26Jul

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週刊チャートナビ 第542回(2025/07/21〜2025/07/25)一週間の為替チャート(ドル円・ユーロドル・ポンドドル)を振り返りながら、週トレードやデイトレードにおける攻略ポイントを深掘り解説します。
ドル円
今週の見通し
相場の背景
- 5月高値ネックラインを挟んだトップとボトムの睨み合い構造
- 150円ラウンドナンバーが意識される局面
- 米トランプ政策の先行き不透明感
- 7月第2週陽線が100日線および日足チャネル上限を上抜けたことで、先週は、5月高値(はらみ足の上限)レジスタンスを試す展開となった。
- 5月高値+150円のレジスタンス・ゾーンvs7月安値上昇波のフォロー
- 20日参議院選挙の影響
- 重要経済指標:特になし
ベアの注目
- 5月高値+150.00のレジスタンス・ゾーン
- 7月安値上昇波の過熱感(RSIダイバージェンス)
- SMA21の乖離(H4→D1)
ブルの注目
- 100日線と日足チャネル上限の上方ブレイク
- SMA21(D1/H4/H1)の上昇パーフェクトオーダーが成立
トレーディング・レンジ
TR上段㊤ | 150.00 |
TR中段 | 先週高安 |
TR下段㊦ | 146.00 |
ベアのシナリオ
7月安値上昇波の過熱感を背景に、先週安値+D1-SMA21を目安に”価格調整”を売る。
ブルのシナリオ
7月安値上昇波を基準に、先週安値+D1-SMA21への下値試しから押し目買い。
毎日の値動き
シナリオとトレード
07/21 月曜
- 5月はらみ足高値で調整中
- SMA21(D1/H4/H1)の上昇POが成立
ベアのシナリオ:①先週高値2番天井の形成から先週安値へショート
ブルのシナリオ:①先週高値2番天井の崩れで150.00へロング。
- 東京時間、”窓埋め”を待って赤1戻り売り。
- ロンドン・NY時間、M15-SMA21をガードレールにショートをホールド。
- 翌日の東京時間、M15キリアゲで半決済。
- 23日の東京時間、目標値の146.00手前で2回目の反発、1本目の4時間コマ足確定でアウト。
【エントリーの根拠】
【背景】
5月高値のレジスタンス
【事実】
先週高値2番天井の形成(ダブルトップへの上値試し)×M5キリサゲ
H4-SMA21+H1-SMA21+M15-SMA21の押さえ
撤退値:直近の急騰安値
目標値1:先週安値
目標値2:146.00
損切り:2本目の4時間コマ足高値
07/22 火曜 パウエルFRB議長発言
- 「噂で買って、事実で売る」動き。織り込み通りの与党敗北による”事実売り”で先週高値ダブルトップ完成目前。
- 大局は上昇相場なので”事実売り”で下がったところを買い向かいたい。
ベアのシナリオ:①21日高値下降波の戻り売り
ブルのシナリオ:①先週安値で下げ止まればロングを検討
- 東京時間、21日高値下降波の戻り待ち。
- ロンドン時間、21日高値下降波のフィボ61.8%(=148.00)で反発を確認。
- NY初動、”下降フラッグの完成”で赤1ショート、先週安値の下抜けでショートをホールド。
- 翌日の東京時間、目標値の146.00手前で2回目の反発、1本目の4時間コマ足確定でアウト。
【エントリーの根拠】
【背景】
5月高値のレジスタンス
【事実】
21日高値下降波のフィボ61.8%(=148.00)戻り売り候補に4時間足ピンバー×M5三尊天井
H4-SMA21+H1-SMA21+M15-SMA21の押さえ
撤退値:前回安値
目標値1:146.00
損切り:M5戻り高値
07/23 水曜
先週高値ダブルトップVS7月安値上昇波のフィボ50.0%押し目候補+日足チャネル上限+D1-SMA21
ベアのシナリオ:①21日高値下降トレンドを146.00へ戻り売り
ブルのシナリオ:①146.00の支えで7月安値上昇波の押し目買いを検討
東京・ロンドン時間、M5キリサゲを確認するも、黄1ショートは下げ余地なく見送り。
