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【週ナビ#121】値動きは3段式ロケット、もち合い放れにつけ。

エリオット波動論と聞くと何やらとても学術的なニュアンスですが、一言でいえば、相場の波は3段式ロケットで、2段目のロケットがよく伸びることを知ってるだけで十分使えると思っています。どの道、どんな理論も完全無欠ではなく、どちらかといえば、相場環境に依存するので、難しく考えすぎず、簡単に考えて、道具として使う方がよいでしょう。

今週の視点

第3波目が延びるのは気のせいではなく、市場参加者の心理を考えれば当然のことで、懐疑心が消え、参加者が増えるほどプライスは一方向へ進みます。上位足の3波目にうまく乗れれば、大きく利益を延ばすことだって可能です。

波の転換部分から抜け出す、抜けの1波からプルバック(調整)した、3波目を狙うのは賢いと思いますし、反対に、売り買いの波が混在して、今、何波なのかわからないようなところはトレードを避けるのが無難かもしれません。

相場の波は三段式ロケットです。一段切り離されるごに、押しや戻しといったプルバックが入ります。そして、フィボナッチ50%~61.8%辺りで、第二エンジン、第三エンジンと点火されていきます。

「もち合い放れにつけ」という相場格言がありますが、もち合い時間が長ければ、その後の推進力が期待できるので、初心者の方なら、これだけ狙う手もあります。

ドル円

ドル円4時間足に週足ロウソク表示

緑ハラミ内、112.500サポートからのスタート。先週は、高値1から2へ切り下げたので、もし、今週足が陰線になるなら、112.500をブレイクすることになる。週明け時点では、安値2のネックライン+フィボ61.8%押し目買い候補でもあるので、ここで下げ止まるなら、反転して、先週足高値3を目指す動きになる。そうなれば、戻り売り候補となる半値、あるいは114.000(61.8%)での値動きを確かめて売れる。別の可能性としては、戻り売りが失速して、さらに高値3に向かうこともある。

結果としては、高値3下降波半値からの売りが112.500サポートをブレイク、週足ロウソク実体は112.000に達しました。

ドル円1時間足に日足ロウソク表示

先週足安値+112.500サポートで下げ止まれば、反転昇を始めるが、先週足の高値下降波戻り売り候補に達する過程で、高値1、あるいはそのネックラインでレジスタンスされ、ブルベア攻防する可能性は高い。そうなればブレイクするのを待ってポジションを持てばいい。もち合い3をブレイクした、21日の青〇からなら、大きく狙うことができる。

先週足の半値からフィボナッチ61.8%(114.000)周辺は戻り売り候補ですが、波のサイズからして、下がり始めるのは、高値圏をつくってからなので、慌てずポジションをもちたい。22日の赤〇付近から買い手があきらめだすので下がりやすくなる。

安値5(113.000)で急騰した事実は、買いの強さを示唆したが、高値6からの急落で打ち消された。こうなると、ブルベアの力関係がわからなくなる。高値6、あるいは、安値5(113.000)をブレイクするまで、手を出さない方がいい。高値7から強く売られたので、23日赤〇から先週足安値まで狙える。

レンジ8で「山本山」になった。高値を切り下げている事実からすれば、戻り売りが強そうだが、112.500サポートも週足のブレイクを阻止してきた。

ドル円15分足に日足ロウソク表示

20(月)先週足安値試して下がらないなら買い

先週足安値を試して下がらなければ買えるが、高値1ネックライン+17日足の始値から売られる可能性がある。青〇から押し目買いするにしても、大きく伸びるなどという期待はできない。ブルベア攻防するエリアなので、そうなれば、持ち合いブレイクを狙うべき。

21(火)上昇3波目+もち合い放れにつけ

早起きは三文の徳というが、21日は早朝からチャンスが訪れた。もち合い3を放れることで、溜まっていたエネルギーが噴出、ロケットは打ち上げられた。このもち合いを、安値2からの2波(修正波)と見れば、3波目となり大きく伸びる可能性は高い。17日の安値圏は形成に半日かかっているので、バランスからして、20日のプルバックが半日かかるのは不思議なことではない。安値4から3段目のロケットエンジンに点火されたが、半値という名の成層圏で押さえられて失速。

22(水)半値戻り売り

半値戻り売り候補で高値圏をつくり、高値5で三尊天井の形ができた。大きな下降波の戻り売り箇所なので、焦らず、それなりのサイズのフォーメションがつくられるのを待つ方がよい。緑〇のような、もち合い放れを狙うのはよいが、安値4を抜けていく一波目なので、この波が、そのまま大きく伸びることはない。

本命は緑〇もち合いレジスタンスからの3波目で、これは、過去の動画で何度も取り上げている鉄板パターンですが、21日足の安値を狙える。高値圏のサイズからしても、これくらいのプルバックとレジスタンスの根拠は欲しい。

