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【迷晴れボックス#38】あきらめるなら、あきらめる理由がいる。

迷晴れボックスは、ブログの「迷晴れボックス」より投稿された、負けトレードや、トレードのモヤモヤを、テクニカルとメンタルの両側面からスッキリさせようというコーナーです。


逃がした魚は大きい 一柳さん

1時間足

3/22、私はここを高値圏と判断して「一度下がったけど徐々に上がり高値試しをしてから下がるだろう」と予想しました。2つの矢印のようになるだろうと考えたわけです。それと並行して、意識されるラインで止められたら利確のSに便乗しようと思って待ち構えてました。

5分足

案の定、レジスタンスラインで長い上ヒゲ陰線が出たので、次の足の上昇中引きつけて16:30逆張りSしました。このやり方は勝率はあまり高くないのですが、何より損切が極少で済むので好んでいます。狙い通りポジった途端、逆行もせずどんどん利が伸びました。ですが、当初の予定では上昇で、ここも、一時的に押しを作るまで下がってそこから上昇していくだろうと予想していたので、半値あたりで小さな陽線が出たので切りました。

この時「せっかく得た7ppを守りたい、陽線が出たんだからやっぱり上昇するんだという気持ちもありました。結果としてグングン下がり、+200pp近く行きました。下がり方も綺麗で、途中でチキン利食いするような場所も無く、握っていれば+130ppぐらいは取れたでしょう。

  • 【今回のポジの自分のまとめ】
    +7でも勝ちは勝ち。
    下降中何ヶ所かSできる所があったけど、予定外の動きにはついていかない。
    予想通り予定通りに切ったけど、正直チキン利食いだったな。建値まで我慢しても良かった。

そこで迷晴さんにご相談なのですが、

  1. 高値試しをするという判断は正しかったのか?(そもそも高値圏だったのか?)
  2. 下がるという判断はできなかったのか?
  3. 下がるとして、どこまで下がるという予想が立てられるのか?(後になってエリオット波動が出来ていたので、目的地が分かりますが、ポジった時には想像も出来ませんでした)

処方箋

1.高値試しをするという判断は正しかったのか?

高値試しの可能性もありますが、オレンジ波の戻り売りと押し目買いでピンクエリアは攻防します。ニュートラル目線で、どっちに転んでもギアを入れなおせる余裕があればよかったと思います。

2.下がるという判断はできなかったのか?

①5分足をみると頭を三回押さえられている。

15分足

②ユーロドルがレジスタンスに当たって鋭く反発している。

③欧州時間の初動(16:30)である。

これらの3つの理由から、ボクなら下がり始める可能性と、それが失敗する可能性の両方を想定します。

3.下がるとして、どこまで下がるという予想が立てられるのか?

この売りが成功すれば1時間足青ラインまでは下がりそうです。

『防波堤でハゼを釣ろうとしたら鯛がかかってしまった、どうすれば、この仕掛けで鯛がつれたでしょう、そもそも、この堤防なら鯛のほうがいいでしょうか?』ボクにはそうおっしゃってるように思えます。

「一時的に押しを作るまで下がってそこから上昇していくだろう」

この考えでポジションを持ったのなら、そもそも、延ばすトレードではなかったわけです。ハゼを釣るつもりで、ハゼが釣れたわけですから、何の問題もありません。極論、スキャルしかやらない人は、ハゼを沢山釣る人です、数少ない鯛なんて鼻から狙ってません。

確かに、今回のケースは少々チキン利食い気味ですが、それよりも、トレードの納得度の低さが気になります。偶然でもいいから勝ちたい!この感情を100%捨てることができれば、徐々に、納得度の高いトレードに近づくはずです。ボクなら、ここで”鯛”を狙いますが、人それぞれ見解の相違があります。横に座る一柳さんの仕掛けをみて、あー”ハゼ”を狙っているんだなぁとは思いますが、それが間違ってるわけではありません。

見立てが悪くなくてもシナリオ通りにならないこともあります。それならそれで、別のシナリオを試行するだけです。それと、少々、思い込みが強すぎるかもしれません。自分がAと思った瞬間にBを考える人がいる。そう思っておくぐらいでちょうどいいです。Bを考える人はAにとっての脅威ですが、これを受け入れないと、思い込みでしくじります。

