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迷晴れFX

遊びのムダ打ち、本気のムダ打ち。

トレード本番での衝動的なムダ打ちは徹底的に排除すべきですが、練習や検証での本気のムダ打ちはたくさんするべきです。今回はムダ打ちにも遊びと本気の2種類あるというお話です。

始めから効率を求めると非効率になる。

[youtube id=”K8ZueS_bM_o”]

キャンプでいろいろと試すことは、ムダではありません。

ムダなことを考えて、ムダなことをしないと、伸びません。

イチロー

これは、イチロー氏の名言ですが、この人の凄いところは、自分の行動をコトバで説明できることじゃないかなと思います。天才タイプというより、論理的思考に長けている人のような気がします。

この名言には、大事なポイントが2つあります。ひとつは、試合ではなくキャンプという練習場でムダをすること。もうひとつは、「ムダなことを考える」すなわち仮説を立てることです。

彼のいうムダとは「検証」のことで、何をするとうまくいかないのかを論理的に確かめているわけです。

本音をいえば、誰でも楽して儲けたいと思うわけですが、最初から効率を求めると、聖杯探しのように、必ず非効率なことをして時間をムダにします。

コストパフォーマンスとは面倒くさく、非効率なことを大量にやり続けた産物。

ラーメン

ボクはラーメンブログができるくらい無類のラーメン好きです。ラーメンは、同じような価格帯でも、品質にこだわりと格差があるから魅力なんです。

美味いラーメンを喰うとコスパ最高と思います。これだけの味を出すのに、いったいどれだけの試行錯誤をしたのかと尊敬します。

高速のSAでたべるラーメンはコスパ最悪です。この味でこの値段に罪悪感はないのかさえ思います。

コスパとは「費用対効果」の意味ですが、それは、非効率で面倒くさい検証作業をやり続けた産物であり、最初から手に入るものでも、どこかに売ってるものでもありません。

トレードも、世界にひとつしかない美味いラーメンをつくるつもりで、コスパは後から勝手についてくると考えるべきです。

うまいラーメンも上手なトレードも、ある意味、芸術作品だと思いますし、どうせやるなら、ボクもそういうものを目指したいです。

検証やデモトレードは本気のムダ打ちのこと。

来た球を打て!

長嶋茂雄

a

長嶋茂雄流にレンジブレイクを解説すると上図のようになります。図解すらなく「モジモジしてきたら、ビューときてバーンだよ」という擬音だけかもしれません。

イチローとは好対照な天才タイプ、天才は自分のしていることを人にわかるように(天才はわかるらしい)説明できません。

あなたが長嶋茂雄のような天才タイプなら、このサイトで学ぶことは何もありません。上図のようなシンプルなレンジブレイクのエントリーポイントを覚えるだけで、あとは直感でブレイクか、ブレイクもどきかを見分けれるでしょう。しかし、ボクを含め、凡人がこの通りやっても、損切りの山をつくるだけです。

遊びのムダ打ちとは、リアルマネーで何も考えずに、こんなエントリーを繰り返してしまうことです。厄介なことに、これでも勝てることがあるので、それが偶然なのか、必然なのかわからなくて堂々巡りします。

b

レンジブレイクと一言でいっても、どういう経緯でレンジになっているかでブレイクパターンが全て違います。

たとえば、上図の赤1,2はレンジ下限をブレイクしましたが、全てダマシになり、実際にブレイクしたのは赤4だけです。なぜそうなるのかをコトバで説明できるまで検証して、初めて「必然」といえます。

凡人は「偶然」を捨てるべきです。始めから自分のセンスなんて信じないほうがいいです。それを信じていいのは天才だけです。

徹底的に「偶然」を排除して、あらゆるパターンを必然と思えるぐらい体に覚えこますしかないです。これはある意味、イチロー流かもしれません。

トレードから偶然を排除して、必然だけを残すには、本気のムダ打ちを大量にしないとできません。泥を全部、すくいあげて残った水こそ「聖水」です。

具体的な行動にしか、具体的な結果はついてこない。

フォーク

上達の近道は、情報集めよりもデータ集めです。本気のムダ打ちで、有効なデータが必然的に集まります。自分だけのエッジを見つけるには、この良いサンプルデータを集めなければなりません。

