3Jun
ドル円はADP雇用統計と週末の雇用統計でチャートの顔が変ってリセットされた感じです。
今週の視点
猫の額のように値幅が狭くなった相場。こういうところで何度もポジションを持ってしまうのはビギナーの専売特許といえるでしょう。ボクもブレイク期待からヒゲで狩られることが多々ありましたし、自分が思っている以上に、なかなかブレイクは起こりません。
極端な話、相場は、史上最高値と史上最安値のレンジ幅の中を動いています。デイトレでも、短期足ではトレンドが出ていても、大きな足ではレンジ内です。つまり、常にどこかのレンジ内にいると考えれば、いま、どことどこのレンジだろうという発想が生まれます。
そのレンジ幅が小さかれば(5分足で20ピプス未満)なれば、そこは動かない=利益を出せないエリアとして様子見できます。レジサポの強弱がわかる人なら、レンジの両端から売り買いできますが、ビギナーの方はブレイクを待った方が無難でしょう。
トレードするか見送るかの判断では、レンジかトレンドかではなく稼働値幅です。始めから、数ピプスを抜くスキャルピングをするなら別ですが、たとえトレンドであっても、稼働する値幅がなければエントリーできません。
ドル円はチャートの顔が変わってしまった。
今週は赤チャネル上限を頭にしたH&Sに注目しました。ただ、このチャネル内に潜った理由は、ロシアゲート疑惑なので、H&S失敗となり、赤チャネルを再びブレイクする可能性もあります。緑〇下ヒゲは、強く反発した証拠なので、もしH&Sが失敗するなら、この安値周辺から強く買われる可能性もありました。
米ADP雇用統計の数字が良かったことでH&Sが崩れ、その後、米雇用統計が悪かったことで再びチャネル内に潜ってしまいました。もし、H&Sが強ければ、ネックラインを下抜けた波の戻りが、29日安値で押さえられ売られると考えましたが、ADPでブレイクしてしまいました。18日安値周辺のサポートがとても強かった印象です。来週以降、18日安値で支えられれば、米雇用統計急落130ピプスのハラミになりますが、一度リセットしてシナリオをたて直さないといけません。
29(月) ネックライン戻り売り
1時間足をみると、チャネルライン上限でダブルトップをつくり下落したのがわかります。25日安値から戻りの波で上昇しましたがネックライン(111.50)でレジスタンスされればショートできるポイントです。
その後、15ピプス程の狭いレンジ(黄□)になりました。一旦上にブレイクしてネックライン(111.50)を試しダブルトップになることがあるので、もし、そうなれば売れますが、猫の額のようなレンジでは手を出せません。ビギナーがブレイク期待で負けやすいところです。
30(火)レジサポ転換
前日に高値圏ができましたので、このネックライン(29日始値)を下抜ければ下がりやすくなります。あさイチに29日終値を試してレジスタンスされたところからでもショートできます。このショート位置は1時間足H&S肩の部分であり、少なくとも安値のある先週足安値までは下落します。
赤〇ショートの利食いですが、方法は三通りです。ます、緑週足安値がブレイクできそうか否かで決める。強いと考えるなら、ボクは青●で利食います。抜けると考えれば半値戻しを耐えます。あるいは先週足安値でポジションを半分決裁する方法もあります。正解はなく選択があるだけです。
橙〇は先回お話したレンジ足です。29日高値圏をブレイクさせたプライスでのサポレジ転換で、かつ、ピンバーが出現しているのが売りのサインになってます。この下落は緑先週足安値を更新しましたが、直下に18日H&S肩の強者の値がありサポートされました。
毎度ですが、赤□部分は急落後の売り買い攻防ゾーンです。橙〇上ヒゲのように、重要レートに付けに行く動きにもなりやすいので注意です。
先週足安値と18日H&S肩の値幅は13ピプスしかない猫の額です。レンジ中央でのトレードはご法度です。
31(水)レジサポ・サンドイッチライン
安値を切り上げたあと、赤↓の動きが失敗してH&Sで上にブレイクしました。こうなると、次の動きは高値試しです。30日始値と合わせて猫耳(ダブルトップ)完成、売りサインの橙ピンバーも出現しているのでわかりやすいです。
ただ、下がってくるとカオス(赤□)で、サポートが連続していて、ダブルトップからの売りと競います。正直、今までの流れからして、どっちが強いともいえないので難しいです。わかりやすいのは、赤〇でのレンジブレイクですが、18日ネック(110.50)が直下にあるので、スパイクする可能性もあります。抜くなら瞬間的です。
1(木)4時間足レベルH&Sの崩壊
緑ラインはH&Sネックライン。一度下抜けてはいるので、赤↓のような動きも想定していて、それまでは戻りを買います。しかし、ADP雇用統計の数字が良かったことでレジサポ・サンドラインを上方へブレイク、これで考えていたシナリオが崩れました。その後、4時間足H&S肩ラインまで全戻しとなりました。
2(金)米雇用統計が予想より悪く急落
東京時間にチャネル上限をブレイクしましたが、この日は米雇用統計があるので以降様子見です。先週足高値と1日安値に水平線を引き、待ちかまえていましたがブレイクしてしまい、その後、安値をつくりだしたのでノートレードです。
ユーロドル、ワンサイズ大きなダブツトップになるか?
