヨコになったところ。20MAはまだ上向だが、このまま抑えられれば下落も考えられるところ。
5分:三尊を形成し75MAはやや上向きながら20MAは上昇から下落へ転じ、レートは20MAの上抜きから下落し始め下抜けるかという場面。
エントリー根拠:損切りは5分足でヒゲで前回高値直上。このまま素直に下落とは行かず戻り目をつけることが考えられるが、下落を始めればリワードの見込みは5分足青200MAあたりまでが考えられリスクリワード比を見ればエントリーの価値ありと判断。
結果:エントリーは5分足の赤丸。20MAを割る前のエントリーとなりフライング気味ではあったかも。しかしその後順調に下落を始め、目標だった200MAを割りその後停滞。この停滞を抜ければさらに下落も見込めるかとしばらく静観するも、ダブルボトムの形も見え始め、上昇感が大きくなってきたため黄色丸部分で決済。
反省:幸いプラスにすることはできたが、ダブルボトムネックラインに到達して初めてダブルボトムを認識。ラッキーな紙一重の決済に冷や汗。20MA割る前のフライングエントリーも反省点。
そして2番目の添付チャートはその後のチャートですが、決済の後、5分足でレジサポができ、その後大きく上昇していきました。チャートの中にも記入してますが、本来とるべきだったのはこの上昇で、決済後こんなに大きく上昇していく可能性を全く考えていなかったので、あとでチャートを見て落ち込んだ次第です。やはり私は、波の方向、サイズ感が読み取れていないのでしょうか。
長文失礼しました。”令和元年”もよろしくお願いいたします。
迷晴れトレード考察
下降波の戻り売りで、この戻り目が崩れた体。
下降波戻り売り候補、1時間上昇CHに対しては逆張り。ベティラインは紫下降波半値戻しになるので、ここから、1時間CH㊦を試す可能性もあったが、機能中の1時間21MAに支えられて高値更新。
今回のトレードでお伝えしたいことが3つあります。
1.狙う値幅が小さすぎる
このまま素直に下落とは行かず戻り目をつけることが考えられるが、下落を始めればリワードの見込みは5分足200MAあたりまでが考えられリスクリワード比を見ればエントリーの価値ありと判断。
ちなみに、5分足200MAまでは5ピプス程度しかありません。
この手のトレードに慣れると小さな値幅しか狙えなくなるのが問題です。
平均5ピプスしかとれない人が、20ピプス敗けたらメンタル崩壊します。20ピプス取り返すのが大変なことをカラダで知っているからです。
トレード1回にかける労力は、50ピプスだろうが、5ピプスだろうが変わりません。
弁護士の時給は8万円位らしいのですが、もっと時給を上げることを意識してみてはどうでしょう。勿論、マイナス時給もをありますが、トレードなら資格など無くても、それが可能です。
小枚数、大ピプスのスイング。
中枚数、中ピプスのデイトレ。
大枚数、小ピプスのスキャル。
スタイルは様々ですが、大枚数で数ピプス抜くスキャルは別として、デイトレなら、ワントレ20ピプス以上とれる経験を積むことで、損切りの恐怖も減り、自信がついてくるのではないでしょうか。
小枚数で小ピプス、この感覚に慣れてしまうと、枚数を上げたとき、利益を延ばせるところでビビって延ばせなくなります。
ワントレードでせめて10ピプス以上、できれば20ピプスを狙ってみてください。20ピプス狙えるところなら半値10ピプスで反転しても、微益で逃げることができます。
エントリータイミングについては、正解はありませんが、ネックラインを割ってのち、天井を試してからのほうが延びやすいと思います。今回のケースだと1時間SMA21が真下にあるので、これを抜けてからになります。
2.3本の移動平均線を使う根拠はあるか。
このまま素直に下落とは行かず戻り目をつけることが考えられるが、下落を始めればリワードの見込みは5分足200MAあたりまでが考えられリスクリワード比を見ればエントリーの価値ありと判断。
エントリーは5分足の赤丸。20MAを割る前のエントリーとなりフライング気味ではあったかも。
しかしその後順調に下落を始め、目標だった200MAを割りその後停滞。
移動平均線を含め多くのインジは日足を基準に開発されたものです。
5日は過去一週間、25日は一か月、75日は3ケ月、200日は約1年、それぞれの平均値をとったものです。
しかるに、日足の200MAは見てる人がそれなりにいると推測されます。ちなみに”グランビルの法則”も日足の200MAを使ってます。
相場の力関係は長期足>短期足であるセオリーはご存じかと思います。つまり、日足未満の時間足は、すべて日足の支配下にあることになります。
4時間足の行く手を阻むのは日足レジサポ。4時間足がどうなるかは、日足の機嫌次第なわけです。
これは、すべての時間足でもいえます。”親の顔が見たい”といいますが、15分足の親を1時間足とすれば、これを見ないと、15分足の気持ちはわかりません。15分足に聞いても本音は語ってくれません。
これが、5分足ならなおさらです。5分足なんて上位足の節目に当たれば、そこで止まってしまいます。
各時間足に20,75,200の移動平均線を表示させているようですが、これらは使えてますでしょうか?
