10Jul
迷晴れボックス148回、視聴者さんのトレードをテクニカルとメンタルの両面から深~く考察します。
ジェットリーさんのトレード
初めまして、トレード経験3年のジェットリーと申します。今回は、迷晴れ様のトレード概念をベースにして日本株トレードを行い、トレードに対しての考え方が変化した為、お礼を兼ねて初めて投稿してみました。
迷晴れ様と出会う前は、移動平均線や前の高値安値を基準にしたトレードを行っていたのですが、迷晴れ様の動画をたまたま発見し、いくつも拝見させていただくことで、【N字波動】【マルチタイムフレーム】【フラクタル構造】【売り手・買い手・様子見の三者が何を考えているか】といった要素の重要性を感じ、それ以降はその考え方をもとにしてチャートを見るよう意識しました。
その結果、押し目買い、戻り売り、ブレイクアウトという基本の動きがどこで出やすいのか、格段にわかるようになり、その派生である、アンダーシュート、オーバーシュート、ダマしが起きたあとの軌道イメージも想像できるようになりました。
日頃、練習として日本株はチャート・ギャラリーというソフトを使って疑似トレード、FXはフォレックステスターを使用して、ドル円を迷晴れ様の過去動画をもとに、迷晴れ様がエントリーしたポイント、見送ったポイントを【なぜそうしたのか?】を解説を頼りに自分なりに解釈を追加して繰り返し行っています。それを繰り返すことで明らかにチャートの見え方が変わった実感があります。
特に大きく変化したのは、エントリーを躊躇しなくなったことです。
自分は、損失回避性向が強く、エントリーを躊躇してしまい後から後悔することが何度もあったのですが、今ではチャートから足場や上値を抑えるポイントが許容できる範囲にある場合は躊躇なくエントリーできるようになりました。
まだまだ、100株単位での練習メインのトレードですが、この変化は非常に大きいと感じています。この自信をもとに今年300株の単位でのトレードが出来る状態しようと考えており、来年には500株単位でのトレードへ株数を増やすことを考えています。
前置きが長くなってしまいましたが、トレードの詳細については売りエントリーの画像に記載しています。ぜひご覧いただけると幸いです。
本当に迷晴れ様の動画に出会い幸運だったと感じています。今後も迷晴れ様のトレードを研究し自分の糧にしていければ幸いです。長々と申し訳ございませんでした。
①相場の大局②環境認識③今回のエントリーで重視したポイント④買い手がどう考えるか⑤売り手がどう考えるか⑥最後に手仕舞いについて
上記の6項目に沿って思考、トレード日記への記載を行っています。今回の添付ファイルもその流れに沿って記入されています。
トレード考察
週足
大局は上昇相場。おっしゃるとおり、急騰後の”調整局面”に見えます。
週足急騰高値の850円より上に天井圏をつくる疑いがありますが、普段、週足を見ないトレーダーは気付けないかもしれません。
日足
ジェットリーさんは、10陰線安値の下ヒゲに配慮し、900円+100日線の”サポート崩れ”を待ってショートしました。
このショートは高値ブロック由来の”下降3波戻り売り”として過剰な期待をしがちですが、大局が上昇トレンドなので、あくまで押し目を探る動き。
なので、手仕舞ったポイントが、週足急騰高値の仮ネックラインなのは手堅いです。
このような局面で起きやすいミスは、11陽線(ハラミ足)出現前に、売ってしまうことです。
それでも、結果的に勝ててしまいますが、買い手最後の足掻きを観測することで格段に勝率が上がります。
ジェットリーさんは、900円+100日線で、買い手が完全に諦めてポジションを手放すのを待ちました。
だからこそ、エントリー直後に850円へ下落しています。
裁量トレードの魅力は、後出しジャンケンのように、”最後の足掻き”を観測してからポジションを持てることです。
これができるから、自動売買やシステム・トレードより成功率が高く、また、最後の足掻きを”足場”とすることで、ロスカットを極めて小さくできるため、エントリーに躊躇しなくなります。
枚数上げに伴うメンタル負荷を抑えたいなら、必須の技術でしょう。
しかしながら、この最後の足掻きを見極めるのは”点の観測”になるので、環境認識のレベルを上げてからでないと、かえってムダなポジションを増やすことになるので要注意です。
ジェットリーさんは、面=環境認識→線=ライン→点の順序で、正しく腕を磨いたからこそ、このようなトレードができるのです。
まとめ
ジェットリーさんのトレードがアップデートできた背景には”ものの見方”への大きな変化があると感じました。
「ものの見方を変えれば全てうまくいく」なんて書籍が沢山あるくらいなので、行き詰まりを打開したいなら、”ものの見方”を意図的に変えてみるのはどうでしょう。