もしボクが一柳さんと同じところでエントリーしたなら、5分足の白ネックラインを意識します、このラインを完全に上抜けない限り、ショートが失敗したとはいえません。また、この逆張りを見送って、赤〇からショートする手もあります。17:00ドイツ指標の結果が悪く、手前ミニWボトムが失敗してユーロが売られ始めています。

チキン利食い またえさん

自分はトレード歴1年の21歳です。いつも動画を参考にさせていただいています。今回は自分の行っている環境認識におかしな点が無いか確認していただきたく思い、迷晴れBOXに投稿させていただきました。観ていただきたい通貨ペアはドル円です。それでは自分なりの環境認識を解説させていただきます。まずは4時間足の環境認識から行いました。次に1時間足、次に5分足という感じで環境認識を行いました。自分の考えはチャートの中に書き込んであります。この自分の環境認識を見ていただいた上で質問があります。ご多忙の中、大変恐縮ではありますがご指導をよろしくお願いいたします。

1.環境認識が単純すぎないか。
2.迷晴れさんが伝えたい環境認識とマッチしているか。
3.今回のような場合のショートエントリー後のチキン利食いについて何か対策はありますか。

4時間足

赤ブロック内で攻防しているのは間違ってないですが、ボクなら緑ブロックと赤ブロックが綱引きしてる体にみえます。106.5にレジスタンスを限定してしまうと、107.0の強者の値(ここまでは売りも全然あきらめない)に気付けないかもしれません。

1時間足

三角持ち合い上限から売るは間違ってませんが、そうならないかもしれないので、黄波の値動き想定しておきましょう、三角持ち合いも、いつかはブレイクします。

5分足

ショートしてもいいと思いますが、黄安値サポートは抜けてないので、ここで少しモジモジするかもしれません。さらに、もう一山つくるため、黄波のようになるかもしれません。

処方箋

三角持ち合い上限からショートして、暫定ネックライン付近までの下落を抜こうというのなら良い作戦と思います。どんどん下に抜けていくイメージでなければ問題ないです。

次に、チキン利食いについてですが、”半値の押し戻し”が耐えられないと、常にチキン利食いしてしまいます。ポジポジ病ではなく、モドルモドル病です。3歩進んで2歩下がる、相場の波とは、そういうものです。これは、誰でも知ってることですが、わかってる人は少ないです。

波が、半値押し・戻しするのは通常の動きなので、何ら問題ありません。イチイチこれにビビッていると、直近の高安までしか狙えないことになります。5分足や1分足などの短期足で、これをやりだすと、負けない代わりに利益にもならず、トータルで負けます。この時間帯しかトレードできないのかもしれませんが、これから、高値圏Wトップづくりが始まる、つまりカオス化するところでもあります。

今日のまとめ

たまたまですが、今回のお二人の投稿の共通点があります。それは、せっかくの利益を無くしたくないという、”プロスペクト理論”の罠にずっぽりハマっている点です。プロスペクト理論なんて専門用語があるくらいなので、全員ハマリます。ハマらない人は変人なので安心してください。

環境認識でお金は減りませんが、エントリーすればお金が減る、当り前ですが、この違いは大きいです。

エントリー、前と後では別人格。

環境認識しているときはジギル博士でも、ポジションを持つとハイドが出てきてしまう、この二重人格を何とかしないといけません。一番簡単な方法は、ハイドになっていることを自覚することです。そして、ひとうひとつのトレードをもっと丁寧に行うことです。丁寧さは冷静につながり、雑さは興奮につながります。棋士は棋譜を大事にしますが、トレードも、どう勝つかより、どう負けるかにコダワリます。偶然の勝利より、必然の敗北の美しさを求めるわけです。

武士道とは死ぬことと見つけたり。

相場道とは損切りすることと見つけたり。

適切な損切りは、メチャクチャ格好いいことなんだと思い込めれば勝ちです。

損切りしないとお金は増えません。

損切りするからお金が減るじゃないなく、損切りするからお金が増えるんです。その理由は、シナリオが崩れたところで損切りすると決めておけば、もしそうならなければ、100%利益になりますが、今回のお二人のように、まだ、決着がついてないのに勝負を降りて(フォールド)しまうからです。まだ勝負がついてないのにフォールドしてしまうパターン、これのせいで利益をふいにしている数が相当あるのではないでしょうか。

