27May
今回の記事はトレードで負けるストレスから解放され、あなたの努力が報われやすくなる心理メソッドをご紹介します。
ストレスの正体見たり枯れ尾花。
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そもそもストレスとはなんぞや、実はストレスとは暑い、痛い、緊張などの単なる刺激のことです。人は刺激という情報を受けとることでアドレナリンが分泌して脳や体のパフォーマンスが向上するようにできています。
人前でプレゼンする前にドキがムネムネするのもストレスのせいですが、同時に「ヨッシャー」というアドレナリンが分泌されるので奇跡も起きやすくなります。ストレスは生体反応であって「悪」ではありません。
俗にストレスと呼ばれているものの正体は「不快感という心の感じ方」のことで、あなたの内側で起こる現象です。不快感はストレスの生産物ですが、ストレスそのものとは違い、あなたのモノの見方を変えることで、感じ方を変えることが可能です。
備えあれば憂いなし。
人の感情には喜怒哀楽がありますが、これも素はストレスという刺激があなたの心のフィルターを介して変化したものです。喜怒哀楽が激しく現れるのはサプライズに遭遇した時です。宝くじで100万円当たって嬉しいのは、想定外だからだし、彼女にふられて悲しいのも想定外だからです。
昔から備えあれば憂いなしという諺がありますが、人は想定外なこと遭遇すると喜怒哀楽の感情を示します。これを逆説で考えれば想定内であれば感情のブレが起こらないとも言えます。トレードでも負け方や負ける金額が想定内であれば、感情がブレないので、さほど怒りや悲しみがこみ上げてくることもありません。
絵本「100万回生きた猫」で有名な佐野洋子さんは、自身の闘病記を「死ぬ気まんまん」というエッセイに綴りました。ガンが見つかって余命宣告を受けたその日に新車のジャガーを買うなど、残りの人生を謳歌したそうですが、潔く「死」を受け入れたことによって、最後まで自分らしく生きることができた好例だと思います。
実現可能で具体的な目標を立てる。
トレードに絶望して退場する原因の多くは目標のたて方にあります。たとえば「1年後に1億円稼ぐ」とか現実離れしていたり、「絶対に勝ちトレーダーになる」などと曖昧だったりすると簡単に絶望してしまうことになります。
なぜなら、そういう自分にちっとも近づけないことへの不快感が積り続けることになるからです。これは、とくにまじめでコツコツ努力できるタイプの人に多く見られ、俗に燃え尽き症候群といわれています。
意気揚々と新しいことを始める時は、皆、最高のシナリオを描きますが、同時に最悪のシナリオを用意できている人は少ないです。本当の目標というのは、この2つのシナリオがあって初めて成り立ちます。
本来、1年で1億円稼ぐという最高のシナリオの裏側には、1年で1億円損するという最悪のシナリオがあるわけで、それを受け入れることができる人だけが最高のシナリオに挑戦できるわけです。トレードスキル上達の目標を立てるときは実現可能な目標を立て、同時に受け入れ可能なリスクを考えて、小さな成功体験を積み重ねることが大事です。
ルールという心のシステム。
ストレスが生み出す不快感を感じにくくする方法は簡単です。それはルールをつくり、守り、繰り返すことです。この繰り返しが心のシステムを構築して、むしろルール通りにしないことに不快感を感じるようになります。それは朝起きたら顔を洗い葉を磨かないと気持ちが悪くなるのと同じです。
ルールにはいろいろありますが、次の3つのルールは最低限必要ですし、この3つのルールなしでトレードすることは間違いなく感情まかせのトレードを招くことになります。
- ポジションサイズ
あなたの資金量に合ったポジションサイズでトレードすることはリスクマネジメントの基本です。これを軽視するのはパラシュートなしでスカイダイビングするようなもので、それはもはやトレードではなく自殺です。初心者トレーダーが退場する理由のほとんどは自滅です。自分で地雷を撒いて、自分で踏んでいるようなものなのです。
ポジションサイジングはトレードスキルに関係なく誰でもすぐに実行できることなので必ず行ってください。これ以外にも、2回連続で負けたら、1時間休憩とか、1万負けたらその日はトレードはやめるとか、ブレーキ的なルールも決めておくべきです。
- 仕掛け
仕掛けとはトレード手法のことです。初心者トレーダーの注目が集まる分野ですが、これはトレードルールのひとつでしかなく、検証で優位性が確かめられたものなら手法自体は何でもいいと思います。僕は主にレジサポ・ラインを使いますが、適材適所でボリンジャーバンドなんかも使っています。手法を決めるポイントは小学6年生でも理解できるくらいシンプルな手法がオススメです。なぜならシンプルなほうが応用が効くので、適材適所でさらに精度を上げるためのサブルールもつくりやすいからです。
- 手仕舞い
手仕舞いとは損切りや利確のことです。トレードにおいて適切な損切りは「正義」です。僕は損切りは「尊義理」だと考えていて、トレーダーとして守るべき正しい道であり相場の向こう側にいる人達への敬意です。自分だけは損したくないなんて都合が良すぎるし、リアルでも、そういう人とは付き合いたくありません。そういうセコい人間は相場からも嫌われます。
損する人と得する人がいて相場は成り立ちます。当然、自分が損する番のときもあります。潔く負けを認めて代償を払うことが、明日の利益に繋がっている気がします。負ける日もありますが、そういう日は「今日は俺の日じゃなかった」と思うだけです。
損切りを遅らせるようなルール変更は厳禁です。利益が伸びてから損切りラインを建値に移動するなどはやってもいいと思います。