有効なデータを集められなければ、そもそも、トレードの優位性なんて決めようがありません。

データ集めのポイントは、あとから分析しやすい形で集めること。仮説のない、遊びのムダ打ちで集まるデータは、全く使い物になりません。

最近は減りましたが、それでも時々、何年も頑張ってるのに勝てない、どうしたらいいのかわからない、という嘆きにも似た質問を頂きます。

こういう方は、具体的に何をどう頑張っているのか、ご本人も理解できてないことがあります。

具体的な行動にしか、具体的な結果はついてきません。

検証とは「現象」を確かめることです。この意味がわかる人なら、ボクに聞かずとも、チャートが全て教えてくれることを知っています。

前回、「ひとつの相場にひとつの手法」という記事を書きましたが、もっとわかりやすくいえば、ご飯食べるならお箸、ステーキ食べるならフォークとナイフ、スープ飲むならスプーン、ご飯やお肉が「環境認識」で、お箸やフォークが「手法」ということです。

器用な人、不器用な人がいますから、箸やフォークなどの道具を使いこなせるようになる時間はマチマチですが、不器用な人は、三角食べはできません。

お箸でご飯を食べる練習をしているうちは、ステーキが食べれませんし、のどが渇いてもスープは飲めません。それでいいんです、ご飯だけでもお腹はいっぱいになります。

お箸でステーキは切れませんし、お箸でスープは飲めません。それを無理にやろうとすると「やってるつもり」になります。フォークもスプーンも使えないのに、欲張ってテーブルにのった料理をあれこれ食べようとすると「やってるつもり」になります。

「レンジブレイクがダマシに終わるとき、成功するとき、いったいどんな違いがあるのだろう。上位足の方向性、小競り合いや短期足レジサポの位置、主要市場オープン時刻、この3つの要素で検証してみよう」

数ケ月で成果を出す人は、こういう具体的なことを考え、具体的な行動を起こせる人だけです。

今日のまとめ

いつも思っているのは、偶然の幸運は要らないから、必然といえる実力が欲しいということです。

「偶然は準備のできない人を助けない」という格言がありますが、どれだけ準備したところで負けるときは負けるのがトレードという確率ゲームです。自暴自棄になったり、準備不足だと、プロスペクト理論で、あっという間にスッカラカンになります。

誰か忘れましたが、登山家のコトバです。

「危険と安全のギリギリの境を行かないとエベレストには登れない」

トレードはエベレストほど登頂困難ではないですが、最後の最後が、運まかせなのは似てます。

偶然を味方にできるかどうかは、偶然と必然の境界線を見極めることなのかもしれませんね。

◆お断り◆
この動画は教育目的で制作されたものです。相場についての個人の見解を過去のチャートから解説したものであり未来の利益を保証するものではありません。ご自身の答えを見つけるヒントにして頂ければ幸いです。

◆著作権◆
当サイトは無料でご覧頂けますが、著作権は放棄しておりません。動画等の作品自体又は作品内容を営利目的でお使い頂くことはできませんのでご注意ください。

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コメント

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  • コメント (18)

    • mocha0509
    • 2016年 3月 23日

    こんにちは、

    「勝負ごとに運、不運はある。しかし、幸運は必ずより努力した者に振り向く」 王 貞治

    守・破・離を復習しました。
    ブレイクは、攻守の切り替えになると思いますが、ブレイクを攻撃としたら、その前に必ず守りがあります。
    守りがあってそれを起点としなければ攻撃には移れません。守りの甘い攻撃はカウンターを食らいます。
    守った(止まった)位置を必ず確認することがスタートになると思います。
    ブレイク(破)も、ブレイクしたかに見えて実はブレイクしてないことが多々有ります。「だまし」というよりブレイクしてなかった、というのがほとんどだと思います。
    ブレイクポイントの前方にも実は守備位置があったり、後方にあったりして、それによって離のタイミングが変わってきます。
    この感覚がなかなか理解できませんでした。
    守・破・離の説明を聞いたときは「なるほど」と思いましたが、実はよくわかっていなくて、再確認して改めて良くできた説明だなと思いました。