諦める理由を明確にした戦略的撤退は次のレベルです。ますは、延びるところでしっかり利益を確保できないと、結局トータルで負けてしまいます。まずは、白黒ハッキリつくとこまでポジションを持つのがオススメです。

損切りを必要以上に恐れてしまう原因は、チビチビとしか勝てないあなたが確定しているからです。これだと取り返す大変さが先にきてしまいます。これには、ワントレードで50ピプス以上勝つ経験をしていくといいでしょう。環境認識が間違ってないなら、枚数調整をして、損切りを20~30ピプスとれば、そうそう負けないはずです。数ピプス・スキャル専門の人もいますが、それだと試行回数を増やすか、大ロットにしないと稼げません。そういうトレーダーになるなら別ですが、そうでないなら、ワントレードで大きく勝つ経験をするのがいいと思います。

相場はN波動で上下するので、半値押し戻しは失敗ではなく通常の値動きです。たまに、Vで戻ってくるケースもありますが、半値の押し戻しでイチイチ逃げてしまっていては利益が出ません。

◆お断り◆
この動画は「学習」を目的に制作されたものです。個人の見解を過去のチャートから解説したものであり、未来を予想したり、利益を保証するものではありません。

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コメント

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  • コメント (11)

    • 山崎
    • 2018年 4月 04日

    いつも気付きの多い動画をありがとうございます。

    損切のタイミングの悩みでしたが、私は、

    エントリーする時間足と上位足を同等に扱っている点が気になりました。

    上位足で切り下げラインやダウ理論などを使い、下落トレンドと判断しているのに

    エントリー足でもラインや短期ダウを考慮する必要があるのか疑問です。

    エントリー足はダウ更新や逆張りなど一段階粗めの判断にしないと、上位足の優位性を確保できないし、

    レンジ相場では使用できない、トレンド相場でも33波以外トレードできなくなります。

    私は下落トレンドは何らかのフォーメーションをつくって下がる動きと思っています。

    そのフォーメーションは当てれませんが、起点を大きく超えないということは信じてもいいくらいの価値はある

    と思っています。

    もしかしたら、ダブルボトムが出れば上昇など、フォーメーションを信じ切っているのかもしれません。

    それより、上昇フォーメーションは全てだましになり、その損切でトレンド方向に推進すると

    思ったほうが理にかなっていると思いました。

    偶然の勝利より、必然の敗北を求めるというのは心に響きました。

    ありがとうございました。

      • NoN
      • 2018年 4月 04日

      ボクは、上位足レジサポが機能するか確かめるため5分足や1分足の短期ダウが反転するのを確認することが、ままあります。確かにライン際からレートが離れますが、その分、確度が上がるかなと思ってます。ただ、時間足の組み合わせ方によっては、レートが離れすぎますので”粗め”の判断が必要かと思います。

      一方向に波が進む間を除けば、相場はほぼダブルボトム・トップになっています。それが、どういう場所にできたのかを考えるのが重要ですね。

      いつも貴重なご意見を有難うございます。

        • 山崎
        • 2018年 4月 04日

        短期足を自在に使うのはすごいですね。

        私は見ている時間足の一つ上の段階と下の段階だけで精一杯です。

        正直、1分足が自分の見ている時間足の何段階下かがわかりません。

        空間認識がまだまだ甘いのかもしれませんね。

        ありがとうございました。

          • NoN
          • 2018年 4月 05日

          シンプルに越したことはありません。今、必要ないなら、将来も必要ないものなのかもしれません。

  1. ナポレオン・ヒルの言うように、信念に動かされる思考(潜在意識)と恐怖に動かされる思考があると思います。
    ナポレオン・ヒルは、もう一人の自分と言いましたが、全くその通りだと思います。
    しかし、トレードを本格的に行うまで、この2つのもう一人の自分がいることを意識はしていませんでした。
    今は自分の中に両者がいることをはっきりと認識できます。