利食いに関しては、どういう動きを取るのかという作戦を考えておけば自然に決まってくるはずです。どの道、相場をコントロールすることはできないので、初心者のうちは利食いできれば良しとすべきです。
今日のまとめ
トレードはとかく儲けの金額にフォーカスしてしまいますが、それは結果であって、重要なのはプロセスです。トレーダーそれぞれのプロセスに哲学があり、美学があり、そういうものを発見して育むプロセスを楽しめないとトレードは辛いものになります。ジグソーパズルのようにプロセスを楽しんでいれば、結果は後からついてきます。
◆お断り◆
この動画は教育目的で制作されたものです。相場についての個人の見解を過去のチャートから解説したものであり未来の利益を保証するものではありません。売買取引についての判断は一切行っておりませんので、投資をされる場合は、それに関わるリスクを十分に考慮の上、ご自身でご判断ください。
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コメント
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コメント (13)
いつもためになるコンテンツありがとうございます。
まさに今の私のために作って頂いたコンテンツ??笑
と、思ってしまうくらいタイムリーな話題でした。
1年くらい勉強し続けて100万円くらい商材にお金を使い、
そしていざ本番でぼこぼこにされ、自暴自棄になり情動トレードにはしったこの2週間。
楽しくギャンブルしました。そして負けました。負けまくってスッキリしました。
今日からはルールを作り、ルールを守ることを目標にし、ルールを守れたことに喜びを感じるトレーダーになりたいと思います。
しかしなんでことごとく逆行するんですかねw
誰か見てるんですかね〜〜〜
その逆行で儲けている人もいますから相場はやっかいですね。
迷晴れ様
いつもためになる記事をありがとうございます。
分析や手法よりもこういった事の方が大事だな・・・と、つくづく感じています。
最近の自分のトレードを振り返ってみると、ルール違反→取り戻したい→感情トレード→連敗・・・。
という悪循環で負けています。現在の成績が月間でほぼトントンですので、この負けがなくなれば
プラスに転じていくのでは?と思っています。
負けない事→ルールを守る・・・これ大事ですよね。 頭ではわかっているんですが・・・笑。
勝つトレードよりも負けないトレードを意識していこうと思います。
そのとおりですね。マインドの話は最近してなかったので、これからはもっと増やしていこうと思います。
本当にいつも有り難う御座います。
最近では、スマホで寝る前に子守歌のように聞き続けています。
・まずトレードを楽しむ事!
・ルールを守り続ける事。 変更してばかりでは、錬磨されて行かない。
・ルールを破って利益が出ても、続けられない!
思い当たる事だらけですね。
学ぶほどに臆病になり、やがてヤケクソになり(まだデモトレですが)、
最近ではシグナル配信に、ついにシグナル・ソフトにまで手を広げ・・・・・
ぽてとまとさんのコメにも有りますが、なんでハズレが圧倒的に多いのか?
確率から言って、5割より悪いはずはないのですが??
トレーダーは孤独、そして自己との戦い。
まず、プラスの心理でトレードを楽しめなくては行けませんね。
でも難しいなぁ~~~~~
自信=小さな成功体験の積み重ねになります。得意なパターンをひとつ決めて、ひたすらそれを繰り返すと早く自信をつけることができますよ。
いつもありがとうございます
この動画を見て、自分のトレードを見直すと改善点のオンパレードです
今は損小利大という言葉を自分の都合のいいように解釈して、負けまっくっているという感じです
見る時間足をコロコロ変えて利確は日足レベルで、損切りは5分足レベルでなんてやっていたら当然負ける確率は跳ね上がりますよね
以前UPされていた動画で相場の不確実性を理解する。リスクを受け入れる。確率のゲームという意味がようやくわかってきました
時間足や手法など条件を固定した上で、確率を算出しリスクを受け入れエントリーすべきであるということでしょうか
まずは自分が何をやろうとしているのかを解ることから再スタートです。。。
自分が何をやろうとしているかを解る、これ大事ですね。ただ、チャートを毎日眺めていても力はつきませんので…
素晴らしい内容のブログ、いつもありがとうございます。
毎月20万入金のやり方は、良いですね。
参考になりました。
危険性も高いんで余裕があれば試してみてください(笑)
まさに絶望してしまったので、こちらの動画に戻ってきました。
泣きそうな気持ちで、見始めましたが、見終わった頃にはまたがんばろうという気持ちになりました。
「備え」が不十分でした。ルールを守ろう!という気もいつの間にか薄らいでいました。
コメントされている方の中には、同じように苦しみながらも努力されている方がほとんどのようで、励まされました。
もう資金が底をついてしまいましたが、資金の準備ができるまでは勉強の期間にしたいと思います。
先生、くるみちゃん、いつも勇気をありがとうございます。
励みになります!有難うございます。
拝見させていただきました。
自分のルールを守ることに取り組み始めてどのくらい経つか考えました。
現在はトレードの時間やその学びのための生活習慣や行動習慣と一体になっています。
ですが、そもそもはトレードとは関係が無くそれよりはるかに古い取り組みでした。
自分のルールを自分で守る、自分自身をプログラミングする。
自分の人生の目標そのもののように感じています。
最近やっと「出来そうかも知れないけど…」というところまで来ました。
迷晴れ様のお力をいただき何とかここまで来れたことに感謝申し上げます。
まだまだ出口も見えず、先は長いかと思いますが今後ともよろしくお願い致します。
素晴らしい学びをありがとうございました。