16Sep
迷晴れボックス第106回、視聴者さんのトレードをテクニカルとメンタルの両面から深~く考察する代理学習シリーズ。
デデストゥーラさんのトレード(ドル円20年6月8日)
デデストゥーラさんは30才、FX歴は1年、性格的に人付き合いが苦手なので、ひとり完結型ビジネスであるトレードに興味を持たれたそうです。
いつも動画見させていただいております。迷晴れさんの動画は自分がトレードを始めた1年前くらいから確認させていただいており、初めて見たときはこんなにすごい人がいるのかと鳥肌が立ちました。笑
はじめたころはツイッターやらで界隈の情報を得ていたのですが、どれも天井・底当てを狙う発信が多く、なかなか腑に落ちていなかったので、迷晴れさんの動画に出会ったときは衝撃的でした。
改めて感謝申し上げます。今回の投稿についてですが、自分が苦手とする値動きを投稿しています。ノートレードですが、負けた気持ちが強かったので投稿いたしました。
チャートはoandajapanの取引所データをMT4で見ています。移動平均線については、すべてEMA20で表示しており、各チャート上に3つあります。他二つの移動平均については、上位足のEMA20が表示されるように設定しています。
15分足チャート=15分足のEMA20、1時間足のEMA20、4時間足のEMA20
1時間足チャート=1時間足のEMA20、4時間のEMA20、日足のEMA20
4時間足チャート=4時間のEMA20、日足のEMA20、週足のEMA20
月足の高値・安値・終値の表示
週足の高値・安値・終値の表示
15分足では日本時間とヨーロッパ、アメリカ時間の高安が色で囲われているため少し見にくいかもです。
私は、今年で30になるのですが、これからについて多く考えるようになりました。昔から人が怖く、会社ではまともにコミュニケーションが取れないようなタイプで、かつ改善しようとしても気分が乗らないため、おそらく今後性格は変わりにくいだろうと思っています。
そうした場合、一生懸命仕事をしても組織や人の役に立ちにくく、その分対価も少なくなるため、年齢を重ねるにつれてさらに生きづらくなるだろうと考えています。それを前提に考えると、人の役に立ち報酬を得る方法だけでは危険性が高いと思い、それがきっかけでトレードを始めました。
トレードは一人ででき、担保をもとに報酬を得ることができること、仕入れや人件費、土地代等がかからないことが魅力的で、自分の生きる方法のひとつとして今後も関わり続けたいと思っております。
ただ、将来的には迷晴れさんのように人の役に立つような生き方をしていきたいので、視野を広げて自分にできることからいろいろチャレンジしていこうと思います。その結果、人の役に立てるようになり、それで対価をいただけるようになることが今後の目標です。改めて、いつも為になる動画を上げていただきありがとうございます。相当に検証を重ねてたどり着いたであろう情報を惜しみなく多くの人に発信する姿勢は本当に尊敬しています。今後ともよろしくお願いいたします。
マヨハレ的考察
背景の整理と戦場の確定
コロナショックによる巨大なハラミのなか先週足は大陽線。
なぜ翌週の暴落が起こったのか?
