9Jul
幽霊の正体見たり枯れ尾花、恐れると、あらゆるものが幽霊に見えてしまうように、チャンスを逃したくない一心が、値動きを都合よくチャンスに見せてしまい、ポジポジ連敗。挙句の果てに、肝心なチャンスに乗り遅れるという経験は誰しもあるはずです。
大きなチャンスほどトレードは簡単だと思う。
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ボクの考えるチャンスは、次の壁までの値幅が20ピプス以上あり、動意づいた起点から狙えそうなところ。ボラタリティも関係しますが、そういうチャンスは毎日何十回もあるわけではありません。
大きく伸びる条件として、上位足トレーダーのフォローが必要になるので、分足トレーダー程度の力ではどうにもなりません。
10ピプス程度の小チャンスなら回数ありますが、即断即決が求められるので難易度がグンと上がります。
波動砲のエネルギー充填のように、上位足トレーダーを巻き込み「タメ」が十分にできているほうがエネルギー解放されたときに良く伸びます。
そういうケースは、十分な時間をかけてチャートパターンを形成しているので、すべてのトレーダーが照準が合わせやすく、世界が同時に引き金を引く可能性が高いです。
今週のチャートでも簡単なところと、難しいところがありました。
ここを抜ければ、ここまでは、指向性が出て簡単になる。
ここから先は、上下これくらいの幅で指向性が無くなり難しくなる。
来週や来月、来年のことはわからなくとも、ロウソク足5~6本先の未来を想定できる「シナリオ力」は必須かもしれません。これを身につけるには、自分なりの基準をもってチャートを見続けるしかありません。
ユーロドル 今週の視点
先週の週足陽線戻りを受けての週明け、大きなシナリオは、週足のサポート(黄ライン)までの売り。週足は三本の黄ライン上段でサポート、安値1で下ヒゲを残しました。週足の判断は週末にロウソクが閉じないとわからないので、この下ヒゲ部の判断が難しいです。
下降フラッグ完成からの売りは、待っていればわかりやすいチャートになります。緑四角部分はレンジの想定ができていないと初心者連敗ゾーン、週足(W1)を短期足がブレイクしているのが余計に混乱を招きます。緑四角エリアは押し目買いと戻り売り両方の注文が重なるので指向性がないです。
シナリオは天井部完成までは買い、完成後売り。レンジ化の可能性が高い、緑四角50ピプス部分はポジポジ病に注意!
①三角持ち合いを上に抜けたと見せかけて、小競り合いBで買いがあきらめれば売り、ただし、目標は安値3強者の値のある1.11000まで。
②安値4で下ヒゲV字を見れば、強者の値の安値3が強いことがわかる、逆三尊右肩からの買い。
③底値パターンC完成を待っての買い。
④安値5からの買いがレンジAで敗退、損切りが入り始めるところを売る。
ドル円 今週の視点
先週の週足陽線戻りを受けての週明け、週足のサポート(黄ライン)までは売りシナリオ。
今週は英国ショック急落の戻り売り候補にある。誰の目にも明らかな天井部完成を待てば売りやすい。注目ポイントは101.500安値と週足サポート(W1)での動き。特に週足サポートではピタリとは止まらず、行き過ぎることがある。そこを狙って逆張りすることも可能だが、大事なのは、そこから暫くは底値形成の動きになるというシナリオ想定をしておくことだと思う。
①天井部が完成して売れるチャートになるのに3日かかった。小競り合いAを抜けたことで、安値1周辺の買いポジが一気に消化された。
②102.000で高値1からの売りが利食いされたが、買いのフォローは弱く、レンジBを下抜けた。
③4時間足安値101.500でサポート。安値3でダブルボトムの体となるも失敗101.500をブレイク。
④高値3からの売りが101.000で利食い。逆張りの買いも弱く101.000をブレイク。
⑤安値4で週足ライン100.500にタッチ、その後、高値4から戻り売り可能。安値5で安値4を更新したが、週足サポート・エリアに入ったことを考えれば、少し大きめな戻りが入る可能性を疑うべき。
⑥⑦高値4を更新、30分足レベルでは上目線だが、高値1からの流れが死んでいるわけもなく、大きく戻してからの再下落も考えられる。高値5=4時間足サポレジ転換でレンジEができるのを待って売ることが可能。
