14Jul
週刊チャートナビ(2018.07.09~2018.07.13)は、ドル円、ユーロドル、ユーロ円の主要三通貨ペアの一週間を振り返ったチャート考察です。
今週の視点
ドル円は、2015年高値からの長期トレンドラインを、あっさり上抜いた。
ここはテクニカル的に重要なレジスタンスだったはずだが、テクニカルを越える「何か大いなる力」が働いたのだろうか。
トランプ政権が2000億ドル(22兆円)相当の中国製品に10%関税を上乗せると発表した。米中貿易戦争の再燃で、ドル売りかと思いきや、ドル高になった。
これは、米ドルの価値が上がったというよりも、円の価値がファンダメンタル的に下がったとみるのが正しいのかもしれない。
為替トレードはシーソーゲーム、片方の通貨の価値が下がることで、相対する国の通貨価値が上がる。
通貨の価値は、その国のバロメーターなので、何か悪いことが起これば通貨価値が下がる。
確かに、今週、日本国内で『西日本豪雨』を始め、良くないことが起きた。
過去を振り返ると、『阪神淡路大震災』『東日本大震災』の際、日本が危機的状況なのに円高になった。震災で円高になるのは変な話だが、理屈はこうだ。
未曽有の大震災が起こると国内企業や投資家は、海外資産を売って日本に資金を移すため外貨を売って円を買う。
そう考える「投機筋」が先回りして円を買うので円高になるのだそうだ。
人の不幸で儲けるなんて、ちょっとムカつく。
ただ、平常時なら、円の価値を決めるのは日本のファンダメンタルではなく米ドルやユーロの価値。円は米ドルやユーロに翻弄されているだけなのだが、震災などの惨事になると、円側のファンダメンタルが材料になる。
不謹慎な言い方になるが、今回の大惨事、投機筋からみたら円買いの要因にはならなかったのだろう。
ドルが買われたのか、円が売られたのか、ユーロ円も上昇したので、やはり円が売られたのか。
過度な推測は「執着」を招くだけなので、考えてもしかたない。
ドル円
111から5.21高値エリアでのWトップを注視。このWトップを崩せば112まで買える。112には2015年高値からの長期トレンドラインがあり、週足は3年間抜けてない。
[今週のトレーディング・レンジ]5.21高値で頭を押さえられれば先週安値まで100ピプス。5.21高値を更新すれば112まで120ピプス。
[ハザード・エリア]先週高値から5.21高値までの40ピプス。112+2015高値長期トレンドライン付近での揉み合い。
5.21高値でWトップになるか、更新すれば112まで買い。
Jul.09 Mon.
[前日までの流れ]6.26安値半値押し(先週安値アラウンド)でのサポートされた様子。
[売り]6.26安値半値押しが崩れれば110まで売り。
[買い]6.26安値半値押し(先週安値)サポートで青ネックまで買い。
日本時間を「底固め」と解釈、欧州初動の下振りもなかったので、米国時間、赤ミニネック・ブレイクで青1イン、青ネックでアウト。
Jul.10 The.
[前日までの流れ]6.26安値半値押し(先週安値)から買われて、青ネックに乗り上げて日足陽線クローズ。
[売り]青ネックを割れば前日ミニネック110.5押し目まで売り。
[買い]前日足は青ネックに乗り上げている、前日終値を試して下がらなければ、先週高値まで買い。
日本時間、前日陽線終値を数回試してからの赤切下げラインブレイクで青1イン、先週高値アウト。ここから上、5.21高値までハザードエリア、深追いは禁物。
Jul.11 Wed.
[前日までの流れ]5.21高値まで登って日足クローズ。
[売り]5.21高値レジスタンスで青ネックまで売り。
[買い]前日安値+青ネックでレジサポ転換すれば先週高値(10日高値圏ネック)まで買い。
NYクローズ時点「米トランプ政権は中国から輸入する2000億ドル相当の製品に10%の追加関税をする」との報道を受け、安値に面合わせした。
日本時間、青ネックでレジサポ転換、2回試し、2回目が「ダマシ安値」になったところで青1イン、先週高値アウト、利確理由は、欧州時間、青ネックへの試し、Wボトム2番底に警戒したため。
欧州時間、青ネックへの試しで下がらなかったので青2イン、急落起点(赤レジ)アウト、米中貿易戦争再燃で、ドルが買われる材料は少ないはずが、深夜に上昇してしまった。
深夜まで起きていられれば青3インが簡単、2015高値長期トレンドラインはあるがブレがあるだろう。
Jul.12 Thu.
