9Aug
木曽路はいつも山の中よろしく、今週もレンジの中ということでトレンド順張りフォローだけで考えていると難しく見えてしまう相場です。
相場は太極図、陽の一部が陰であり、陰の一部が陽である。
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レンジの中は基本的に方向感がありません。トレンド相場とおなじようにダウ理論で目線をつけようとしても、天地がコロコロ変わってしまい、しまいには混乱を招きミスをします。
レンジが始まると波が収縮(スクイーズ)していき、なんとかトライアングルなどのチャートパターンをつくり、親レンジ、子レンジ、孫レンジとさらに小さなレンジを形成することがあります。内包するレンジ同士のスキマを抜くトレードもやり方のひとつですが、ある程度のサイズの親レンジをブレイクするまでは手を出さないのも良い作戦です。
いずれにしてもレジスタンス・サポートを意識して、そこにレートが来たらジャッジ、逆張りするのがレンジトレードの王道かなと思います。
相場は太極図のように、トレンド(陽)のときは一部がレンジ(陰)があり、レンジ(陽)のときは一部がトレンド(陰)となっていて、反対側の要素を少なからず含んでいます。
僕の手法は基本的にはトレンドを順張りで追っかけるものです。レンジの中でも同様に短期足のトレンドを追っかけます。ただし、レンジ相場はトレンド相場に 比べ、レジスタンスやサポートですぐに反転してしまうことになります。ダウ理論の目線を意識し過ぎると、そこでの逆張りができなくなってしまうので、波が続かないレンジのイメージを保ちつつ相場を見ることが大切です。
ユーロ円は入れ子人形のように波が収縮していく一週間。
日足はハラミ(D1-1)の中、460ピプス程度の値幅があり、今週は上下で180ピプスほど動きましたが、週足はコマ足でレンジな動きでした。
波が徐々に収縮(スクイーズ)しています。4時間足は安値を切上げてはいますがレンジの中ということで、本格的にブレイクするまで、まだ少しかかりそうです。
ひとつのアイデアとして、レジスタンス(H4-3)とサポート(H4-2)間でレンジをつくれば、ブレイクでポイントAの上昇、ポイントBの下降を狙ったトレードができます。
ロシアの民芸品でマトリョーシカという人形がありますが、入れ子のようにレンジが、さらに小さなレンジを形成するのを逆利用した手法のひとつです。
橙波の戻り売りと上昇波の押し目買いが攻防したAエリアでもみ合いになりました。フィボナッチ61.8%で橙波の戻り売りが入っていますが、結局、週末の指標発表で76.4%まで上昇、そこから一気にナイアガラ落ちしました。
エントリーポイントの前にチャートポイントがあります。チャートポイントでしっかりジャッジすることでムダな損失を激減させることができるはずです。
初心者がなかなか勝てないほとんどの理由は中途半端な位置でのエントリーです。
①押し目買い
②チャートポイントAでレジスタンス+ネックライン安値切り下げ後の戻り売り
③チャートポイントBでサポート+ネックライン高値切上げ後の押し目買い
④チャートポイントC強者の値レジスタンス+上昇失速上ヒゲショート
⑤チャートポイントD攻防ゾーン+決着ブレイクアウト・ショート
⑥サポートライン・ブレイク+戻り売り
⑦チャートポイントEサポート+ネックライン抜けロング
⑧チャートポイントF攻防ゾーン+ブレイクアウト・ロング
⑨チャートポイントGレジスタンス+ネックライン安値切り下げ後の戻り売り
⑩チャートポイントH指標前停滞ゾーン+レンジ下限抜き返しショート
⑪チャートポイントIサポート+ネックライン高値切上げ後の押し目買い
ユーロドルは長期レンジの先端付近まで来ている。
頭部と足部だけの身がない相場が続いています。安値は1.080でサポート、高値は徐々に切り下げられています。この切り下げ、あるいは安値をブレイクすれば、レンジ(D1-1)の上限、下限までのトレードができそうです。
4時間足サポート(H4-1)で支持された形になりました。上は4時間足レジスタンス(H4-2)です。波がさらに小さくなりそうな気配がしますね。
①チャートポイントA押し目買いゾーン+押し目買い失敗ショート
②チャートポイントDレジスタンス+ネックライン抜け戻り売り
③強者の値ブレイクアウト・ショート
④サポートライン・ブレイク+戻り売り
⑤チャートポイントEサポート+ネックライン抜けロング