後から、日足をみると110.0急騰安値裏を試してましたが、ボクはこれを見落としていて、経済指標や要人発言もなかったので原因がわかりませんでした。
6月8日月曜日からの週はドル円続落で押し目買いのアテが外れ、先週大陽線に対する有力な押し目候補を次々に崩していった。
先週大陽線は4時間sma21発ということで8日に2回目の反発を狙ったが大陰線とあいなりました。
過去に『〇〇(最適解)にもかかわらず』なとき値が走るという動画をつくりましたが、通常運行なら4時間sma21×雇用統計安値サポートで2番天井への押し目買いがされてもおかしくなかったところです。
①5日陽線の急騰で天井を掴まされた人。
②先週大陽線の買いポジ手仕舞い。
雇用統計安値×4時間sma21が押し目候補の最適解と信じるブル派は①②のポジションを『狼狽売り』します。
狼狽とはうろたえ騒ぐこと。あわてふためくこと。「こんなはずじゃなかったのに!」って買いポジを手放します。
最適解と感じた人が多いほど、逆モメンタムが強まります。
ちなみにボクは雇用統計安値までをスキャルでショートしましたが偶然にこの暴落初動に乗ることができました。
急落・急騰時の注意点。
急落・急騰といっても3つあります。
1.一時的なスパイク。
ボクがいつもスパイクと呼ぶ値動きです。これは一段下の安値や一段上の高値を試してからV字になって高安を抜く現象。
黄〇の値動きがスパイクですが、例えばF50%の押し目候補で暫く揉み合いが続いたのち、ロンドンやNY市場オープンのタイミングでF61.8%へ下押ししてからV字で買われます。
この値動きによる急落、急騰は短命に終わるので上値追い・下値追いは禁物です。
今回のケースでは4月高値付近で揉み合ったので、雇用統計安値へのスパイクを想定しました。
2.経済指標や要人発言、サプライズ等。
経済指標や要人発言を待ってた人たちが一斉に動き出すとこうなります。
トランプ氏のツイッターは予期できませんが、経済指標や要人発言の時刻は事前チェックできます。
最近は中央銀行の政策金利発表後のFRBパウエル氏やECBラガルド氏の発言にも注目が集まります。
3.〇〇(最適解)にもかかわらずなとき。
今回の急落は押し目買いの最適解にもかかわらず崩れことで、ブル派が買いポジを慌てて手仕舞ったと解釈してます。
ブル派のショックが大きかったか暴落が起こったと考えてます。
急落・急騰相場でのエントリー方法
それでは今回のテーマとなる素早い値動きのエントリー方法をいくつかご紹介します。
前提として最適解レート崩れからの狼狽売りシナリオを常に頭の片隅に置いておくことが大事です。
全くシナリオにない値動きに臨機応変に対応するのはリスクでしかなく、単なる脊髄反射であってプランとは呼べません。
自分が何をしているのかわからないとき大きな事故が起こるので、わからないことはスルーするのも立派な戦略です。
特に、スパイクによる一時的な値動きか、最適解レート崩れによるものか、この見極めができずに飛び込むと高値・安値をつかまされます。
1.1時間足ブレイク
まず最適解押し目候補である雇用統計安値×4時間sma21を1時間足陰線終値がブレイクするのを待ちます。
次の1時間足が雇用統計安値裏を試す値動きを待って前の1時間足安値抜けで赤1ショート。
下降モメンタムが強いと雇用統計まで戻りませんが、それでも少しは戻ろうとする値動きがあるので、これをウオッチします。
1時間足の切り替わりは全世界のトレーダーが意識しています。
次の1時間足が始まって誰もショートを利確しなければ、それに次ぐ逆張り派も現れず、買い手がつかなければ一方的に下がります。
仮にここで反転するなら2番底で逃げれば損失が限定されます。
1時間足より小さな足をブレイク足の判断に使うこともできますが、短期足になるほどダマシの確率が上がるのでトレードオフです。
2.5分足±1σ反発
指標トレードもそうですが、急騰・急落相場では5分足が1時間足くらいの値幅を動くのでタイミングをとるには5分足や1分足を使います。
過去動画でBB±1σで背景を整理する方法をお伝えしましたが、今回は5分足BB±1σでエントリーする方法です。
傾きを持つBB±1σの外側にレートが出ていかないと、その時間軸での値動きは起こりません。
これを前提とすると、1分足を除けば5分足は最も小さな足なので、5分足BB±1σの外側にレートが出ていかないような値動きでは動く見込みがないだろうという発想です。
逆に傾いた5分足BB±1σ外側にレートがでていけば、少なくとも5分足レベルの値動きが発生します。
これが15分足や1時間足に伝播すると大きな値動きが起こります。
つまり5分足±1σをうまく使えば、初動を捉えることができるというわけです。
特に急騰や急落相場では5分足レベルの値動きだけでも十分な値幅が確保できます。
今回の5分足-1σは赤1・2・3と3回反発してますが、雇用統計安値抜けを待つと赤3ショートになります。
先ほどの1時間足ブレイクを待つより高いレートからショートできます。