ここから先は相場に方向感がなくなり緑四角の値動きになった。週足サポート買いと高値5からの売りとで攻防する可能性は最初から存在している。未来のことは、わからないが、底値パターンが完成するか、崩れるまで手をださないのもよい戦略。
ユーロ円 今週の視点
ドル円と流れが同じで、先週の週足陽線戻りを受けての週明け、週足のサポート(黄ライン)までは売りシナリオ。
上げどまり確認後の戻り売り、高値1で頭を押えられているので、あとはいつ落ち始めるのか、その時を待つだけです。
①水平ネックラインは引きづらいですが、切上げラインは明確に引けました。三角持ち合いAを抜けたあと飛び乗れない理由は、安値1の114.000でのサポートで一旦戻る可能性があるからです。
②水平ネックラインがわかりづらいのは、おそらく世界共通なので、小競り合いBのような状態になったのかもしれません。答えのないものは世界的に答えがありません。
③112.500でのサポートも想定内なので、戻り売りよりブレイクアウトを選びます。
④目標となる週足サポートに近づきましたが、高値3からの戻り売りがもう一回できます。この売りで目標達成。
⑤小競り合い後なので買いやすい。
⑥高値1からの下落はまだ死んでいません。4時間足ラインかつ112.500でレジスタンスされたので売れます。
ここから先は無指向性となりやすいエリア。レンジ戦略をとるか、わかりやすいチャートになるまで待ちます。
⑦緑レンジを下抜けたので、レジスタンスを確認して一回売れます。
マッド・デイモン主演のオデッセイという映画を視ました。
物語は、主人公(マッドデイモン)が火星にひとり取り残され、救助がくるまで、なんとか、かんとか生き延びるという内容です。
たしか「アポロ13号」も故障した宇宙船をなんとか、かんとか工夫して、地球に生還させる映画でしたが、NASAの超頭のいい人たちが、小学生の図画工作レベルの材料で、必要な部品を、その場でつくってしまうところが見ていて楽しいです。
実際の宇宙飛行士が、そういう訓練を受けているのかどうかは知りませんが、あきらめることが死に直結する宇宙でなくとも、「知恵」こそがライフラインだと思います。
知識はインプット、知恵はアウトプット。
知識だけの人より、知恵を出せる人の方が生き残る力が強いと感じます。
トレードも無知ではなんともなりませんが、博学になる必要はありません。むしろ知識欲を抑えて、生き残るための工夫を凝らすべきだと思います。
「打つ」ことばかりが手法とされますが「待つ」こそ究極の必勝手法です。
陰陽太極図のように「待つ」のなかに「打つ」があり、「打つ」のなかに「待つ」がある。待てる理由は、いつか打つタイミング来ることを知っているからだし、打てる理由は、機が熟すのを待てるからです。「打つ」と「待つ」の境界線が曖昧なままだと不安を拭い去れません。
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コメント (16)
まよ晴れさん動画お疲れ様でした。
私の名前が「初めてのFX」という名の通り、トレード事態無知の状態から昨日で丸1年が経ちました。(pipsの見方からロング、ショートの意味からわかりませんでした。)
ブログを見たのも丁度その時です。確か押し目買いの説明の動画ですよね。その中にまとめでこんな言葉がありました。
「何が起こっても想定内であるためにルールが必要。チャートがちゃんと見えている状態なら何が起こっても慌てることがありません。なぜなら全てが想定内だからです。」
当時は何を言っているかわかりませんでした。ただトレーダーたるものそのレベルまで行かなければマーケットで生き抜く事が出来ないという事を知りました。それは良いトレーダーはどこでトレードをすれば良いか知っている。成功するトレーダーはポジションサイジングとトレーダー心理こそがマーケットで成功する為に必要な要素であることに気付かされます。さらには利益の出せるトレーダーは損失よりも利益が上回っていること。これは勝率でカバーするのではなく、利益で損失をカバーしなければならないことを知りました。負けはトレードコスト。勝率が35%~50%でも充分ということ。人間の脳のプログラムは負けトレードになると勝ちポジションになる事を想い続けながら大事にポジションを持ち、勝ちポジションを持つと勝ちを確定させたいと早利食いしてしまう。それは自分は間違ったと認めたくない。いつも正解でありたい心理が働くという事。勝率を上げる為に最も良いことは自分の想定した方向に動いた事を確認してから入る事。というように学んだことを書くと書ききれません。まだまだ沢山あります。本当に書ききれません。
