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負けづらいエントリー・ポイント、たった2つの見極め方。

エントリーには負けやすいポイントと勝ちやすいポイントがあります。たった2つの条件を満たすことで勝ちやすいポイントを見極めることができます。

負けづらさは、勝ちやすさと同じ意味。

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相場には勝ちやすい(負けづらい)ポイントと負けやすい(勝ちづらい)ポイントの2つがあります。そして、どの時間軸を基準にしたとしても基本的に見方は変わりません。相場はゴーとストップを繰り返しているので、ゴーでエントリー、ストップしそうなら(あるいはストップ中)になったらトレードしなければいいだけです。

ストップ状態というのは、小さなもみ合いレンジ相場のことで、波がしばらく直進した後の反対勢力の出現や、時間足同士の攻防などによって引き起こされます。

相場はフラクタル構造なので、ある程度の大きさのレンジであれば、小さな時間足を基準にしてのスキャルピングも可能です。

一日に2、3時間しかチャートを見れないのなら、大きな値幅を狙えるチャンスに都合よく居合わせることは難しいと思います。はっきり言ってスキャルピングはデイトレードより迅速な判断が求められるため難しいですが、考え方や見方はデイトレードと基本的に同じです。取れる値幅が5~10ピプスと少ない分、エントリーチャンスは1時間内でも数回程度あるので、デイトレに慣れてきたら挑戦してみてもいいかもしれません。

負けづらいポイントでエントリーできれば最悪でも微益で逃げれる。

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トレードで儲けるにはトータル成績をプラスにすることが大事ですが、そうなるには負けづらくなる、つまり優位性の低いエントリーを抑えることが、1回の勝ちにコダワルよりも優先されるべきです。

上か下か方向感がはっきりしたポイントでエントリーすれば、たとえ一時的でも狙った方向へ進むことが多く、想定通りに伸びていったり、運悪く戻ってきたとしても微益で逃げられる余地があります。

特にスキャルピングでは、微益で逃げる技術は必須です。トレード回数が多い分、この技術がないといわゆる損切り貧乏一直線となります。

売りと買いの攻防の決着が着いた方向へエントリーする。

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負けづらいエントリーポイントの見極め方のひとつが、売り買い攻防の決着を待って、勝ち馬に乗る戦術です。たとえ1分足などの短期足であっても、小競り合い程度の攻防は頻繁に起こります。そして、その攻防の決着がつきさえすれば一旦は相場に方向感が出ます。上図のような短期足のレンジブレイクなどは、最もわかりやすい場面のひとつなので、ぜひトレードに取り入れてほしいです。

上位足レジスタンスとサポートの強弱関係。

2

上図は短期足のレンジブレイクで買いが勝ったことにプラスして長期足でサポートされて上昇してきた経緯があるので、上昇への優位性が高いです。長期足上昇トレンドの途中に発生するレンジ相場は、その流れに逆らわずにエントリーすれば素直に伸びる可能性が高く、是非狙いたい場面です。トレンド中のレンジは水平なものばかりではなく、ペナントフラッグといった形でも出現しますが、考え方は同じです。

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短期足しか見ないとヘッドフェイクでやられます。たとえば上図のように短期足レンジブレイク後、真上に長期足のレジスタンスがあるのを知らずにエントリーすると、そこが長期足の戻り売り候補だった場合、あっという間にレンジの内側にレートが戻ってきてしまいます。

これは人為的なダマシとは違って、単に分析不足なだけなので、上位足を見ていれば簡単に防ぐことができます。

短期足のレンジブレイクといっても、それより上位足レジサポの強弱関係を見れば全く逆の分析ができることもあります。

1分足でも考え方は全く同じ。

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上位足が下降トレンドなので、ハラミ上限付近からの戻り売りを狙います。ハラミの中で動いているので上か下にぬけるまでは本来は様子見しますが、試しにスキャルピングをしてみました。

ポイントAは1分足の紫レジスタンス・ラインと紫切り上げライン(サポート)を下抜けでエントリー、ハラミ抜けを狙いましたが途中でモミ出したのでポイントA’で逃げました。