赤1の1回目の反発だとBBに傾きがなく、この時点では-1σに接してない可能性もあります(-1σに後から吸い付く)
傾きもあってバンドウォークが始まりそうな赤2反発がベターですが、今回は雇用統計安値目前なので入れません。
まとめ
FXに限りませんが、儲けるのが上手い人が重視するポイントと、儲かるのが下手な人が重視するポイントの違いってなんでしょう。
儲ける人は世の中のニーズの高さ、儲からない人はスキルの高さを重視します。
ボクの妻は日本画を描きます。国内最高峰のコンテストにも選ばれるスキルを持ってますが全くお金にはなりません。
日本画は画材が西洋画に比べて段違いに高額で、しかもキャンバスも自作します。
キャンバスに専用紙を海苔で貼ってから、岩絵の具を膠で溶いて、ようやく描き始めることができます。
ちなみに日本画の群青色はパワーストーンのラピスラズリなので物凄く高額です。
高額な材料費ととてつもない時間をかけても、それに見合うだけの対価が発生するのはおそらく日本に数人しかいません。
そもそも日本画にニーズがないんです。
そんな日本画を見限った村上隆氏は海外向けに漫画を描いて成功してます。
ボクの身内にガラス作家がいて、もうかれこれ20年ほど続けてます。
始めはガラスのコップや皿をつくってましたが全く儲かりません。
そこで数年前から「宇宙ガラス」の制作を始めました。
小さなガラス球のなかに宇宙空間を表現するもので高いものになると3万円くらいしますが、スピリチュアル系の人たちによく売れてます。
凄い技術が求められそうですが、バーナーを練習すれば誰にでもできるレベルだそうです。
ひとつつくる制作時間はおよそ10分ですが、1万円から3万円で売れます。
窯をレンタルして1コ3000円のコップをつくる手間と時間はかわらないのに5倍くらいの利益率で、多い月は100個から150個くらい売れてるそうです。
高いスキルは持ってなくても、世の中のニーズに応えて儲けてます。
さて、相場もニーズに応えれば勝てます。
相場のニーズをつくるのは人の心理状態です。
損切りしたいとか、利確したいとかいう気持ちに応えることで儲けます。
もし、売りポジションを損切りしたいのに、そのニーズに応える買い手がつかなければ売買が成立しません。
買いポジションを利確したいのに、そのニーズに応える売り手がつかなければ売買が成立しません。
トレードは他人のお金を抜くみたいなイメージがありますが、ニーズに応えているともいえます。
今回の暴落も、今より米ドルの価値が下がる前にさっさと売り払いたいというニーズがあって日本円が買われてます。
各国の通貨はトレードの世界においては商品であります。
市場のニーズを知ることが儲けにつながる法則は相場にも当てはまります。
◆お断り◆
この動画は「学習」を目的に制作されたものです。個人の見解を過去のチャートから解説したものであり、未来を予想したり、利益を保証するものではありません。
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コメント
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コメント (13)
いつもご教授頂きありがとうございます。にもかかわらずの活用法を具体的に解説して頂きありがとうございました。ここで押し戻しが入りそうなところで入らなければ逆方向に走るのは当然だと思いました。先週のポンド等はまさにその典型だったと思います。更に先週のポンドの値動きでは入らなかったといっているトレーダーも多くいたようです。一方的な下げトレンドで全く戻しがなく、迂闊に突っ込み売りをすると捕まるリスクがあるとのことですが、動画でも言われてましたが途中からは入らないというのも正解だと思います。それでチャンスを逃したからと言って損をした訳ではありませんし、明確に分かる次のチャンスを待てばいいだけのことだと思います。チャンスは何度でも訪れるということをしっかり頭に入れつつトレードしたいと思います。
機会損失で資産は減りません。想定外の値動きに手を出さなかったのは、理性的でむしろ良いことです。
最近お友だちに教えてもらいブログを過去のから順番に見ています。
まだ2015年の途中までしか見終わってませんが。
私かれこれ6年近くやってます。
本腰入れ始めたのはここ1年なのですが
6年ブランク3年なので実質4年ですが
当然勝っておりません。
努力の仕方を間違っているのではないかとふつふつ思い始め損切り貧乏でさらに
決済も何が正しいのかわからず悩んでいます。決済を20-30pips目標にしエントリーが一時間を軸にすると巻き込まれやすく小さい足にするとしたで結果論として方向はあっていってもこれまた巻き込み事故にあい損切りの繰り返しでポジ病まで出る始末です。
迷よ晴れさんの週刊解説を真似ていくことで矯正していこうとかんがえているのですか
こういう真似るという行為の努力は間違ってはいないでしょうか?