今では、ローソク足、レジサポやトレンドライン、エリオット理論、フィボナッチ、タイムサイクル、オシレーター、各時間足、一番大事なマネーマネジメントを複合的に考えながら数手先まで読み、複数のエッジのあるトレードシナリオを構築が可能になりました。私は何が言いたいかと言いますと、ここまで来るまでかなり時間短縮されたという事です。本当にありがたいことです。でもまだ1年、まだまだ初心者です。数年経っても初心忘れるべからず。これからもいつもどおりのまよ晴れ動画でありますように。応援しています。そして多くの成功トレーダーが生まれますように心から願っております。
ボクの動画やブログで成長を実感できる方がいることは嬉しい限りです。
FXでお金持ちになれるかどうかは別として、この先行き不透明な時代に、生活を守るため、稼げるスキルを学ぶことは大事だと思っています。
これをご覧のすべての人が勝てるようになるなんて思ってませんが、ボクの存在が、人のプラスを引き出すきっかけになれればいいと願います。
拝見させていただきました。
最近少額ですがリアルマネーでのトレードを久しぶりに復活させました。
マヨ晴れ様の解説を実際に自分の取引している通貨ペアのチャートを見て聞くと学びの次元が全く違ってきます。
今までは漠然と一般論やケーススタディを聞いているような感覚でした。
今回は実際に取引をした経験を持ってお話しを聞けたので、自分の記憶と照らし合わせて実感が得られました。
こうやって学びを繰り返していければ、だんだんと自分の身になっていくのかなと感じました。
素晴らしい気付きをありがとうございました。
とてもいい感じですね(^^♪
いつも拝見させていただいております。今週の戻り売りの相場はおっしゃっていた通りわかりやすく、天井圏を作り始め、いつエントリーしようかと思っていたところでした。しかし、仕事中にブレイクしたため、いわゆる乗り遅れが生じてしまい、ただ見ているだけという事に・・・。運よく乗れていても寝ている最中や仕事中に戻ってきてしまい結局微益という事もあります。ただ、じゃあエントリーしたらずっと見ているかと言ったらそうもできないと思うので、最近はエントリーより利確の難しさを痛感しております。要するに「出口戦略ですね」。ロスカットはなるべくひきつけてからエントリーして、逆指値を置くだけなのでそうでもないのですが、利確は、一応目標となるところに指値を置くのですが、そこまで行かないで戻ってくるか、もっと伸びることがほとんど。それでも指値に刺さっていればまだよいのですが、戻ってきてしまっていると、「見ていたらもっとうまく逃げれたかもしれない。」と思ってしまいます。1分足や5分足ではそういう事もないのですが、30分足以上の時は出口戦略はどのように考えたらよいとおもいますか?何かアドヴァイスがあればよろしくお願いいたします。
外出の際はスマホでチェックしながら指値を移動させていますが、目標に届かないときの利確ルールも決めています。逆ポジが入り出すところで逃げておかないと大きく利益が減らされる可能性がありますので。
全くチャートが見れないなら目標の少し下に指値を入れておくか、固定ピプスで利確してしまうかですね。利が伸ばせるかどうかは、スマホで確認しないと難しいと思います。
いつも動画ありがとうごさいます。拝見させてもらっています。
動画とおうり優位性のある場所だけでトレードすればで勝てると思います。ここの動画で勉強して3月からはトータルでプラスになってます。しかし、なかなか上手くトレード(ポジポジ病で)できません。
そこで最近メンタル面を改善してきました。その効果で以前は、7/8 9時30分指標後の相場では安定するまで様子見していたと思いますが、9時33分ドル円で101.0を切った時点(101.2で上昇が止まったことを根拠に損切設定101.2で)で、ショートで入ることができる様になりました。
やはり、迷晴れさんが言われるとうりト相場は自分でコントロールできないので、そこで負けても仕方ないと思えるこころ構えが必要で、トレードは逸らず恐れずに優位性があるところでやれば良いと感じてます。
「そこで負けても仕方ないと思える」同感です!
