27Feb
ブログの『迷晴れボックス』に投稿されたトレードを考察、テクニカル・メンタル面についての気づきを共有する企画です。
あおぞら さんのトレード
mayohareさん、初めまして。いつも動画楽しみにしています。
動画を見て自分の負けパターンを何個かピックアップできました。その日に負けたトレードを見返している時に、ああこれ私の負けパターンだと認識することができ少しづつですが勝率も上がってきました。
普段はずっとチャートを見ることができないのと、ずっと見てしまうとポジポジ病になってしまうのでアラートを掛けています。アラートが鳴ってからチャートを見て確認している感じでトレードをしています。
1時間足で124~125円のレンジの中をずっといたので抜けた方向についていこうと思っていました。アラートが鳴ったので5分足に切り替えて最後の押し安値?を抜けて戻ってきたところで売ろうと考えており、そこに指値を置いていました。
5分足のトレンドラインを引けていたらとは思いますが、、mayohareさんの見解を教えていただけたらと思い投稿してみました。あと、OCO注文をして放置しているのですがその場合撤退ということが難しくて、その場合気をつけることなどありましたら教えていだたきたいです。
信じたい気持ちが心理的盲点を生む。
CHECK.1 先週安値に買い手の気配を察知できていたか。
あおぞらさんは125.0と124.0のレンジでみて、124.0付近の「ラス安値」割れで売り目線にしたのでしょう。勿論、ピンク波はその見方でいいですが、ピンク波は、ワンサイズ大きな緑波にハラまれてます。
つまり、ピンク波売り目線、緑波買い目線。
先週安値周辺に緑波基準の買い手が潜んでいることに気づけてたでしょうか?
気づけていれば、ピンク波戻り売りをするにも、先週安値までの限定下目線です。
先週高値の売り手、先週安値の買い手を比較しても、どっちが強いかわかりません。
CHECK.2 複数の戻り売り候補が見えていたか?
あおぞらさんは緑Wトップから5分足Wトップから売り転換狙いでショートしました。
15日ピンク波戻り売り候補は124.5までの間に①②③の3か所あります。
あおぞらさんの売った①が②③よりも優位とは言い切れませんし、①②③すべてのレートで売られ、伸びたのは③でしたが、これを事前に予測することもできません。
さらに、14日安値を切上げ、短期的な上昇トレンドになっています。
また、先週高値売りと先週安値買いの力関係がイーブンと仮定すれば、先週安値に近づくほど買い手のモチベーションが上がってきて影響を受けます。
ADVICE. 1 戻り売り・押し目買いの勝率を上げるにはトレンドラインを使う。
戻り売りや押し目買いの成功率を上がるには『トレンドライン』を使います。
例えば、上昇トレンドラインを割るということは、レジスタンスされた、サポート割れた、という2つの売り手に有利な証拠が揃うことになり、売りのフォローが続きやすくなります。
ADVICE. 2 OCO注文はレートの重要度による。
基本的にボクは成行注文でエントリーして利益を確保してから、深夜から朝方にかけての値動きに期待できればOCO注文で利を延ばすことがあります。
ただし、OCOをするのは、エントリーしたレートの意味づけと上げ幅・下げ幅次第です。
例えば、上位の押し目買い・戻り売り、重要節目でタイミングよくインできれば、深夜から早朝にかけて小規模なレジサポを抜いていく可能性があるのでOCOを使って利を延ばしますが、レートの意味づけが弱ければ使いません。
このチャートだと、仮にトレンドラインを割っても、125.0まで素直に落ちるかわかりませんし、フェイクになる可能性もあるので自動注文は出しません。
今日のまとめ
相場では、いついかなるシーンでも売り手と買い手が存在します。
大事なことなのでもう一度言います。
相場では、いついかなるシーンでも売り手と買い手が存在しています。
確実や絶対はなく、相対的にみて上がりやすい、下がりやすい程度のことしかわかりません。
だから、売りでエントリーするとき、売ることしか考えないのは間違ってます。
なぜなら、相場の持つ根本原理である『不確実性』を無視しているからです。
でも人間は、自分の考えを正当化したがる生き物。
自分の考えを正当化できないと行動する勇気や決断ができません。
ジレンマですが、これが、心理的盲点をつくり視野狭窄、つまり、虫の目にさせます。
自分の考えが正しいと信じたい。それはまるで、自国の宗教が唯一無二のものであると思い込むのと似ています。
そこで、持つべきは『ガイアの目線』です。