    製造現場に「現場100回」という言葉があります。同じように見える現場も100回でも確認し直さないと本質は見えてこないという意味です。トレードは「チャート100回」いや「チャート1000回」ですかね。

      • Non
      • 2016年 3月 23日

      まさにその通り、素晴らしい考察です。同じ動画でも、受け取る側の人が、いままで何を見てきたかで価値が変わるという好例だと感じました。

      全ての人に価値ある動画、なかなか難題です(^^♪

        • mocha0509
        • 2016年 3月 23日

        本気度の差でしょうね。
        私は、1年余りでようやくここまでの理解に至りました。
        私の倍の本気度で努力された方は、半年で到達しているでしょう。
        人間の能力なんてそう大差ないと思います。

    • taku
    • 2016年 3月 24日

    チャートに真剣に向き合う時間とトレードの上達は比例するように感じます。ただ漠然と見ていてはいけませんが、きちんと迷晴れさんの動画を学習してそれに基づいてあとは真剣にどれだけ時間をかけるかの問題だと思います。トレードノートにトレードの記録だけなく、心の状態も記録しておくのもいいと思います。

    「それぞれのロウソクには意味がある」というのは大事でね。私ももっと精進します。

      • Non
      • 2016年 3月 24日

      今どこを見ればいいか、これがわかるのが大事だとボクも思います。漠然としたトレードは、勝っても釈然としませんね。

    • hi lite
    • 2016年 3月 24日

    この動画を見てて勝てないパターンって2つあるのかなぁと思いました。一つ目はパラメータ弄りまくる派、もう一つは学んだ事を記憶や空想の中でふわふわさせとくだけ派です(^^)自分は圧倒的に後者でした(^^)学んだ後は、実際に目で見て手を動かして現実を掴みに行こうって話ですね(^^)

      • Non
      • 2016年 3月 24日

      なるほど!とりあえずボクは両方やりました(^^♪検証が必要と分かっていても、膨大な量をこなさないといけない感じがして尻込みしてました。

      でも、やってみると、ひとつ検証して確かめれば、それなりの答えは出るので、ただ、漠然とチャートを眺めているより全然前に進んでいる感じがしました。

    • kazuo Momiki
    • 2016年 3月 24日

    迷晴れさん久しぶりにコメントします。

    最近はチャート一本やりの検証から、MA,ボリバンを表示させての検証へと一歩進んでみました、ますますわけがわからなくなる所と、「あっ!!!!これは!!!」と思うところがあって大変です。
    頑張って1000本ノック(1000回チャート)やってやります。

    話変わりますが、相変わらずmochaさんのコメントはエグイですね、お二人のやり取りだけでも勉強になりますよ、ありがとうございます。

    さらに脇道それますが、私もラーメンバカです、作る方にも凝ってます、麺まで打ってます。最近は痛風になってしまったので、プリン隊の少ないラーメンを作ってます、タイの中骨だけを使って白濁させたスープとかやってます、いつか迷晴れさんにも食べてもらいたいです。

      • Non
      • 2016年 3月 24日

      そのうち、カロリーOFF、糖質ゼロ、プリン体ゼロなんて、ラーメンが出てくるかもしれませんね。

      秘かにビールメーカーが開発してたりして…

    • T.M
    • 2016年 3月 24日

    やはり分析、検証ですよね。。。
    もみ合いで、レジスタンスラインを抜け、ローソク足もしっかりと抜けているのにまたレンジの中に戻ってきてしまうというパターンに私はやられています。

