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迷晴れFX

【自律的行動】勝っても嬉しくないトレードのカラクリ。/MBOX135

迷晴れボックス第135回、視聴者さんのトレードをテクニカルとメンタルの両面から深~く考察する代理学習シリーズ。

t0214さんのトレード投稿

NoN様はじめまして。迷晴FXは初期のころから拝見させていただいております。FXの解説動画として他に類を見ない質の高い解説・動画の配信ありがとうございます。また長年継続され大変参考になっております。

FXをはじめ最初のころは暴騰、暴落をとりたくてチャートが気になり仕方なかったですが、迷晴れFXを拝見してからは「相場は常にあり」と思い焦りはなくなりました。しかし、仕事が忙しいことと、子供も小さく幸せな家庭もありリア充な毎日のおかげで本格的に相場に向き合うこともなく年月が過ぎました。

しかし、50歳をすぎ定年後のことや今勤務している会社の経営方針の相違、何より自分個人としてのスキルが何もないことに不安を覚え、もう少ししっかり相場に向き合ってみようと考え始めました。

リアルトレードもしていますが大きく勝って、ちょこちょこ負けるという感じでなかなか利益が出ない状況です。ちょこちょこ負けるため、チャートを見ての思い付きでのエントリーは控えるようにしています。

迷晴れBOXへの投稿をするほどのレベルではないと考えていましたが、FXにおける自分の現在のレベルがどの程度のものか評価いただきたく、思い切って投稿した次第です。

GBPUSD 週足 2022年4月22日15時頃※黄色縦線付近

チャート的には2020年9月頃のNゾーン(白破線枠)に接近中。

GBPUSD 日足

  • 下降トレンドではあるが①②とNゾーンで反発している。1.300あたりでサポート。
  • 週足レベルでのサポートは強いのではないか。事実2回(①②)反発。
  • ダイバージェンスも発生している。
GBPUSD 4時間足

  • 黄色のサポートライン、白色の下降トレンドラインで持ち合い形成中。
  • トレンドラインを上抜けてからの買を検討。※具体的タイミングは上抜けてから考えようと思っていました。
GBPUSD 1時間足

  • 大きなダブルボトム(オレンジ・ライン)を形成する可能性を考える。
  • ダブルボトム左(白ライン)が確認でき、トレンドラインで反落、ダブルボトム右(白ライン)を形成。
GBPUSD 15分足

ダブルボトム右の形成。ネックライン(紫ライン)を抜けて戻ってきている。フィボナッチをあてて50%から61.8%でもみあい(赤枠)、どちらかなと思いながら、家庭の事情でその時はチャートを離れました。いずれにしろ白いトレンドラインを抜けてから買いの検討をしていました。

その後スマホでチャートを確認したところGBPUSDのチャートが急落しています。イベントもしくは要人発言と思い見てみると、イギリス小売売上が予測より悪い結果が確認できました。

しかし、GBPUSDは週足レベルでのNゾーンに入っておりここからの売りは躊躇(どこから買われてもおかしくない)しました。

GBPJPY 4時間足※ポンド円に変わりました。

そこでこれまで買われていたGBPJPYのチャートを確認し、絶好の利確の理由になりそうと考え検討。(もともと観察はしていました)

GBPJPY 15分足

チャートを見た時にはネックライン(オレンジライン)を抜けてところでした。

15分足を確認しても途中止められそうなプライスはなく、165.2円(白破線枠)程度までは下がると考えました。

下げに勢いがあったことから飛び乗り成り行き売り166.041円でエントリー、165.251円で利確となりました。

質問1:GBPUSDの環境認識は第1ボタンから間違っていないか。NoN様の環境認識した場合とのギャップは?

質問2:上記のような検討の結果、結果GBPJPYを売りでエントリーしたが、考え方は間違っていないか。

質問2に関してはこの原稿を作成しながら、GBPUSDで売れないのならばGBPJPYも売れないと考えなければならなかったのではないかと考えます。

GBPUSDでNゾーンに入っており、どこからでも買いが入る可能性で躊躇したのであれば、GBPJPYでも下落しない可能性を考え飛び乗るのはギャンブルだったのかとも考えます。

一つ間違えば大きく逆行する可能性のあるトレードだったのかもしれないとも思いました。

以上、もしも機会を頂けるのならばNoN様のご意見をお伺いできればと思います。

よろしくお願い申し上げます。

トレード考察

GBPUSD 月足 下目線ボックス・レンジ中

月足は下目線で安値更新後にボックス・レンジに移行。

今回のトレード箇所、黄縦ライン付近のブル・ベアの解釈は以下の通りです。

  • 売り手は月足下目線の順張り、レンジ上限Wトップからレンジ下限へ戻り売り。
  • 買い手はレンジ下限のWボトムへの下押しから上昇3波狙い。※投稿者さんの目線。

