11Feb
今回の週刊チャートナビは、ボクが勝手に「強者の値」と呼んでいる重要プライスにフォーカスします。
今週の視点
強者の値とは、重要な安値、高値をブレイクさせた起点プライスのことです。このプライスに回帰するとサポート、レジスタンスされやすく、反対に、ブレイクすると、損切りを巻き込み、値が走ることがよくあります。要するに、このプライスを境界線としてチャート上の高い、安いが切替わることがあるということです。注意点として、あまり小さな足で引くよりも、1時間足程度で引くほうが基準として使いやすいかなと思います。
ドル円、レンジ・ブレイクするも底堅い値動き。
先週の緑レンジをブレイクしましたが、底堅く、その後、大きく上昇しました。週足ロウソク実体では、112.50をブレイクできてない事実にも注目です。来週以降、112.00安値圏を崩して、上昇波半値周辺まで下落するか、安値試しのあと、緑ボックス上限を目指して再上昇するかなど、複数のシナリオを用意しておく必要がありそうです。
強者の値を2か所用意して、このプライスを基準に目線を切り替えます。強2ショートが緑ボックス下限112.00をブレイクさせた時点では、戻り売りを考えましたが、その後、底堅い値動きとなりました。幾度となく、112.50で売られても、安値を更新できず、最終的に、強2は破られ、112.50周辺の損切りを巻き込み、大きく上昇、強1(114.00付近)でレジスタンスされました。
6(月)先週安値112.00までの売り
単純なシナリオとしては、先週安値112.00まで下がるのを待って買う、あるいは、抜けたら、損切り狙いで売る、でいいかと思います。112.50から112.00までの50ピプスが、週足レベルで見れば行き過ぎとなる可能性も考えました。
若干ですが、安値を切下げたにもかかわらず、安値1で安値を切上げてしまいました。112.00からの上昇波押し目買いが、幾分、売りより強いことに気付きます。黄〇で前日始値を試し、三尊天井をつくり、上にいけない顔になれば、112.50を背中に売れます。緑〇では、しっかり反発しましたが、そこまで売れます。
高値と安値を切下げているので、目標の、112.00までは戻り売りです。三尊天井ネックライン+112.50+ピンバーとエントリー条件が3つ重合しました。安値2のネックラインでサポートされるかもしれませんが、リスクを取って高いところから売るか、見送って、ネック攻防決着を待ってから、飛び乗るかの選択は自由です。その後、先週安値112.00下の、損切り注文を約定させて急落しましたので、先週安値112.00をブレイクさせた強2(112.50)を強者の値とします。
7(火)先週安値112.00をブレイクするも底堅い。
112.00をブレイクからの戻り売りが弱く、結局、底堅い動きになりました。前日の急落を受けて、戻り売りをしても、伸びないようなら「あれ?」と異変に気づきます。安値圏をつくり112.00を、売りの損切りでブレイクさせました。この上昇は途中、小さなレジスタンスもありますが、目標は強2のある112.50です。
強2(112.50)まで上昇すれば、今度は、売りの番です。ライン逆張りもいいですが、慌てなくても、高値圏ネックラインができるまで待てば、売りやすいチャートになります。
8(水)前日高安に注目
朝の時点では、112.50、あるいは前日安値(111.50付近)を抜くのか、あるいはレンジ化するのかわかりません。どっちに転んでもいいようにシナリオを建てておくことです。前日高値でもある、強2でレジスタンスされたと判断すれば、売ればいいし、前日安値でサポートされたなら買えばいい。抜けたら抜けたでついていくだけです。
9(木)7日足ハラミ後のブレイク日
7日足ハラミ中、前日がレンジ足なので、今日はブレイク日になるか否かといった想定。午前中に、前日足安値を試すもピンバーになった、安いところから買うことができます。ここを逃すと強2(112.50)から逆張りするか、上抜けてからの損切り巻き込み狙いになります。
10(金)強1(114.00周辺)に達すれば様子見
113.00もブレイク後、高値付近でモミましたが上昇トレンドは継続しました。強1のある114.00付近まで買って、達すれば、高値圏ネックラインができるまで様子見です。黄〇は、もう上に行けない顔で、ロングの利食いや、逃げ、逆張りショートが入りやすいポイントになります。
ユーロドルはレンジに逆戻り
今週は、先週足が1.08000をブレイクできず(黄枠)、ロウソク実体がレジスタンスされたところからのスタート。緑ボックス半値付近、黄色破線が強者の値(1.07000)になり、チャートを上下に分けています。日足同様、前週足の4本値も注目されることがあります。
6(月)3日高値(1.08000)と強者の値1(1.07000)に注目
