29Oct
週刊チャートナビ408回(2022.10.24~2022.10.28)は、ドル円、ユーロドル、ユーロ円の主要三通貨ペアの一週間を振り返ったチャート考察です。
ドル円
今週の見通し
概要
- 152円の日銀為替介入で急落、9月高値手前146.0で反発上昇、先週終値は1998年高値付近でクローズ。
- 今週の日銀政策決定会合は政策変更なしだろうから押し目を買いたい。
- 先週足がハラミ足になる可能性が高い。
売り手の注目
金曜陰線(日銀為替介入による急落波)に注目。
買い手の注目
- 先週陰線終値の1998年高値クローズ。
- 10月上昇波の押し目候補まで下落+日足SMA21サポート。
TR上段㊤:先週高値152.0
TR中段:1998年高値と150.0
TR下段㊦:先週安値+9月高値
4時間足ベアの視点:金曜陰線(日銀介入急落波)を戻り売り。
4時間足ブルの視点:日足上昇トレンドに注目。①底値固めから10月上昇波押し目買い。②戻り目崩れで一段上の戻り目へロング。
今週の値動き
24日月曜の東京時間に再び日銀介入による戻り売りがあったが安値更新には至らず、24日から25日高値への切下げから戻り売られたが、9月高値+先週安値をアンダーシュートしてサポートされた。
毎日の見通し
10/24月曜
日銀介入による金曜大陰線に注目。
1時間足ベアの視点:早朝の戻りを受け、金曜大陰線の50-61.8%ポイントから戻り売り。
1時間足ブルの視点:早朝の戻りを買う、148.5Wボトムネック抜きから金曜大陰線の61.8%ポイントへロング。
10/25火曜
日銀の介入で乱高下。東京時間に149円後半から先週安値への急落があったが、おそらく介入だろう。現状は金曜陰線の半値戻り目付近で調整中。
1時間足ベアの視点:①金曜陰線の50-61.8%ポイント(前日高値から149.0への切下げが有力候補)で戻り売り。②150.0まで買われればショート検討。
1時間足ブルの視点:①149.0戻り目崩れで前日高値へロング。②金曜大陰線の戻り売りを受け、先週安値からの安値切上げでロング。③150.0レジ崩れで金曜大陰線の全戻しを狙う。
10/26水曜
金曜大陰線の戻り売りは1998年高値に到達。
1時間足ベアの視点:①前日陰線を1998年高値へ戻り売り。②1998年高値サポート崩れで日足SMA21へショート。
1時間足ブルの視点:①先週安値から1998年高値への安値切上げ、Wボトムで150.0へ押し目買い。②日足SMA21、2回目の反発でロング。
10/27木曜
金曜大陰線の戻り売り(ドル売り)継続で先週安値に到達。
1時間足ベアの視点:前日陰線を先週安値へ戻り売り。
1時間足ブルの視点:①先週安値2番底形成を待ってロング。②9月高値+先週安値アンダーシュートでロング。
10/28金曜 日銀金融政策決定会合+黒田総裁会見
前日は同時線、日足終値が先週安値で2日連続サポート。
1時間足ベアの視点:今週下降波を前日高値147.0を目安に戻り売り。
1時間足ブルの視点:①先週安値2番底から前日高値ネックへロング。②147.0付近からの売りを受け3波押し目買い検討。
毎日の値動き
10/24月曜
東京時間、148.5Wボトムネック上抜け、5分足の切り返しで青1ロング、金曜大陰線の61.8%ポイントでアウト。
その後の急落(おそらくは日銀介入)を受け、9月高値+先週安値×日足SMA21抜けをアンダーシュートとみて青2ロング、急落半値戻し147.5で半決済、4時間足の149.0レジスタンスで全決済。
ロンドン+NY時間は調整期に入るとみてノートレード。
10/25火曜
東京・ロンドン時間、149.0の押さえで膠着状態(1時間±1σ内)でノートレード。
NY時間、前日高値から149.0へ高値切下げ(1時間-1σ+15分SMA21反発)で赤1戻り売り、1998年高値到達で半決済、ミニWボトムで全決済。
10/26水曜
東京時間、1時間SMA21へのランデブーを待って赤1戻り売り、1998年高値を注視!