おはようございます。
イチロー選手は、悪球に手を出さなければ、今まで身に付けたバッティング技術は必要なくなるといいます。
他にも相場でも参考になるようなことを結構言ってます。
「これは(プロなら)誰もが分かっている、知っていること(バッティング理論)なのにそれができない」
「(試合中での)バッターボックスでしか感じ取れない感覚がある。だから厄介だ」
彼の話を聞いていると根っからの勝負師だなと感じます。
プロ野球選手でなく、仮に相場に挑んでたとしても超一流なんだろうなと思います。
中途半端なポジション取りは、ボール球に手を出しているに等しいと思います。
チャートパターンは、適切なエントリーポイントに行き着くまでのプロセスの結果としてできるものではないかと思います。
だから、形だけでエントリーすると失敗しまくります。上手くいく時もあるでしょうが、それはたまたまチャートパターンと他の条件が合致していただけで、なぜそうなったかの理解がなければ実力ではありませんね。
適正なエントリーポイントを待つための再現性の高い条件をきちっと体系立てて、結果としてチャートパターンにもなっているというような取引を目指したいですね。
イチロー選手、こんなことも言ってました。肩の力を抜けとよく言われるが、そのためには膝の力を抜かなければならない。このように肩の力みを取るための表面的なアドバイスしかせず、本質的なことの分かってない人がほとんどである。
チャートパターンの形成は、相場の中の表面化した現象であり、本質はまた別のところにあるのでしょう。
自分は天才ではない、やっていることは全部言葉で説明できる。イチロー
こういう人はセンス有るなしにかかわらず、何をやってもそこそこ成功させるでしょうね。
勝ち組と常勝トレーダーの違いはなんですか?それとも同じという認識でいいのでしょうか?
言葉そのものに意味はないと思います。100戦100勝はあり得ないので。
“チャンスを逃したくない一心が、値動きを都合よくチャンスに見せてしまい、ポジポジ連敗。挙句の果てに、肝心なチャンスに乗り遅れる”
冒頭にありましたこちらの文ですが、まさに直近のトレードで何度も経験していました。
今まで自分のルールというものがどこか薄かったのですが、迷晴さんの動画をみたり、自分なりに考察した結果、最近ではしっかりとした軸を作り上げることが出来始めています。
その中で見た今回の”待つ”ということの重要性を感じることが出来ました。
“待つ”は最高の手法 その通りだと思いました。
自分で自信を持ってエントリーして、でもヒゲで刈られて…すぐに反対方向にのりたい、取り返したい。正直思ってしまいます。
しかしそういった人間の弱さを認めつつ欲を殺して、この先トレーダーとして進んで行けるようにしたいと思います!
いつも素晴らしい動画、ブログありがとうございます!
迷晴れさん、
いつも素敵なブログ&動画ありがとうございます。
7/4~7/8の週は、トレード回数は6回(火に2回、木に4回)で、プラス40pipsでした。
1回目で20Pips以上取れた日は、その日は明らかな勝率の高いサインでない場合は、控えるようにしておりますが、
最初、建値決済(±0、微益)のときは、もうひと仕事となってしまいます。
そのとき、感情的なドテンは、控えるようにしておりますが、根拠に基づいたドテントレードはありかなと最近は考えられるようになりました。
ドテントレードをするときに、自分が立てたシナリオを信じて、同じ方向でエントリーするか、たとえば、あのサポートラインが抜けなかったらから、こりゃもう一段上に跳ね返されるなといった感じで売りシナリオから買いシナリオに転換するか(逆張りするか)の見極めが重要になってきます。木曜日のトレードは、最初のシナリオを立てて、順張りを貫き、損きり-10pips×2の後に+40Pipsで目標達成と不細工なトレードになりました。
タイミングによっては、さくっと50Pips取れている場面にもなりますので、やはり環境認識の精度(タイムエッジ、波の転換の読み)を高めていきたいと感じました。。
いつも勉強させていただき、ありがとうございます。
つまんない口出しします。
参考チャートの下に、ペア国旗と見出し、その次に本文、の順でレイアウトされていらっしゃいますが、
ペア国旗見出しと、本文の間に参考チャートの方が掴みやすいのではありませんか。
私見です。
一度やってみたら、国旗とチャートの間が空き過ぎちゃってやめたんですよね。でも今度変えてみますね。