3日高値1.08000を試す動きになれば売れます。途中、1.07500でモミましたが、強1まで下落しました。強1+1.07000は重合するので、ここで買い支えられる可能性は高いです。
7(火)強者の値ブレイク
前日終値(1.07500)+高値ネックラインを試してから下落開始、まずは強1(1.07000)でどうなるか確認して、下抜ければついていきます。強1を抜けたので、今度は、高値3でレジスタンスとして使えます。
8(水)強者の値レジスタンス
上にも下にも伸びず三角持ち合い(1.07000vs1.06500)になりました。抜けた方向へついていきます。強1レジスタンスに戻れば売れますが、安値2からの急騰を考えると1.06500周辺に強いサポートがありそうなので、安値2からの上昇波半値ぐらいまでにしておくほうがいいでしょう。
9(木)安値圏
強1レジスタンスを背中に売れますが、先週足安値にも近づいているので、乱高下する可能性があります。
10(金)先週足安値達成
1.06500が底になるかどうかは決着がついてみないとわかりません。高値1周辺でモミ合ったあと、先週足安値を達成しました。安値2ブレイクから狙えますが、先週足安値までの限定です。
ユーロ円、強者VS強者。
121.00をブレイクさせ強者の値2がつくられました。緑〇はトランプ氏発言でできた安値なので、ここを抜けば120.000まで壁もなく、さらに下落すれば、強者の値1が目標となります。今週は、この2つの強者の値の間を動きました。
6(月)121.000を抜けるか否か。
3日高値を試すも121.50にレジスタンスされ下落、徐々に高値を切り下げています。安値2でサポートされるも、上がりきらずに121.00をブレイクしました。飛び降りはリスクが高いので、少し戻してから売るのがいいです。30分足1本陽線が出ていますが、ほとんど戻さなかった理由は、売りポジの利確や、逆張りもいない、つまり買いが弱い証拠と考えれば売れます。本格的な戻り売りは高値5から入りました。
7(火)強者の値周辺の乱高下に注意
120.00を抜けても50ピプス下に強者の値があり、ここに達すると、強く買われるでしょう。120.00を背中に高値3から売るなら構いませんが、安値を更新できない時点で逃げておかないといけません。
8(水)強者の値、安値圏レンジ。
強者の値1をサポートに反転するなら、どこかに必ずネッラインはできます。7日足高安がハラミ足となり、高値がネックになりましたが、明確になるまで手を出さない、あるいは、強1サポートで買っていくかです。引き付けず、中途半端なプライスで入ると負けます。
9(木)強者の値サポート、転換狙い。
7、8日の値動きを見ると、強1でサポートされたぽいです。そうなると、上昇しやすくなるので、短期足で押し目を買っていくことができますが、ネック抜けまでは、売りの抵抗もあるので、利を伸ばすことは難しいです。その反対に、ネックラインを抜ければ、溜まった売りの損切りを巻き込み、上昇しやすくなります。
10(金)強者の値レジスタンス
12.50+高値5を抜けてからは素直に押し目買いで、121.00まで狙います。強者の値2に達すると、売りの順番になるので、高値ネックができるのを待てば売りやすいです。
ボクには仕事部屋がありません。
家を建てた頃、仕事は事務所でしていたので、つくらなかったのです。今は、三角コーナー(縦横2mほど)みたいなところにパソコンを置いて動画をつくっています。北向きで、目の前の窓がアルミサッシじゃなく、古民家のような建具なので、気密性はゼロ。今日みたいな雪の日は、寒さで手がしもやけになりそうです。
健康面を考えて、あえて気密性の低い造りにしたんですが、部屋を暖めても、すぐに抜けてしまって、冬の暖房費が嵩みます。オイルヒーター、ガスファンヒーター、遠赤外線エトセトラ、いろいろ試してみましたが、最終的にコタツと石油ストーブが最強というところで家族の意見が一致しました。
大学生の子供が、あと数年もすれば就職するので、そうしたら子供部屋をゲットするか、無理なら屋根裏を改造して、マイスタジオにしようかと目論んでいます。
親友の奥さんが白血病を患って、かれこれもう3年経ちました。2回の骨髄移植の経て、今は自宅療養中だそうです。先日、その彼と遭ったんですが、奥さんの医療費を稼ぐのに始めた福祉コンサルの仕事で、すでに年収1千万円を超えているそうです。それでも医療費が足りないらしく、保険の効かない治療など、ワンクール300万~400万かかるそうです。
普通の人なら、とっくに諦めているかもしれません。
仕事上、人格が崩壊している医者とも付き合わないといけないらしく、もの凄いストレスらしいです。奥さんのこともあるのに、なんともタフなヤツです。
ボクにも親の介護など、悩みは人並みにありますが、彼の置かれている状況からすれば天国です。