07/24 木曜 米新築住宅販売件数
- 7月安値上昇波のフィボ50.0%(=146.00)に押し目形成中
- 日足チャネル上限+D1-SMA21のサポート
ベアのシナリオ:①146.00押し目崩れでショート
ブルのシナリオ:①7月安値上昇波の146.00押し目買い
- 東京時間、146.00の反発を確認。
- NY時間、押し目で下げたが、米国指標絡みの強い反発で買えなかった。
07/25 金曜
- 7月安値上昇波の146.00押し目候補で前日足が反発
- 日足チャネル上限+D1-SMA21のサポート
ベアのシナリオ:①147.00付近でレジスタンスされれば146.00への下値試しをショート
ブルのシナリオ:①7月安値上昇波の146.00押し目買いをフォロー、下値試しからロング
- 東京時間、先週安値+H4-SMA21を上抜き、先週安値への下値試しを確認。
- ロンドン初動、146.00上昇トレンドを青1押し目買い。
- NY時間、22日高値に押さえ、4本目の4時間コマ足クローズでアウト。
【エントリーの根拠】
【背景】
7月安値上昇波の146.00押し目買い
【事実】
146.00上昇トレンドの先週安値押し目候補+D1-SMA21サポート×M5キリアゲ
H4-SMA21レジサポ転換
H1-SMA21+M15-SMA21の支え
撤退値:前回高値
目標値1:22日高値
損切り:3本目の4時間足安値
今週の攻略ポイント
今週のあらすじ:日足チャネル上限でロールリバーサルが発生
日足チャネル上限でロールリバーサルが発生し、146.00を押し目に買われる展開となった。
今週の局面整理
フェーズ1.日足チャネル上限を試す
週明けから23日かかけて、先週高値(≒5月高値の押さえ)の2番天井から、日足チャネル上限を試す形で146.00まで続落。
フェーズ2.ロールリバーサルが発生
日足チャネル上限+146.00でロールリバーサルが発生し、現在は146.00を押し目に続伸中。
今週の狙い目:7月安値上昇波の調整売りと押し目買い
今週は、7月安値上昇波の調整売りと、146.00での押し目買いを狙った。
週明け時点で、先週高値に2番天井が完成していたため、21日(月)は売りからスンナリと入れた。
146.00のロールリバーサルは、V字底となったため買えずに、次の押し目を拾う形となった。
今週の学び:ロールリバーサルの発生メカニズム
ドル円4時間足では、日足三角持ち合い上限(ピンクライン)を上抜け、今週のなかで”リテスト”する動きが確認できる。
これは典型的な”ロールリバーサル(role reversal)”というプライスアクションの一例だ。
ロールリバーサルとは、かつてレジスタンスだった価格帯が、ブレイク後にサポートとして機能する(または逆にサポートがレジスタンスに変わる)現象を指し、背景には、参加者の心理やポジションの偏りによる市場構造の変化がある。
なお、トレンド中の一時的な押し戻し=プルバックと混同されだが、ロールリバーサルは「レジサポ転換」に焦点を当てている。
1.ブレイク前のポジション状況
① レジスタンス付近の売り注文
何度も反発した価格帯や三角持ち合い上限(ピンクライン)では「売られやすい」と考えるトレーダーが多く、新規ショートや利確売りが増える。
② ブレイクアウト狙いの買い仕込み
「上抜けしたら一気に上昇する」と構えるトレーダーがいるため、レジスタンスの上にはブレイク狙いの新規買い注文や、ショートの損切り注文が、“オーダークラスター”として溜まりやすい。
2.ブレイク時のポジション状況
① ショート組のロスカット買い
レジスタンスを抜けると、損切りの買い戻しが連鎖的に発動し、上昇が加速する。
② 新規の買い参入
ブレイクアウト待ちの買い手が一斉に参入し、さらに買い圧力が強まる。
3.リテスト(ロールリバーサル)のポジション状況
ブレイク後に価格が押し戻され、元レジスタンス(ピンクライン)に戻ってくると、以下の心理が重なる。
① スタンスの逆転
ブレイクで損切りした売り手が「これ以上、下げない」と判断し、今度は買いに回る。