      • Non
      • 2016年 3月 24日

      ブレイクしないということは、フォローされなかったということなので、時間帯も気にするといいと思いますよ。

      ロンドンオープン時刻なんかは人間がリアル参入してくるので動きやすいです。

    • Hanae Matsumoto
    • 2016年 3月 24日

    迷晴れ先生こんばんは~♪今回の動画もまさに今の私に必要な動画で、過去トレしながらもう3回も聞いてます。本気のムダ打ちを必死でもっともっとたくさんやり続けたいと思います。「偶然は準備のできない人を助けない」という格言良いですね。やる気が出てきました。今は外出で時間のある時は何度も何度も先生の動画を見て、家では過去トレの検証しながらリアルのチャートも見てます。沢山のチャートを見て、トレードをしてしっかりと体に沁み込ませて行きたいと思ってます。早く、安定して利益が出るようになったとか報告出来る様に頑張ります~♡毎回動画とブログを作るの本当に大変だと思いますが、これからも素晴らしい動画にブログに楽しみにしてます~。PS.皆様のコメントも本当に勉強になります。

      • Non
      • 2016年 3月 24日

      凄く考えてコメントくださってるので、ぜひ、参考にしてください。ボクも参考にしてます(^^♪

    • M.K
    • 2016年 3月 25日

    はじめて投稿させて頂きます。ひとつお聞きしたい事があるのですが、損切りを仮に10ピップス位に置いて突然窓をあけて仮にマイナス50ピップス位損をした時に、行きすぎた分のマイナス40ピップスの請求を証券会社にすることを可能なのでしょうか? お忙しい中このような質問をしてしまい申し訳ないのですが、可能であればご返信宜しくお願い致します_ _

      • Non
      • 2016年 3月 25日

      為替の窓開けは、月曜朝位ですが、それはできないと思いますよ。そういうことも受け入れるリスクのひとつだと思います。

    • タツヒコ
    • 2016年 3月 26日

    私は、というか人間は、次のチャンスがくるまでエントリーしないという苦痛に耐えられないように出来ていると思います。 負けて悔しい、がっかり、腹立つ、自己嫌悪、早く取り返したい、絶望、放心状態、ちゃんとやったのに負けた、勝ってウキウキ、ワクワク、早くもう一回エントリーしたい、さらに儲けたい、勝ったからまぁいっか、トントンで終わって、利益確定を失敗した、全然増えない、また勝てなかった、トントンだったからまあいっか、、、。
    数えればキリがない数の感情が、次のチャンスまで待つという時間に耐えられず、安易なエントリーを繰り返すという行動を自分にとらせてしまいます。
    やったらダメだと、何度言い聞かせても、何度口座を飛ばしても、そのエントリー行動を止められない。ここに問題があると分かっていても、あらゆる感情の渦がエントリー行動をとらせてしまう。相場からいったん離れても、感情がおさまらないから、すぐにマウスを持たせてしまう。
    そのとき相場はすでに一つの動きが終わり、レジスタンスや、サポート付近でもみ合っている、ここからどう動くか分からない、でも自分の感情は収まってない、もーさんざん翻弄しやがって勝手に収まるなよ!!でエントリーして負けてしまう。
    全くもってこの感情の壁が高すぎて、さらに苦痛なのが、次のチャンスに勝てる保証などないってことで、この事実がさらに待てなくさせてしまうんです。
    この壁、どう考えてどう突き抜ければいいですかね。ほんのわずかな気の緩みが、遅かれ早かれ口座を飛ばすところに行き着いてしまう、勝っても負けてもトントンでも、ホントにどこからでもこのループにはまってしまうきっかけがあるんです。

      • Non
      • 2016年 3月 26日

      どの程度の資金を飛ばしているかわかりませんが、そこまで客観的に自分を見れているなら、そうそう口座を飛ばすようなことは起こらない気がします。

      5分足ガン見だと、ノイズに振り回されて悪い癖が治らないので、一度、1時間足とか30分足以上の足で(短期足を見ずに)練習したり、一日1回トレードと決めてエントリーを厳選してみたらいかがでしょう。

      そもそも、エントリーし過ぎなのかもしれません。

    • かにずき
    • 2016年 8月 10日

    拝見させていただきました。

    私の性格上、聖杯探しのような事に陥る可能性は低いのですが、この本気の無駄打ちに対して意欲を向けるのは極めて難しいと感じました。
    今回のお話しは聖杯探しの真逆のお話しだと思いました。
    本当に必要なことですが出来ていない自分がいます。

    素晴らしい気付きをありがとうございました。

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