[前日までの流れ]5.21高値を日足が更新、2015年高値からの長期トレンドライン+112.0で揉むかも。
[売り]112.0Wトップで111.5まで売り。
[買い]112.0Wトップ崩れで買い、ただし、今週足上ヒゲの可能性があるので深追いできない。
日本時間、112Wトップが崩れて青1イン、112.5アウト。
Jul.13 Fri.
[前日までの流れ]2015高値長期トレンドラインをブレイクしてるようにもみえるが、週足レベルで抜けたわけでもなく、仮に週足が抜けても、まだフェイクの可能性はある。金曜日+延び切った感があるので本日はノートレード。
ユーロドル
[今週のトレーディング・レンジ]オレンジCHLのなか、6.14高値から1.16先週安値。
[ハザード・エリア]5.14高値切下げオレンジラインと先週高値+オレンジCHL上まで。
オレンジCHL180ピプスあるが、こういう角度の緩やかな上昇チャネルのなかの動きは、レジサポが近いので難しい。
Jul.09 Mon.
[前日までの流れ]5.14高値切下げオレンジラインで先週足クローズ。
[売り]ミニネックを割らないと売れない。
[買い]30ピプス幅のCHLを下から買うか、このCHLを上抜けてからでないと買えない。
5.14高値トレンドラインと先週高値に挟まれたハザードエリア、天井圏内にあって30ピプスのチャネル内トレードを捨てれば、青ミニネックを割るまで手を出せない。
Jul.10 The.
[前日までの流れ]5.14高値切下げオレンジラインでサポートされた。
[売り]5.14高値切下げオレンジライン・ブレイクがフェイクになれば1.1700ネックラインまで売り。
[買い]5.14高値切下げオレンジライン(前日終値)反発で先週高値上抜け期待買い。
日本時間、5.14高値切下げオレンジライン・サポートから、先週高値上抜け期待で青1イン、これは失敗。
欧州初動、Wボトムからリトライするも緑□部分でレジ、これを下抜き返した赤1イン、9日安値上でのロング組損切りで1.170ネックラインまで下がる。ここからは抜けた青上昇トレンドラインへの試しで上昇。
Jul.11 Wed.
[前日までの流れ]5.14高値切下げオレンジラインでの反発は一旦失敗した。1.170青ネックライン上は天井圏で難しいのでノートレードでいいかも。
[売り]青上昇トレンドライン裏から戻り売り。
[買い]先週高値上抜けないと買えない。
日本時間、青上昇トレンドライン裏、赤1で戻り売り(欧州時間からなら赤2イン)、これが1.170青ネックラインを抜けなかったので暫く様子見。
Jul.12 Thu.
[前日までの流れ]昨日の米国時間、ユーロに対してドルが買われ急落、ネックラインは下抜いたが、6.28安値半値押しも近く、青CHL80ピプス幅の下限でもある。
[売り]1,170青ネックライン裏から戻り売りか、6.28安値半値押しを割ってから6.28安値61.8%押し周辺まで売り。
[買い]1.170青ネックラインに乗り上げれば青CHL上まで買い。
欧州時間、緑□足場を使って半値押しまで赤1スキャル。
Jul.13 Fri.
[前日までの流れ]6.28安値半値押しで日足クローズ。
[売り]6.28安値半値押しで再度サポート失敗すれば、6.28安値61.8%押しまで売り。
[買い]6.28安値半値押しで再度サポートされれば青CHL上狙いで買い。
欧州初動、6.28安値半値押しサポート崩れから赤1イン、6.28安値61.8%押しでアウト。米国初動、オレンジCHL反発で逆張り、青1イン、前日終値でアウト。
ユーロ円
[今週のトレーディング・レンジ]
上は5.22高値、下は先週安値。6.14高値を更新するか否かでシナリオが変わる。
[ハザード・エリア]6.14高値と日足ピンク切下げラインの間。
6.14高値が「分水嶺」だった、火曜日から円売り方向へ加速していった。
Jul.09 Mon.
[前日までの流れ]ピンク日足切下げライン手前で先週足クローズ。
ユロドルは高値圏で売り目線、ドル円は押し目買い候補で買い目線、こうなるとユロ円は綱引きの結び目になって右往左往、チャート的にも迷うところなのでノートレード。
Jul.10 The.