② 押し目待ちの買い勢力
「ブレイク直後は高すぎる」と様子を見ていた層が、押し目到来と判断して買いをいれる。
③ ブレイク組の防衛買い
ブレイクで買っているトレーダーは、ライン割れを許さないため、追加買い(ナンピン)でポジションを守ることも多い。
④逃げ遅れ組の手仕舞い
ブレイク時に対応できず、含み損を抱えたショート組が、建値付近まで戻ったところで「やれやれ」と買い戻す。
もうして買い圧力が優勢になり、元レジスタンスが新たなサポートとして機能しやすくなる。
4.トレード戦略への応用
①リテスト待ちで優位性を高める
ブレイク直後は高値掴みのリスクが高い。リテストを待つことで、ストップ位置が明確になり、リスクリワードも改善する。
②ロールリバーサル失敗を逆張りで狙う
リテスト・ラインを下抜けた場合、買い方のロスカット売りで急落することもある。この「失敗」も戦略になる。
5.まとめ
ロールリバーサルの本質は、レジスタンスで売っていた参加者の“スタンス逆転”と、新規買いの集中にある。
ブレイク後のライン試しは、市場がその価格帯を「新たな基準」として認めるテストであり、成功すればその後の上昇は信頼度が高い。
ただし、必ずしもロールリバーサルが成立するわけではなく、ブレイクが「騙し」となることもある。
リテストを待つことで、“本物のブレイク”かどうかを見極めるフィルターとなる。
ユーロドル
今週の見通し
相場の背景
- 大局は上昇トレンドが継続
- 5月安値上昇波の仮ネック(フィボ38.2%)を形成中
- 7月高値レジスタンスVS5月安値上昇波の仮ネック
- 先週安値の仮ネックに注目
- 重要経済指標:ECB政策金利
ベアの注目
- D1グランビルのトレンド転換局面→日足チャネル下限まで下げ余地アリ
- SMA21の乖離(D1→100D)
ブルの注目
5月安値上昇波の仮ネック=先週安値のサポート
トレーディング・レンジ
TR上段㊤ | 7月高値 |
TR中段 | 先週高安 |
TR下段㊦ | 4週前安値 |
ベアのシナリオ
D1グランビルのトレンド転換局面を背景に、仮ネック=先週安値割れを狙って、7月高値下降波を1.15へ向けて戻り売り
ブルのシナリオ
仮ネック=先週安値への下押しから5月安値上昇波を7月高値2番天井へ押し目買い
毎日の値動き
シナリオとトレード
07/21 月曜
5月安値上昇波の仮ネック(=先週安値)で調整中
ベアのシナリオ:①16日高値から18日高値への高値キリサゲを狙って先週安値へショート
ブルのシナリオ:①先週安値上昇波を押し目買い
- 東京時間、先週安値上昇波を青1押し目買い。
- NY時間、先週高値で半決済。
- 翌日のNY時間、先週高値を更新。
- 24日、上値が重くなり、3本目の4時間足クローズでアウト。
【エントリーの根拠】
【背景】
5月安値上昇波の仮ネック(=先週安値)押し目買い
【事実】
先週安値上昇波の押し目候補×M15ダブルボトム(=M15三尊天井崩れ)
H4-SMA21のレジサポ転換
撤退値:1.17+4時間足チャネル上限+D1-SMA21
目標値1:先週高値
目標値2:7月高値
損切り:2本目の4時間足安値
07/22 火曜 パウエルFRB議長発言
5月安値上昇波の仮ネック(=先週安値)押し目買いVS先週高値+4時間足チャネル上限+D1-SMA21レジスタンス
ベアのシナリオ:①先週高値の天井形成で7月高値下降波の戻り売りを検討
ブルのシナリオ:①先週安値上昇トレンドを7月高値へ向けてフォロー
- 東京・ロンドン時間、先週高値のブルベア攻防決着待ち。
- NY時間、先週高値の攻防決着後に青1ロング。
- 翌日の東京時間、1本目の4時間足クローズで半決済。
- 24日、上値が重くなり、3本目の4時間足クローズでアウト。
【エントリーの根拠】
【背景】
5月安値上昇波の仮ネック(=先週安値)押し目買い
【事実】
先週安値上昇トレンドの押し目候補+4時間足チャネル上限×M15キリアゲ
H4-SMA21+H1-SMA21+M15-SMA21の支え
撤退値:1.175
