11Dec
週刊チャートナビ(2021.12.06~2021.12.10)は、ドル円、ユーロドル、ユーロ円の主要三通貨ペアの一週間を振り返ったチャート考察です。
ドル円
今週の見通し
概要
2018年高値更新後、日足RSI(14)がダイバージェンス、日足クラスの変形Mトップが疑える。この売り手有利な事実に対して、押し目ボックス高値(9月高値)×日足100日移動平均線が迫る。
- 11月高値からのショートと日足ラス押し安値ロングのせめぎ合いで約100ピプスの持ち合いを形成。
- 仮に持ち合いを下方ブレイクしても、押し目ボックスから再び買われ下降3波が失敗する可能性もある。
売り手の注目
- 日足RSI(14)ダイバージェンスによる変形Mトップイメージ。
- 4時間ラス押し安値(3週前安値)を下方ブレイク。
- 2ケ月連続で2018年高値を更新できなかった。
買い手の注目
- 日足ラス押し安値(先週安値付近)での週足・日足サポート。
- 押し目ボックスと週足SMA21(100日移動平均線)の下支えに注目。
TR上段㊤:11月高値
TR中段:先週高安:安値側は日足ラス押し安値(先週安値を含む)
TR下段㊦:押し目ボックス安値(10月安値):天井レンジE値
4時間足ベアの視点:①日足ラス押し安値(先週安値付近)サポート崩れで押し目ボックスへショート。②先週高値付近まで買われればショート検討。
4時間足ブルの視点:①日足ラス押し安値(先週安値付近)サポートで2018年高値にアタック。②押し目ボックスまで売られれば天井試しのロング。
今週の値動き
- 今週のVIPレート、日足ラス押し安値+ネックラインが意識され、月曜から水曜にかけて先週高値へ買われた。
- その後、今度は先週高値(4時間・1時間足クラスのラス戻り高値)が意識され高値圏を形成、先週高安150ピプスの持ち合いとなった。
毎日の見通し
12/06月曜
- 日足ラス押し安値(4週前安値)で日足以上はサポート。
- 金曜はらみ足を想定。
1時間足ベアの視点:先週安値へ金曜下降波戻り売り、戻り目候補は113.0付近。
1時間足ブルの視点:先週安値への下値試しから金曜高値へロング。
12/07火曜
日足ラス押し目Wボトムのネックライン(金曜高値)まで買われた。
1時間足ベアの視点:①2番底への下押し、前日陽線押し目ボックスでの押し目崩れで先週安値へショート。②114.0先週高値まで買われればWボトムへの下押しショート。
1時間足ブルの視点:2番底への下押し、前日陽線押し目ボックスまで売られれば先週高値へロング。
12/08水曜
日足ラス押し目にWボトム完成。ネック抜きの1波がどこまで延びるかを注視。
1時間足ベアの視点:①上昇3波の押し目崩れで先週安値へショート。②先週高値まで買われてレジされればショート検討。
1時間足ブルの視点:①2番底への下押しを待って、上昇3波を先週高値へロング。②114.0先週高値反発から114.5へ押し目買い。
12/09木曜
先週安値Wボトムからの押し目買いが先週高値に到達。
1時間足ベアの視点:先週高値+1時間ラス戻り高値Mトップで前日安値へショート。
1時間足ブルの視点:前日上昇波押し目買い。押し目候補は前日終値付近の崩れから113.5×4時間SMA21付近、先週高値更新で114.5へ利を延ばす。
12/10金曜
- 先週高値+1時間ラス戻り高値でレジスタンスされ水曜安値まで全戻し。
- 先週安値(日足ラス押し安値)と先週高値(4時間・1時間足クラスのラス戻り高値)の競り合いで方向感なし。
1時間足ベアの視点:①水曜安値ネックのブレイクから戻り売り。②先週高値まで買われてレジされればショート検討。
1時間足ブルの視点:前日安値への下押しから先週高値へ押し目買い。
毎日の値動き
12/06月曜
東京時間、113.0への戻り待ち。
ロンドン初動、113.0戻り目崩れ黄1ロングは、金曜高値ネック目前で見送り。
NY時間の押し目買いで金曜高値手前まで買われた。
12/07火曜