はじめまして!どんなトレードをされてるのかわからないので何ともいえませんが、方向感が合っていて短期足に巻き込まれるだけなら損切り幅がタイトすぎるかもしれません。20ピプス幅とかにしてみてはどうでしょう。真似るなら、考え方や解釈を参考になさってください。
いつも動画作成ありがとうございます!
冒頭のクルミちゃんと同じく、くっそー、見逃したー!って思う場面よくあるんですよね。
投稿者さんの悔しい気持ちは良くわかりますが、迷晴れさんおっしゃる通り準備できていなかった以上、ノートレードが正解なんだと思います。
6/8の急落程ではなくとも急騰急落は珍しいことではありませんが、それを狙っていく、取りに行くのは上級編な気がします。
まずは値動きとは何かを理解することに努めることが第一で、トレンド相場、レンジ相場、トレンド転換局面といった相場環境毎の値動きのセオリー・パターンを習得するのが第二、その典型的なパターン分かってくると値が走るのは典型パターンが崩れるときで、それもプランBとして視野に入れておくのが第三ステップくらいだと思っています。急騰急落相場での立ち回りマスターは、第三ステップの後半くらいじゃないかなと思います。
安定的に勝てるようになるまでは、そこまでの可能性までシナリオに組み込む必要などなく、そうなったらシナリオ外の値動きなのでスルーが最良な気がします。まずはセオリー通りの値動きを確実に取れるようになるのが先決だと。
私は取り逃がしたー!と思うと感情的に入ってしまうことが多いので、自分への戒めでコメントしてみました。
段取り8割。準備×チャンスの出会いが利益をもたらします。ビギナーのイメージなんて、ただの妄想。おっしゃるように、わかる値動き、習慣化された値動きを狙うのがベターですね。
急落とは言えないかもしれないですが、三尊天井の頭はそんな感じに思います。
頭のところに強い壁があるという事でしか下に落ちると思いつかないのですが、よく問題でなぜこのような形が出来るか考えなさい。というのがあります。答えを解説しているのを見たことがなくて、いまだに謎です(^^)
右肩が下方向に良く伸びてくれると美味しいのですが、なかなかそうは行きません。昨日のポンド円5分足の22時までに出ていてきれいなのを初めて見たと思いました。
MやWの2番天底がオーバーシュートやアンダーシュ-トしたようにも見えます。
自分は部分的にしか見てないのかと、思いました(溜息)
横から失礼します。
ユーロドルH4三尊の右肩の中にH1の三尊が出来ていて、右肩H1三尊の頭と右肩にM15ダブルトップ
実に美しく感じます。笑
まよはれさんこんにちは!いつもありがとうございます!
チキン利食いばっかしてしまっているので、前にもお話ししてくださっていたボリンジャー±1σを表示させてみたらチャートがちょっと見にくくしまったので、エントリー後にだせばいいかも!とちょうど思いついたところだったので、復習みたいにとってもタイムリーでした。ありがとうございます。
はたしていつかわたしにもわかる時が来てくれるだろうか…?🤯と真剣に不安になるくらい週ナビがけっこうな期間まったくわからなかったのですが、ちょっと前に、もしかして朝の「今日の見通し」の1時間のブルベアのシナリオどおり実際そのポイントに来たら短期足で確認のうえエントリーする(か見送りか)だけっていう単純なこと!?!?と気づき衝撃でした。
タイミングとるつもりが短期足をガン見とかまだまだやらかしまくってますが、立ち返る場所ができてなんか心持ちが変わりました。
いつもご親切丁寧に教えてくださり本当にありがとうございます!
これからもよろしくおねがいします!
とはいえブログも動画も大変と思うので、お体もたいせつになさってくださいねー🍵本当にありがとうございますm(__)m
こんにちは!お察しの通り、1時間ブルベアシナリオ通りのことしか、ほぼやってません(^_-)-☆
お返事ありがとうございます!
わたしも早くそう言えるように精進します
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