これが投稿者さんとボクの「第一ボタン」のかけ違い部分で、ボクは下目線ですが、投稿者さんは上目線です。

上目線が間違いだというわけではなく、そもそも、下がる想定をしてないのがイマイチだと思います。

GBPUSD 週足/月足ロウソク 下目線のレンジ中。

ボクなら「1.30のサポート崩れ」を待ち受け、Nゾーン安値(押し目ボックス安値)まで狙います。

また、Nゾーン(押し目ボックス)は押し目買い候補のレンジを示したもので、青枠N波動部分になります。

投稿者さんのグレーNゾーン(押し目ボックス)は、これより一段小さいサイズのN波動になります。

週足クラスのNゾーン(押し目ボックス)ともなると値幅も広く、押し目形成に時間もかかります。

なので、有力な押し目候補に目星をつけプライスアクションを観察します。

投稿者さんは、「どこからでも買いが入るから売れない」といわれてますが、そもそも、上位クラスの時間足が下目線だし、高値を更新できてないので押し目買いの成功率が高くありません。

ボクなら、高値を更新させた「強者の値」と「1.30」を押し目候補の目星として、押し目崩れからデイトレのショートを狙います。

GBPUSD 日足/月足+週足ロウソク 下目線

日足も下目線。1.30サポートが崩れ急落。その勢いでNゾーン(押し目ボックス)安値も下抜けました。

GBPUSD 4時間足/週足+日足ロウソク

おそらく、投稿者さんは1.30のブレイク後にチャートを見始めたのではないでしょうか?

こういう時こそ、先回の動画の「逆指値エントリー」が使えそうです。ブレイク前の高値キリサゲを背景に、1.30下に逆指値を入れるのもアリと思います。

GBPUSD 1時間足/日足+4時間足ロウソク 下目線

「質問2:上記のような検討の結果、結果GBPJPYを売りでエントリーしたが、考え方は間違っていないか。」

この質問の回答ですが、1.30の1時間足ブレイク、次の1時間足の陰転、前1時間足安値抜けで普通にショートすればよかったのでは…GBPJPYに切り替える必要はないように思われます。

クロス円の性質上、GBPUSDが暴落すれば、GBPJPYも連動する可能性が高いですが、強いサポートがあれば値が止まります。

この辺はチャート次第ですが、クロス円はドルストのサポートの影響を受けるので難易度が高めです。

ちなみにボクなら、GBPUSDの1.30下抜けショートと併せて、GBPJPYも相乗りショートすると思います。

まとめ

GBPUSD 日足

今回のトレード・プランは、GBPUSDの週足クラス1.30押し目買い。日足Wボトム×4時間足高値キリサゲ・ライン抜けでロング。

このプランは悪くありません、そういう可能性だってありますから。

なら、今回のような暴落を取れなくても仕方ありませんが、プランになかったクロス円をショートしました。

これは臨機応変ではなく、値動きに釣られてるようにも見えます。

自律的行動でないと、トレードでの成功体験を自信に、失敗体験を糧にできません。

一見、臨機応変に見える行動の多くは、ただ値動きに翻弄された「他律的行動」だったりします。

他律的行動は、自信にも糧にもなりません。

今回のトレードも「1.30サポート崩れ」がプランされていれば、GBPUSDをショートできたでしょう。

プランできてなかったから、慌ててクロス円をショ-トしたようにみえます。

小さい負けの積み重ねが、大きな勝ちを帳消しにしてる最大の理由がここになるかもしれません。

自律的行動をするには2つの意図が求められます。

1.目標を意図する。

自分が成し遂げたいことを特定する。

これは、相場の背景認識からトレード・プランを立てることです。今回の投稿には利確目標の記載がありませんが、予め入口と出口を決めておくことも大切です。

2.実行を意図する。

目標を達成するための行動をいつ、どこで、どのようにとるかを予め決める。

エントリー前のセットアップやトリガーのことです。

これら2つの意図を予め決めておかないと「自律的行動」がとれません。

そこまで決めておかないと、目の前の事実に反応して「他律的行動」とって流されちゃうのが人間なんです。

最後に雑談です。

皆さんは「Official髭男dism」というバンドをご存じでしょうか?

ボクと同世代の方は、ご存じないかもしれませんが、曲の聴けば「聞いたことある」って思うはずです。

アニメのスパイ・ファミリーや東京リベンジャーズ、映画のコンフィデンスマンの主題歌にも髭ダンの曲が使われています。

彼等の曲は凄く難解で、カラオケで完璧に歌える男性がいたら天才だと思います。

とにかく、やたらに転調しますし、リズムも変わります。しかし、それが曲の世界観を損ってないところが凄いんです。

いい意味で期待を裏切ってくれるんです。

音楽の「調べ」は曲の世界観を決めるものです。

なので、転調といっても、サビを盛り上げるのに3度とか5度上げたり、マイナー調の曲のサビでメジャーにする程度です。

しかし、髭ダンの「Cry Baby」という曲は、何と10回も転調します。転調祭りです。

ボクらの世代なら「キングクリムゾン」や「ピンクフロイド」のようなプログレに近いです。

難しい転調は全く別の曲になっちゃうんですが、その辺の繋げ方にもセンスが光ってます。

ボクは髭ダンを最近になって知りましたが、日本にもこんな凄いバンドがいるんだと驚きました。

ボクは30代でバンド活動をしていた頃は、かなりのハイトーンが出たんですが、歌わなくなって久しく、今は全く出せません。

最近では普通にしゃべるのも喉が詰まるんで、今度、ボイストレーニングに通うつもりです。

さて、「調べ」といえば、相場でも、押し目や戻り目の崩れ、チャネルラインやボリバン2σを突きつけての加速などといった転調が起こります。

値動きにもリズムと調べがあるんです。

でも、髭ダンの曲と比べたら、値動きの転調はやさしく、つながりも自然です。

人間側が一小節のなかで何回も転調するだろうとエントリーして自滅してるだけで、何でこんなところで何回もエントリーしてんだろう?って後から後悔するわけです。

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コメント

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  • コメント (6)