5分足の200MAって意味あるんでしょうか。見てる人、どれくらいいるんでしょうか?
下に5分足200MAがあるから売れないとか、そんなの邪魔くさくだけで、結局は、上位足がどうなってるかのほうが大切です。
勿論、理屈があってのことなら問題ありませんが、誰かの受け売りなら外してしまったほうがスッキリすると思います。
使う道具は少なければ少ないほうが、気づきや学びは多いです。
ボクも機能している移動平均線はエントリーに使うことがあります。
1時間21MAが機能しています。黄安値で1回抜けましたが、-1σにスパイクして再浮上する値動きはよくあります。
5分足に引く252MA、これは、1時間足21MA(機能中)のことです。
ベティさんの引く5分足200MAは、これよりもう少し上にありました。
移動平均には生きてるのと死んでるのがあります。
レンジのときは死んでますし、トレンドのときも機能してない時間足があります。
エントリーに移動平均を使うなら、機能しているものだけを使いましょう。
移動平均を使えば、頭を使わなくても、相場の環境が読み取れるのかもしれません。
初心者からすれば救いの神的な存在に思えますが、生きてる死んでる問題があって迷いも生じます。
さらに、インジケーターは短期足になればなるほど、上位足の影響を受けるので信頼性は低いものです。
裸のチャートでの環境認識になれてしまうほうが、後々有利かと思います。相場の方向を知りたいなら、上位足にトレンドラインやチャネルを引けばわかります。
インジケーターは自動車なら計器、加工された情報です、生の風景を肉眼でみたものじゃありません。
インジに頼ると、いつまでも、チャートが読めません。
まとめ
改善点を2つほどお伝えしましたが、最後にベティさんの良かったところをお伝えします。
前回の迷晴れボックスでは、こんなことを言われてました。
今の私の解釈としては、長期足で大まかな相場環境を把握し、短期足に落とし込んで行く。そう理解してはいるのですが、、、、
しかし、短期足で作られた波が長期足へ波及していくのだとも思っています。
ならば、まずは最初の手がかりとして短期足の動きを観察して長期足の動きを読み取る!時系列的にはそうなるべきではないかとも思ってしまうのです。
その考えが抜けないため、1分や5分足を凝視してしまいます。
波のフラクタル構造も出来上がった波としては、理論的には理解できます。
『短期足を見ていても仕方がない!』そういう言葉を耳にしますが、結果が物語る以上、正しいことだと思います。
でも今の私には腑に落ちず、、、やはり、”短期の波が長期の波を作っていく”というその解釈と、長期足から短期足へ落とし込んでいくうち作業が矛盾して思えて一向に前に進めない日々です。
短期波から長期波がつくられるのに、長期足から環境認識するのはなぜ?こんな疑問でしたね。
確かに時系列でみれば短期足から順番に波が延びていきますが、長期足には長期トレーダー、短期足には短期トレーダーが、それぞれの考え方を以て共生しているため、短期足トレーダーが長期波をつくるわけではありません。
ただ、短期足トレーダーは長期波をつくるきっかけをつくり、そこに長期足トレーダーも、相乗りしてきます。この相乗りする上位足トレーダーが多ければ波が大きくなるわけです。
今回のベティさんは、しっかり上位足から相場環境をして短期足でエントリーできました。
ボクは浅い戻り目なら2番天井でショートして、下がればラッキー、上抜ければ即切りして、次の高値までとるなんてトレードもします。この場合、完全な逆張り、ネックラインすら越えてません。
エントリーのタイミングについては、人それぞれ考え方もあるので、その後の値動きイメージさえあれば、何をやってもいいと思ってます。
青2ロングを想定できていたのなら、次回はこれに挑戦してみてください。