ロンドン時間、日足SMA21反発でアウト、その後、青1逆張りロングは高値を越えられずに損切り。
10/27木曜
東京時間、9月高値+先週安値の下抜き急落の値動きをアンダーシュートとみて、1時間足の陽転で青1ロング。
ロンドン時間、東京時間の急落高値もみ合いでアウト。
NY時間、9月高値+先週安値付近の調整期に入るとみてノートレード。
10/28金曜
東京時間、「日銀金融政策決定会合」乱高下の後、先週安値サポートで青1ロング。
ロンドン時間、1998年高値で半決済。
NY時間、1998年高値2回目の反発で全決済。
ユーロドル
今週の見通し
概要
1.0日足戻り売りVS.0.96月足サポートの三角持ち合い。
売り手の注目
1.0からの日足下降トレンド戻り売り。
買い手の注目
0.96月足サポート。
TR上段㊤:1.0パリティ
TR中段:10月安値と先週高値
TR下段㊦:9月安値
4時間足ベアの視点:日足戻り売りをフォロー。①先週高値Mトップで10月安値へ戻り売り。②1.0まで買われればショート検討。
4時間足ブルの視点:0.96月足サポートに注目。①先週高値Mトップ崩れで1.0へロング、上抜けば、9月高値へ利を延ばす。②4時間キリアゲラインのサポートで1.0へ押し目買い。③10月安値まで売られればロング検討。
今週の値動き
25日火曜に先週高値Mトップが崩れると、100日移動平均線を試して売られた。1.005戻り高値+1.0パリティを一上抜く動きはオーバーシュートとみていて、今週の陽線終値は1.0パリティの下でクローズ。
毎日の見通し
10/24月曜
1.0日足戻り売りVS.0.96月足サポート(9月安値から10月安値への切上げ)のレンジ相場。
1時間足ベアの視点:先週高値Mトップ2-2から10月安値へショート。
1時間足ブルの視点:先週高値Mトップ崩れで1.0へロング。
10/25火曜
1.0日足戻り売りVS.0.96月足サポート(9月安値から10月安値への切上げ)のレンジ相場。
1時間足ベアの視点:先週高値Mトップ2-2から10月安値へショート。
1時間足ブルの視点:先週高値Mトップ2-2崩れで1.0へロング。
10/26水曜
- 先週高値Mトップが崩れ、1.0手前まで戻された。
- 100日移動平均線(週足SMA21)レジスタンスが接近中。
1時間足ベアの視点:1.0、または、戻り高値1.005まで買われればショート検討。
1時間足ブルの視点:前日陽線を1.005へ押し目買い。
10/27木曜 21:30 ECB政策金利+ラガルド総裁会見
1.0パリティと1.005日足戻り高値を更新、100日移動平均線×1.01まで買われた。
1時間足ベアの視点:1.01×100日移動平均線で上げ止まればショート検討。
1時間足ブルの視点:1.01×100日移動平均線レジスタンス崩れで1.02へロング。
10/28金曜
100日移動平均線×1.01に頭を押さえられ、1.0抜きの水曜陽線はほぼ全戻し。
1時間足ベアの視点:①1.0抜き水曜安値崩れで先週高値へショート。②100日移動平均線への2回目の試しでショート。
1時間足ブルの視点:①1.0抜き水曜安値サポートで1.005へ押し目買い。②先週高値付近まで売られればロング検討。
毎日の値動き
10/24月曜
東京時間、先週高値にMトップ2-1を確認。
ロンドン時間、先週高値にMトップ2-2待ち。
NY時間、先週高値にMトップ2-2形成に至らずノートレード。
10/25火曜
東京・ロンドン時間、0.985に押し目を確認。
NY時間、先週高値Mトップ崩れで青1ロング。
翌日のロンドン時間、1.005到達でアウト。
10/26水曜
東京時間、0.995押し目サポートからの15分キリサゲ・ライン抜けで青1押し目買い。
ロンドン時間、1.005到達で半決済。
NY時間、1.005更新でロング・ポジションをホールド、100日移動平均線手前、4時間陽線クローズでアウト。
10/27木曜
東京時間、1.01×100日移動平均線の押さえを確認、2回目の上値試し待ち。
ロンドン時間、1.01への上値試しが弱く、高値切下げで赤1ショート。
NY時間、1.0への急落でアウト、その後、1.005まで戻されたが乱高下していて売れなかった。
10/28金曜
ロンドン時間以降、水曜安値に押し目待ちでノートレード。
ユーロ円
今週の見通し
概要
日足は上昇トレンド、6月高値付近の週足Mトップが崩れ円安が続伸。
- 金曜大陰線、日銀の為替介入で6月高値まで急落。
- 日銀金融政策決定会合は政策変更なしの予想。
売り手の注目
日銀介入による金曜大陰線の戻り売りに注目。
買い手の注目
- 日足の上昇トレンドが継続中。
- 日銀介入を受け、6月高値でサポート。
TR上段:先週高安
TR下段㊦:10月安値
4時間足ベアの視点:①日銀介入による金曜大陰線を戻り売り。②6月高値押し目崩れで10月安値へショート。
4時間足ブルの視点:日足上昇トレンド、6月高値サポートで押し目買い。
今週の値動き