    • 猫チャギラ
    • 2022年 5月 25日

    いつもご教授頂きありがとうございます。自律的行動ではなくその時の値動きに釣られてトレードする。ご多分に漏れず自分もそうしたトレードをよくしてます。今までドルストを見てたのにクロス円で入ったり、ユーロドルを見てたのに急に他銘柄に変える等。そして大概そうしたものは上手くいきません。そもそもドルストとクロス円は共通することもありますが基本は別物と考えた方がいいと思いますし、同じドルスト、クロス円でも銘柄が違えばその特徴や取り巻く状況が違うので急に変えるのはダメですね。複数の銘柄を監視するのはいいと思いますが、それぞれしっかり個別のシナリオをイメージしてからトレードするようにしたいです。また動画で解説されたポンドドルのチャートは自分も見てましたが、基本は下目線ですしディセンディングトライアングルを形成中ですのでポジションが溜まってることをチャートは示しています。したがって下に割れたら大きく走るかもしれないという認識はして置いた方がいいと思います。またヒゲ男のお話もされてましたが、自分はトレードをする上では頭の中身を常に新しくする訓練が必要だと考えており、その一環として最新曲のヒットチャートは常にチェックし、新しくトップ10入りした曲は全て聞くようにしてます。自分が好きな曲かどうかは抜きにして事実を確認したいからです。FXも同じで最新の事実はどうなのか。常に目まぐるしく変わっていくのが相場の世界ですので、固定観念に囚われずそしてその場の思いつきで振り回されず、事実をしっかり確認しながら進めていきたいです。

      • NoN
      • 2022年 5月 26日

      「新しくトップ10入りした曲は全て聞くようにしている」
      一見無関係なことが視野を広げ未来をつくるんですよね。ボクも映画やアニメを観たり、山歩きをしてるときに多くの気づきを得ています。

    • MATSU
    • 2022年 5月 26日

    動画アップありがとうございます。

    トレーダーは間違いを知って向き合い改善していくことだと改めて思いました。
    その過程結果で技術が身につき長く安定した成績を出し続けられるかどうか。
    成績有るもの勝者
    成績無きもの敗者
    相場の世界ではお金を伴いふるいに掛けるという意味では完璧に機能していると考えられます。

      • NoN
      • 2022年 5月 26日

      自分で決めたことと、周りに流されてしたこと。
      トレードでは、その境目を曖昧にしないことが「納得解」に繋がるんですよね。

    • t0214
    • 2022年 5月 27日

    お忙しい中取り上げていただきありがとうございました。
    大変参考になりました。

    環境認識の第1歩めからボタンを掛け違っていたとは我ながら「とほほ」という感じです。
    また当初の予定にないポンドドルからポンド円に変更しトレードしたのは、ポンドドルとポンド円は連動することからボラが大きいポンド円でPIPSを取りたいがためだったのです。稼ぎたいという焦りが強いのかもしれません。

    まだまだ稼ぐ段階でなく学ぶことに集中し、リアルトードは封印しデモトレードで出直したいと思います。
    押し目買い、戻り売りなど基本的なことに焦点を絞って練習しいきます。
    環境認識→トレードのプラン→セットアップの確認→何をもってトリガーとするのか。
    これまでは頭の中だけで考えていましたが、言語化(文字)していくことで「自律的行動」にできるのではと思いました。

    投稿ではあまり触れませんでしたが、mayohareFXでのNoN様のお話にはずっと勇気付けられています。
    雑談や「聖夜に語る」シリーズも感心・感動しながら拝見しています。
    トレードに関する解説・コメントはまるで「自分のトレードを後ろから見ているのでは?」と思うほど的確な解説です。
    NoN様がコメントしているということは、トレーダーが誰しも通る道なのだなと思い、自分だけではないのだと変に安心したりもします。mayohareFXがなければ、証拠金はとっくになくなりいわゆる「退場」していたでしょう。改めて感謝申し上げます。

    これからもmayohareFX楽しみに拝見させていただきます。NoN様もお体に気を付けて頑張ってください。

      • NoN
      • 2022年 5月 27日

      ご投稿ありがとうございました。
      ひとつのトレードから、すべてを知ることはできませんが、環境認識は概ねできているのではないでしょうか。今回の月足の見落としはタマタマだった気がします。言語化は大賛成ねので、ぜひ進めてみてくださいね。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

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