19Jun
迷晴れボックス147回、視聴者さんのトレードをテクニカルとメンタルの両面から深~く考察します。
かずきさんのトレード
初めまして迷晴れ様。コメントなどはしたことがありませんが、いつもこっそり動画を拝見させていただいております、かずきと申します。よろしくお願い致します
今回お送りさせていただいたのは4月8日(月)EUR/USDのトレードで、自分の中では予想を立てゲームプラン通りにエントリーしたつもりです。
結果的に勝ちトレードにはなったのですが、これでよかったのか、たまたま勝っただけなのか、
もっとこうした方がいい、上達するためにはこうしていきなさいなど、迷晴れ様の見解をお聞かせ願えればと思います。
今回の反省点としては、ロングのエントリーしか考えていなかったので、売りの目線は全く考えていませんでした。
売りたい人ならこういう見方もあるよね、などのご指摘も頂きたいです。
迷晴れ様に教えて頂きたい点は、波の描き方。自分はチャートに直接、波を書いていますがこれでいいのか、この波で本当に合っているのかといつも悩んでいます。
迷晴れ様の動画を見ながら参考にさせていただいている為「これ僕がいなければできないんじゃね?」と思われると思います。
自分もそう思っており、上位足の環境認識も迷晴れ様ありきの予想に過ぎず、迷晴れ様が居なくなってしまうとこんな予想もできないじゃないかと思っています。
いつ動画の配信が終わってしまってもおかしくはないと思いながら、必死に勉強をしていきたいと思っています。
お忙しいと思いますがご指導ご鞭撻よろしくお願い致します。
自分は20代は失敗してもいい年齢だと思い「やりたいことをやってみよう!」との想いからFXの世界に飛び込んで1年半が経ちました。
1年間全く勝てずどうして勝てないんだろうと思いながら資金を減らしていき、このままじゃまずいと書店に行き本を買い漁ってみたりしていました。
半年前にYouTubeで迷晴れ様の動画をたまたま拝見し、この人みたいに勝てるようになりたいと動画を見ながら勉強させていただいております。
長くなってしまいましたが今後とも宜しくお願い致します。
トレード考察
2023年高安のレンジ相場。12月安値を下に抜けば”三尊天井”が完成するが、2023年安値から12月安値への安値切り上げを狙う人もいる状況。
高値を切下げてもいるので、ロングしても、すぐにショートが入ってくる可能性が高く、黄矢印のような動きは期待できません。
5日ピンバーは下値支持、4日ピンバーは上値抵抗を示唆。
1時間足だけみたら、どっちに転ぶかわかりませんが、4日高値に2番天井を疑う、売り手がいるのは確かでしょう。
プラン①:5日ピンバーが逆三尊の下値を支えるので、大きく下げる可能性は薄い。
プラン②:前回高値まで最大30ピプス幅しかなく、4日の高値ネックに頭を押さえられる疑いがある。
5日高値や4日の高値ネックで頭を押さえられる疑いがあります。
総評
今後の改善点が2つあります。
1.相対する目線を考慮できてない。
ボクは2023年高値を”2021年高値下降波の戻り売り候補”とみているので、この局面なら、むしろ”売り”を考えます。
絶好の買い場は、売りたい人が誰もいないところ。
絶好の売り場は、買いたい人が誰もいないところ。
絶好の買い場は、売りたい人が誰もいないところです。
しかし、この局面は”売りの伏兵”が、いかにも潜んでいそうなところです。
御本人も気づかれていますが、相対する側の目線を考慮するのは、チャート分析の基本なので、これがスッポリと抜け落ちてしまうのは問題です。
2.米国CPI待ちの相場に気づけてない。
この週は水曜日に米国CPIの発表があるため、月曜・火曜の相場は”膠着状態”になりがち。
大半のトレーダーは、CPIを待ってポジションを持ちたがるので、8日月曜のトレードはコスパが悪いです。
今年の為替の最重要テーマは”米国の利下げ”ということで、CPIはFOMCや雇用統計クラスの注目指標です。
CPIの結果次第で急落もありえるので、そもそも、4時間足チャートの黄矢印予想などは意味がありません。
一週間の計画を考える時、注目度の高い経済指標があるか否かを押さえておくことは絶対に欠かせません。
まとめ
先回、「4つのトレーダー・クワドラント」で、トレーダーとして、クワドラントの右側にいることの重要性をお伝えしました。
もし、今回のトレードが、”CPI待ちの膠着状態”を利用したもので、CPIまで売られないだろう前提の短期トレードなら当然の勝利といえます。
しかしながら、かずきさんのトレードは、そこまで考えが至っていません。
だから「なんか違う。」と違和感を覚えてます。
まぐれ勝ちを喜んでるようでは成長が望めないので、違和感を覚えたことは素晴らしいです。
無意識下で起こる違和感は、今の自分から一皮剥けるのに必要な情報なんです。
今後も、そういった違和感をそのままにせず、言語化する努力を続けてください。
FXは将棋やチェスのような”対人戦”なのだから、クワドラントの右側に行くには、相対する目線の思考を読むことを避けて通れません。
しかし、いってみたら、左側と右側の大きな違いはそこだけです。
トレーダーの思惑や心理にはパターンがあるので、わかってくれば、再現性のあるトレードができるよになります。
もちろん、再現性が高い=100%確実ではないので、負けることもありますが、それは”不運”として納得できるようにもなります。
最後に波の描き方ですが、感覚で描く、ロジカルに描く、インジケーター(ZIGZAG)にまかせる、といろんな人がいます。
ボクはロジカルと感覚のハイブリットですが、いまでも試行錯誤してるし、話すと長くなるのでやめておきます。
それよりも、目先の波に目を奪われて近視眼になってしまってます。
たとえば、ラストの戻り高値を意識するがあまりに、見るべき”高値の切下げ”を見逃してしまってるのが気になります。
この高値切下げに気づけていれば、黄矢印のようには、考えなかったかもしれません。
正しい波を引くことが目的ではなく、世界のトレーダーが、どの高値や安値に注目しているのかを知るのが目的です。
参考になれば幸いです。
◆お断り◆
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コメント
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コメント (2)
いつもご教授頂き有難うございます。やはりなんで勝ったのかを明確にわかってない偶然の勝ちではなかなか再現性にはつながっていかないと思います。動画内でもご説明があったようにユーロドルの大局は下目線ですので、上がり切ったところはしっかり叩きたいのですが、自分は分析しているサイクル理論では先週金曜日につけた安値がユーロドル日足のボトムと見ていて、週明けの月曜朝一で自分はロングしました。1.07063ロングの1.07356利食いのデイトレでその後はノーポジで様子を見てます。サイクル理論で分析しなくても先週あれだけ下げましたので一旦は調整されると考えるのは自然ですし、ユーロドル週足100SMAが下から受けてきており前回も同じようにサポートされてます。そうした根拠もあって一旦買ってみました。自分としてサイクルボトム、週足100SMAのサポートといったブレない根拠があったので今回勝てたと思うのですが、自分自身でのブレない目線を持つのは非常に大事だと思ってますし、そうすることによって損切りや目線を変更する際も自信を持てると思います。あれこれいろんなことをするのではなく、一つのことを徹底して磨いていこうと思います。
おつかれさまです。
不確実性の世界ですが、その不確実性にもグラデーションがあると感じます。より必然に寄せるのが大切かと。敵を知り、己を知り、地の利を活かす。FXは対人戦なので、自分のしたいことを決めるとき、まずは敵を知ることが基本なんだと思ってます。