ドル円15分足に日足ロウソク表示

23(木)もち合い放れにつけ

113.000サポートからの上昇を、高値1からの急落で全戻し、こうなるとブルベアの力関係はよくわからない。高値1からの売りと、安値2からの買いの間、50ピプス中間地点で、もち合いになる可能性もある。あさイチで113.500を試したろころから売ってみるのはいいが、伸びなければ、もち合い放れにつくほうがいい。

24(金)先週足の安値ブレイク

23日は先週足の安値でサポートされ買い強さを示唆したが、だいぶ時間は経過していて、猛き者も滅びぬ。上目線ならダブルボトム、下目線ならダブルトップという「山本山」状態ですが、23日のもち合い放れを1波とすれば、113.000をレジスタンスとした売りは3波目になる。高値切下げで、逃げる余地を十分確保できるポイントからならチャレンジできる。結果的には、先週足安値+112.500を抜けていった。

ユーロドル

ユーロドル4時間足に週足ロウソク表示

乱高下気味でチャートが汚いですが、先週足の高安を基準(黄ライン)にすれば、まずは、先週足の高値からの戻り売りが、先週足の安値を更新するかどうかを見ます。

当然ながら、先週足の安値は押し目買い候補(61.8%)に位置するので、ここまで下がれば買われやすく、場合によっては、先週足の高値との間でレンジ化することや、ダブルボトム完成から、高値を上抜いていく可能性もあります。

結果的に、先週足の安値を弱く更新しましたが、このまま下落が続くのかどうかはわかりません。週足レベルでは下抜けずに長い下ヒゲを残しました。

ユーロドル30分足に日足ロウソク表示

20(月)もち合い

先週足の高値=高値2からの売りと、強者の値1(1.06000)からの買いでブルベア攻防しました。この値幅では、逃げる余地もないので持ち合い放れを待つのが得策です。

21(火)もち合い放れにつけ

20日もち合いをブレイクすれば、先週足の安値を最終目標に大きく狙えます。ただし、途中のラウンドナンバー(1.05500)には注意で、下げ止まった可能性もあります。ここからどうなるかは成り行き次第となりますが、買うにしても1.05500を上に抜いてからでいいですし、先週足の安値を更新する可能性もあります。

22(水)プルバックからの戻り売り

21日後半でプルバックして、ネックライン(1.05500)を上抜けないところで売ります。一旦、先週足の安値で様子を見てサポートされそうなら貰っておくことです。

23(木)よくわからないところは、世界もわからない。

先週足の安値を30分足は更新しましたが、すぐに切り返されているのをみると買いも強い感じです。更新と見る人もいれば、日足を見て買いが強いと見る人もいるでしょう。つまり、よくわからない状態なので、明確な根拠のあるプライスに達するまで何もしないほうが賢明でしょう。

24(金)根拠のあるプライスからの売り

22日の値動きを安値更新と見る人や、逆張りトレーダーが、強者の値2から売りそうですが、急落してしまいました。

ユーロ円

ユーロ円4時間足に週足ロウソク表示

先週足の高安はどちらも強者の値。124.000をてっぺんとする高値圏を抜けてきた波が、先週、戻り売りされて、先週足の安値を更新するかあるいは、先週足のハラミとなるか。結果的には先週足の安値を更新しました。

ユーロ円30分足に日足ロウソク表示

20(月)プルバック(調整日)

先週足の高値から下落した波の調整日となりました。先週足の安値から上昇を始めることもあったので、それなりのフォーメーションができるのを待つ方がいいでしょう。上下から逆張りしても逃げる余地の確保が難しいです。

21(火)もち合い放れ、3波目ですが…

緑で囲ったもち合い放れを狙いますが、先週足の安値が近いことを考慮しておかないといけません。

22(水)先週足の安値ブレイク

先週足の安値+119.500ブレイクで、買いポジを損切り急落しました。

23(木)急落後の急騰でヨコヨコ

前日の値動きが急落、急騰で全戻ししました。この直近の値動きを見れば、うかつに手が出せません。売っても買っても入るポイントが中途半端な感じで値幅の確保が難しいです。

