12Mar
相場が重要指標や要人発言で動意づくことは常ですが、今週は、ECBが10日、マイナス金利幅の拡大など追加の金融緩和を決め、その後のドラギ発言が金融緩和打ち止めを示唆しているとの見解が広がったことで、上下に揺さぶられました。
瞬殺されたくないなら重要指標、要人発言の時刻は要チェック!!
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いろはの「い」ですが、日本、米国、欧州の政策金利絡みの指標と、それに伴う、各国の要人発言の時刻をチェックして、その時刻前にポジションを閉じるなり、トレードを控えるなりしてください。
慣れてる人からすれば「そんなの当たり前だろう」という声も聞こえますが、コメントを見ていると、チェックを忘れたという方をタマに見かけます。
冗談抜きで、それは自殺行為です。
今は枚数が少なくても、100枚でやっていると思ってトレードしてください。
今回もわずか5分足らずで100ピプス動いています。1枚なら1万円で済みますが、100枚なら100万円の損害です。
ゼロカット方式の海外口座と違い、国内のFX口座は、預けている証拠金を越える追証(追加請求)が発生する可能性もあります。
一枚だから大丈夫という考え方は完全に間違っています。少ない枚数に慣れてしまうとテキトーなところでポジションを持ちがちになるのでホント注意してください。
ユーロドルはECB絡みで重要な安値を試してからスパイク上昇。
火曜日の日足を見ると上げどまりのサインを出しています。この値段は、過去に押し目買いが失敗して下降が継続した場所です。
その後1.09日足ネックライン周辺まで下落、そこから押し目買いを試みるも失敗。
10日ECBに続くドラギ発言で重要安値を試してからのV字反転となりました。
②日足ネックライン周辺からの押し目買い上昇を想定してましたが、赤3で失敗に終わり、ECB絡みで重要安値まで急落、③ダブルボトムをつくりドラギ発言後V字で上昇していきました。
赤1は攻防ブレイク、押し目候補までのショート。
青1は押し目候補ロング、高値更新したように見えましたが、これがダマシとなり1.10を中心としたレンジへ移行しました。
赤2は1.10ブレイク、青1ネックラインまでのショート。
青2は押し目候補ロング、青1とのダブルボトムですが、ダマシ高値ネックラインでレジスタンスされ失敗、それを受けて、赤3レンジ上限からのショート。
青3はECB急落が重要安値でダブルボトムをつくってからのロング。
赤4は押し目買い候補まで、短期下降トレンド発生後の戻り売り。赤5はその続き。
青5は押し目候補からのロング。
ドル円はレンジ、逆張り派の存在を意識。
ドル円は見事なレンジなので上限ショート、下限ロングという戦略が有効。上下限ともに日足はヒゲで抜けているが、こういうところは逆張り派の大好物。
所謂だましは、ブレイクアウトトレーダーの損切りを巻き込んで、逆方向への推進力になるので利用したい。
赤1はレンジ上限周辺、上ヒゲ3本見た後のショートで、狙いは青□安値まで。その後、もみ合いになるが、赤2、3で攻防抜けのエントリーは可能。レンジ内なので伸びは期待できない。
赤4は青□押し目が失敗してからのショート。
赤5は113円周辺の攻防抜けショート。
レンジ下限でダマシがあったのは好材料、手前からロングする手もあるが、青1ネックライン抜けのほうが安心。
青□安値を抜き返して、フラッグ抜けてからのロング。レンジ上限には届かず。
赤6は、高値レジスタンス確認後、高値切下げショート。
青3は青1ネックラインでサポート後、安値切り上げロング、レンジ下限までは届かない想定。ここが難しければ青4でもいい、青5はその続き。
ユーロ円は底値からの反転、ECB絡みで大きく上昇。
ユーロドルと同じく、ECB絡みでプルバックを入れてから3波目をつくった。125円更新で上目線になったが、ここはAa波半値なので、ズンズン伸びるというよりも、一度大きく押してから上昇を始める可能性が高い。
押し目候補はチャネル下限付近、あるいは②123円付近になりそうだが、結果は123円だった。ECB絡みで大きく買われ、金曜日は調整日となった。ここはA波半値となる。
今週のポイントとしては、125円更新後の押し目候補をどう想定するかと、有力な押し目候補となった②123円付近のトレード。
①125円で高値を更新したが、下降波Aaの半値、底値圏から相場という2つの理由から押しが入るのが想定できる。
どの押し目が成功するかは、その時点ではわからないので、短期足を見て動きを確認することが大事。
途中押し目チャレンジが数回あったが、全て失敗して最後に②123円からの押しが成功した。
押し目を探りながらのトレードになるので、考え方的にショートは全て押し目候補までの逆張り扱いになる。