目標値1:7月高値
損切り:M5押し安値
07/23 水曜
5月安値上昇波の仮ネック(=先週安値)押し目買いで7月高値を目指し上昇中
ベアのシナリオ:①先週安値上昇トレンドの押し戻しショートを検討
ブルのシナリオ:①先週安値上昇トレンドを7月高値へ向けてフォロー
- 東京・ロンドン時間、先週安値上昇トレンドの先週高値押し目待ち。
- NY時間、先週高値の押し目が曖昧でロングは見送り。
07/24 木曜 ECB政策金利・米新築住宅販売件数
- 7月高値の2番天井が意識される局面、SMA21(H4/H1/M15)の上昇パーフェクト・オーダーが成立
- 先週安値上昇トレンドは3回以上波を打っているため”調整”による下落に警戒。
ベアのシナリオ:①上値が重くなれば先週高値へ調整狙いのショート
ブルのシナリオ:①先週高値への下値試しから押し目買い
- 東京・ロンドン時間、先週高値への下押し待ち。
- NY時間、すでに高値圏の兆候が見られるのと、”ECB政策金利”の発表後に急騰してロングは見送り。
07/25 金曜
7月高値の2番天井が意識される局面だが上値が重い展開
ベアのシナリオ:①24日ダブルトップへの上値試しから22日安値を目安にショート
ブルのシナリオ:①24日ダブルトップの崩れで7月高値へロング
- ロンドン時間、24日ダブルトップへの上値試しから赤1ショート
- NY時間、直近の23日安値の反発で撤退。
【エントリーの根拠】
【背景】
先週安値上昇波の調整局面
【事実】
24日ダブルトップの下降3波戻り売り候補×M15キリサゲ
H1-SMA21+M15-SMA21の押さえ
3本目の4時間足ピンバー
撤退値:直近の23日安値+D1-SMA21
目標値1:22日安値
損切り:M5クラスター
今週の攻略ポイント
今週のあらすじ:7月高値で日足ダブルトップを模索
先週安値が5月安値上昇波のネックラインとして機能。
今週は、7月高値(ダブルトップ2番天井候補)を再トライする展開となった。
今週の局面整理
フェーズ1.5月安値上昇波のネックラインを形成
先週安値(≒4月高値)が5月安値上昇波のネックラインとして機能し、18日から24日まで安値を切り上げながら7月高値を目指して上昇。
22日時点で価格はD1-SMA21に接近したが、戻りをつくって叩かれるパターンは出ず、結果的に押し目として機能し上昇再開。
フェーズ2.7月高値手前で上値の重い展開
24日から25日かけての、7月高値の手前で、上値の重い展開となった。
今週の狙い目:5月安値上昇波の押し目買い
先週安値を5月安値上昇波のネックラインと見立て、7月高値2番天井を狙う押し目買いを実行。
先週高値周辺はレジスタンス候補だったが、押し目を形成して上抜いた。
今週の学び:高値掴みの防ぎ方
値動きのセオリーとして、トレンドの波は3回繰り返すと一旦調整が入りやすい。
先週安値上昇トレンドは、22日の陽線確定時点ですでに3回目の上昇波を形成していたため、23日のロングはリスクが高かった。
さらに、7月高値2番天井エリアでもあるため、一度調整を待つのが賢明だ。
高値掴みを防ぐには、こうしたシンプルなセオリーを意識したクセ付けだけでも十分である。
ポンドドル
今週の見通し
相場の背景
2022年高値+日足チャネル上限の押さえで”三尊天井”を形成中→大局は上昇相場だが過熱感アリ
- 7月高値から3週連続で続落、6月第4週の大陽線を打ち消した。
- 2022年高値+日足チャネル上限のレジスタンスVS6月安値+2024年高値のサポート
- 重要経済指標:特になし
ベアの注目
2022年高値に”三尊天井(5月高値=右肩)”を形成中
ブルの注目
- 日足上昇トレンドの支え
- 2024年高値+6月安値のサポートゾーン
- 100日線の支え
トレーディング・レンジ
TR上段㊤ | 2022年高値 |
TR中段 | 5月高値と6月安値 |
TR下段㊦ | 1.32 |
ベアのシナリオ
2022年高値のレジスタンスを背景に、三尊右肩(=5月高値)から6月安値へ売る。
ブルのシナリオ