ポイントBはハラミ上限付近からの戻り売り、これもハラミを抜けず、モミ出したのでポイントB’で逃げました。

この2つのトレードは完全なスキャルピングですが10~20ピプス程度は抜けますし、逃げる余地も十分あります。

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その後、ハラミ上限からの戻り売りが失敗に終わり、ハラミ上限を抜けたので、目線を一旦上に切り替えて、大きな陽線の半値であるポイントCやロールリバーサルしてきたポイントDでエントリーします。

ハラミ上限からの戻り売りが失敗して決着の着いた事実(買いの勝ち)を受けてからのロング・エントリーです。

今日のまとめ

短期足の攻防を抜けた方向と上位足の方向が一致すれば相場が動き出します。短期足と長期足の方向が一致しない場合でも、短期の攻防を抜け、次のレジサポまでの一時的な動きをスキャルピングで捉えることもできます。どちらにしても上位足との相関関係を知ってトレードするのが相場分析の基本です。

自信のあるエントリーは、自信のないエントリーに比べて意外と躊躇なく損切りや逃げが執行できます。

◆お断り◆
この動画は教育目的で制作されたものです。相場についての個人の見解を過去のチャートから解説したものであり未来の利益を保証するものではありません。売買取引についての判断は一切行っておりませんので、投資をされる場合は、それに関わるリスクを十分に考慮の上、ご自身でご判断ください。

テクニカル分析の教科書的良書 kindle版だとお値打ち。


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コメント

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  • コメント (14)

    • 高晴れ
    • 2015年 4月 17日

    とてもためになりました。
    今回の動画は右端が未来のリアルタイム経過の解説講義というところが素晴らしいですね。
    チャートがどういう形になっていくかわからない状態で講義が始まり、
    実際の動きに合わせて相場状況や対象方法が説明されていく流れは非常にリアリティがあり、
    出来上がったチャートに対する説明より印象的で記憶に残りやすかったです。
    ハラミ内での戻り売り試行から、相場が上昇方向に転換してしまい、
    ハラミ上端超えからしっかり待って押し目買い、という正攻法もよくわかりました。
    ハラミ上端超えの大陽線を何もせずじっと眺めているのはとてもつらいと思いますが、
    飛びつくと痛い目に合う、しかし、最初に飛びついておけば結構利益になったな、などという葛藤が
    心に浮かんでしまいますが、やはり最初の抜けは様子見が基本でしょうか?

    動画全体の雰囲気もますます洗練されてきて、
    こんなにためになる素晴らしい講義がいつも見られるのは感謝の限りです。
    今後ともよろしくお願い致します。
    ありがとうございました。

      • mayohare-fx
      • 2015年 4月 17日

      あの陽線は入れなかったです(笑)ハラミ抜け手前で小さなモミ合いがあり、あ~もう上かなぁと思ったんですが一瞬の判断が遅れました。
      リアルチャートだと何が起こるかわからないので、テーマに沿った解説ができるかどうか不安だったんですが、逃げる局面の話ができてよかったです。

    • massan
    • 2015年 4月 17日

    迷晴れfx様

    いつもためになる講座感謝いたしております。

    ライントレードを習得すべくツールを購入したり、動画や本で日夜勉強しているのですが、

    体系だった明確な理解が不十分だと感じて時間が過ぎております。

    そこで質問させていただきたいのですが、迷晴れ様はどの様に学習されたのでしょうか?

    某社のラインマスターなど教材を活用されたのですか? 本など独学で習得されたのでしょうか?

    また、どのレベルを目標にして学習されたのでしょうか?

    不躾な質問で申し訳ございませんが、ご指導のほどよろしくお願いします。

    これからもよろしくお願いします。

      • mayohare-fx
      • 2015年 4月 17日

      最初の頃は色々な教材を購入したりしました(某社のラインマスターは知りません)が、実際に役に立ったのは昔からあるダウ理論による目線の決め方と複数の時間足を複合的に見る訓練です。これができるようになると自然とラインが見えてくるようになります。これは、テキストで学ぶというより、体得する要素が大きいかもしれません。