東京時間、金曜高値更新後、押し目待ち。
NY初動、黄1押し目買いは高値掴みのリスクから見送り。
12/08水曜
東京時間、1回目の下値試しを確認。
ロンドン初動、東京安値への下値試しがダマシになったのを確認後、15分コマ足高値抜けで青1押し目買い、3回目の下押しがあったがその後に高値を更新。
NY時間、先週高値達成で半決済。
翌日の東京時間、高値キリサゲでアウト。
12/09木曜
東京時間、前日終値反発での押し目買いは、高値キリサゲのリスクから見送り。
ロンドン時間、押し目候補の4時間SMA21付近まで下落するも、NY初動に安値をキリサゲてノーポジション。
先週高値は4時間・1時間足クラスのラス戻り高値だが、日足ラス押し安値のサポートを優先したため下落をとれなかった。
12/10金曜
東京時間、前日安値への下押し、逆三尊肩ライン返発で青1ロング。
NY初動、先週高値の三尊肩ライン×高値キリサゲのMトップで指標前にアウト。
経済指標は下振りから上値試しを確認して赤1ショート、水曜安値でアウト。
ユーロドル
今週の見通し
概要
売り手の注目
- 11月陰線の戻り目候補の4時間ラス戻り高値でレジスタンス。
- 日足+4時間クラスが下目線継続。
買い手の注目
押し目ボックス安値(11月安値含む)のサポート。
TR上段㊤:3週前戻り高値
TR中段:先週高安:高値側は4時間ラス戻り高値。
TR下段㊦:押し目ボックス安値(11月安値を含む)
4時間足ベアの視点:①4時間ラス戻り高値(先週高値)から11月陰線戻り売り。4時間ラス戻り高値1.137を試しに上昇して日足SMA21反発で売られるかも。②3週前高値まで買われればショート検討。
4時間足ブルの視点:①4時間ラス戻り高値(先週高値)へ11月安値上昇波押し目買い。②4時間ラス戻り高値崩れで3週前高値へロング。③11月陰線戻り売りを受け、先週安値、または、11月安値付近Wボトムで先週高値へロング。
今週の値動き
- 1時間下降チャネルで先週安値まで売られると強く反発、その後、1時間チャネル高値ブレイクで水曜は大陽線になったが、木曜は4時間ラス戻り高値と日足SMA21が意識されたか深く押し戻された。
- 高値レジスタンス側は4時間ラス戻り高値(先週高値)、安値サポート側は押し目ボックス安値というサポートに挟まれた結果、先週火曜ハラミ足のなかで動いた。
毎日の見通し
12/06月曜
- 先週火曜はらみ足のなかを短期下降トレンド継続中。
- 日足SMA21が降りてくる。
1時間足ベアの視点:金曜高値、または、1時間チャネル高値付近からチャネル安値へ短期下降トレンド戻り売り。
1時間足ブルの視点:①1.13での安値キリアゲ、または、1時間チャネル高値抜けで4時間ラス戻り高値へ押し目買い。②金曜安値、または、1.125まで売られればロング検討。
12/07火曜
- 1時間下降チャネル高値で戻り売りされたがモメンタムが弱く金曜安値更新ならず。
- 先週火曜ハラミ足+4、金曜ハラミ足+1。
1時間足ベアの視点:1.135と日足SMA21付近まで買われれば戻り売り検討。
1時間足ブルの視点:金曜ハラミ安値への下値試しから1.135目安にロング、先週安値でのスパイクに警戒。
12/08水曜
先週安値(先週火曜ハラミ安値+5)まで戻り売りされV字反発。11月安値から安値を切上げるか、さらに11月安値まで売られるか。
1時間足ベアの視点:①前日下降波を先週安値(先週火曜ハラミ安値+5)へ戻り売り、戻り目安は1時間チャネル高値。②月曜高値(先週高値半値戻し)まで買われてレジされれば1時間チャネル高値へショート。
1時間足ブルの視点:①前日下降波の戻り目崩れで先週高値下降波半値+月曜高値を目安にロング。②先週安値まで売られれば2番底からロング検討。
12/09木曜
- 火曜の先週安値(先週火曜ハラミ足+6)V字反発から、1時間チャネル高値を抜け1.135まで買われた。
- 4時間ラス戻り高値(先週高値付近)での最後の売り抵抗に注意!