24日月曜の東京時間に再び日銀が介入する戻り売りがあったが安値更新には至らず、その後、戻り目を探る動きが続き、27日木曜に9月高値へ戻り戻り売られた。
毎日の見通し
10/24月曜
日銀介入による金曜大陰線に注目。
1時間足ベアの視点:早朝の戻りを受け、金曜大陰線を戻り売り。
1時間足ブルの視点:早朝の戻りを買う、146.0Wボトムネック抜きでロング。
10/25火曜
日銀の介入で乱高下。
1時間足ベアの視点:①前日高値に戻り目Mトップ待ち。②金曜高値へ全戻しされればショート検討。
1時間足ブルの視点:①前日高値のMトップ崩れで金曜高値へロング。②前日の下髭先146.0付近まで売られればロング検討。
10/26水曜
月曜高値に戻り目Mトップを形成中。
1時間足ベアの視点:月曜高値Mトップで金曜大陰線を戻り売り。
1時間足ブルの視点:月曜高値Mトップ崩れで金曜高値へロング。
10/27木曜 21:30 ECB政策金利+ラガルド総裁会見
昨日はドル売り相場でクロス円は浮動。
1時間足ベアの視点:前日高値Mトップで金曜大陰線を戻り売り。
1時間足ブルの視点:前日高値Mトップ崩れで金曜高値へロング。
10/28金曜 日銀金融政策決定会合+黒田総裁会見
- 金曜大陰線の戻り売りで9月高値まで売られた。
- ドル円、金曜大陰線の戻り売りは先週安値に到達後、底値を固めている。
1時間足ベアの視点:前日陰線を9月高値へ戻り売り。
1時間足ブルの視点:9月高値Wボトム、または、安値切上げで前日高値へロング。
毎日の値動き
10/24月曜
東京時間、146.0Wボトムネック抜けで青1ロング、急騰後、先週高値ネックでアウト、その後に急落(おそらく日銀の介入)
先週安値抜けをアンダーシュートとみて青1ロング、急落半値戻し145.5で半決済、次の4時間足が伸びずクローズで全決済。
ロンドン+NY時間は調整期に入るとみてノートレード。
10/25火曜
前日高値に戻り目Mトップ待ちでノートレード。
10/26水曜
水曜日は「ドル売り相場」でドル円とユーロドルが逆相関していたのでノートレード。
10/27木曜
東京時間、前日高値Mトップ2番天井、日足陰転で赤1戻り売り。
ロンドン時間、安値切上げで半決済、15分SMA21上抜けで撤退。
NY時間、15分キリアゲラインのレジサポ転換で赤2戻り売り、月曜の下髭先で半決済、9月高値で全決済。
10/28金曜
東京時間、前日安値への下値試し待ち。
ロンドン時間、9月高値から安値切上げで青1ロング。
NY時間、前日の急落高値でアウト。
今週の攻略ポイント
ドル円攻略ポイント
今週の攻略ポイントは、日銀介入による21日金曜陰線高安と半値付近の戻り目に注目すること。
月曜は再び、日銀の介入で乱高下したが、24日から25日の高値切下げをみて通常通りの戻り売りができる。
ユロドル攻略ポイント
今週の攻略ポイントは日足下降トレンドの戻り売りを意識できること。
週明け当初は1.005から1.0パリティにかけてを戻り目の目安としたが「100日移動平均線(週足SMA21)」を試して売られた。
100日移動平均線の強い反発や、今週陽線終値が1.0下でクローズしたことで、この動きをオーバーシュートとみている。
重要プライスや上位クラスの移動平均線などが近接するとき、このような試しがよく起こるが、「ダウ理論」を杓子定規に考え目線を変えていると振り回されやすい局面なので注意されたい。
今週のケース・スタディ
10.21の日銀介入に引き続き、今週の月曜日にも介入があった。
「この下落とれていれば…」
大きく値が動くと「慌て」から間違った行動をとりやすいもの。こんなときこそ焦らず冷静でいたいものです。
そこで、今回は暴落相場のあと、どう考え、どう行動すべきかについての解説です。
負けトレードの多くの原因は、テクニカル分析やファンダメンタル分析の甘さではなく、あなたの心理状態が引き起こしたことなので、それに早く気づかなければなりません。
ボクなりの答えを言うと、
暴落後に重要なことは「どうなったらどうするか」を事前に決めておくことです。
今週のチャートで具体的にみていきましょいう。
「相場はファンダメンタルで動いてテクニカルで止まる」
この言葉通り、10.21金曜日の日銀介入は、日足SMA21という日足クラスの上昇トレンド押し目候補で下げ止まりました。
日銀の為替介入といえども、「テクニカルの節目」である日足クラスの押し目を崩すに至らなかったのは偶然ではないと考えます。
このことから、今週は前提として「10.21陰線」に孕まれることが予想できます。
10.21陰線に孕まれるなら、3つの注目プライスに絞られます。
- 10.21高値
- 10.21安値
- 10.21陰線の半値付近(50.0%~61.8%ポイント)
これら状況になったとき「どうするか」を事前に決めておくことが「慌て」によるお手付きを抑止します。
ショッピングにいくとき、何を買うか事前に決めておかないと衝動買いしてしまうのと一緒です。
1.10.21陰線の半値付近へ戻ったらどうするか?