マズローの欲求段階説によれば「安全欲求」は「生理的欲求」の次にくるものです。彼の奥さんは命の安全が脅かされている状況に置かれているわけで、健康面で安全であるということは、それだけで、とても貴重なことなんだと考えさせられます。
部屋が寒くても、死ぬことはありません。
損切りしたからって、命まではとられません。
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コメント
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コメント (14)
「強者の値」しばらく意識するのを忘れてました。また1周して自分の器も大きくなったと思うので、再度取り入れていこうと思いました。
最近上位足の動きの大切さを意識していますが、うまくイメージできなくて試行錯誤しています。
1分足ならぱっと見ただけでこれからの動きがイメージできるんですが、上位足をみるとうーん・・・ってしばらく考えてしまいます。同じものだと考えているのですがどうして感覚が違うのか謎です(笑)
1日、1週間終わってみて、あー上位足がこうなってるから、そうだよなーってことがかなり多いんですよね。
トレード中にも表示していますし、朝一の分析でもよく見るように意識してはいますが、慣れですかね。
1週間は週足をたった1本トレードするだけですから。それくらいシンプルにすっきり考えられるように修行しています。
1週間は週足をたった1本トレードする。
その感覚大事かもしれません。結局、その中を行ったり来たりしているだけなので…
毎回の解説凄く参考になります。9日の午後11時55分のブレイクアウトは惜しかった。ちょっと目を離した瞬間、一気に押し目も付けづに30pips以上も上昇してしまった。押し目買いに押し目なしってやつです・・トホホww ブラード米セントルイス連銀総裁発言らしいけど、こういうのは参っちゃうですw
目の前が窓で寒いようですね。同じ環境の様で、私も大きな窓の横でトレードしてます。私は窓からの冷気を遮断するためにエアキャップ(いわゆるプチプチ)を貼って冷気を断熱してます。
立春は過ぎたけどまだまだ寒いです。風邪などひかないようにご自愛ください。
プチプチ効果あるみたいですね。二重窓にするといいみたいですが、今度DIYしてみようかなと考えています。
こんにちは、
おすすめトピックにある2014年7月30日の記事「FXは何を勉強すれば勝てるの?勝ち組と負け組の学びの違い」を見ましたが、シンプルながら良い記事だと思いました。このころはまだ裁量トレードはやっておらず、迷晴れFXに出会う約1年前に発信されているものです。
ほとんど何の知識もなくこの半年後にデイトレを始め、3ヶ月後くらいに「このままでは勝てるようになれない」と悟り、ネットで勝てる方法を探し始めこのブログにたどり着きました。
今思えば、会社も退職しこんなデタラメなことをよくやってきたなと我ながら感心しますが、今も生活レベルを落とさず生きていけてるので、人生なんとかなるものだとも思います。
勝っている人は、ある考え方に基づいてトレードを行なっているはずだという仮説でその方法を探し始めましたが、この回の戦術から戦略と難易度をチャート図に示されているものが、その私の知りたいことを表しているものでした。もしかしたら何回か目にしているのかもしれませんが、意識できないものは見えないの法則通り、ようやく見えるようになったかという思いです。
考えれば、1年から1年半以上は、適切なエントリーポイントを得るための追求を行なってきましたが、間違ってはいないけど何かが足りないという思いが抜けずにいました。結局、戦術的なことを一生懸命探っていたということでしょうか。これでは十分に勝てるようになりません。
そうこうしているうちに、波には何か一定のリズムというか法則性があるなと気づき始めました。これを理論的に説明しているのがエリオット波動になるのですが、これでようやく作戦が練れるレベルになってきたということになるかと思います。これにより勝率がグッと上がることになりますが、このレベルでは落とし穴にもハマってしまいます。
よく、勝てるようにはなってきたけどせっかくの利益を吐き出してしまう。というのがこのレベルかもしれません。チャート分析はできるようになってきていてもエントリーポイントに意識が集中し過ぎることで短期足を中心に見てしまい、戦略的視点が抜けてしまうのが原因ではないかと思います。
下降している場面で値が横に走り出し、5分足でここから更に下がるというタイミングでショートしたその数分後に狙いすましたように強い買いが入りました。その時は特に強いサポートラインも無いのに反発したことに納得がいかず損切りも遅れ、その後5分足で作られたレジスタンスも次々に破られ大敗です。あとで1時間足を見たら、ちょうどフィボナ61.8%の絶好の押し目買いのポイントでした。