1時間足ベアの視点:4時間ラス戻り高値付近、または、前日高値で上げ止まればショート。
1時間足ブルの視点:前日大陽線押し目買い、押し目候補は1時間SMA21×2回目の反発。
12/10金曜
日足SMA21レジスタンスが意識されてか、木曜陽線の押し目を次々崩して深く押された。
1時間足ベアの視点:①前日陰線戻り売り、日足SMA21付近で反発すれば水曜押し安値へショート、下抜けば先週安値へ利を延ばす。②水曜高値まで買われればショート検討。
1時間足ブルの視点:①水曜陽線押し目買い、前日安値でサポートされ前日陰線が押し目足になれば水曜高値へロング、上抜けば先週高値まで利を延ばす。②水曜押し安値まで売られればロング検討。
毎日の値動き
12/06月曜
東京時間、1時間チャネル高値抜けはなくロングは見送り。
NY時間、1時間チャネル高値2回目の反発、15分ピンバー安値抜けで赤1戻り売り、深夜に戻されるリスクから金曜安値で撤退。
12/07火曜
東京時間、金曜安値への下押しが弱く、ロングは1時間チャネル高値抜けを待つ。
ロンドン初動、1時間チャネル高値反発、ネック抜けで赤1戻り売り、金曜高値更新でホールド、NY初動、先週安値達成でアウト。
NY時間、目標値の先週安値に15分足アンダーシュートを確認、先週安値下に逆指値を置き、青1ロングをホールド。
翌日の東京時間、15分SMA21割れで半決済、9日木曜の東京時間、高値キリサゲで全決済。
12/08水曜
東京時間、1時間チャネル高値ブレイクで押し目待ち。
ロンドン時間、1時間チャネル高値反発で青1ロング、ダマシ安値のあと上昇開始。
NY時間、月曜高値(先週下降波半値戻し)を4時間陽線終値がブレイクでポジションをホールド。
翌日の東京時間、高値キリサゲでアウト。
12/09木曜
東京時間、15分SMA21(上昇ガイド)割れ+高値キリサゲで赤1ショート。
ロンドン初動、押し目候補とみていた1時間SMA21のブレイクで15分SMA21をガイドにポジション保有。
NY時間、前日陽線半値押し目候補で半決済、その後、押し目候補崩れでロング損切りを巻き込み急落、戻り始める前にミニWボトムでアウト。
12/10金曜
東京時間は前日陰線の戻り待ち。
ロンドン初動、15分フラッグ安値を割ったが、水曜押し安値目前で黄1ショートは見送り。
NY時間、指標で急騰、その後押し目待ち、15分SMA21反発で青1ロング、4時間陽線クローズでアウト。
ユーロ円
今週の見通し
概要
- 2021高値を頂点に高値キリサゲのMトップを形成中。
- 日足ネックライン+押し目ボックス高値付近で底堅い値動き。
- 週足チャネル安値裏+日足SMA21のレジスタンスVS.日足ネックライン+押し目ボックス高値のサポート。
- 先週高値を上抜いても日足SMA21+週足チャネル安値裏のレジスタンスが控えているので注意。
売り手の注目
- 週足チャネル安値の週足ブレイク。
- 日足SMA21
買い手の注目
11月陰線終値の日足ネックラインでサポート。
TR上段㊤:2週前高値(4時間ラス戻り高値)
TR中段:先週高安:安値側は押し目ボックス高値。
TR下段㊦:2月安値126.0
4時間足ベアの視点:①先週安値127.5サポート崩れで2月安値126.0へショート。②日足SMA21+週足チャネル安値裏でレジされれば127.5へショート。
4時間足ブルの視点:①先週安値127.5サポ-トで先週高値へロング。②下降2波(底値試し)受け上昇3波をロング。③先週安値127.5を割れば2月高値までの戻りをロング。
今週の値動き
押し目ボックス高値127.5サポートが意識され、水曜陽線が先週高値を更新。しかしながら、4時間ラス戻り高値+日足SMA21+週足チャネル安値裏が意識され強く押し返され、日足ネックラインでサポート。
毎日の見通し
12/06月曜
- 先週一週間は押し目ボックス安値127.5で下値重い展開。
- 金曜高安ハラミ足が意識される。
1時間足ベアの視点:①金曜安値抜けでショート。②128.0×4時間キリサゲL付近まで戻れば金曜陰線戻り売りを検討。
1時間足ブルの視点:127.5への下値試しがサポートされれば4時間キリサゲLへロング。
12/07火曜
先週安値127.5から4時間キリサゲLまで戻された。
1時間足ベアの視点:①前日高値×4時間キリサゲLから127.5へ戻り売り。②金曜高値レジで4時間キリサゲLへショート。
1時間足ブルの視点:①前日高値×4時間キリサゲLの戻り目崩れで金曜高値へロング。②再び127.5まで売られればロング検討。