ピンクのダブルトップからの転換失敗で、未だ高値圏をウロウロしています。米雇用統計で急騰しましたが、ワンサイズ大きなダブルトップになるかもしれません。
29(月)30(火)先週足安値+ダブルトップネックラインでの小競り合いからの下抜け
ネックライン付近(黄□)20ピプス、猫の額程の子競り合いを起こしました。ここを下抜けば、安値橙水平線まで狙えますが、その前兆としての赤矢印のような動きに注意です。
ネックラインを抜けても、安値で支えられれば、戻りが始まります。これは、通常の値動きなので、下げ止まりを確認してから買っていきます。この戻りはネックラインで上げどまることもありますが、もう少し上昇することが多いです。
31(水)ダブルトップからの転換失敗
ピンク波のダブルトップからの転換が成功するか否かの日です。上目線なら青〇はH&S肩にみえます。下目線なら1.12000レジスタンスから売るか、天井部ネックラインを下抜いてから売ります。ピンクのダブルボトム・ネックラインは抜けましたが、橙水平線(緑〇)で強く買われているので、まだまだ、買いがあきらめているようには見えません。
1(木)~2(金)狭いレンジの連続
31日高値試しが終っても、見ての通りサポートが近すぎて売りにくく、そうかといって、下がれば押し目買いに巻き込まれます。ピンクダブルトップの転換失敗でリセット感もあるので、また、高値圏をつくりはじめます。雇用統計までは大きく動かないと考えたほうがいいでしょう。
ユーロ円は先々週足のハラミ280ピプス
先々週足のハラミ中央からのスタートです。300ピプス幅があるのでトレードは可能です。
29(月)30(火)押し目の失敗から一段下の安値へ
ダブルトップ右山からの下降波に対し、押し目買い候補がぶつかり赤レンジになりました。大きなサイズの波の押し目候補では、このようにレンジ化することになります。赤↑のような押し目が失敗してレンジブレイク、買いの損切りを巻き込み、次の安値まで下落、そのあと、スパイクな急角度で戻しました。
31(水)ブルベア攻防
30日安値と29日赤レンジのブレイク起点とで50ピプスの攻防、赤矢印の動きにも気をつけるべきです。レンジ内部は上下限に引き付けての逆張りか、短期的なダウを追っかけてトレードしますが、あくまでレンジであって方向はコロコロと変わってしまいます。このレンジを上抜ければ、今度は高値を目指すことになりますが、チャートをみれば細かなレジスタンスが連続しているので一足飛びには上昇しません。よくわからないときは、50ピプス刻みのラウンドナンバーを当てにするようにしています。
波の転換や押し目などは、だいたい同じような動きをします。ただ、全く同じというわけではなく、細かい部分では少しづつ違います。
だからといって、デタラメには動きませんので、だいたいの動きが読めれば、焦りや恐怖はなくなります。
次の動きを想定してチャートを読む訓練をするといいです。
濃霧の中車を走らせるのは、何が飛び出してくるかわかなくて怖いです。こうなると、地面に引かれたセンターラインだけを頼りにするしかありませんが、ビギナーの頃の、移動平均線や水平線はこういったイメージではないでしょうか。
霧が晴れて、見通しがよくなれば恐怖はなくなり、運転に余裕ができます。センターラインだけでなく、遠くの地平線や周りの景色、他の車にも目が飛ぶようになります。
相場は100年前から存在します。ロウソクの足形なんて江戸時代につくられたものです。
移動平均線、フィボナッチ、ダブルボトムなどなど、誰が考えたか知りませんが、全て言葉として存在しています。ダウ理論なんかもそうです。
これ以上、なにが必要でしょうか。
とうの昔に、答えは出ているんじゃないかと思うのです。
ボクらは、その「答え」を無料で利用させてもらえばいいだけで、今更オリジナルなんて必要ないと思ってます。
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コメント
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コメント (5)
迷晴れさん