25日のショートは10.21陰線の半値付近61.8%ポイント、24日+25日高値Mトップの戻り売り。
2.10.21陰線安値まで下がったらどうするか?
24日ロングは10.21安値下のアンダーシュートをサインに、10.21陰線半値付近への戻りを狙ったもの。
27日ロングは10.21安値下のアンダーシュ-トを狙ったもの。
28日ロングは10.21安値のサポートを狙ったもの。
3.10.21陰線の半値付近の戻り目が崩れたらどうするか?
24日+25日高値Mトップが崩れれば、先週高値へロング。
10.21陰線高安がハラミになる前提のプランなので、10.21安値を割り込み損切りになる「リスク」は受け入れます。
ちなみに、月曜早朝の急激な戻りとか、続く日銀介入による戻り売りは全く予想できてませんし、また、それをする必要性も感じません。
トレードに必要不可欠なのは、値動きの精密な予測ではなく、マーケットが注目するプライスとイベントを把握すること。
値動きを精密に予測するのは難しくても、マーケットが注目するだろうプライスとイベントに目星をつけることは然程難しくありません。
というか、これができないとトレードできません。
来週の相場観。
概要
- 日足は上昇トレンド継続中。
- 10.21陰線の戻り売りは安値更新にならず、先週足は同時線、9月高値146.0でサポート。
- 重要経済指標:FOMC・雇用統計
- 10月末リバランスに注意。
ベア派
- 10.21介入でできた150.0の心理障壁。
- 日足チャネル高値レジスタンス。
日足上昇トレンドの押し目買い失敗を狙う。①先週下降波を146.0へ戻り売り。1998年高値でサポレジ転換の可能性アリ。②150.0まで買われればショート検討。
ブル派
- 日足上昇トレンド+日足SMA21サポート。
先週安値のWボトムを根拠に日足押し目買いで150.0を狙う。
概要
- 9月高安ハラミ内(日足下降トレンド戻り売りVS.9月安値上昇トレンド)
- 100日移動平均線で強反発、先週陽線終値は1.0パリティの下でクローズ。
- 重要経済指標:FOMC・雇用統計
- 10月末リバランスに注意。
ベア派
- 日足下降トレンド、100日移動平均線の強反発。
1.0から100日移動平均線にかけての押さえで日足下降トレンド戻り売り。
ブル派
- 0.96月足サポート由来の9月安値上昇トレンド。
- 4時間キリアゲ・ラインのサポート。
9月安値上昇トレンドをフォロー。
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コメント
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コメント (22)
更新お疲れ様です。
他に書こうと思っていたことがあったのですが、
今日、私なんかのコメントよりもいい話があったので。
皆さんラジオ聞きますか?
「決意」
ttps://radiko.jp/#!/ts/FMJ/20221029160000
16:36:30~43:10
美術大学の受験のため、僕らは其の頃、予備校に通っていた。
予備校が無い日には、古い建物を描きに出かけた。
今思えば、のんびりとした受験勉強だったと思うが
当時は必死だった。
冬のある日、・・・
ほんの数分ですが、トレードが終わった日の夜中に
聞くことをお勧めします。
おつかれさまです!
