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複数時間足のフラクタル構造を知れば相場の動きが読める。

相場は重なりあう時間軸がフラクタル構造になっています。一見ランダムそうに見える波の動きも規則性があり、その特徴をつかめば相場観を身につけるのに役立ちます。

photo credit: Sanchtv via photopin cc

チャートは、まるでデザインされたアートのようだ。

[youtube id=”3rsad1j1m9M”]

相場の波はある意味デザインのように見える。ひとつとして同じものはないが、ズームアウトすると規則的なルールの上で描かれているのがわかる。その自然の造形は自然が織りなすアートです。『自然の波形は美しい』という事実を前提にチャートを見ることで相場観が養われていきます。

『部分が全体を表す』

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photo credit: ChaoticMind75 via photopin cc

フラクタル構造の概念は『部分が全体を表す』ということです。例えば雪の結晶など、自然界に存在する多くのものがフラクタル構造になっていて、一部分(ミクロ)をズームインした模様と、全体(マクロ)にズームアウトした模様が同一なのに気づきます。自然の美しさはフラクタルの成せる技なのです。

チャートは時間の重なりで創られたフラクタルである。

medium_4426429864photo credit: Werner Kunz via photopin cc

人間の1時間の中に、ナニカの一生があるかもしれない。宇宙の一瞬の中に、人間の一生があるかもしれない。なんともファンタジーな話だが、事実、相場は複数の時間軸が同時に存在していて、フラクタルの概念が成り立っています。チャートのデザインはフラクタルな複数時間足の重なりによって創りだされているのです。

複数時間足の分析にフラクタルの概念をどう活かすか。

20140922a波の反転部分を例にとって説明すると、同じ1日であっても、日足、1時間足、5分足では波形の描き方が異なります。1時間足は日足に対してダブルボトムや逆三尊をつくり、5分足は1時間足に対して同じような底値のチャートパターンをつくります。このフラクタルな事実を知っていれば、トレードシナリオをつくるのにとても役立ちます。

たとえばオレンジライン上にレートがあると考えるなら、1時間足のダブルボトム左谷部分からネックラインまでを狙ったトレードができますし、右谷部分と考えるなら日足押し目買いによる大きな利益が期待できます。同じオレンジライン上にあってもフラクタル的に波を分析することでトレードシナリオが全く違うものになります。

今日のまとめ

1日を一生と考えれば、日足ならローソク足1本、1時間足は24本、5分足は288本。日足ならたかがローソク1本ですが、5分足なら288本もあります。なんか短い一生を懸命に生きる小さな虫達の気持ちが分かるような気がします。人間も虫達も同じ1日というサイズの中を生きていることに変わりないのに、一生という基準で見れば人間と虫とでは相対的に大きな違いがある。相場は生き物だというが波を生き物と考えれば、トレードとはその一生を遠く宇宙から眺める高みの存在になったような不思議な気分になる。

■投資のリスクについて■この動画、ブログは、相場について個人の見解を解説したものであり、利益を保証するものではありません。投資をされる場合は、それに関わるリスクを十分ご考慮の上、ご自身でご判断ください。



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コメント

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  • コメント (3)

    • 6500TF
    • 2015年 5月 11日

    毎回のことですが、このたびも素晴らしい講義をありがとうございました。
    しっかりと身に着けていきます。

    • かにずき
    • 2016年 6月 15日

    拝見させていただきました。

    短期のチャートが長期のチャートと同じ形になるのを見つけたとき私も面白いと感じました。
    FXから一度降りる前、だいぶ以前のことでした。
    でも、それをトレードに活かすことは思いつきもしなかったです。
    今の私にはまだ出来そうもありませんが、チャートの振る舞いと描かれたその形は日々感じとっています。

    ありがとうございました。

    • K
    • 2016年 8月 26日

    いつもブログ&動画拝見させていただいています。

    フラクタル構造を知り、相場分析をしてみました!
    分かりやすいダブルトップやトリプルボトムを作って伸びる時もあれば、分かりにくいダブルトップ(長期足で確認するとV字反転)が起き、一気に伸びていく時がある。

    この違いがどうして起こるのか考えました。

    (ざっくりした相場環境)
    長期が上昇トレンド
    (狙い)
    短期の下降トレンドが転換した時の長期のトレンドの流れに沿った、トレンドフォローを狙うとします。

    この短期の下降トレンドが転換し、一気に反転していく時。
    ダブルボトム、トリプルボトムを形成してから、上昇していく時がありました。

    ここで考えたのは、下降トレンドにトレンドラインを引きます。

    (トレンドラインを引くルール)
    最安値をつけた波のみにラインを引く。

    波が加速すれば、下降トレンドが加速した波と前回の波にトレンドラインを引き直します。(前回のラインは残しておく)

    トレンドラインをブレイクし、再度下降を続けた時は、その波と前回の波にトレンドラインを引き直します。(前回のラインを残す)

    これは長期の上昇トレンドに対しての、短期下降トレンドの上値抵抗線として、使います。

    この引いたトレンドラインの中で、この動画で学んだフラクタル構造が起きていることがあるのではないのかと考えました。

    長期足のトレンドフォローを狙うための、長期足で引ける前回高値の水平ラインに対して、ダブルボトムを形成。
    そのダブルボトムを抜けて、上昇かな?と思わせておいて。

    前回引いたトレンドライン(上値抵抗線)に止められて、再度水平ラインまで落ちてくる。(トリプルボトム)

    再度、上昇しトリプルボトムを抜け、トレンドラインを抜けて一気に伸びていく。

    V字反転する時は

    短期下降トレンドのリズムが一定で、トレンドライン(上値抵抗線)がどう考えても一本しか引けない。

    短期下降トレンドのラスト押し目抜け、トレンドライン(上値抵抗線)抜けで、一気に伸びていくイメージです。

    検証している中で気がつきました。
    私の中で、フラクタル構造の正体はこのあたりではないのかと、考えました!

    これに、クランビルやダウ、相場の時間を意識して再度検証していきたいと思います。

    長文になり、理解し辛い文面になってしまいましたが。
    迷晴さんの意見をいただきたいです。

    宜しくお願いいたします😊

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