ガイア理論とは、地球と生物が相互に関係し合い環境を作り上げている、地球は「巨大な生命体」と見なす仮説です。
ガイア目線とは、思考や行動を正当化したがる『ヒト目線』ではなく、もっと広い視野で『何事も起こりうる』ことを受け入れる目線。
為替相場全体は「史上最高値」と「史上最安値」のレンジ相場です。
この最大スケールでみれば、トレンドなどなく、ただのレンジです。
史上最高値を北極、史上最安値を南極、レンジの真ん中はに赤道直下とすれば、史上最高値に近づくほど売り圧力が活性化、史上最安値に近づくほど買い圧力が活性化、赤道直下では売り買いのパワーバランスが拮抗します。
この最大スケール・レンジよりも、小さなサイズのレンジが幾重にもなってるのが相場のフラクタル構造です。
あなたがトレンド相場を思っていても、それは、どこかとどこかに挟まれたレンジ相場なんです。
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主人公はTV番組のつくる『箱庭』のなかで暮らしている自分に気づきますが、トレーダーが一皮むける時も、これとよく似ています。
初心者の頃は「箱庭」と知らずに、地上を右往左往しますが、もしかして箱庭かも?と気づいた瞬間に、上空から箱庭を見下ろせるようになります。
トレードは、売り手と買い手のパワーバランスをみて、刹那に活性化した方へポジションを持つゲームです。
人間は、この地球に勝手に境界線をつくって、箱庭同士いざこざを起こしますが、ボクが地球なら、刹那な出来事として、冷ややかに、暖かく見守るでしょう。
売りと買いは酸とアルカリのように、混ざると「中和」されます。
酸とアルカリの混じり具合はPHでわかるように、売り?買い?の強さ判断をするリトマス試験紙が『相場観』です。
先日、コメントで「わかるところだけトレードしましょうの意味がわからない」と聞かれました。
わかるチャートとは、つまりPH値の偏りがわかるという意味です。
酸性に振ればアルカリ性、アルカリ性に振れば酸性の兆候が表れるまでが利幅です。
わからないチャートとは、つまりPH値が中性という意味です。
PH値が中性だと、売りと買いが同量混じり合っているので、カオス状態だとわかります。
チンプンカンプンの「わからない」という意味とは、全く別物で、わからないこと(カオス)をわかってる状態のことです。
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コメント
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コメント (13)
お疲れ様です。
いついかなるシーンでも買い手と売り手が存在する。
何度言い聞かせても足りないぐらいです。
わかってるつもりが‥後からチャート見ると反対目線の目が足りない事に気づきます。
相場の本質が潜在意識まで染み渡れば、トレーダーとして一段階上にいけるのかなと思いました。
今週もありがとうございます^_^
まさにその通り!
理屈ではわかっていても、現場で実践できないんですよね。これをクリアすれば完全に一皮剥けます。
いつもご教授頂きありがとうございます。売り、買いの一方向しか見ずに失敗してしまうことは自分もよくあるので注意したいです。エントリーの根拠として見えてる部分的と、反対勢力が見ていて自分が見落としているところがあるかもしれないことを常に考えておきたいです。そのためにも短期足だけでなく常に上位足を見て全体を見る鳥の目が大事だと思いますし、何かのチャートパターンが出現したと簡単に決め付けて視野を狭めてはダメですね!その通りにいかないことも常に考えて、エントリーしても怪しいと思ったら取り敢えず一旦逃げて様子を見るのも大事だと思っています。
チャートパターンが目を曇らせる。
これも、あるあるですね(^_-)-☆
どうしてもカタチで決めつけてしまうんですよね。
いつも更新ありがとうございます。
「わかるチャートとは、つまりPH値の偏りがわかるという意味」
とてもしっくりきました。
『何が分からないか』を明らかにする作業はとても重要で、
常にその言語化を意識したいと思います。
「何が分からないか分からない」→そもそも基礎的な知識・理解が不足
「分析はしているけどなぜ勝てないか分からない」→分析の視点がズレている、浅い。分析結果を言語化できていない
「チャートがどちらに動くか分からない」→モメンタムが小さく売り買いの優位性が不明瞭、戦略的に静観
などなど
コメントをしながら気付きましたが、
「分からない」ってとても便利でかつ曖昧な言葉ですね。
「分からない」という時、言い換えるとどういう事か?