12/08水曜
金曜高値更新後、想定外に深押しされたが、127.5から切上げて止まった。
1時間足ベアの視点:前日安値付近の押し目崩れで127.5抜け期待ショート。
1時間足ブルの視点:①前日安値を押し目とみて先週高値へロング。②127.5まで売られればロング検討。
12/09木曜
先週高値を前日陽線終値が更新するも、日足SMA21+週足チャネル安値裏レジスタンス目前。
1時間足ベアの視点:129.0×日足SMA21レジスタンスで水曜陽線の押し目形成までショート。
1時間足ブルの視点:前日大陽線押し目買い、押し目候補は先週高値×1時間SMA21と先週金曜高値と火曜高値付近。
12/10金曜
- 押し目ボックス安値127.5のサポートvs.日足SMA21反発、4時間クラスのラス戻り高値を基準とした戻り売り。
- 129.0×日足SMA21で強く売られ水曜押し安値まで深く戻されたが、月曜からの上昇トレンドは継続中。
1時間足ベアの視点:①前日安値押し目崩れで127.5へショート。②前日安値押し目買いを受け、先週高値までの間で上げ止まればショート検討。
1時間足ブルの視点:前日陰線を押し目足とみて、水曜押し安値への下押しから先週高値目安にロング。
毎日の値動き
12/06月曜
東京時間、127.5サポートを確認。
ロンドン初動、1時間ハラミ足高値抜けで青1ロング、金曜陰線の戻り売り候補128.0でアウト。
NY時間、押し目買いが勝ち、4時間キリサゲLに到達。
12/07火曜
東京時間、前日高値×4時間キリサゲLの戻り目崩れで青1ロング。
ロンドン初動、15分SMA21反発は高値キリサゲ、売り手が入ってくるのでアウト。
その後、高値ネック抜けで赤1ショート、4時間キリサゲLタッチでアウト。
NY時間、4時間キリサゲLを下に割ってしまい静観。
12/08水曜
東京時間、4時間キリサゲLを上抜き返し128.0付近の持ち合いをブレイク後、押し目待ち。
ロンドン初動の下押しで青1ロング、一旦押されたが、その後に急騰。
NY時間、売りポジションの決済を巻き込み先週高値を更新、129.0×日足SMA21のミニMトップでアウト。
12/09木曜
東京時間、129.0×日足SMA21のMトップ、15分SMA21割れで赤1ショート、1時間SMA21×先週高値の押し目候補をブレイク、その後15分SMA21をガイドにポジション保有。
NY初動、先週金曜高値付近の押し目候補もブレイク、水曜押し安値到達でアウト。
12/10金曜
東京時間、水曜押し安値への下押しで青1ロング。
ロンドン時間、15分戻り高値を更新できず、再度、下値を試すリスクから撤退。
NY時間はノーポジション。
今週の視点
ドル円攻略ポイント
今週の攻略ポイントは、先週と同じく”日足ラス押し安値(先週安値)”を意識できること。
先週高値は4時間・1時間クラスのラス戻り高値になりますが、日足ラス押し安値からの買い上げが強ければ、2018年高値辺りまで抜けるかもと考えましたが、結果は先週高値でレジスタンスされ持ち合いに移行。
ユロドル攻略ポイント
今週の攻略ポイントは、先週火曜ハラミ足高安と日足SMA21レジスタンスに注目できること。
4時間ラス戻り高値レジスタンスVS.押し目ボックス安値(11月安値を含む)サポートの構図。
先週は11月安値から先週安値へ切上げましたが、4時間ラス戻り高値や降りてきた日足SMA21も意識されそうな局面でした。
7日火曜のV字反発で、先週火曜ハラミ安値が強く意識されたのがわかるので、8日水曜は1時間チャネル高値抜きを使って押し目買いできます。
8日水曜終値が日足SMA21を上抜きましたが、4時間ラス戻り高値が意識されてるのは変わりないため、9日陰線で深く押し込まれました。
ケーススタディ
チャートのどこを見ればいいか、そのツボさえを押さえればトレードって意外と簡単になります。
誰でも最初は、勝負に負けるのではなく、自滅してるだけなので、まずその自滅を止めて、他のトレーダーと同じ土俵で勝負できるようになるのが大切です。
そこで今回は、トレード初心者が自滅しやすい”レンジの入口”の見極め方についてお伝えします。
相場はトレンドとレンジを交互に繰り返してるだけなんですが、トレンドとレンジでは値動きの性質が異なるため戦い方を変えないといけません。
トレンドとレンジの定義ですが、高値と安値を切上げれば上昇トレンド、高値と安値を切り下げれば下降トレンド、それ以外、高値と安値を更新できなければレンジといえます。