24(金)戻り売り

高値を切下げていて、119.000からの上昇波が、119.500でレジスタンスされれば売りやすくなります。

今日のまとめ

投資家ジョンテンプルトンの相場格言。

相場は恐怖と絶望の淵に生まれ、不安と懐疑の中で育っていき、歓喜の幸せとともに消えていく。

この意味をチャートで解説できるレベルになれば、そうそう負けなくなるのではないでしょうか。

マーケティングなら、導入期、成長期、安定期、衰退期が、これに相当するかと思います。

導入期と成長期の間には一旦落ち込むキャズム(落とし穴)があって、ここを乗り越えれば成長期に入るらしいです。

新規ビジネスの立ち上げが、全て成功するとは限らないわけで、それは、ダブルボトムになっても波の転換が失敗するのと似ていますね。

3波目はビジネスでいえば成長期、なるべく早く、その波に乗らないと、おいしいところは獲れません。誰もが安心して参加し始めてからでは遅いわけです。

人生にもバイオリズムがありますが、リズムに乗ることは大事で、うまくいけば、トレードも人生も、たいして努力せずに事が運びます。

波にのれば大きく狙えますが、短期トレードでは、他者の恐怖、絶望、歓喜をも利益にすることができるし、不安や懐疑の時代は何もしなければいいだけです。

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この動画やブログを見るだけでトレードが上達することはありません。

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コメント

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  • コメント (8)

    • リアム
    • 2017年 2月 25日

    いつも動画ありがとうございます。まよ晴れさんの動画を見続け、自身で考え続けることで少しづつ勝てるようになりました。
    今回は、いま悩んでいるエントリーポイントについて質問がありメールさせていただきました。返信いただけると幸いです。

    本日の動画にて「22日の赤〇付近から買い手があきらめだすので下がりやすくなる」とありますが、この部分は確かに、フィボナッチ50%到達、三尊天井で売り圧力が強い場面だと思いますが、これまでにこのような場面で売りで入ったと、結果的に「上昇フラッグになり損切」ということが結構あります。今回は三尊という売りのフォーメーションが出ていたので売りだったのでしょうが、仮にネックを割ってもフラッグで上昇に転じるということもありますし、このような場面での見極めを教えていただきたく存じます。ダウ的には4時間足では売り目線で見ておりましたが安値2で安値切り上げた後、1時間足では高値1ブレイクで上昇トレンドに入り、4時間足でも高値3ブレイクというシナリオもありました。そうなると、エントリーしたい場面なのですが買い・売りどちらか迷ってしまいます。お手数ですがこのような場面での考え方のアドバイスをしていただければと思います。よろしくお願いいたします。

      • NoN
      • 2017年 2月 26日

      チャートフォーメーションは移りゆくのなので、レジサポの強さを視るのと、今回なら上ヒゲ3本などで、もう上がらない判断をするようにしています。逃げる余地のあるポイントで入れば、最悪、損切りになることはないと思います。

    • pon
    • 2017年 2月 26日

    FT3による検証&トレーニングやってます。検証テーマは「上にも行かない、下にも行かない、をどうやって見るか。」です。小さい足でやると、どうしても「ひげひげブレブレ」が多くてわかりにくいので、思い切って4時間足や日足を使ってやってます。そうすると、例えば、日足上昇トレンド中に日足で数本で大きく下げた後、4時間足が上昇に転じて上昇トレンドを作り、やがてフィボ50、60%あたりで抑えられて攻防していく様子が何度も出てきて、その様子を確認できますね。
    ようやく、検証とはどうするのかということがわかってきたような気がします。

      • NoN
      • 2017年 2月 26日

      是非、いろいろと検証してみて下さい。

    • Tom
    • 2017年 2月 27日

    迷晴先生
    いつも素敵な動画ありがとうございます。
    先週は、数回ですが、シナリオ通り、20~30取れておりましたが、今回の動画を見て、改めて
    自分は、持ち合い場慣れ(レンジブレイク)が、わかりやすいので、得意としており、その利を減らしたくない
    という感情がたぶんあって、リズムに載った3波目を成長期を取れていないことを再認識しました。
    先週のドル円で言うと、23(木)の113円ブレイク後の波は取りましたが、その後、113円で頭抑えられて、112.00付近までの下落は取れておりません。サラリーマントレーダーなので、日中できず、夜のみということもありましたが、環境認識の精度を高めて、どうせなら1波目だけでなく、おいしい3波目を取りたいです。
    相場格言やマーケティングの話も大変勉強になります。
    いつも素敵な気付きをありがとうございます。

      • NoN
      • 2017年 2月 27日

      自分の都合で相場は動いてはくれないので、歯がゆいところですね。

    • mocha0509
    • 2017年 2月 27日

    こんにちは、
    エリオット波動は、代表的な波の動きの特性を説明していますが、この考え方も含めて相場には一定のリズム感があります。相場参加者が意識的か無意識かは別にして、このリズムに動かされているとも思えます。これを理解できれば、おっしゃる通りそうそう負けなくなるかと思います。エリオット波動は、エントリーでも活用することができますが、利幅をどれほど取っていくかという視点でも重要ではないかと思っています。

      • NoN
      • 2017年 2月 27日

      おっしゃる通り、リズムを掴むことは未来の想定に繋がると思います。長波>短波の原則で考えれば利食いにも使えます。時間足固定でトレードするのもひとつやり方ですが、せっかく、大きな波動に乗れるものなら、乗ってしまうという考え方もあります。

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