こんばんは。本日も動画ありがとうございます。
動画の内容通りなんですが、今週は指標絡みで特に後半狭いレンジで難しかったです。
指標前に狭いレンジになりがちのは分かっていたので、レンジの上限、下限からの
戻り売り、押し目買いで行こうと思ってました。
29日の下げは8時台後半から始まったと思うのですが、ちょうど仲値だし上がりそう、
始業なので下がったところを買って放置としたところから思いっきり食らってしまいました。
その代わりと言っては何ですがADPと2日の朝の上げはうまく取れてます。
最後に雇用統計ですが、ADPでバイアスが掛かってて上目線でした。ただトレードは
スプレッドが落ち着かないとやるつもりもなかったです。
押し戻りを何回かやってるとついブレイク狙いをしてしまうんですよね。
来週はそのあたりに気をつけてやっていきたいと思います。
ADPが良かったんで上目線の人は多かったのではないでしょうか。基本、初動は見送るようにしているので、今回はノートレとなりました。
迷晴れさん
ご無沙汰しておりました。
6月1日の夜に米国ロードアイランド州のプロビデンスから帰国してきました。
サラリーマン最後の出張となり、今月末で退職となります。
何だかんだ退職を決心して、あっという間の1年がきました。
来月からは第二の人生を送ることになります。
思えば、迷晴れさんのブログに出会ってから、改めて「人生」とは何かという問いに
真面目に向き合って来たように思います。
ブログの動画の中に「スキルの収益化」というテーマの動画がありましたが
その中の18分以降の迷晴れさんのミッションに心を打たれました。
また、末永く宜しくお願い致します。
トレードの話はではなくてなんとも・・・失礼しました。
最近のトレードですが
米国に出張中3か月程は、時間感覚?朝起きていきなりニューヨークタイムというのも
中々、ハード(笑・・・ということで手を出さずに終わりました(笑
帰国後の6月2日の金曜日(会社は有給消化で休み)に久々のトレード、東京時間にEURGBPのロング1回 16時ジャストに利確20pips ロンドンタイムに16時23分1回目AUDUSDのショート(目標は直近の最安値付近) 小さな流れから乗って大きな流れのロールリバーサルを予測してのショートでしたが、ロールリバーサル失敗で-3.5pips 2回目ロールリバーサル失敗を確認後に19時40分にロング、損切5pipsで指標に挑み無事に目標に到達60pipsで利確。
ロングしたりショートしたりとバタバタしております(笑
迷晴れ流に自分流をミックスして乗り切ってますよ~
#3か月程チャートを見ないと、これ程チャートの顔が変わるとは夢にも思いませんでした。(@_@)
SG1のティルクさん、お久しぶりです(^^♪
多くの人が、やむなくひとつのレールの上を走り続けるなか、別の道を選ぶのは、相当の勇気と心の準備がいることだったと思います。
ボクは運命に強制シャットダウンさせられましたが、一度、歩みを止めてみると、今まで視えなかった景色が見えてきました。
学校教育や就職活動を通じて、人生はやり直しがきかないものと刷り込まれています。そのせいで、死を選んだり、下方修正してしまったりしてしまう人もいますが、実は、何回でも、やり直しが効くようにできているのだと思います。
人生は一回だからこそ、二回目の旅を始められるのは素晴らしいことです。
お察しの通り、ボクがこのブログを始めたきっかけは、トレードそのものより、ハンを押したようなワンパターン人生にしなくてもいいことに、気づくきっかけなればと思ったからです。
トレードを学ぶことは、実益を兼ねたひとつの冒険旅行のようなもので、たとえそれがうまくいかなくても、冒険できる自分を再発見でき、次の旅につながればと思ったからです。
人生を楽しめる人こそ、人生の成功者だと、ボクはそう思います。
第二の人生スタートとのこと、おめでとうございます!
こんにちは。
ドル円は4月25日に大きく開けた窓の近辺に到着しました
あの日私は窓埋めを待っていたのですが10p手前で冷たく振られました
それを今さら埋めるというのでしょうか?ドキドキします
ここでロングを応援してもいいの?迷ってしまいます。。