過去にこちらの動画でお伝えしてますが、初心者の方におすすめできるのは”ブレイクアウトからの3波押し目買い・戻り売り”です。
多くのトレーダーが注目するレートのブレイクは認知されやすいからこそ、それに続く3波には魅力があります。
初心者の方なら、このレンジブレイクからの3波を集中練習するだけで、凄く力がつくし、何よりトレードに適した場所を選ぶので自滅しにくくなります。
勿論、レンジ・ブレイク後、3波のフォローがつかないケースもあり、3波をフォローする魅力がない、むしろリスキー、などの集合意識があれば3波は失敗します。
しかし、これはこれで、その原因(例えば上位足のレジサポなど)を突き止めることが勉強になります。
さて、このように”レンジの出口”はわかりやすいのですが、問題は”レンジの入口”です。
上図のように、高値と安値を更新しない状況、つまり高値①と安値②の確定を以てレンジ相場が確定して、マゼンダラインより右側がレンジ相場になります。
しかし、ボクは(上昇相場なら)高値を更新できない状況の高値①を以て”レンジ相場の入口”とみて、レンジを早期発見するように心がけています。
トレンドとレンジでは、波の半値付近に対する価値観が全く異なります。
トレンドなら波の半値付近は押し目買いや戻り売りに適してますが、レンジなら高値と安値に挟まれ、最も指向性が弱まるポイントです。
安値サポート側は上位クラスの押し目ボックス安値(11月安値)。
高値レジスタンス側は4時間ラス戻り高値+日足SMA21。
この相場は、4時間ラス戻り高値と押し目ボックス安値(11月安値)の下降波に孕まれたレンジです。
上位足押し目ボックス安値に気づく”環境認識力”があれば、11月安値確定タイミングで、この下降波ハラミを疑うことが可能です。
上位足押し目ボックス安値に気づけなくても、先週火曜のハラミ足、もしくは、今週7日火曜のV字反発を以て気づけないといけません。
4時間ラス戻り高値(先週高値)からの戻り売りが、7日火曜に先週火曜ハラミ足安値でV字反発した事実が”レンジの入口”を示唆するサインになります。
ベア派は4時間ラス戻り高値を背中に戻り売り、ブル派は11月安値から安値を切上げたのでロング、つまり、売りと買いの圧力に挟まれたレンジ相場です。
この相場環境をレンジとみるなら、7日安値付近のロング・ポジションを、レンジの高値側となる4時間ラス戻り高値近く(ベア派が入ってくる)までホールドできます。
先週高値からの下降波先週火曜ハラミ足安値すら抜けなかったので、半値附近(青点線)から戻り売りが成功する確率は高くなく、ダメ押しで7日安値のV字反発も事実としてあります。
チャートからエントリーできそうなところを探す。
これ、やりがちですが完全に負け組思考。
これをすると、お財布からマーケットへ、源泉かけ流しになります。
チャートからエントリーしないところを探す。
余計な蛇口は締める。こっちのほうが、せっかくの利益を守ることができます。
来週の攻略ヒント
概要
- 2018年高値更新後、日足RSI(14)がダイバージェンス、日足クラスの変形Mトップが疑える。この売り手有利な事実に対して、上位クラス押し目ボックス×日足100日移動平均線が迫る。
- 先週は4時間4時間ラス戻り高値と日足ラス押し安値で攻防、140ピプスの持ち合いなった。
- 4時間ラス戻り高値と11月安値、どちらをブレイクするかわからないが、仮に下方ブレイクしても、押し目ボックスから買われ、下降3波が失敗する可能性がある。
ベア派
- 日足RSI(14)ダイバージェンスによる変形Mトップイメージ。
- 2ケ月連続で2018年高値を更新できなかった事実。
- 先週高値は4時間ラス戻り高値、ここに11月高値からの戻り目を形成中。
ベア派はこれら事実に注目して、①先週高値114.0戻り売りで11月安値ブレイクを狙う。②先週高値を破られた場合、2018年高値でレジされればショート検討。
ブル派
- 日足ラス押し安値(11月安値付近)での週足・日足サポート。
- 上位クラス押し目ボックスと週足SMA21(100日移動平均線)のサポート。
ブル派はこれら事実に注目して、①先週高値114.0での戻り売り失敗から、先週高値更新を狙ってロング。②押し目ボックスまで売られれば天井試しのロング。
概要
- 日足クラスの2番天井からの下降波を、押し目ボックス安値が止めようとしてる状況。
- 4時間ラス戻り高値と11月安値の間に底値レンンジ形成中。
- 4時間ラス戻り高値1.137から11月安値への下降波が親ハラミ、2週前高安が子ハラミ。
