15Mar
週足1本、陰線で落ちた一週間でした。後から見れば戻り売りすれば勝てる相場ですが、そのタイミングの取り方が難しかったかと思います。
photo credit: Ciurila via photopin (license)
波のイメージがあれば、反射的に飛びつくトレードを避ける事ができる。
スポーツでもイメージ・トレーニングがありますが、これは相場でも同じ事がいえます。波のイメージがないと、ちょっとした値動きがチャンスに見えてしまい余計なトレードをしてしまいます。
上昇、下降の波の横幅(時間)はだいたい同じ位になることが多いです。相場の波が「急」な動きをするのは稀ですし、そうなった場合も、あとで必ず帳尻合わせの時間調整があり、俯瞰すれば「自然な波の形」としてチャートに足跡を残します。
下降トレンド発生!
週足で見ると高値、安値を切り下げ、下降トレンド発生です。ずっと注目されていた130円の安値をブレイクしたので、切り返しポイントに注意しながら売りで攻めます。週足チャート左を見ていくと安値や逆三尊の右山が気になりますが、週足レベルの話なのでピタリとは止まりませんので、ザックリ見ておけばいいでしょう。
日足は陽線、陰線でキレイにターンをして、これで波の反転に丸1日かかっていることがわかります。日足チャートを見る限り左側に何もないので、とりあえずキリ番である129円、128円、127円辺りに注意しておきます。
波のイメージとペースは4時間足の移動平均線で把握できた。
4時間足の移動平均線(SMA25)をペースに下落していることがわかります。つまり、移動平均線に近づかない限り大きく売られないことが予測できます。
こういう波のペースがわかれば、焦って売って逆行を喰らわずに済むというものです。機能している移動平均線の見つけ方は下記の記事を参考にしてください。
日足がキレイにターンするとき、1時間足はどうなるのか?
1時間足のゾーン(H1-1)を見ると、何度か売られているのがわかります。でも、安値を抜けていった売りは、1時間足では天井のチャート・パターンをつくったあとからです。
日足は陽線と陰線でキレイなターンをしていますが、1時間足では、これだけの時間経過が必要なのです。
今、自分がトレードしている波のイメージができてないと目先の動きに反応してしまいます。陰線と陽線でキレイにターンしている時間足を見つけたり、機能している移動平均線でペースをつかむのは、そうならないためです。本物のチャンスは意外に少ないものです。
中途半端な位置のエントリーは極力避ける。
赤丸はなるべく高い位置から売る場合のエントリー・ポイント、レジスタンスを確認してからの売りです。青丸はサポート・ラインを抜けてからのエントリー・ポイント、安値抜けの売りになりますが、次のサポートまでの値幅があるので入れます。
兎に角、中途半端な位置で入るのが一番ダメなので、しっかり引きつけてから売るか、安値抜けで下降トレンド継続が確定してから売るか、どっちかにしましょう。
今日のまとめ
FXの利益は足し算で増えるものではなく、損失との引き算で増やすものです。そのためには、極力リスクを避けて、勝つ確率の低いトレードで借金をつくらないことです。
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コメント
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コメント (11)
はじめまして、いつも勉強させていただいています。
参考までにお聞きしたいのですが、
勝率はどのくらいでしょうか?
コメント有難うございます。勝率を重視しないタイプのトレーダーですが、平均すれば6割~7割程度です。最近はトレード回数が減っているので、もうちょっといいかもしれません。相場の局面によっても違いがあるので、勝率だけを参考にしないほうがいいと思います。
とてもタイムリーな内容でした!
自分は今ムダ撃ちに悩んでいて、これが解決の一助になるかも知れないように感じました。
いつもためになる記事をありがとうございます!
勝つことより、負けにくくなることが大事だと感じています。コメント有難うございます。
いつも秀逸な素晴らしい動画、ありがとうございます。
>>陰線と陽線でキレイにターンしている時間足を見つけたり、
>>機能している移動平均線でペースをつかむ
===> これで、目先の動きに反応せず、待てるようになりました。
また、美的感覚の重要性が分かりました。
美しさを追求することが、相場に自分を合わせることかなと。
>>FXの利益は足し算で増えるものではなく、
>>損失との引き算で増やすものです。
===> 1回のトレードに固執するなと言うことですね。
以前、私は1回のトレードに固執して、損失が拡大し、
損大利小のトレードになり、泥沼にハマりました。
1回のトレードに固執するようになったきっかけは、
もう相場で勝てるようになったと思えた後からでした。
その期間は、非常に辛かったです。
たまさんのようなコメントを頂けるのが、サイトを運営していて一番良かったと思える瞬間です。これからもクオリティの高い情報発信をしていきます。
いつも、とてもわかりやすく解説していただき、ありがとうございます。
これまでいろんな商材・インジをあさってきましたが、やはり本物の相場力を身につけたく思い、
今、チャートを時間足ごとにプリントアウトして、トレンドライン・レジサポラインを引きまくっています。
そこで、質問ですが、このような勉強法に対し注意すべき点やアドバイスがあれば頂きたいのですが、よろしくお願いします。
検証のコツはテーマをひとつに絞ることです。
そして、なるべくシンプルにしたほうがいいと思います。
とりあえずはレジサポラインだけを検証してみてはいかがかと思います。
実際にお金につながる検証をしないともったいないので、
きのこさんの使うタイムフレームを中心にやっていくのがいいです。
迷晴さん
動画サイトの方の返信をブログサイトの方で失礼します。
お父様は、その後如何ですか?
私は、社会人になって2年後に父が亡くなり
その後は、母と二人で過ごしております。
母も81歳になり、手のかかる年齢になってきました。
大事な大事な親ですので、遠方で大変だと思いますが
迷晴さんも体調を崩さないよう、看病をしてあげて下さいませ。
話は、変わりますが
私の年齢は、迷晴さんと近いと思いますよ。
東京オリンピックは生まれてませんが、大阪万博は行った記憶があるようなないような・・・くらいの年齢です。
動画サイトの方では
他の方のコメントを見ると、若い方が多そうなので若いふりをしてますが・・・
大変な時期に動画を定期的に更新して頂いて、本当に感謝しております。
しっかりと勉強をさせて頂いております。
木曜日の下落を無事に利確しておりました。迷晴さんの動画サイトのおかげですね。
それでは、今から毎週楽しみの週間チャート分析(VOL23)で今週のトレードの復習をさせて頂きますね。
この間、ブログでアンケートをさせて頂いたところ40代が最も多かったので、不思議なもので同じような年代の方が多いようです。ひょっとしたら、皆さん同じような悩みを抱えているかもしれませんね。父は肺炎で入院になりましたが、お陰様で、なんとか大丈夫そうです。
拝見させていただきました。
エントリーするポイントは中途半端だといけないとわかりながら中途半端になっていました。
理由は、反転したのか、抜けたのか、判断が出来なかったからです。
でも最近少しずつ見えてきたと思います。
わかってきたわけでは無いのですが、「ここなら損切りになっても良いか」と思える所を見つけられるようになりました。
そういう意味ではエントリーポイントはまだわかりません。
負ける覚悟が出来そうな場所なら少し決められるようになったという程度です。
それだけでも気持ち的には違ってくるものだと実感しています。
素晴らしい学びをありがとうございました。