[前日までの流れ]日足陽線は6.14高値でクローズ。
ドル円は、先週安値から押し目買い上昇中、欧州時間以降になるとユロドルは売り目線。日本時間、6.14高値ブレイクで青1イン(ドル円・ユロドル同期)130.5アウト。
欧州時間、ユロドルは米国時間から戻し始め、ドル円は高値で揉み合いになった。ユロ円も買われ始めたが、ドル円・ユロドルともに強いモメンタムを感じられずノートレード。
Jul.11 Wed.
[前日までの流れ]前日NYクローズ、トランプ発言で急落。ドル円、ユロドルはともに高値圏で方向感なし。米国時間、オレンジCHL上で反発、青1イン、急落起点アウト。
Jul.12 Thu.
[前日までの流れ]オレンジ上昇CHLのなかを上昇中。
日本時間、前日終値試し+赤切下げ抜け青1イン、オレンジCHL上アウト
Jul.13 Fri.
[前日までの流れ]5.22高値に到達。オレンジ上昇CHL上にへばりついていたのが青切上げラインを割ったので赤1イン、131アウト。
桂歌丸さんがお亡くなりになりました。
子供の頃、日曜日の夕方といえば、笑点とサザエさんが習慣。
ボクは3代目司会者、三波伸介さんの時代から、『笑点』を毎週楽しみに見てました。
そして、「明日から学校かぁ…」となる『サザエさん症候群』の少年でした。
社会人になって、年寄り向け番組のイメージがあったのか『笑点』から遠ざかった時期もありましたが、ここ数年は、また見始めていました。
歌丸さんと円楽さんの口喧嘩を見るにつけ、口の悪かった、父方のおばあちゃんのことを思い出します。
おばぁちゃんは、チャキチャキの江戸っ子で、とにかく口は悪いが、裏表のない人でした。遊びに行くと、いつも芸能人をネタにブラッグジョークをとばすのが面白かった。
笑点を見ていると、そんな江戸っ子の風情を感じてました。
先日の笑点は、歌丸さんのために、スペシャル大喜利でした。
全員で「絶対に涙を見せない」と約束したのでしょうが、でも、最後に円楽さんが、「最後に一言、言わせてください、じじい、早すぎるんだよ!」と叫んで涙ぐんでました。
そのあと、木久扇師匠が客席ではなく、空に手を振っているのをみて(もしかして見えてる?)、思わずウルっときました。
よく働いた者は良く眠れる、よく生きた者はよく死ねる。
人は死んだときに真の価値がわかるといいます。歌丸さんという人は、よく生きた者なんでしょうね、ボクもそうありたいものです。
『ゾーン相場心理学入門』に、こういうフレーズがあります。
次に何が起こりそうか知る必要はない。相場では何事も起こりうる。
次に何が起こりそうか全く考えずにトレードすることはありませんが、「執着」するのは確かによくない。
歌丸師匠もこう言っています。
ある種、いい加減にやることは必要、いい加減は「良い加減」ですからね。
これって、初心者トレーダーが負けるのは、この「いい加減」をわからないからではないでしょうか。
この「いい加減」は、「雑」ということではなく、角のとれた「丁寧さ」ということ、「いい加減」を知れば、物事に対して、執着することも、かといって、雑になることもありません。
◆お断り◆
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コメント
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コメント (5)
いつもご教授ありがとうございます。ユーロドル、ユーロ円共に1時間でレジスタンスされたと思い7/24am4:00頃ショートしましたが、ユーロ円は逆にサポートされた感じで、ユーロドルも現在10pip位マイナスでホールド中。やはり週をマタイだマイナスでのホールドはまずかったと反省しております。ただし今週はしっかり損切りするという目標は週を通してできました。月曜朝一で即刻損切りして、この日は祝日なのでトレードをお休みします。日曜に箱根のポーラ美術館、月曜は東京目白の講談社野間記念美術館に行って鋭気を養い、しっかり気持ちをリフレッシュさせてからトレードを再開します。来週もがんばります。
東京方面には素敵な美術館がたくさんあっていいですね。箱根ならついでに温泉にも入れて食事も美味しそうです。
いつも大変参考にさせていただきありがとうございます。
以前、迷晴れBoxでも取り上げていただきました。
最近では、表現がおかしいのですが、コンスタントに月トントンには保てるようになってきました。
特に、大負けしないトレードができるようになってきたと思います。
これもmayohare様のHpのお陰だと思っています。
ところで、最近、自分自身の戦略やトレード記録、思いなどをホームページを作成して管理したいと思っていますが、mayohare様はどのようなツール(ソフト、wix,amebaなど)で作成されているか教えていただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。
ボクのはワードプレスです。
ありがとうございます。参考にさせていただきます。