また、それが「分かる」になるとはどういう状態で、その状態になると何が解決されるか?
この辺り、しっかり脳みそ使って考えながら勉強していこうと思います。
今回も素晴らしい学びをありがとうございました。
わからない。
おっしゃるように「わからない」は成長段階に応じて意味合いが変化します。
多くは、分析の視点がズレてますが、この段階の壁は厚く、クリアしないと、どっちに動くかわからないのが「わかる」段階まで進めません。
ガイヤ目線、素晴らしいことを教えていただきました。
事トレード以外でもガイヤ目線の考え方をできるようになれば
一段上の心境に到達できそうですね。
無意識に目線を使い分けられるよう精進いたします。
いつも勉強させていただきありがとうございます。
スーと一段高いところに自分を置くと、景色が変わりますよね(^_-)-☆コメント有難うございます。
私は自分の思い込み癖を直そうとしてきましたが、上手くいきませんでした。教科書通りのトレードを目指すのをやめて、自分に合うスタイルを見つける必要があると気付きました。相場は枠組みが一切なく、不確実です。だから信じられるもの、即ち、自分の思い込みを枠組みにすることにしました。私はダウ信者です。チャートはダウが機能しているところだけを探します。シナリオは上か下のどちらかに決めて、決めた方に動いた時だけエントリーします。でも、相場はダウだけでは動いていません。トレンドが出ているにもかかわらず、逆の動きをすることも多いです。とても混乱して、ポジポジ、タジタジします。ダウが機能しているはずだ、という思い込みから抜けられないので、自分が今何をしているのかわからなくなるのです。それでも、同じ失敗を何度も繰り返すうちに、またこのパターンだとわかるようになります。最近はポジポジした後に、自分でカバーできるようになりました。今はまだ、ムラ気がありますが、私の枠組みは1つしかないので、そのうち上達すると思います。
基準をひとつに決める。
ひとつに決めることで「リスク回避率」も向上します。
ダウ理論でGOサインがでてても、赤信号や黄信号のサインが出て、踏みとどまることができ、勝率も向上するでしょう。
今の私は、成績のムラ気をなくすことが課題です。ダウやろうそくが整っても、動くとは限りませんから。ダメだと判断する基準も自分なりに決めておかないと、逃げ遅れますしね。玉をあげていくことを考えると、目の前のリスクが許容できるかが、全てです。
前回、紹介したアレクサンダー・ロイド博士は、
愛を感じるか、それとも恐怖を感じるかと述べています。
恐怖を感じて起きる現象は、
身動きできない状態、例えば損切りをしなくてはならないのに、それができない状態や
あるいは、理性的な判断ができない状態、例えば狭いレンジでのポジポジのような形で現れてくると思います。
愛とは、全てを受け入れるということです。
全ての値動きと全ての相場参加者(AIが主流かもしれませんが)の立場を理解するということだと思います。
博士は内面(心)を「愛と真実で満たせ」とも述べています。
愛とは上での説明のことであり、
真実とはチャートの値動きそのものであり、それを曲解せずに真実のまま見ることができるのかどうかに尽きると思います。
相場の値動きは恐怖と欲望(不足感)によって動いているので、
自分の心を愛と真実で満たせば、その値動きは俯瞰できるようになると思います。
オリバー・ベレスも述べていた「トレードへの愛」というのはそれに近いように思います。
トレードにはテクニックも必要ですが、ベースとなる心のあり方や普段の生活態度にも影響を受けるものであり、
むしろテクニックよりこちらの方が大切のように思います。
また博士は、心を愛で満たせば、恐怖は癒されると説明していますが、
凡人にはなかなか難しい部分ではあります。
ただ、全てを受け入れるという態度は、非常に大事ではないかと思います。
それは全ての成功法則に当てはまる真実であると思います。
人は愛か恐怖、どちらかの理由で行動する。
ビジネスが下り坂のときは、まさに「このままじゃヤバイ」という恐怖で動いてました。いつも恐怖と戦ってる感じがしました。
今は、みんなが喜ぶことをする。「愛」で動けています。
全然、違いますね。