19Apr
今週のチャート分析はユロ円と簡単にドル円をやってみました。つくづく感じることは、新しいことが優れているとは限らないということです。
100年前から使われているのは理由がある。
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レジスタンスやサポートなど主に水平線(ライン)を基準にしたトレードを海外ではプライスアクション・トレード(日本ではライン・トレード)と呼ばれています。
僕が1年間インジケーターを色々いじくった挙句にたどり着いたのが、この古道具でした。どの位、昔から使われていたかは定かではありませんが、ローソク足は酒田五法として考案されたのが江戸時代後期なので、300年近くは経っていますし、ダウ理論が考案されたのも100年以上前のことです。
初めは、こんな遺跡並にアナログな方法で勝てるのかと思いましたが、驚くことに、そこには鍛えぬかれた剣のような鋭さがありました。
一生を相場の研究に捧げるならともかく、稼ぐためにやるなら、なるべく速く学べて、永遠に陳腐化しないものがベストだと思います。その点でローソク足やプライスアクションを基準にしたトレードは最古にして最強だと感じています。
ユーロ円は日和見ゾーンの扱いがテーマでした。
週足は下ヒゲ陽線でした。126円で結果的にサポートされましたが、左を見てもローソク足でサンドイッチされていたわけではなく、ただのキリ番ということで逆張りをするにもバチンとは入れませんでした。
戻り売りを狙う局面ですが、大陽線も出現していて下に何かある気配はします(あれっ?)大陽線の後の戻り売りも安値を更新できず、またまた大陽線で戻されました(あれれっ?)
結果的には、その後のロングが4時間足戻り高値(H4-L1)を上抜き、4時間足ハラミを下抜いた強者の値まで上昇しました。
126円が意識できてなければ、4時間足の戻り高値(H4-L1)を上抜くまでショートで攻めていいと思います。
チャートを見るとわかりますが、126円と4時間足の戻り高値(H4-L1)の間は売りも買いも入ってくる日和見ゾーンです。こういう場所は様子見するのも作戦のひとつですが、そうなると週の半分以上トレードできなくなってしまうのでデイトレーダーとしては現実的ではありません。
126円のサポートに自信があれば逆張りのロングも出来ますが、キリ番以外の事実が見つかりません。こういう場合は、今までの流れを重視して売りで攻めていくのがオススメです。
最後の最後までショートして、最後のショートは損切りになってもいいと思います。そういう経験や感覚をつかむことで、そのうち、ショートに違和感を感じて逆にロングを打つタイミングがわかるようになります。
4時間足の戻り高値(H4-L1)を上抜ければ、次の4時間足(H4-L2)までは上を狙えます。
ドル円はどのゾーンの中でトレードしているかという意識が大切。
ハラミ(D1-Z1)の中、さらにD1-L1とD1-L2の間にいて、最高値を2回止められていることに気づけば高い位置からのショートができると思います。相場の分析では、現在地を知るゾーニングが大事で、これをしないと、作戦が立てられません。
下落目標はD1-L1ですがハラミ内なので行ったり来たり、時には深く戻りながら落ちていくので注意が必要な相場です。
基本的に戻り売りでいいと思いますが、次の安値までの値幅がなければ見送るほうがいいです。特にH1-L3は大きな陰線の起点となる重要ラインなので、付近でもみあいになる可能性があり要注意です。
小さな波で落ちないと、ワンサイズ上の波になって落ちることがあります。H1-L5からの上昇を波の転換と勘違いして目線を泳がせないためには、先ほどのゾーニングをしっかりしておく必要があります。
今日のまとめ
僕は文房具フェチで文房具屋大好き人間です。文房具って驚くようなアイデアが散りばめられていて、文房具屋に行くと、いつも、これを思いついた人は凄いなぁ…て感心させられて、なまり気味な想像力が刺激されます。
この頃はあらゆるものがデジタル化されていますが、文房具はあいかわらずアナログなものばかりで、定規でも、ハサミでも基本的に大昔から形を変えてません。ムダな要素が一切なく機能的に完成された形で美しいとさえ思います。
僕がトレードで使う道具は、水平線という定規(フィボナッチ目盛り付き)です。これで線を引く作業は、とてもアナログな感覚で、おそらく100年前のチャートでも同じことをやっていたのだろうと思うと楽しくなります。
◆お断り◆
この動画は教育目的で制作されたものです。相場についての個人の見解を過去のチャートから解説したものであり未来の利益を保証するものではありません。
売買取引についての判断は一切行っておりませんので、投資をされる場合は、それに関わるリスクを十分に考慮の上、ご自身でご判断ください。
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コメント
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コメント (9)
こんばんわ。お体大丈夫ですか?
気の利いたことは言えませんが、声がいつも違うのはすぐに解ったのでマヨハレさんの体調心配しています。
それでも週刊チャート分析をしてくださってありごとうございます。
週刊チャート分析見ました。ドル円の分析珍しいですね(^_^)すごく参考になりたした。ありがとうございます。
今週のユロ円は126円に、ラインは引けていなかったけど、そこからの陽線の強さ?っていっていいのかな?で、いままでのダウントレンドの流れが、少し変わったかも・・・と疑問も持つことが出来たし、こうなればこうかもと自分なりに考える事ができました。実際にはほとんどエントリーしてないので、見てる分には・・・的な所がありますが(;^_^A
今まで私は、欧州時間に参加できなかったので、経験がないんですが、欧州時間は流れがすごく早く、見てるだけでも少々テンパってしまう時があります。ラインに忠実にと言われればそれまでですが、このスピード感は慣れるしかないですか?