⑥チャートポイントEサポート+ネックライン抜けロング
⑦チャートポイントFレンジ+抜き返しブレイクアウト・ショート
⑧チャートポイントHサポート+ネックライン抜けロング
今日のまとめ
最近いただいたコメントで「デイトレード」の一節が紹介されていました。
「成功しているトレーダーの財産は彼の思考回路にあるのであって、彼のトレーディング手法にあるわけではない。」
その思考回路があるから、そこで入れる。その思考回路があるから、そこで様子を見れるのであります。手法は従者であり、その手法に思考を預けてはならないと強く思います。
◆お断り◆
この動画は教育目的で制作されたものです。相場についての個人の見解を過去のチャートから解説したものであり未来の利益を保証するものではありません。売買取引についての判断は一切行っておりませんので、投資をされる場合は、それに関わるリスクを十分に考慮の上、ご自身でご判断ください。
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コメント
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コメント (7)
NoN様
お世話になります。
今週はレンジ相場でなかなかエントリー出来ませんでしたが
雇用統計の時にエントリー出来ました。
EUR/USD5日の下げ止まりとネックにラインを引き
下げ止まりを待っていると両方のラインの中間あたりで下げ止まり、上昇し始めたので
5日ネックラインを越えて戻ったところで5分足でエントリーし、1時間足上げ止まりあたりまでの70pipsほどを取れました。
貴ブログを見始めてから2~3ヶ月くらいですが、自分のシナリオどおりにトレード出来たのは初めてでした。
少しづつではありますが身についているのではないかと思います。
ありがとうございます。
動画の声が少し元気がないように感じましたが…
お身体お気を付け下さい。
夏は苦手でバテ気味です(^_^;)その調子で成功体験を重ねていくと、勝つのが普通になってきますよ。
ダウ至上主義でレンジの外に利確ポイントを置いたらその時点で負たも同然かなぁと思いました(~_~;)
オッカムの剃刀の話を聞いて、r倍数の改善に取り組みはじめました(^-^)数字は言い訳もしないし思いやりもない冷徹な奴だなぁといった感じです(~_~;)
エクセルファイルも頂きました。ありがとうございます
ダウ理論は基本ですが、レンジ相場では少しアレンジしないといけないかもしれません。
こんばんは、いつも参照させていただいてます。
先週は、ここぞというところで飛び乗り自殺をしてしまいました。
そして、ポジポジ病を発症、絵に描いたような初心者トレードでした。
今週は、エントリーポイントを探るのではなく、まずトレードできる
ポイントなのかをしっかり考えていきたいと思います。
冷静になって考えるとサポートラインから離れて、リスク許容範囲を
超えたところ、結局は、貴殿が指摘されている、中途半端、あるいは
逆張りでも良いようななところでのエントリーとなって損切っている
というパターンに陥っていました。
レンジ相場でわかりにくいとは言え、値の見極めが甘いのでしょう。
チャートの左側もしっかり見れていない。値を意識すると、やはり
意識されている値まで戻ったり反発したりしている。そこを疎かに
していました。
何度も同じようなことを言われて分かったつもりでも、結局は実行し
て失敗しないと、本当に言われている意味が理解できていないのだと
思い知りました。
なんとか、この気づきを利益につなげれるように研究と実践を重ねて
いきたいです。ありがとうございます。
「何度も同じようなことを言われて分かったつもりでも、結局は実行して失敗しないと、本当に言われている意味が理解できていないのだと思い知りました。」
頭でさえ理解できてない人が多い中で、頭ではわかっているけど実際は…これは意味のある失敗です。あきらめず続ければ、いつのまにかできるようになりますよ。
拝見させていただきました。
エントリーの前にいくつものもっと大切な段階があることを学びました。
判断するということは、まずは見るということ。
見ることを飛ばしてエントリーするということは、目をつぶって突っ込むのと同じだと自分の心に刻みます。
読むこと、待つこと、見ること、入ること。
段階を踏むという学びを生かしてトレードしていきます。
素晴らしい気付きをありがとうございました。