残念ながら配信エリア外で聴けないようです。
いつも思うのですが、mr03911gt1さんの情報ソースは多岐に渡っていて凄いです(^_-)-☆
エリアプラスで無料で月末まで聴けると思うのですが
書き起こします。
===========
1973年千葉県生まれ、東京で会社に勤める彼の本当の物語。
『25年前の記憶』
美術大学の受験のため、僕らはその頃予備校に通っていた。
予備校が無い日には古い建物を描きに出かけた。
今思えばのんびりとした受験勉強だが、当時は必死だった。
冬のある日、石とレンガで作られた建物を短い時間で描き上げる、という課題だった。
既に小雨が降りだしていて、僕らのやる気は最低だった。
今日はテキトーに切り上げて帰ろう、予備校仲間とそんな風に話していた。
その日一緒に写生にでかけたグループの中に木製パネルに新聞紙を張ってきた少年がいた。
描くための紙が画用紙ではなく、白い紙ですらなく、新聞紙。
小雨の中、彼は真っ直ぐに立ち、建物に向かって、描き続けていた。
そんな彼に、誰も、何も、言わなかった。
言えなかった。
雨は降り続き、やがて辺りは暗くなり、
僕は絵を完成できないまま濡れた自分のパネルをバッグにしまい
帰るために駅へ急いだ。
長い間、僕は何年かに一度、この出来事を思い出してきた。
何の脈絡もなくふと記憶が蘇るのだ。
その時にいつも僕が思ってきたことは、彼が持っていなかった画用紙のこと。
あるいはお金のことだ。
記憶によって僕が思うのは、いつも貧しさについてのストーリーだった。
記憶の映像の中では彼の顔は見えない。
小雨の中、イーゼルにかかったパネルとそこに張られた新聞紙がある。
そして彼が水彩のラインを文字や写真が印刷された新聞紙の上にまっすぐ下す姿が見える。
まっすぐ、迷いなく下ろされた緑・紫・紺が混ざったレンガか石の色。
そして2016年のある日、僕は職場からの帰り、中目黒駅に向かう地下鉄の中で久しぶりにこの出来事を思い出し
その瞬間、突然全てを理解した。
列車の中ですぐさま携帯のメモアプリに書いて行った。降りる時には涙が溢れていた。
それは貧しさのストーリーなんかでは無かったのだ。
自分がどんな状況にあろうと全て描き切る事が大切なのだということだった。
あの時の彼は確かに絵を描く決意を持っていた。
彼が持つ決意。
彼の揺るがぬ行為。
それを僕に教えるために何度も何度も映像の記憶は蘇ったのだ。
あの小雨の日から25年経ち、僕は、やっと、理解した。
少し穿った見方かもしれませんが、他人の哀れみなどとは程遠く、この少年は状況を楽しんでいたのではないでしょうか。
ボクもお金がなかった頃、今あるもので工夫して生活してましたが、その生き方をクリエイティブとさえ感じました。
どんな境遇でも、自分を憐れまず、蔑まず、今あるもので工夫して前向きに生きるのって大切ですね。
画面録画してみました。あまり音は良くないですね
ttps://youtu.be/tboQteSALDY
なるほど。
私、芸大の正に同じ部門を通って来ましたので何の違和感も無く聴けますね。
トレードが終わって落ち着いた時に聞いて欲しいという意図をじっくりと考えてみます!
ありがとうございます♪
うっ・・・
これは、ちょっと意図があったんですよ。
流石鋭いですね。
ラジオ聞かせて頂きました。
昔見た貧しい少年が、時を越えて決意とはなんたるかを教えてくれたのですね。
これだけ恵まれた環境に居ながらもつい文句を言ってしまう自分を反省するとともに、自分もさらに頑張ろうと思えた次第です。
ありがとうございました。
良かったです。
私は自分の中で消えて無くなりそうだったものを思い出しました。
今週もお疲れ様でした。
週の後半に行くにつれ、値幅こそ大きけれどいつものドル円チャートだなぁ、と感心しました。
1998年高値をセンターに、見事なレジサポ転換ですね。
今週私は、ドル円においては月曜朝にストップ狩りが行われると見ていたので、介入直近押し安値(と見るしかないだろうし、一時間足で誰が見ても非常に特徴的なパターン)149円58銭に指値ショートセット。
これには自信がありました。一時間足チャートを開き左側の上昇を見た時、だれが見たって押し安値と見える価格だったためです。
ストップは遠めの150円の上でしたので、枚数は少なかったのですが、効率のよい取引となりました。
最も予想外だったのは、そのストップ狩りを行ったであろう者が日銀だったことです。
この段階で欧米のヘッジファンドも流石に円売りドル買いは躊躇うだろうし、ポジションも持ち越さない。彼らにしても日銀が相手では分が悪すぎる。
むしろ個人投資家の持ち越しポジションのストップ狩りをするのは彼らだろうと思っていましたが、まさか日銀(あくまで推察)だとはね。
結局、日銀介入といった極めて大きなファンダメンタルズも、結局はチャートに織り込まれるのです。
テクニカルチャート分析とは「波動による宇宙周期の説明」だと、今では確信しています。
大げさかもしれませんが、148円58銭に1時間足水平線を引いたとき「仕掛けがくるならここだよな」と自然と指値を置きました。