前からユロ円はボラがあって、1日の値動きが激しいものですか?
私の中ではドル円が亀さんでユロ円はウサギさんみたいな動きでした。
ドル円は考える時間をくれるけどユロ円は「あっっ」っと
いう間にいってしまうみないな・・
週刊チャート分析は自分の独りよがりな考えにマヨハレ先生の教えを入れて次週につなげれれるので、これからも分析よろしくお願いします。
とは、言いつつも先生の風邪が完治しますように・・・
無理はなさらずに・・・
先生の癒し系の声を楽しみしてますので、休む時は休んでください。m(_ _)m
生意気ですいません。
お気遣い有難うございます。確かにユロ円はドル円よりも大きく動くますね、でもポン円程ではないです(笑)スプレッドも狭いのでお気に入りです。スピード感は、一週間もみてれば慣れますよ。
迷晴れさん、こんにちは。
いつもブログと動画を拝見しています。
毎回非常に参考になります。
それにしても毎回このブログと動画を作るのに一体どの位の時間をかけているのでしょうか?とても個人的趣味の範囲ではおさまらない労力だと思います。
いっそのこと、有料のスクールやコーチングをされたらいかがですか?
今までのブログと動画で迷晴れさんの実力は証明済みです。
それを喜んでくれる一定の層もいると思います。
これからも頑張って下さい。
6月でちょうど丸1年になりますが、いつの間にか人気が出てしまって、本人も驚いています。集客のための宣伝やSEO対策などのテクニックを一切使わずにここまでこれたのは、純粋にコンテンツの力とタッチさんのような方の応援力だと感謝しています。
FXというジャンルはネット内でも激戦区で、検索しても上位表示されているのは、資金力のある法人かネットビジネスの猛者たちです。その中で、一個人のブログが戦うには並大抵のことではダメだろうと、最初から覚悟して続けてきました。
おっしゃる通り、50前の男が鈍りだした頭をフル回転させ、かなりの時間と労力をかけて頑張ってます(笑)片手間でできることではなく、トレードの回数も減らし、相場の動かない土日もずっとやっています。
このサイトを立ち上げた理由はブログにも書きましたが「いくつになっても、何度でもチャレンジできる社会をつくる」ためです。FXはあくまで途中経過でチャレンジするためのお金と時間をつくる手段だと思っています。この動画やブログが完全に軌道に乗れば、次に提案したいものは個々の個性を活かしたチャレンジをどうカタチにしていくかというプロデュースをしていきたいです。
しかし、理想の実現までには程遠いわけで、力尽きないためにも、現時点で、ある程度の収益化は考えていかないといけないなぁと考えています。スクールやコーチングも良いアイデアですが、まずは教科書的な動画教材の販売などから手がけてみようかと準備中です。どうせつくるなら本当に良いものをつくりたいので、これまた頭を捻ってます。
動画シリーズの有料化は賛成です。
秀逸なコンテンツは有料であるべきというのは、以前からの持論です。
ゴマンとあふれる内容の薄いFX商材とは、一線を画すような動画教材を迷晴れさんならできると思っています。
これは検討の余地があると思いますが、迷晴れメソッドなるものを整理していただいて、それを実証検証するような動画シリーズであれば、必要とする人は結構な数でいると思います。
「いくつになっても何度でもチャレンジできる社会をつくる」には総論としては賛成ですが、具体化となるとやはりFXという不確定要素の世界でまずはそれを実現できる人を増やしてゆくのがベースになるかと思います。
ぜひいい仕事をしてください。
迷晴れメソッドですか、何か経営コンサルタントみたいで格好イイですね。創るのに時間かかりそうですが参考にさせていただきます。有難うございました。
いつもありがとうございます!
「ドル円の週刊チャート分析」ですが、大変、参考になりました。
上記のコメントにも、ユーロ円のボラの大きさが話題になっていますが、
私は、ストップロスを15~20pipsにしたいと考えているので、ユーロ円のボラですと、どこでエントリーしてもストップがついてしまう・・・とさえ感じています (>_<)
ユーロドルの動きに近い時もあれば、ドル円に引っ張られる時もあって、難しいです。
ドル円の動きの方が自分に合っているのかな・・・と思いますが、GPIF等の買い支えを考慮すると、積極的にショートするのは躊躇してしまいます。
よく分からない時は、トレードをしないで、迷晴れ先生の動画を見て勉強の時間にあてることにしました。
お陰さまで、ポジポジ病が出なくなりました。(逆に、エントリーするのが怖くなってきています)
ポジピジ病が治った、病み上がり時期にエントリーが怖くなるのはよくある症状です(笑)
拝見させていただきました。
古よりある普遍的なものに幼少の頃から憧れていましたが、そんなものは無いのかと何時しか世を儚んでいました。
迷晴れ様から昔から変わらない今尚強いものはある、と言われると凄く勇気が出ます。
そういえば私はそれを探していたのでした。
「私が求めているものって要するに何だっけ?」ときに見失うことがあります。
素晴らしい学びをありがとうございました。