- 現状はハラミ中央であまり方向感がなくシナリオが立てづらい。
ベア派
- 11月陰線の戻り目候補の4時間ラス戻り高値で2週連続でレジスタンス。
- 日足+4時間クラスが下目線継続。
ベア派はこれら事実に注目して、①先週高値付近に引きつけて先週安値へショート。②2週前高値でレジされればショート検討。③4週前高値付近まで買われれば、底値試しのショート。
ブル派
- 11月安値付近、上位クラス押し目ボックス安値付近のサポートが効いての安値キリアゲ。
- 2週前の週足安値サポートも効いている。
ブル派はこれら事実に注目して、①先週安値付近に引きつけて2週前高値へロング。②2週前高値ブレイクで4週前高値へロング。
◆お断り◆
この動画は「学習」を目的に制作されたものです。個人の見解を過去のチャートから解説したものであり、未来を予想したり、利益を保証するものではありません。
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コメント
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コメント (14)
動画・ブログ更新ありがとうございます。
今週は私はめちゃくちゃ面白かったんです。
全てのインジ・ライン・その他を全部消して、ローソク足とグリッドだけでトレードしてみました。
カーナビや電子制御満載のクルマからソレタコデュアルのマニュアル車に乗り換えて
出発前に紙の地図を暗記してから出かける気分でした。
地図を見てドル円とポンドドルは渋滞している感じだったのでユーロドルだけにしました。
結果は、理由を詳しくも書けるのですが迷晴れBOX並みに長くなるので概略だけにするとして
月火はエントリーエクジット共に迷晴れさんと全く同じ。水曜は欧州初動のショートからドテンロングして翌朝利確、
木曜朝のショートと利確は同じで、金曜は黄色1でショートして指標前に利確、指標は静観、でした。
そして今日、表示を元に戻してびっくり、月火はピボットで入ってピボットで抜けている。
水曜金曜は、もしピボットを見ていたらピボット・S1でロングを置いていた状況、
木曜ショートは前日値幅があるときによく使うピボット中間線からのショートでS1利確、でした。
いやあ、良いですね、すっぴんトレード。
なんと…全く同じじゃないですか!
インジに関わらず魅力あるレートが変わらないなら、すっぴんでもいいのかも。
すっぴんトレードは”真理”に近づけますね(^_-)-☆
私も!だったんです。
来週は、どのペアも週後半のオプションがやたら並んでいるので
みんな何かを警戒してるんだなって感じです。
これすっぴんで行けるのかな。あんまり自信ないですね。
自転車で行こうかと思っていましたがせめてカッパは持って行こうかな・・
今日はユーロドルとポンドドルを当面の底からロングしてみたら、意外と伸びてます。
なんかあったんでしょうか。
さて、迷晴れさんと同じ、で終わっていては昔と変わっていないので、どう考えたのか根拠を書いてみたいと思います。なんで誰も読んでいない今日なんでしょうか笑
まず、TRの設定が全てだったかなと思います。先週高安というよりは、パウエル発言の高安と認識していました。何故このV字の高安をTR
キー操作を間違えたようなのでこのまま続行します。
何故このV字の高安をTRに選んだかというと、上値と下値がここで跳ね返ったのがそれぞれ二度目である、そしてH1でV字である、というのが理由です。つまりこの高値と安値に壁がある。または、ブロックしている人がいる、または、ここのレートまで進んだらそこで止まるとみんな思っている。そのいずれかかあるいは全部だろうと思いました。多分EikonやBloomberg端末の情報なんでしょう。そして割と値幅のあるV字だったので、これ以前の注文とポジションはここで解消されている可能性が非常に高い。ということはこのV字より左にある高安や揉み合いはあまり考慮する必要が無い。なので、ポンドドルでもドル円でもなくこの週はユーロドルでトレードすることに決めました。「渋滞が無い」と表現したのはこれです。そして注目したのはこのV字の後に1.1310からの買いと1.135からの売りが攻防している。恐らく短期トレーダーの買いと中長期トレーダーの売りだと思いますが、この攻防で勝つ側につくもしくは負ける側に負けてもらうトレードが出来ると思いました。金曜の雇用統計が殆ど無風だったので、この攻防の両者はオプションヘッジで雇用統計を乗り越えて週明けまでポジションを持ち越しているはずです。