そして、そこで十字架のような急騰急落のクロスが現れたらきれいだろうなぁ、と。
完全なオカルトですねw
でも、リスク:リワードが明白で、撤退しても納得が行くなら行きましょう。
私たちは投資家だ。
この手のトレードは勝率50%でも十分なリターンを得ることが出来る。
ドル円が大きなレンジになったのに対し、ユーロドルは勢いがありましたね。
4時間足ボリンジャーバンド期間20の2σと3σを行き来する環境、要は日足レベルの強い買いが入っている最中はただただ、15分足に切り下げ引いて抜けたらロング。コレの繰り返しで楽勝ですね。
この買いの強さはどこを目指すか明白に感じられました。
日足のSMA100及び、そこを抜けると日足の下降トレンドが終わったと多くの人が考え出すかもしれない1.0052でしょう。
というわけで、今週はユーロドルの押し目買いを続けました。
金曜日も負けると解っていたのですが、上昇トレンドなので押し目買いでした。
1.0パリティからの押し目買いが損切りになったのを期に、いったん目線をニュートラルに。
0,972からの買いポジションを少しだけ残し、利確しました。
もう最近ほとんど、マヨ晴れさんの動画を見ながらFXしかやっていません。
自分でも、なんでこうなったのかな?と考えるのですが、これが楽しいという以上に、やはり先行きへの不安からかもしれません。
他のマーケットとFXマーケットの最大の違いは、その天文学的流動性です。
こんな難しい言い方しなくてもいいですね。要は「止まるところで、恐ろしいほど、不気味なほど止まる。」ということですね。
ドル円のチャートパターンが20年以上の高値でキッチリレンジになる。
人間はそれぞれ違う考えを持ち、自由に行動するはずなのに、その売買の軌跡にはハッキリと普遍的パターンを見ることが出来る。
これって、時代が変わっても変わることがないと思います。
ようやく私も「退避先」を見つけることが出来たのだと思っています。
自分の資産と、自己表現の場としてのFXマーケットに感謝しています。
昔は、「こんなもの2度とやるか!!」って言っていたんですけどねw
おつかれさまです!
149.58
ブログのコメントを見て、ここで指値ショート凄いなぁと思ってました。
150円を上抜いた強者の安値(押し安値)のレジサポ転換ですね。
灯台下暗し、今、言われて気づきました。
Yuさんも「環境認識」だけで勝てちゃう人ですね。
多くの人は、単純なことをわざわざ複雑にしちゃいます。
きっと、抽象と具象の行き来に慣れてないからでしょう。
抽象と具象の行き来。
そういう見方をすれば、マーケットって、
“先に具象を見せてから驚かせ、後から抽象で説明する”
というやり方をとっていますね。
チャートパターンは後から見れば、どういう形になったか明白ですからね。
結局いつも通りじゃん、ってなりますからね。後から見れば。
このやり方で成功しているTV番組が“チコちゃんに叱られる”です。
先に何の説明もなく具象(いきなり答えを出す)を見て驚かせ、そこに至る抽象(そこに至った歴史的背景や科学的説明)を見せ納得させる。
マーケットってこういうものかも知れません。
つまり、
値が動いた瞬間(具象だけが提示された)に、
手を出したら(抽象的解釈ができていない状態だと)、負けですね。
チャートパターンが出来上がってからいけばいいですね。
しかしながらコレを逆に言うと、
先に抽象的なラインが思い描けているなら、出来上がる形は概ね検討がついているので、優位性に基づいているならいつでも行けばいいわけです。
結果は確率ですから。
いつもご教授頂き有難うございます。今週はドル円、ユーロドルともに重要な節目を一時的に抜けたけども戻されたという結果になりました。自分も事前にその節目は認識していたのですが、昨今は多数のYouTuberが毎日相場環境分析の動画を上げており、自分もいろんな人の意見を聞くのは重要だと思い聞いてますが大体見てるところは一緒のようです。大事なのは週間チャートナビで毎回やっているように、こうなったらこうするのシナリオを事前に立てておくことだと思います。このシナリオに関してはトレードスタイルや個人の生活環境等も関わってきますので、他の人のシナリオは一応聞いてはいますが自分は自分でシナリオを立てます。今週のユーロドルもパリティ、100日SMAは自分も事前に意識していて止まって反発した場合、抜けて上昇した場合、横横で揉み合った場合等想定してました。一度押し目買い失敗後戻り売りに切り替え上手くいったのですが、全て自分に合わせたシナリオ、戦略があったから取れたのだと思います。最近ではコピトレチャンネルも結構な数でありますが自分は全く見てません。そのチャンネルの時間帯に合わせるのも難しいですし、自分の相場観ではないので、何処をバックで根拠が何かがよく掴めません。そうしたチャンネルに時間を割くよりファンダ分析に時間をかけたいです。ファンダは結構難しいのである程度知識のある人が要約したものを情報として仕入れた方が効率的かもしれません。結局は全て自分次第ということですが、いくつかのシナリオを持ちながらじっくり様子見した上で相場に入るようにしたいです。
おつかれさまです!