日足上昇トレンドを背景に、6月安値から5月高値へ買う。
毎日の値動き
07/21 月曜
2022年高値下降波の戻り狙い
- 東京時間、6月安値上昇波の1.34青1押し目買い
- NY時間、1.35反発で半決済。
- 24日、5月高値にほぼ到達したので、1本目の4時間足クローズでアウト。
【エントリーの根拠】
【背景】
日足上昇トレンドの6月ラス押し安値サポート
【事実】
6月安値上昇波の1.34押し目候補×M5ダブルボトム
H4-SMA21のレジサポ転換
撤退値:直近の高値
目標値1:16日高値
目標値2:5月高値
損切り:1.34
07/24 木曜
三尊天井右肩(=5月高値)ショート
- 東京・ロンドン時間、5月高値の反発を3本目の4時間足陰線で確認。
- NY時間、23時足の上値試しから陰転で赤1ショート。
- 翌日、2本目の4時間足クローズで半決済、2024年高値に到達、4本目の4時間足クローズでアウト。
【エントリーの根拠】
【背景】
三尊天井右肩(=5月高値)のレジスタンス
【事実】
三尊天井右肩(=5月高値)の戻り売り候補×H1-SMA21サポレジ転換
H1-SMA21+M15-SMA21の押さえ
23時足の上値反発
撤退値:1.35+H4-SMA21
目標値1:1時間足チャネル下限
目標値2:2024年高値
損切り:23時足の高値
今週の攻略ポイント
今週のあらすじ:日足三尊天井の形成
5月高値を右肩候補とする日足レベルの三尊天井パターンを形成中。
5月高値への試しから反落する展開となった。
今週の局面整理
フェーズ1.三尊天井右肩候補(=5月高値)への上値試し
21日、6月安値をサポートとした1.34押し目買いが成功し、22日・23日の連続陽線で5月高値に到達。
フェーズ2.三尊天井右肩候補(=5月高値)から反落
5月高値(右肩候補)で上昇が失速し、24日高値をピークに売りが発生、6月安値を目指し続落中。
今週の狙い目:日足三尊天井イメージ
2022年高値を頂点とする日足レベルの三尊天井パターンをイメージすることがポイント。
しかしながら、その理屈はわかっていても、M15-SMA21をガードレールに一本調子で下落したので、売るタイミングをはかりづらかったと思う。
今週の学び:良い戦略はリスクが小さい
裁量トレードでは、強烈なトレンド相場でない限り、常に両面戦略で臨むべきだと思う。
なぜなら、相場において“ドンデン返し”は日常茶飯事であり、それに柔軟に対応できるのが裁量トレードの強みだからだ。
特に天井圏のレンジ相場では、売り手と買い手のパワーが拮抗し、正直なところ、どちらに転ぶかはわからない。
例えば、2022年高値のレジスタンスが意識されているのは事実だが、この価格帯が「今年の最高値」となるかどうかは誰にもわからない。
所詮は仮説に過ぎないのがトレード戦略の宿命である。
であれば、まずリスクを抑えることを優先すべきだ。
そのためには、どちらに動いても損害が最小限になる位置でポジションを持つのが理想。
今週であれば、6月安値サポート付近に引きつけてのロング、あるいは5月高値レジスタンス付近でのショートが有効だった。
しかし、現実にはそう都合よくチャンスが訪れることは少ない。
そこで有効となるのが、6月安値上昇トレンドを狙う短期トレンド・フォロー戦略。
この戦略なら損切り位置が明確かつ小さく、トレンドの優位性も活かせる。
ただし、短期トレンドは寿命が短いため、高値掴みには要注意。
特に23日のロングはリスクが高かった。
来週の相場展望
ドル円
相場の背景
- 5月高値ネックラインを挟んでトップとボトムの睨み合い構造
- 150円の心理的節目の押さえが意識される局面
- 米トランプ政策の先行き不透明感
- 日足チャネル上限(+100日線)の”ロールリバーサル”から、再び7月高値を目指す展開。
- 7月高値(前回高値)レジスタンスVS.先週安値(≒146.00)サポート
- 重要経済指標:米ADP雇用統計・FOMC・日銀金融政策決定会合・PCEデフレーター・米雇用統計
- 指標待ち相場でのムダ打ちと月末リバランスに注意!