月曜日、金曜雇用統計で一段下がっているので、1.1310まで上がってきたら短期買いトレーダーの「やれやれの売り」が来ると思いました。なので1.1310からショートしました。翌朝火曜日、チャートをみたら思ったよりレートが下がっていない。ということはシナリオは続行で、1.130に近づいたら1.1310で買った人の損切の売りが来ると考えここからショートしました。一回寝てトイレに起きたところで利確したのでそこからロングするという事に頭が回っていませんでした笑。水曜日、東京時間終盤まで大きく戻したので、次は売りのターン、欧州初動でショートしました。が、なんか途中で指標か要人発言っぽい感じで反転したので微損で切ってドテンロングしました。後から調べたらファイザーCEOの発言だったらしいですね。そのまま寝て翌朝利確しました。で、今度は前夜の反省で、止まったレートがTR上限に近かったので、同じ轍は踏まないとばかりに一応M15の三尊を確認してからショートしました。ただ、前夜のファイザーCEO発言が強く影響していたとしたら1.1310近辺から買いが入ると強く警戒していました。そうしたら今度はその買いが入るであろうレートで揉んだ後に急に売られるという予想外の事態になりました。これはECBが一段金融緩和をするのではないかという報道がきっかけだったらしいですがそれを知ったのは翌日です。NY時間に値動きが止まったので利確しました。金曜日、レンジのど真ん中にあるのでエントリーは見送っても良かったのですが、ファイザーCEO発言とECB金融緩和のどっちが優勢か、あるいはどっちを大勢が採用するかを考えて、どうみても金融緩和なので、東京時間の戻りのピークでショートしました。アメリカの指標の1時間前に利確撤退、その後は飯を食って酒も飲んでいたのでエントリーしませんでした。以上です。
さて、ここまで書いた時点でまだユーロドル・ポンドドル共に伸びていますが、ユーロドルは先週金曜高値だしポンドドルもそこに近づいているのでそろそろ終わりですかね。
もしお読みになった方がいらっしゃったら何でもいいのでコメントお願いします。
すぐ取り入れて学習したいと思います。
私も現在、ユーロドルとユーロポンドをロングでホールド中です。
特に難しく考える必要はないと思っています。
ユーロドルのボリンジャーバンド100日移動平均-3σをこれ以上売れると思わない。
また、ユーロポンドでも100日移動平均-3σに当たったので0.84でロング0.85手前でロング増玉。
ユーロポンドは、時間をかけて通貨パリティを目指すのではないかと見ています。
動画アップして下さりありがとうございます。
月曜 LDN ドル円ロング 微益
以降ノートレード
月曜 ドル円ロングは黄○でした。
マヨハレ様ご指摘の先週金曜戻り売り目線が気になっていたことで、すぐにアウトしました。
攻略ポイント
注目レートの意識は持てていましたが、エントリー出来るまでの対応は出来ませんでした。
ユーロドル 水曜ロングは、ぶつかってくる日足SMAを意識してしまいノートレード。
木曜陰線で強く売られた背景が、マヨハレ様の解説で理解出来ました。
ケーススタディー
トレンドとレンジ、3波。
こういったところの理解に改めて主軸を置く次第です。
今回のマヨハレ様の解説をお聞きし、改めて僕は勝ち急いでいたと思いました。
なんとか技術をものにしようと、本人は至って一生懸命なのですが、
相場を学ぶと言う漠然としたものであったのかなと、第三者の目線に立ったように思いました。
3波というところにコンセプトを置き直し武器となるものを磨いていきます。
3波を深堀りすることで、きっと3波以外のところもわかってきます。何より検証テーマとして頭から尻尾までムダがありません。
MATSUさんの真摯な努力はいつもコメントから伝わってきます。2022年、きっと大きく躍進されますよ(^_-)-☆
MATSUさん