『全ては自分次第』
この自覚の有無が雲泥の差を生む。
情報という具体の裾野を広げても、それを抽象化できなければ、自らの血肉になりません。
情報過多が人の考動力を奪ってるんですよね。
今週もお疲れさまでした。
たった今迷晴れドリルを終え、いつもながらエントリーの場所に感服させて頂きました。同じ様な事がやりたいのですがやはり自分はエントリーポイント、というか『決着がついてから』ってのがやろうとしてるのになかなか。。といったところです。
決着がついた!って思ってから決着が実際着くのは翌日以降、みたいな事ばかりで嫌になります。
まあ、大概そうなので慣れましたがw
いつになったらスマートにトレード出来る様になるんだ?って感じですが満足できるまでやめないという強烈に前向きなモチベーションで挑んでおりますので、いい歳こいて向上心と必死になれる事があるのはもしかしたら幸せなのかもしれませんw
今週は一貫してユーロドルのL、ドル円でS、というドル売り方面への逆張りの一週間となりました。
ユーロドルの方はチャートからテクニカルを根拠に仕掛けましたが、ドル円の方は完全にボクニカル。ボクニカルではありますがユーロドルでのドル安というのが少し背中を押してくれてる、そんな感じでした。
というのも、日本の個人トレーダー、いわゆる『ミセスワタナベ』が介入で大幅に下落したのを見て大量にロングしているに違いない。
その状況でドル円でのドルロングを強制的に手じまいさせられた投機筋達が、「さあ、めげずにもう一度みんなで買い上げようぜ」ってなるだろうか?
私がリテールのポジションを把握できる彼らの一員だった場合、積み上がったイワシの大群Lを見て「あ、こりゃ一旦売り下がった方が儲かるな」ってなるんじゃないか?
半値戻り付近のヨコヨコレンジはロングポジションがある一定以上溜まるのを待ってる様にしか見えない。
そんな勝手な妄想を根拠に一貫して下目線だったのですが、随分と下落した後、27日に日経の記事で『日本の個人投資家、先週の円反発を受け大幅なドル買い越しへ転換』という記事を見てずっこけましたw
グラフが乗っておりましたが、先週まではずっと円買いに偏り、今週になって記録的な数量のドル買い。。。
完全なる逆神、、逆張りが先なのか?トレンドが先なのか?
私は値動きから察する事しかしておりません(出来ません)がリアルタイムであのようなデータが見れれば簡単に勝てそうですw
強く意識しておかないと無意識的に勘違いしてしまう危ないなと思う点があって、それは相場が多数決で動いていると感じてしまいがちですが実際は資金量で動いているというところで、
我々にはポジションが見れないですが、
『チャートの奥の人を見る』
これは迷晴れさんがずっと繰り返し言ってこられた事ですが、介入の様なある種の異常事態直後の場合そこに追加で注釈を入れるとすれば『チャートの奥の人(が誰なのか)を見る』というのが究極のテクニカル分析だと改めて強く感じた一週間でした。
おつかれさまです。
いつも楽しくリズミカルな文章を拝見してます。
決着前(シングル根拠):サポート、又は、レジスタンスのみ。
決着後(ダブル根拠):サポート+レジスタンス抜き、または、レジスタンス+サポート抜き。
それぞれのメリットとデメリットを考え使い分けますが、ひとついうと「レジとサポの乖離幅」をみてます。
ドル円、月曜の青2ロング、木曜青1ロングは「決着前」です。
無論、146円サポートの強さを前提としますが、「決着後(サポート+レジスタンス抜け)」を待ったいたら、離れていってしまいます。
これに対し、火曜赤1ショートや水曜赤1ショートは「決着後」です。
このショートは、逆行してもレジスタンスまでの値幅が小さいので、決着を待ちます。
参考になれば幸いです。
大変参考になります!