このとき結構な損失を出しましたが、なぜか悔しさはありませんでした。どちらかというと、短期足での目線の切り替えをどう捉えるべきかの迷いが晴れた瞬間でした。同時にトレンドフォローを主眼においていても逆張りを狙うポイントも理解できるようになりました。
熟練者は、エントリーポイントはさして重要でないと言いますが、まぁ、結局難易度の低いものからしか学べないものかとは思いますし、結果的にこの図にある順番通りに理解が進んでいったということだなと思います。
今回の記事に対する直接的なコメントではありませんが、過去の記事も改めて見直すのもオススメですね。
人に歴史あり。コメントがドマラチックに感じました。初心忘るべからず、といいますが、過ぎてしまうとプロセスを忘れがちになりますが、今、まさに、そこを通過中の方も多いのではないかと思いました。行きつ戻りつ、いつの間にか、できなかったことができるようになり、難しかったものが、簡単に見えてくるものですね。
敬愛する迷晴さま
いつも素晴らしいコンテンツ提供、ありがとうございます。
ちょっと仰々しい宛名書きですが、決して大袈裟ではありません。
記事も動画も妥協のないクオリティで、そこから発信されるMessageはFXの域を超えて、私に刺さり続けています。
もう既に十分過ぎる作品を与えて頂いておりますが、数多くのファンのひとりとして、作品が増え続ける事をそっと祈っております。
今回の作品に紐付いたコメントではありませんが、他の多くの方がされたように、私も一度感謝の気持ちをお伝えしたくコメントさせて頂きました。
意外にも寒さが応える場所で作業されているとの事。
どうぞ、ご自愛くださいませ。
同じく大学生の子供を持つ者より。
@hiro_bfx
励みになるコメントを有難うございます。「作品」と評価して頂けるのは、とても嬉しいです。完璧には程遠いですが、限られた時間で、最大限に良いものを、これからも発信していきたいと考えています。
迷晴れさん、こんにちは。
いつも楽しく拝見しています。ありがとうございます。
楽しいってのは、続けられるコツですね。
「類は友を呼ぶ」「似た者同士」「朱に交われば赤くなる」
いろいろありますが、迷晴れさんと親友の彼はこんな感じじゃないですか。
彼の方も迷晴れさんのことを同じように思っておられるのではないでしょうか。
私にも学生時代からの親友が一人と社会人になってからの親友が一人います。
彼女たちとの関係は形や色は少しずつ変わっていってるような気がしますが、
いつのときも苦しいときの心の支えになってくれています。
私も彼女たちの支えになれているかどうかはわかりませんが、そうありたいなぁと思います。
迷晴れさんたちと違って私たちはへたれ組ですが、へたれでいられる環境でも生きていけることに感謝しなくちゃですね。
レンジでチンして使う「ゆたぽん」いいですよ。
私も窓際でトレードしてますが、ゆたぽんをひざにおいてひざかけするだけで全然違います。
お試しあれ~。
いやいや、ボクなんてイカダ級に小回りが効きますが、いつ沈没するかわかりませんよ(^^♪彼は、人とリアルに繋がりを持って仕事していて、地盤が盤石そうなのが凄いです。
ゆたぽん、簡易コタツ感覚でいいですね。コタツは最強だと思います!
迷晴先生
いつも素敵な動画をありがとうございます。
強者の値、前日の日足の上限下限、ラウンドナンバー、ダウ理論と根拠が重なれば、重なるほど、レジサポの強度も上がり、信頼度も上がるのかと思います。
石油スト―プ、こたつ最強伝説(笑)
我が家はマンションということもあり、室内は暖かいので、どちらもありませんが、
実家に行った時など懐かしくて(^^)
ストーブでやかんの湯をわかしたり、焼き芋焼いたりした子供の頃の思い出が蘇ります。
迷晴先生のとこのような我が家もあこがれます。
DIYは私も勉強中です。今度、本が増えてきたので本棚にチャレンジしたいと思っております。
本棚、いいですね。集成材を使えば、シンプルで格好いいのできると思います。足場の板も無垢材ですが安価なのでオススメです。
初めまして、hiroと申します。
「強者の値」の定義についてお聞きしたいのですが、
直近最高値(直近最安値)、
またはレンジをブレイクした足の起点となった小さな押し・戻りの部分を
指すものでよろしいのでしょうか?
アップトレンド波形の直近で見ればラス押し安値より上にあり、
ダウントレンド波形の直近で見ればラス戻り高値より下にある。
レンジだったらレンジの内部にある。
ラス押し安値、ラス戻り高値と重合することもある。
という理解で合っているでしょうか?
よろしくお願いいたします。
強者の値は重要節目をブレークさせるために資金が投入されたレートになります。押し安値・戻り高値になることもありますし、レンジブレークなら、その直前の手前に出来るモミを抜けた起点なんかです。