まとめとして、ジェットリーさんに起きた3つの変化をお伝えしたいと思います。
1.チャートの見方。
迷晴れメソッドの【N字波動】【マルチタイムフレーム】【フラクタル構造】【売り手・買い手・様子見の三者の考え】を取り入れることで、押し目買いや戻り売り、ブレイクアウトの発生ポイントやその派生パターン(アンダーシュート、オーバーシュート、ダマし後の軌道)を理解しやすくなり、チャートの見え方が大きく変わったそうです。
移動平均線や前の高値・安値を用いたテクニカル分析は王道ですが、テクニカル・ツール頼りの人と、相場観を持つ人がテクニカル・ツールを使うのとでは雲泥の差です。
カンナという大工道具の機能や使い方を知ることと、実際にカンナをかけることは全く違うんです。
ボクの相場観の定義は、
相場観 = 環境認識によるフロー分析 × テクニカル・ツールによるストック分析
フロー(流れ)とストック(蓄え)という2つの概念を、相場観を磨く両輪として重視してきました。
相場の流れのなかでストックされた注文エネルギーの解放が、トレンド反転やブレイクアウトなどの現象を引き起こすと考えられるからです。
相場は常に流動しているので、ストック・エネルギーの解放を捉えるには、今までのフロー(流れ)と、今からの流れ(フロー)を考慮しなければなりません。
テクニカル分析で見つけた、現象のカタチだけで判断できるなら、誰もが成功するでしょうからね。
そこで、N字波動・マルチタイムフレーム・フラクタル・シンメトリーといったフローを司る基礎概念の理解が役立ちます。
ジェットリーさんは、フローの概念を理解したからこそ、テクニカルツールを使った現象分析のみに振り回されなくなったのでしょう。
2.リスクの受け止め方。
損失回避性向を克服し、エントリーポイントでの躊躇がなくなった。
チャートから足場や上値を抑えるポイントを判断し、許容範囲内でエントリーできるようになった。
つまり、リスクの受け止め方が大きく変化しました。
損失回避性。
人の感情は複雑ですが、相場においては、この「損したくない」という感情があらわになります。
損失回避性とは、利益を求めるより損失を避ける心理的な傾向のことをいいますが、人は利益を得る喜びよりも、損失から来る痛みの方を強く感じます。
例えば、1万円得られる喜びと、1万円失う痛みは同じものではなく、1万円失う痛みの方が2倍以上大きいといわれています。
損切りできない、チキン利食い、チキン損切り、高値掴み、安値掴み、飛び乗り。これらすべては人の持つ”損失回避性”によるものです。
トレードは他者の損失回避性を利用して勝つゲームなので、損失回避性を克服しないと、いつまでも他者に利用され、勝ち負けを繰り返すだけです。
では、どうすれば損失回避性を克服できるか?
ボクはメンタルの強化ではなく、”損したくない感情”をうまく利用できないかと考えました。
損したくない感情はそのままに、損しなかったと思える戦術をとればいいんです。
この「思える」というのがミソで、ボクにとって、一番痛いのは、ミスによる損失であって、相手との勝負に負けることじゃないからです。
そのための戦術が、Nゾーン(押し目・戻り目ボックス)や足場(クラスター)、逃げ場の確保などになります。
ジェットリーさんは、エントリーに足場(クラスター)を使う戦術を使っています。
相場ではリスクを避けることができません。ならば、リスクを受け入れ、合理的かつ最小限に抑える。
これなら、今後、100株から300株に増やしても、戦術を変えなくていいです。
戦術は勝つためでなく、 て損失回避性を克服するためにあります。
戦略で利益を最大化、戦術でリスクを最小化。
これが、ボクなりの答えです。
3.丁寧なトレード。
①相場の大局②環境認識③エントリーで重視したポイント④買い手の考え⑤売り手の考え⑥手仕舞いの6項目に基づいて記録し、日々のトレードを振り返ることでトレードスキルを向上させています。
人生を大きく変えたいなら、小さな習慣から始めるのがコツだそうです。
毎朝の歯磨きのように当たり前になれば、努力を感じなくなります。苦しい努力や我慢は、長続きしません。
実は、この3ケ月で4.5キロ減量しましたが、運動とか筋トレとか、炭水化物を抜くとか、一切やっておらず、やってることは、毎日の摂取カロリーを、1600Kcal台で抑えるだけです。
土日は外食するので、2000kcalくらいになる日もありますが、超過分を平日に分散して、週単位で1600kcal台をキープするようにしてます。
昼、ガッツリ食べたら、夜は乾麺の蕎麦ですが、夜は少食にするほうが胃腸の調子も良いようです。
この方法なら、死ぬまで続けられそうです。
〇〇ダイエットという言葉を使った瞬間に、今、我慢すればスグに結果が出せるという間違ったバイアスがかかります。
しかし、苦しい努力や我慢を、一生続けるなんてムリです。