というのも、分かっている”つもり”なのに実際にはレジサポが遠い(つまりレンジ幅がその中でトレード出来るレベルで広い)ところで追いかけてエントリーしがちで、
極小レンジで相場感で決め打ちポジションを現実には取ってしまっているからです…
せめて貼り付ける時間帯ではこれをやらない事を心掛けてみようと思います!
決め打ちやるならばまよ晴れさんの今週取られていたポジションしかり、逆ですもんね。
いつもありがとうございます!
先週は意義ある議論をありがとうございました。
私も「ミセスワタナベ」の買越ポジションを狙っていたので、週の前半はショートでした。
まさか、狩るのが日銀とは…
不確実なマーケットに於いて、何をするにも根拠と予測は大事だと思います。
月曜日の時点で、ドル円4時間足チャートパターンが152円手前からの介入による急落が148円10銭下で閉じた時点で、私はコレを”4時間足は売り目線“と捉えました。
「急騰急落のチャートで判断は出来ないだろう」、と言われそうですが確かに押し安値(ヒゲだとしても)を抜いている事実があります。
こういったパターンは
”本来は時間を掛けて行き来する値(縦軸)が、ファンダメンタルズにより時間(横軸)を圧縮された“
という風に私は捉えています。
指標で大きく動いた次の日に全戻しする様なパターンも、こういった動きだと思っています。
ファンダメンタルズは重要だと思いますが、自分がリスクオンになるための根拠はテクニカルなのだと改めて思い知らされました。
この宇宙は波で動いていますね。
ありがとうございました。
今週もお疲れ様でした!
いや、私も全く同じ様に思います!
日銀だろうがgpifだろうがロックフェラーだろうが結局は人が作ったチャートですもんね。
ですが、多くの方々は”特殊需要”だからとテクニカルとして捉え難い傾向があるのでは無いか?
横軸が極端に入れ替わっているだけで実はテクニカル通りに動いている、そう感じる事の方が多いです。
発生した時は無秩序に見えても、チャートが書き換えられない足跡を残す以上は、それを根拠にその後のパターンが必ず作られるし、後から見れば無意味無秩序な動きでは必然的に無くなる。
そしてチャートパターンやテクニカルというのは、どっちに動こうが正当性を与えられる様に全てに名前や理論が作られている。
簡単な例だと『三尊』と『三尊崩れ』
とかハーモニックターンやウォルフ、ダイアゴナル、トライアングルetc…切りがありません。
全てを説明出来なくてはいけない、という人間のエゴ的な性質とも取れますねw
>本来は時間を掛けて行き来する値(縦軸)が、ファンダメンタルズにより時間(横軸)を圧縮された
これ過去のコメントで書いたかどうか覚えていませんが全く同意するところです。
指標や要人発言で普段なら数日かけて通るはずのレートを
数分数十分で通ってしまうけど、反転の節目はいつも通り。
月に何度か経験します。
理由分かりますか?
そこに置いてある板の厚さ、オプションの厚さ
普段の相場ならそれを貫通するのに時間がかかるけど
突発的事象でアルゴなり人間の裁量なりで充分な注文が集まって
その壁を突破する。全く市場原理そのものです。
経済指標や要人発言を跨いでも結果チャート通りになるのは
市場原理が理由だと思います。
単にスピードの違い、かかる時間の違いだけで
節目は同じです。
今週も週ナビの作成ありがとうございます。
ご報告が遅れてすみません。
今週は全体で-44.1 pipsの損失。
内訳は以下の通り
ドル円: -12.1pips 「1(勝ち)/3(負け)/1(撤退)」
ユーロドル: -32pips 「0(勝ち)/1(負け)/0(撤退)」
8月(+152.6pips)と9月(+305.7pips)は連続してプラスになったのですが、10月は-189pipsのマイナスになり、
3か月連続でプラスには至らなかったです。原因としては10月のドル円が天井圏、ユーロドルが底値圏で明確なトレンドが
終焉した環境があったからではないかと思います。
4時間波以上の明確なトレンドのみを取引する場合、必然的に通貨ペアを増やす必要があって、ドル円とユーロドルのトレンドフォローの手法が他の通貨ペアで通用するのか検証が必要になってくると思いますので、トレードはお休みして一旦検証に集中しようと思っております。
仮に、他の通貨ペアでトレンドフォローが通用しない場合(可能性は低いと思いますが)、ドル円とユーロドルの天井圏と底値圏の集中検証を実施したいと思います。
寒くなってきましたが、お元気でお過ごしください。
今年も残すところ2ケ月、年次プラスは確実と思われますが、しまっていきましょう!