10May
先回、動画でそうお話しましたが、ひとつのシナリオに執着することが、次の起こすべくアクションとなる、損切り、逃げ、逆エントリーを遅らせることになります。
チャートの損益分岐点を見極める。
そうなる半分、そうならない半分。
今回のトレードは、ボクの考えたシナリオ通りにはなりませんでしたが、「逆もまた真なり」そうならないことも考えの内です。
売りと買いの攻防は、別の言い方をすれば、売りのシナリオと、買いシナリオが衝突しているわけです。これは相場の構造そのものなので、常に、自分の考えとは真逆のシナリオを持つ人がいることを意識して、自分のシナリオが正解と思い込む「過ち」は捨てるべきです。この「執着」を捨て去れば、損切りできないなんてことも激減するはずです。
売りシナリオの崩壊現場は、買いシナリオの起点で、買いシナリオが崩壊現場は、売りシナリオの起点という見方もできます。
ビギナーのうちは、攻防している最中に、そうとは知らず中途半端なところで何回もトレードしてしまうことになりますが、チャートが読めてくれば、そういうことも激減します。相場で損する人と得する人が、明白となる「損益分岐点」がどこになるかを見極めることができれば、あとは、そのポイントでの決着を待って順張り(押し目買い・戻り売り)するか、逃げられるポイントから早々に逆張りエントリーしてしまうだけです。
シナリオが本格始動するのは、それなりの条件が揃ってからなので、焦る必要は全くありません。焦ると攻防につかまります。今回のケースも、損益分岐点となったボックスレンジをつくってから本格的な上昇を始めました。それまでの期間は、待つ、あるいは、数ピプスを抜く、短期のスキャルピングしかできません。これは、誰であっても、そうするしかないということです。
トレード時点のチャート
赤チャネルラインを日足レベルでブレイクしたので、本流は113.56の4時間足オレンジ水平線までの押し目買いですが、一旦、113.0の先週足高値、あるいは、赤チャネルラインまで押下げる動きを狙いました。
1分足下降トレンドでの戻り売りを黄色〇付近から考えていました。この位置は、15分足押し目買いもあるので、決着を待ってからですが…結果として、売りの損切りを巻き込み急騰しました。
1回目のショート赤1は、急騰後の利確を逆張りで狙いました。緑〇から15分足レベルの押し目買いで上昇しましたので、この上昇波押し目買い候補となる、フィボナッチ61.8%までの売りです。1分足ダブルトップ(上ヒゲ)でショート、フィボナッチ38.2%iの浅い押し目はホールドしました。
2回目のショート赤2は、浅い押し目の失敗狙い。オレンジ〇で高値を試して失敗した事実をトリガーにしました。このショートは、買いの損切りを抜き取るものなので、黄色〇の強者の値までが目標です。
その後、1分足が小さなダブルボトムになったので、青〇で2つのポジションを決済しました。この現象は先回お話した「スパイク」の様ですが、この上昇が高値を更新するとは思えずでスルーしました。その理由は、赤1辺りから売っている人たちが何を考えているかということです。ボクと同じように113.0の週足高値、あるいはチャネルラインまでの下落を視ているなら、この段階で、売りを諦めることはないと考えたからです。
トレード後のチャート
緑〇で一旦下がることなく、多少揉みあい上に抜けていきました。
緑部分攻防で一旦下抜けする可能性もありました。
なぜ緑のボックスレンジになったのか。東京時間10:30過ぎて商いが薄くなったこともありますが、まだ、売りを諦めてない人がいるからレンジになったともいえます。赤1周辺高値からの売りと、チャネルラインを抜けてきた押し目買いがぶつかり合っているので、決着がついてからは、1分足レベルではなく、もっと大きく狙うこともできます。
緑ボックスレンジ出現のエリアが攻防しやすく、この段階では、売りと買いの力関係がイーブンだということに気づけていたかどうかです。チャネルライン上限を試す売りシナリオの人もいれば、チャネルを抜けたことで、そのまま素直に押し目買いしよぷと買いシナリオの人もいます。方向感のないところ、特に黄点線のようなレンジ中央部で、自分が何をしているのかわからずに売り買いするのは絶対に避けなければなりません。
ルーレットが、まだクルクル回っている最中に、黒か赤かを決めてお金を張るのはギャンブルです。勝率5割といっても、これは、あくまで統計的なもので、連続して負けることだってあります。現実的には、3回も連敗するわけにはいきません。攻防するレンジ幅がわかれば、レンジの上限・下限からトレードできますが、基本は、ルーレット番が停止して、赤か黒かはっきりしてから張ればいいのです。
それを待てない人が、負けるだけです。
今回のように、タイムフレームを1分足まで小さくすれば、利幅5~10ピプスのトレードは、ほぼ、どの時間帯でも可能です。
ただし、常に、上位足のサポート・レジスタンスの脅威にさらされているので、そこを把握できないと難しいです。
1分や5分足は、他の時間足と比べて、利幅が小さくなるデメリットはありますが、待つ時間を短くできるメリットがあります。
ただし、たとえ、1分足といえども、待つべきところは待っています。
大きな足なら、値幅も大きくなる変わりに、待つ時間が長くなるデメリットがあるので、どの時間足を基準にするかには一長一短があります。