ベアの注目
- 150.00の心理的節目による押さえ
- 7月高値ダブルトップへの期待感
ブルの注目
- 2024年安値(≒140.00)の支え
- 100日線と日足チャネル上限の上方ブレイク
トレーディング・レンジ
上段㊤ | 150.00 |
中段 | 7月高値と先週高値(=5月高値)=レジスタンスゾーン |
下段㊦ | 先週安値 |
来週のシナリオ
ベアのシナリオ
7月安値ダブルトップの2番天井をつくれば先週安値へ向けて売る
ブルのシナリオ
7月安値上昇波の先週安値押し目買いをフォロー
ユーロドル
相場の背景
大局は上昇トレンドだが、日足トレンドの波が3回繰り返し”過熱感”がある。
- 7月安値が5月安値上昇波のネックラインとして機能、7月高値を再トライする展開。
- 7月高値ダブルトップVS.日足&4時間足の上昇トレンド
- 重要経済指標:米ADP雇用統計・FOMC・PCEデフレーター・米雇用統計
- 指標待ち相場でのムダ打ちと月末リバランスに注意!
ベアの注目
- 7月高値→先週高値へのキリサゲ
- 上昇過熱感(RSIダイバージェンス)
ブルの注目
日足&4時間足の上昇トレンド
トレーディング・レンジ
上段㊤ | 1.19 |
中段 | 7月高値と先週高値=レジスタンスゾーン |
下段㊦ | 7月安値=ネックライン |
来週のシナリオ
ベアのシナリオ
7月高値ダブルトップの2番天井をつくれば7月安値へ向けて売る
ブルのシナリオ
7月安値上昇波をフォロー
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コメント
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コメント (4)
今週もお疲れ様です!
今週はプラスに終えられたものの、ワントレードのみのチャンスロス三昧で散々でした。
ドル円月曜は迷晴さんと同じポイントでショートできたものの、
翌日朝に片波半決済した後も引き戻しが止まらず、計90PIPSほどの深いドローダウンに耐えきれずもう半分ポジを変なとこで決済してしまい利益が伸ばせませんでした。。
まだ波の構造は崩れていないと頭で分かりつつも、ズンズン戻っていく波を見て明確な損切と分かるポイントも大分上だったためビビってしまったのが反省です。。
大きな波をホールドする感覚に慣れていない経験不足を痛感しましたが、利確における波構造とRRを考慮したホールドのイメージを肌で学べたケースなので今後の糧としたいです。
ユロドルポンドルは、
月曜ロングポイントを16日高値から18日高値の高値切り下げによる高安縮小の三角保合中段と見てしまい、
押し目形成に気づきつつロング見送ってしまったのが悔しすぎます。。
こういうレンジに移行しそうな形状での初動は苦手意識があるのでしっかり振り返ります。
なぜ負けたか、チャンスロスしたか、明確に波構造、ダウ、グランビルなどの観点で言語化し原因を腹落ちできるようになってきているので、
寝ぼけてても反射でできるくらいに無意識下に落とし込めるよう丁寧に積み上げていきたいと思います。
来週も引き続き何卒よろしくお願いいたします!
お疲れ様です!
90PIPSの戻しでの利確判断、あの状況で「波構造はまだ崩れていない」と認識できているだけでも大きな成長だと思います。
最後の「無意識下に落とし込む」という意識がとても良いですね!トレードは結局、迷いの中で“反射”のように適切な判断ができるかがカギですから。
いつもご教授頂き有難うございます。ドル円の解説にもありましたようにロールリバーサルラインでは売り手買い手の様々な心理が交錯するところだと思います。同じようなチャートパターンは繰り返し現れますが、その時のマルチタイム分析やファンダの状況等で市場参加者の思惑は違ってきますので、セオリーではこうだから今回もこうなるとは限らないのが相場の難しいところで、大衆心理の奥の深さなのかもしれません。そして大衆心理がバッチリ見えたところであっても、その時に自分がチャートを見れていないということもありますので、入るタイミングが合わなかったのであれば無理に途中から入ろうとせずに次のチャンスを待つことが大事だと思います。自分も大衆心理の分析はまだまだ勉強して深掘りしていかなければならないと感じていて、大衆心理を専門に深掘りした勉強会やサロンもあるようですが、あまり費用の高いものは論外ですけど大衆心理の研究は今後も最重要課題として取り組んでいきたいと思います。
お疲れ様です。
「タイミングが合わなければ無理せず次を待つ」という姿勢も本当に大切ですね。大衆心理を理解するには、単にパターンを覚えるだけでなく、「なぜそうなるのか」を徹底的に掘り下げる必要があると思います。
大衆心理に関しては、実践的な学びや検証を積み重ねる方がよほど身になることも多いですし、今の学び方で十分だと感じますよ。