40代の頃、運動で痩せて、運動をやめたリバウンドで押し目買いが入っての高値更新を繰り返してました。
今、振り返ると、我慢や努力で”押し目”をつくっただけでした。
ジェットリーさんのトレードはとても丁寧に見えます。
トレード日誌に、これだけ多くの情報を書き込むには、やたら、ポジポジできません。
今は利益を追求するより、自身のトレードの研究を主眼にしてるのではと感じました。
6つのテーマを基準にした思考回路が確立しているので、いつもと違う、違和感に気づけます。
何を始めるかより、何を続けるかが大切。
死ぬまで続けられることでないと伸びしろがありません。
参考になれば幸いです。
◆お断り◆
この動画は「学習」を目的に制作されたものです。個人の見解を過去のチャートから解説したものであり、未来を予想したり、利益を保証するものではありません。
記事へのレビューやご意見はコメント欄をご利用ください。コメントを「読者さまの声」としてブログや動画に掲載させていただくことがございます。
◆著作権について◆
当サイトは無料でご覧頂けますが、著作権は放棄しておりません。動画等のコンテンツを営利目的でお使い頂くことはできません。
詳細はご利用についてをご覧ください。
関連記事
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (6)
いつもご教授頂き有難うございます。フォローとストックこの二つの分析に全てが尽きると思いました。やり方は人それぞれあると思いますが、自分の場合は今年の初めからサイクル理論に徹底してこだわっており、それに基づくマルチタイム分析により現時点の方向性を特定する。大局を把握したら大きい流れに対して順張りで入る。そして押し目買い戻り売りを徹底する。ものの見方を変えるということでしたが、いろんなやり方があるようで実は殆ど限られたことしかやることはなく、毎回機械的に回ってるように思います。レンジブレイクにしても4時間足の流れに沿った場合のみ自分はやっていて、大きい流れとは逆のブレイクになっても一時的なものと捉えて下げ止まったら買う、上げ止まったら売る感じで回してます。自分のトレード軸がブレないことによって買い手、売り手の心理もより鮮明に分かりますし迷わずにトレードできます。ここまできていて利益が出ないのは、自分にとって最大の課題であるロットの管理だけです。実は最近リアルトレードでも国内口座ではずっとプラスで海外口座になるとマイナスという状態が続いています。国内口座はそう簡単にロットを上げられないので結果的に利益が残るのかもしれません。いっそのこと海外口座はキッパリやめて国内口座だけにした方が早く資金が増えていくように感じます。国内口座オンリーでそれだけ効果があるのか暫く見たいと思います。
仰るとおり、相場においても、フロー&ストックの概念はとても重要です。
動画と静止画の違いに似てますが、相場は写真ではなく動画なので、起きた現象だけに目を向けても正しく分析できないんですよね。
取り上げてくださり、本当にありがとうございました。
自分の取り組みが間違えていなかったのだと思う事ができました。ロットを上げても同じ精神状態を保つべく、引き続き邁進してまいります。今後ともよろしくお願いいたします。
この度のご投稿、誠にありがとうございました。
ジェットリーさんは、とても理解力の高い方だと感じました。
今後も「迷晴れFX」をスキルアップの参考にしていただければ幸いです。
お疲れ様です。
この動画、すごく参考になります。
ジェットリーさんの6項目についても、私もやらないとなと思いました。いつも先生がおっしゃっていることを、ジェットリーさんは忠実に意識され、丁寧にトレードされているので素晴らしいと思います。
やはり、勝てているトレーダーは、やるべきことがきっちりできておられると思います。
きっと、慣れてくるとこの6項目は当たり前のように意識付けされるポイントなんだろうと思いました。
私もそうなれるように、しっかり意識付けしていきたいと思います。
上記、猫チャギラ様が海外口座と国内口座のことを仰っておられますが、私も二つ持ってましたが、金曜日のCPIで国内口座は利益が出たのですが、海外口座はおそらくスプレッドが大きかったのか、ふっとばしてしまいました。
まぁ、少ししか入ってなかったから吹っ飛んだのかもしれないんですけど、重要指標ではスプレッドが高くなるようで、もう国内だけでしようと思います。
国内口座で増やしていこうと思います。
いつも先生のブログ、動画、あと、コメント欄の方々のおっしゃっていることはとても勉強になります。
いつもありがとうございます。来週も頑張ります!!
おつかれさまです。
ジェットリーさんの行動は示唆に富んでます。
習慣化が大事なことは知っていても、何を習慣化させればいいのかわからない。
そういう人って多いでしょうからね。