    人間である限りいつか死ぬのと同じくらい恐怖の自分を消滅させることはできないと思います。
    つまり不可能だと思います。
    調子の良い時は、恐怖心は表に出てきませんが、ふとしたキッカケで潜伏状態から表に現れてきます。
    それは、焦りやイライラ感というような形で出てきます。
    恐怖心が表に出てきたら、それに耐えることは困難であり、良くて早すぎるエントリーやチキン利食いをしてしまいます。
    最悪は積み上げた利益を飛ばしてしまいます。

    しかし、恐怖で動かされる思考を自分の中から消すことは不可能でもコントロールすることは可能と考えています。
    また、恐怖で動かされる思考と戦うことも無意味であるとも考えています。

    確かにハイド的な自分をモニタリングするのは有効な方法ですが、もう一歩進めて次のようにすべきと考えます。

    恐怖心を抑えるのではなく、その逆の信念の潜在意識を育むようにする。
    そのために、常に満たされた感覚を持ち愛や美しさや喜びを意識する。
    自分自身も勿論のこと他人を批判したり非難するようなことを言ったり考えたりはしないようにする。
    トレードにおいては、基本を大切にし、その中から感じ取れる感覚を大切にする。(ここから上がるなとかここから下がるなとか)
    まずこのセンスを感じ取った上で、理性において理解できる定石に適ったトレードを行う。
    合わせてオリバー・ベレスの言うように相場に敬意を払うというのもとても大事だと思います。

    単に第六感的な感覚に頼ったトレードで勝ち続けるのはオカルトだと思いますが、テクニックだけでも勝てないのもトレードだと思います。そして、それは仕事においてもスポーツなどの競技や芸術的なことにおいても全てにおいて同じだと思われます。

    聖杯探しや詐欺商材が出回ったり、トレード以外でも霊感商法のようなものが後を絶たないのもこういうことだと思うのです。
    着るだけで筋肉が付いたり痩せるシャツなんてのもそうかもしれません(笑)
    理屈だけをいくら積み上げても目標には達せないし、精神論だけでも上手くはいかない。
    そしてそれをよく理解している人がいてその逃げ道を用意する。
    ところが実はそういうことをしている人もその罠にハマっているのだと思います。

    ですから人間の精神性を正しく理解した上で正しくテクニックを磨いていくことが重要であり、その先に目指すものがあるのだと考える次第です。

      • NoN
      • 2018年 4月 05日

      成功哲学・スピリチュアル・脳科学、すべてが同じことを言っている気がします。自分のなかの”複数の自分”とどう向き合ったらいいのか、そこを追求した先に答えがあるのかと。

    • SHINA
    • 2018年 4月 05日

    動画投稿お疲れ様です。
    皆さん迷晴れ読者ですね。
    チャートが綺麗で見やすいです。
    シンプルで実用的=機能美
    良い文房具のようです。

      • NoN
      • 2018年 4月 05日

      方法論が統一されているので、意図がわかりやすく、解説するボクも助かります(^_-)-☆

    • マツイチャンネル
    • 2018年 4月 06日

    飛び乗りとよく言われますが、
    飛び乗りの秘訣はありますか?
    確定したローソク足を後から見れば
    簡単そうと思ってしまいますが、
    実際に動いているときは、
    確定したローソク足の実体の間でも何往復している
    というのはありますね。
    飛び乗りに失敗したときは、
    以降は見したほうがいいとルール決めしてても
    引き続き伸びるのではないか?と
    つい手を出してしまいやられてしまいます。
    事前のもう上がらないからショート
    下がらないからロングでの準備しかないのでしょうか。

      • NoN
      • 2018年 4月 06日

      レンジブレイクのとき、足掛かりがどこにあるかを観ます。足掛かりがブレイクラインにあれば、戻ってきても、そこで下げ止まる可能性が高いので飛び乗れますが、そうでなければ、レンジ内に潜る可能性があります。
      基本はコレですが、損切りを大量に発生させるところでは、押しや戻しがなく離れていってしまうことがあります。

        • マツイチャンネル
        • 2018年 4月 06日

        回答ありがとうございます。
        1つ目は、動画がありますね。
        もう一つは、いつも話されている、他者の諦めの箇所ですね。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

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