ボクの場合には、本流に乗れそうならなるべく大きく狙いますし、今回のようなケースならスキャルピング的なトレードになります。
PS.Tシャツシーズン到来ですが、ボクはこれをしないとお腹を壊してしまいます。サラっとして保温効果も適度なので夏におすすめです。
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本来の学び場はチャートであり、当コンテンツは【考えるヒント】の気づき場とお考え下さい。自分で仮説をたてて、自分で考えることが勝つコツです。
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コメント
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コメント (10)
迷晴れさん
こんにちは。大きな時間足方向のトレンド(っぽい)方向に上昇ならレンジの下から下降ならレンジの上から買ったり、売ったりしてます。レンジを抜けてからも抜けた方向に押し目買いや戻り売りも試してみているのですが、なかなかうまく行きません。相場ごとに状況が違うので状況を見ながら合わせていくしかないんでしょうね。
この相場環境の変わり目でめっちゃやられるんでなかなか勝てないわけなんですが。。。
鳥の眼、虫の眼、魚の眼。相場観(流れをつかむ魚の眼)やはり、ここが肝心でしょうか。逆に、これさえあれば手法の必要性をあまり感じなくなります。
こんにちは、昨日は最悪のトレードをしてしまいました。
上目線の上ヒゲ陰線からの逆張り、押し目買いが入るところで決済せず損切りが遅れ、その後自分のシナリオ通りに値が動かず挽回できませんでした。
なぜ上目線で、ショートで勝負しようとするのか。押し目買いを狙った方が楽なのにと、いつも思いながら反省するもまた悪い癖が出てしまいます。
今日の午前は、昨日の反省を活かして、取れ幅は少ないのですが会心のトレードができました。改心かも知れません(笑)
今まで完全ヌードチャートでやってましたが、今日からボリバンを表示させることにしました。目的は、トレンドを視覚化させるということです。ヌードでもトレンドは認識しながらトレードできるはずですが、ついつい自分のやっているトレードの方向にバイアスがかかって冷静な判断を誤まってしまうことが度々です。インジケータで方向を常に視える化していくとミスが低減できのではと考えました。
MAの上か下か、その乖離幅はどうかと方向を見るツールとしてはボリバンがいいかなと思います。もともとそういうツールなんでしょうが、例えば5分足で上昇から下降へトレンド転換したとして、1時間足でまだ上昇トレンドが継続している場合、1時間足でのMAまでの距離を見れば、単純にどこまで狙えるか、あるいは様子見が良いかの判断材料として使えます。
まぁ、1時間足での押し目買いポイントを理解していればインジケータは必要ないと言えますが、そこを自転車の補助輪的に使うと考えたら良いのだと思います。
逆に理屈がわからずインジケータに頼ると上達はままならないということになるのでしょうかね。それは自転車で思い切り補助輪に体重をかけた状態ばかりで乗っていても普通に乗れるようにならないのと同じですよね。
良いインジの使い方だと思います。インジに頼るとダメですが、補助ツールとしては有効です。ボクも環境認識の補助、利確の目安としてボリンジャーバンドを薄く表示しています。
MA(センターバンド)に傾きなく、+1σと-1σの中にレートがあれば、今は大きく動くことはないとわかります。例えば、30分足のボリンジャーがこの状態ならトレードを見送るなどといった「待つ」ルールもつくれます。
こんにちは。
今回のトレード動画は
1つのシナリオからの3つの流れを丁寧に解説してありました
最初は買いの損切に乗るシナリオでした
それが崩れたらすぐに上位足からの押しを確認して
自分と同じように考えた人の損切りを狙う方針に変えて
それがだめなら損切に乗った人の利確を狙う
3つの流れをセットで考えて入れるところで入ればいいのですね
売りと買いを柔軟を判断していて流石です
1つ1つ上位足を見て波がどこに向かおうとしているのかを確認しています
そしてそのまま次のシナリオに入っていく流れがとても自然です
今の私はエントリー後に交差点に入ってレンジの合図で一度降りたら、
端で入りなおしてまた降りるというのが定番になっています
単に時間が違うのもありますが、もっと根本的な洞察が足りていないとがわかりました
凄く勉強になりました
一段づつトレードしていく、なかなかシンプルでいいと思います。今回の動画のように、1分足を使えば、おそらくどの時間帯でもスキャルピング的なトレードが可能ですが、大きく狙うなら「待つ」ことが必須ですね。
そうですね。私はいつも待ってばかりです
チャートポイントまで導いてもエントリーの瞬間はどこか頼りない自分がいます
もっと細かく波を観察できれば不安も少なくなると思います
1分足スキャルはしませんが、とても参考になりました
迷晴れさん、こんにちは。
8:33の増玉S、いってこいの根っこでエントリーしていますが、1回抜けて戻ったのと損切りを巻きこむという根拠があれば低いところで売ってもいいんですか? ブレイク狙いが苦手で…… 損切りも広くなるので怖くて入れません。
所詮はスキャルなので、わかってするなら何でもアリですが、無理してすることではないです。
ありがとうございます!