お疲れ様です。Hです。先週のドル円であれば水曜が狙い目でしたが、まずはエントリーを考える前にチャートの事実から「今日は買いを狙う日」「今日は売りを狙う日」という感覚が持てるようになる力が必要です。上昇or下降3波を狙うにしろ、必ずセットアップが目視できるはずなので(そうでなければ勝っているトレーダーはみな超能力者です笑)そこではじめて「待つ」を発動させる事になります。水曜にロングを狙える理由は週ナビで解説されているので割愛させていただきますが、トリガーを弾く前のセットアップを見つける練習も検証に取り入れてみられるのもおススメです。ちなみに今回のケースであれば押しが浅かったので実際のエントリーの難易度はけっして簡単ではなかったと思います汗。実際自分の場合はロンドン初動でロング一発、NY前にナンピンで二発目のロング・・・といった感じになりましたし、114円ブレイク期待でしたが、結果手前のレジスタンスに阻止され撤退・・・と100%自分のシナリオに沿う形にならないのも相場の面白い所ではあります笑。ちなみに月曜ロングは日足押し安値が抜けなかった背景を考えるならば悪くはない判断だと思いますが、ロンドン時点ではまだ直近下降の戻り売りのめが残されていましたね汗。なので、エントリーしてしまったのであれば少し伸びたならば建値放置というのも結果論ですが面白い選択だったかもしれません。MATSUさんの真剣な様子に心打たれ勝手な助言となりましたが、失礼しました。
今回も楽しく拝見させて頂きました。
難しい局面。負けやすい局面。
そう感じてしまうのは、そのように相場を定義してしまっているからだと思います。
今週のユーロドルは、週足では陽線だが十時線。
売りと買いの拮抗するレンジ相場でした。
これを引き起こしたファンダメンタル要因は…
ドル側
FRBが次週のFOMCにて、それほど強気になれないのではないか、という観測が上げ渋りを招いた。
既にドル円は115円に到達しており、ここのところのFRBの強気に先んじてドル買いが起きたが、これは既に織り込まれたものではないかという観測が広がった。故にそこまで強いドル買いは起きなかった。
ユーロ側
11月に欧州内でのロックダウン措置や、ECBの緩和を緩めないハト派姿勢により1.13を下抜く下落が起き、更に下を目指そうとする動きが起きた。しかしながら、欧州内の中銀リーダー達から「緩和を維持するべきではない」と受け取れる発言もあり、買われる局面もあった。
実際に、アメリカ程ではないにしろ消費者物価指数は4%台とECBの目標値に近い数値を示しており、そこまでの弱気は続かないのではないかと見られ、買い戻しもあった。
しかし、戻りは鈍い。
長期に於ける、買いと売りが双方が異なる見解を持つため、故に4時間足クラス、つまりデイトレーダーに適した値幅はレンジ。
トレンドフォローはしにくく、負けやすいと感じるデイトレーダーが多かったのではないかと解釈しました。
このような状況はスウィングにも適さないのですが、私は結構この局面も得意です。
今週のユーロドルは、最初からトレンドフォローの売りオプションと底値買いが拮抗すると思っていれば、レンジの戦略を取りやすい。
実は私はこのレンジ相場の大きなバージョン、即ち月足クラスのレンジ逆張りを得意としているだけなのだな、と常々思っています。
米ドル、日本円、ユーロ、これら3通貨は取引高が非常に多く、一時的のクラッシュが起きても結局は戻ってくる。
いや、戻らないと世界恐慌クラスが起きてしまう。そんなこと世界の中銀は望んでいないので、平均回帰が起きる。
あくまで期待と推測なのですが、こんなことでも割と上手くいってしまいます。
もし、明日日本円がただの紙切れになってしまったら、我々は外為取引どころではないのです。
結局今週は、ユーロドル先週安値付近の1.25で指値ロング。
ボリンジャーバンド週足期間20の-3σ逆張りです。
日足SMA100もかなり離れたので、仕掛けるにはいい位置かなと。少し利確して、現在ホールド中です。
ファンダメンタルズを書いたけど、結局-3σ逆張り。
12月のファンダメンタルズなんて、形成されたチャートに対する言い訳です。いつでもそうかも知れませんが。
もっと買いたい、もっと売りたい、すぐに増やしたい。
そう思う人達が、交互に異なるニュースを見て安心する為の落とし穴だと思っています。
「ファンダメンタルズを書いたけど、結局-3σ逆張り。」
ボクは先週火曜ハラミ足安値で逆張りでした。(^_-)-☆それぞれ判断材料は違えど、エントリー・ポイントが似てくるって、なんか不思議です。
こんにちは。
還暦を迎えるまで数年のおばはんです。
みなさんのコメントはレベルが高いです。
でも、何度も読んでついていこうとしてますよ!
さて、今回印象に残ったのは
エントリーてきそうな場所をさがすと源泉かけ流し。。
温泉行きたい❢
じゃなくて。
その意味をよ〜く私なりに考えることにしました。。
本当にいつもいつもありがとうございます。
絶対に勝てるようになってお礼メール書きますね。
ボクも山奥のひなびた温泉に行きたい!
かんぱちさんのコメント、ほっとします。温泉だけに…