慣れれば、押し目や戻り目の崩れもとれるようになります。
人には”認知バイアス”があります。
ボクは、この認知バイアスを、自分から切り離すことに、ひとつの答えがあるのではないかと考えます。
戻り売りの波しかみえない人と、戻り売り崩れの波もみえてる人は大違いです。
認知バイアスが強まる局面では、損切りの集中も起こりやすい、つまり、値が走りやすいということです。
他者の認知バイアスを逆手にとれれば、いかにも、短期裁量トレーダーらしいトレードができるようになります。
◆お断り◆
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コメント
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コメント (12)
いつもご教授頂きありがとうございます。認識バイアスのご説明がありましたが、自分も今だに一方のバイアスだけになっているようです。今日の未明am1:30頃にユーロドル1.12410位でショートして損切りになったのですが、1.12770の最高値をつけてから1時間足の三尊ができ、三尊の右肩からは15分足で下降チャネルを形成、チャネルの上限にヒゲがタッチしたところでショートを打ちました。自分としても結構いい形で入れたと思い下降のイメージ一色になってしまいました。もちろんそのまま下がっていく可能性が大きい場面だったと今も思いますが、ではその敗因はどこにあったのかというと、まず短期間足をよく確認しなかったこと。ずっと戻しを見せてきていたので安値の切り下げ、ダウの転換、ダブルトップや三尊等のはっきりした下降への転換を確認してから入ればよかったものを、陽線上ヒゲ後の陰線1本だけを見て入ってしまいました。その後短期足の戻しは続き下降チャネルの上限を抜き1.12650付近まで上昇しました。今回の動画でもご説明されていたとうり、多くのバイアスがかかってるところが崩れたら一気に伸びる典型的なパターンだったと思います。自分も一方的なバイアスになるのではなく、常に逆のことも想定してこういうところをしっかり勝てるようにしたいです。
崩れてから大きく伸びたということは、裏を返せば、そこに認知バイアスが溜まっていたわけです。なのでエントリーポイントとしては悪くなかったといえます。
崩れない6:崩れる4.これくらいの比重にしてみてもいいと思います。
ボクには、できれば崩れて上昇して欲しいなぁと思いながらショートする感覚があります。
今週は月初のイベントが目白押しです。いつもなら、トレードチャンスに恵まれた週になるのですが、今月は様子が違いますね。だから、とても難しく感じています。わたしは見送ることにしましたが、どうでしょう。。
貿易摩擦に金融緩和、金曜の雇用統計と目白押しですね。難しく感じるなら見送りでもいいのではないでしょうか。ボクはいつも通りで、必要最低限の情報だけ入れるようにしてます。
そうですか。私は怖いので、チャート閉じました。まよはれ雑談を見てリラックスしています。クリスマス雑談が好きです。
いつも素敵な動画をありがとうございます。自分が納得できるものを軸に置くというのは大切ですよね。千の稽古で技を習得し、万の稽古で技を練り上げて軸を作りあげるしか近道はないのかなと思います。最近、その日のシナリオに描いた押し目or戻り目候補のラインまで引き付けてエントリーを考えていた時、少しの間、目を離した隙に目標まで到達し反転が始まっているという事が度々あります。スパイクの時など特にです涙。そろそろだな、と思っていたにも関わらず、子どもの習い事の送迎を終えてチャートを見るとすでに初動に乗り遅れてた、等もしばしば。でも、損切をできるだけ抑えたいので、反転が始まっている波に途中から飛び乗るのもなんだか気持ちが悪くて全くできなくなりました。「ネック抜いて戻ってきたタイミングをとらえる」、「ダブルボトムの右底から入るタイミングをとらえる」等、インジが教えてくれないタイミングは鍛錬によってしか磨かれないのだろうなと日々思います。