        • massan
        • 2015年 4月 18日

        早い回答ありがとうございます。

        これからも迷晴れ様のブログに一生懸命ついていきたいと思いますので、

        よろしくお願いします。

          • mayohare-fx
          • 2015年 4月 19日

          応援よろしくお願いします。

    • てんてん
    • 2015年 4月 18日

    いつも参考にさせてもらっています。

    今回の記事にありましたが、先日のトレードで、上に上位足のレジスタンスがある所でロング、一旦は伸びましたが跳ね返されて結局損切りになってしまいました。記事を見てドキッとしました!確かに大きな時間足は観ていなかったので当然ですね。まだまだ勉強不足です。
    それから、動画も見させていただきましたが、最初の場面では自分は上目線で観ていました。左端から下降トレンドですが、最安値を作った高値(転換線)を上抜けていたので目線を上に切り替えました。そのため、動画のはじめのうちは ”あれ?目線が反対だ!”と思いましたが、”こういった観方もあるのか?”と思いとても参考になりました。その後最終的に上昇していたので少しホッとしましたが・・(笑)。いろんな角度から相場を観れる様これからも勉強していきます。いつもためになる記事をありがとうございます。

      • mayohare-fx
      • 2015年 4月 18日

      てんてんさんの目線も間違ってませんよ。確かにダウ理論でいえば上です。しかし、1分足や5分足に限ってということなので、今回の動画に関しては戻り売りを狙いました。もし、見るからに強烈なサポートラインに触っていれば、買いで入ったと思います。このへんが個人差のあるところですよね、だから相場は上がったり下がったりします。売りも買いも、どちらもいそうな場所なので入らないという選択肢も正解です(動画を撮ってなければそうしています)完全に決着のついたハラミ上限抜けは多くの合意が得られるポイントなので、ここは入りたいですね。

        • てんてん
        • 2015年 4月 18日

        迷晴れ様

        早速のご返信ありがとうございます。

        確かに5分足で観たら下目線ですよね。ですので最近の観方が逆張りか?と思う時があります。いずれにしてもいろんな時間軸を観て自分がどこを狙っていきたいのか?という事をはっきりしないといけませんね。今後も参考にさせていただきます。

        ありがとうございまいた。

    • たけし
    • 2015年 4月 18日

    いつもありがとうございます。まよはれさんの動画は本当に見やすいです。私も知識のフィードバックをブログや動画で行いたいと考えていますが、まよはれさんはどの動画編集ソフトをお使いですか?またブログは有料だと思いますが、どこのブログをおつかいですか?教えてください。

      • mayohare-fx
      • 2015年 4月 21日

      動画編集ソフトは実験的に3つくらい使っています。Winならアドビのプレミア、macならファイナルカットが有名でプロも使っています。無料ならムービーメーカー(win)がいいと思います。キャプチャーソフトは有料ならカムタジアスタジオ、無料ならbandicam,BB flashback expressなどが有名です。

      ブログはワードプレスを使っています。ただし見栄え良くカスタマイズしようと思うと、それなりにCSSやPHPの勉強をしないとできませんし、デザインも凝り出したらphotoshopなどの画像編集ソフトが要ります。

      僕の動画やブログはかなり凝ったことをしているので、FXの知識とは別に、サイト作成や動画編集のスキルが必要です。いづれ、別サイトで、その辺のやり方もお伝えしようと考えています。

      あまり難しいことを最初からやろうとすると続きませんので、アメブロなどの無料ブログサービスを使って始められるといいかもしれません。まずは3ケ月続ける、それができたら次のステップへ進めばいいと思います。

      ブログなどを始めたら、僕のサイトや動画も紹介していただけると嬉しいです(笑)

    • shin
    • 2015年 4月 18日

    高晴れさんがコメントされているとおり、リアルチャートでの解説が非常に良かったです。
    淡々とチャートの事実を見て、下目線から上目線へ転換されるところは、取り組みかたの勉強になります。
    自分は上位足の下目線のバイアスを持ったまま、取り組み続け、損を積み重ねてしまうパターンです。
    リアルチャート解説を今後もアップしていただけると嬉しいです。

      • mayohare-fx
      • 2015年 4月 19日

      また、機会があればやってみますね。

    • かにずき
    • 2016年 7月 01日

    拝見させていただきました。

    リアルチャートでの解説は自分も体験しているような感覚で入りやすかったです。
    トレード手法の影響か単なる実践不足か、実際の場面になると見れていません。
    見れていないどころか頭に浮かんで来ないです。
    とにかくまだ量が足りていないと思ってます。

    素晴らしい学びをありがとうございました。

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