赤1は攻防ブレイク、次の押し目候補までのショート。
青1で①高値のネックラインを試したが失敗、赤2は絶好の売り場になった。
赤3はレンジブレイクだが、青1付近での押し目失敗を受けている。
赤4は安値サポート付近の下降フラッグ抜け。
青2は本命の押し目候補、この押し目が失敗すると底値反転失敗になるので強い。青3でブレイクしてからでも遅くはない。
青4は高値更新狙いだが125円でレジされた。
青5はECB絡みの動きだが、青2からのネックラインを試してからのロング。②123円が押し目なら、ここから上昇を始めるはず。
今日のまとめ
チャートを信じる。ボクはそうしています。
10日のようなファンダメンタル絡みの強く急な動きでも、スケールが拡大するだけで、チャートは止めるべきところで止まっています。
その後の値動きも、もちろんファンダメンタル要素を受けていますが、何もないときよりも動きが早まり一直線化しただけのようにも見えます。
逆張り派と順張り派がいるように、アナリストが何を予想しようが、それと反対のことを企む大口トレーダーもいます。
僕らは機関投資家のように、チャートの流れをつくることなんてできませんし、それは僕らの役目じゃないです。
チャートには大きな方向性の中に、比較的小さな攻守交替の値段があるので、そこでのプライスアクションを確認してから「事実」のみを信じてトレードすればいいと思っています。
◆お断り◆
この動画は教育目的で制作されたものです。相場についての個人の見解を過去のチャートから解説したものであり未来の利益を保証するものではありません。ご自身の答えを見つけるヒントにして頂ければ幸いです。
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コメント
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コメント (15)
いつも動画やありがとうございます。
髭でやられまくってるサブですw
例えばですが動画で30分足を使っているので、
自分の軸となる足を30足をとすると
ネックや押し安値戻り高値、ラインを30分足で抜け確定
してから短期で押し戻りを狙うっていう感じなのですか?
いつもラインまで待ってから短期にしてやられて
結果ひげだったってことが多いのでww
あと、動画で使っているラインを引いてるやつは
どんなソフトを使用していますか?便利そうですね
Mt5のインジケータですかね?
寒暖差がある季節になりましたので体調など崩されぬよう
お気をつけください
MT5標準のラインを使っています(動画作成では編集ソフトの機能を使います)
30分足で動画作成しているのは週刊分析だからです。30分足も見ていますが、エントリーには5分足を使い動きを見ています。
今回の動画もとてもためになりました。
特に『今は枚数が少なくても、100枚でやっていると思ってトレードしてください。』
の部分が深く心に響きました。
少ない枚数でのトレードでも損切りをすれば、自分のお金を失っていることには変わりなく、一つ一つをしっかりした根拠でエントリーしなければと改めて思い直させてくれました。ただあまりに完璧を求めすぎるは良くないと思うのでこのバランスが難しいと思いました。
そんなことを考えていた時、
迷晴れさんのブログの『とほほトレードから抜け出す「ワンセット思考」のススメ。』
の記事を思い出しましたので、もう一度見直します。
それと、政策金利や雇用統計などある程度、発表日時がわかるものは良いのですが、
先のスイスフランショックや大災害やテロなど、いつ起きるかわからないものもあります。
その場合、国内FX口座の場合、ロスカットどころか追証で今までコツコツためてきた利益さえ吹き飛ばし、さらに借金まで背負うことに成りかねません
上記の事を考え過ぎると、FXトレードをするとこが出来なくなってしまい、せっかくのチャンスまでも逃してしまうことに成りかねないので、最近はゼロカット方式の海外FX口座での取引も考えるようになってきました。
ただ海外FX口座にもデメリットがあり、例えば損失の繰越控除が出来なかったり総合課税で累進税率が適用されるなどが有ります。
迷晴れさんはどのように対処なさってますか。是非ご教授頂けると助かります。
動画のタイトルまで覚えてくださって、有難うございます(^^♪
ボクの場合はたまたま、赤字のまま休眠していた法人をいくつかキープしていたので、そちらで処理しています。
ある程度の資金力があれば25倍の国内個人口座でも問題ないと考えますが、元手が少ない方はハイレバな海外口座の活用も一理あるかと思います。(最近はスプレッドが狭い口座が出てきました)
3現主義というのがあります。「現地」で「現実」と「現物」を確認して物事を判断するということです。