これは仮説ですが、自動売買でエントリーする場合、Wボトムの右底でエントリーというプログラムと、移動平均を使うプログラムでは、明らかに、すでにある移動平均を使うほうが簡単です。
自動売買においてのエントリー判断に移動平均を使うのが一般的だとすると、その流れから裁量でも使われているのかもしれません。
いづれにしても、損切りを小さくしたいなら、目視を鍛錬するしかないとボクも思います。
はじめまして。
ピスケスと申します。
トレード歴は3ヶ月で
10000通貨 1lotの初心者です。
負けないトレードを心がけ
月に100pipsはまずはとっていきたいと思っています。
今までの最高で1日に30pips
夜中にOCOをかけてのラッキー利確トレード
チャートを見てすぐに反転すればチキンになってしまう
事は自分ではよくわかっています。
しっかりとした根拠を立てても後からどんどん
それとは違うような考えも浮かび、トレードの難しさを
体験しております。
1点、今の悩みなんですが、
ファンダメンタルについては意識しないように
しておりますが、
昨今の世界情勢をみるとドルが下がるのではないか?
円買いにしても買われる要素はないのでは?
と考えてしまい、
意識してないようでしてる自分がいて
チャートをみても
ドルは上がらないとか勝手に考えてしまっています。
答えはチャートにあるとは思うのですが、
勝手な思い込みと刷り込まれがちなファンダメンタルの要素に対しての対策はありませんか??
何卒よろしくお願いいたします!
暑くなってきました。
お身体ご自愛ください。
ボクのスタイルは短期売買で、数分から長くても数時間で決裁することがほとんど、なので、ファンダに影響を受けにくいです。
ただ、指標や要人発言時刻は要注意で、これはきっかけに動始めます。
流れ的な必要最低限の情報は入れてますが、正直、上か下かを判断するのは難しく、情報を入れすぎると勝てるところで勝てなくなります。勿論、ファンダに詳しくてトレードに取り入られてる方もいると思います。
迷晴れ様
ご返信ありがとうございました!
答えはチャートにある!
まだまだ修行が足りないと思います。
これからも勉強させていただきます。
いつも更新ありがとうございます。
留学先のフィリピンに渡り、新たな生活リズムやwifi環境の兼ね合いもあり、約2週間ぶりの迷晴FXとなってしまいました。
チャートも一切確認できていなかったので、仕切り直して毎日スキマ時間を作ってチャートチェック・過去検証していきたいです。
ただ、自分の意志で物価の安い国に英語を学びに来て、こちらでも変わらずにFXを学べる環境ってのは恵まれているなぁ、と改めて思いました。トレードスキル云々の前に、目の前の事への感謝を大切にしたいものです。
前置きが長くなりましたが、認知バイアスをいかに除くか。これはシュミレーションするうえで本当に重要ですね。特にFXは知識0からスタートすると、どうしても最初に触れた情報や商材の色眼鏡で見てしまうのだろうと思います。
しかしバイアスを0にして可能性を広げ続けたらキリがない…
そこで今回の「他社の認知バイアスを逆手に取る」という事がとてもしっくりきました。
ビジネス・マーケティングも全く同じ発想ですね。
他者がどのような認知バイアスを持っていそうか?
この問いは、チャートを見る目を養わないと非常に難しい質問だと感じております。
フィリピンから迷晴FXの更新を楽しみにしております。
フィリピンでも”迷晴れ”見れるんですよね(^_-)-☆改めてネットってすごいなぁと思います。それに、物価の安いアジア圏で英語を学ぶなんて、賢いですね~。