イメージや思い込みは事実とは異なる場合があり、判断を誤ることを防ぐための戒めですが、当然手間や時間がかかりますので、確認不十分なまま予断することが多々あります。しかし、この手間暇を省くと致命的な損失を被ることにつながります。
「時は金なり」というのは、時間を無駄にすると金額的ロスにつながるというイメージですが、物事を成すのにかけるべき時間をかけないと、効率があがるどころか損失を被る。あるいは、時間をかけて取り組んだことはお金としても返ってくるという意味なのかもしれません。
手っ取り早くお金を儲けたいという考えを改めないと成功はおぼつかない。これは、トレードに限らず全ての仕事について言えることですね。
手っ取り速い=鼻先の人参ということでしょうか。とかく、ぶらさがる人参に反応してしまうのが人間ですが、自分以外の何かや誰かに踊らされたままだと、いつか疲弊して、「ここはどこ?私はだれ?」状態になってしまいますね。
迷晴れさんのアドバイス痛み入ります。枚数のこともです。かなり納得いくトレードができるようになってきたので、忙しい3月が過ぎて4月になれば、枚数を増やしていくつもりです。とりあえずストップを入れていたので20ピプスほどの損切りですんだのが幸いでした。先週唯一の損切りでした。指標のことは知っていましたが、ドルカナダだったのでなんとなく気持ちがいっていませんでした。8時間足(1時間も)の抵抗線を抜けると判断して早くから売っていました。結局抜けたのですが指標で上にはねてからでした。はねたときに損きりにかかってしまいました。
それよりショックだったのは、今迷晴れさんの解説でわかったのですが、ユーロドル指標で落ちたところに私は線が引けていなかったことです。引いていましたがずれていました。そのためそのあとで、買うことをまったく意識しませんでした。
トレードは火を取り扱うような慎重さが必要だと思いました。
色々ありがとうございます。今後もよろしくお願いします。
ECB指標やドラギさんの余計な一言で利食いされスパイクしましたが、あういう動き方は1時間足以上でも、たまに見かけるパターンで「重要な高安を試す動き」です。ボクは「トトロ」と呼んでいます(^^♪今回のは「逆トトロ」です。
いつも説明動画を有り難うございます。
さて、今回のUSDJPYの30分足や、EURJPYの30分足のチャートに関して、質問させてください。
それらのチャートを見ると、矢印は1日に1~3回位しかついていません。
実際にトレードするとなると、朝から夜までずーとチャートを監視して、
矢印のような1日1~3回のチャンスが来るのを待って、エントリするということになるのでしょうか?
そうだとすると、トレーダーは待つのが仕事ということでしょうか?
差し支えのない範囲で結構ですので、教えて頂ければ幸いです。
同様の質問をたまに受けるのですが、ボクが具体的にエントリーしているポイントというわけではありません。チャートの見方を解説するのが趣旨なので、ご了承ください。
ただし、トレーダーが待つ仕事というのは、その通りだと思います。24時間、監視する必要はありませんが、重要なラインにアラート(インジがあります)を仕掛けてレートが近づいたらチャートを監視するというスタイルがベターかなと思います。
おはようございます、毎週動画掲載ありがとうございます。今週から米国夏時間になり木曜の日本時間未明は米政策金利発表があったりでおっしゃる通り注意が必要ですね。ドル円解説は目線スッキリNzoneの復習にぴったりの相場付きでいつも勉強になり本当にありがたいなと感謝しております。余談ですがローソク足の上下の丸い印はフラクタルでしょうか、私は違う形▲でうすく表示してます。あと話中のミジンコ→なら自分はミトコンドリアかと笑えました(笑)
あれはバタフライという高安表示インジで目安として入れてます(入れなくても全く支障はありません)。フラクタルとは、おそらく天底を表示するものかなと思いますが、それとは違います。
迷晴さんいつも動画で勉強させて頂いております。
ありがとうございます。
動画で勉強させて頂いてから、理屈がわかり、検証が楽しくなりました。(FT2のインターフェースはまだ不慣れですが)
迷晴さんの動画はBGMも和やかで、わかりやすく、みていて楽しいです。
これからも応援しています。ありがとうございます!
有難うございます!気長に続けていきます。
拝見させていただきました。
1枚でも100枚のつもりで、何故かわからないのですが凄く心に残っています。
人間は現実のイメージを拡張させて思考することが出来る唯一の生命体だと考えます。
〜のつもり、これが本当の意味で出来れば自分が望む殆どの事は可能になるのではと感じました。
素晴らしい気付きをありがとうございました。