28May
今回は日足ハラミ足のブレイクアウトを使ったトレードアイデアをご紹介、環境認識を学びながらオリジナル手法をつくるヒントです。
なかなか勝てない原因
勝ち越せない原因はボクもそうでしたが、勝てないから負けるというより、勝負すべきでないところでトレードして自滅してるからです。
とくに、兼業トレーダーはチャート監視時間が限られるので、鼻息をフンフンさせながら5分足をガン見して認知が歪む傾向が強いです。
ヤケクソや自滅で損切り貧乏。
たまに勝ってもチキン利食い。
これだと、毎晩、毎晩、往復ビンタをされにいくようなもんです。
自滅とチキン利食いの原因は”環境認識不足”なので、”選球眼”を身に着ければ悪球に手をださなくなるし、今の流れがどこを目指しているのかの見当もつくようになります。
ただ環境認識力は一朝一夕では身につかないもの。
そこで、このトレードアイデアを考えました。
これはボクが短期足でエントリーのタイミングをとるテクニックを、日足レベルにアップサイズさせたものです。
日足インサイドバー・ブレイクアウト
ハラミ足(インサイドバー)とは上図のように、ロウソクの高安が右側のロウソクを1本以上内包した状態のことです。
緑陽線確定で手前のハラミ足が確定、これ以降、ハラミ足高安に支配されたレンジ相場が続き、孕まれるロウソク本数が多ければ多いほどエネルギーが溜まるためブレイク後の勢いも強くなります。
ハラミ内側は傍観者も多く優位性も低いので静観、ブレイクした方向へアクティブ化された傍観者に便乗するわけですね。
このスケールが15分・5分足レベルだと、ロウソク足1本の値幅が小さく、すぐに反転するリスクがありますが、日足なら1本でもそれなりの値幅が期待できます。
エントリーのタイミングは”ハラミ足安値”を陰線終値が下抜ける”ブレイク足”確定を待ちます。
次の足がブレイク足を上値試しした後、ブレイク足安値を下抜いた瞬間にショートして、日足クローズでアウトです。
損切りは少し工夫がいります。
ブレイク足高値まで待つと損切幅が大きすぎるので、執行足のなかの値動きが一度つけた高値を更新すればアウトではどうでしょう。
参考事例
ポンドドル 日足に月足ロウソクを表示
日足基準なのでトレード回数は少ないですが、どの通貨ペアでも毎月2~3回のチャンスがあり、ブレイク後に”E値”までレジサポがなければ、ワントレードでドル円・ユロドルなら100ピプス、ポンドなら200ピプスも可能でしょう。
複数通貨でやれば毎月2、3回のトレード回数でも400ピプスはとれるでしょう。
日足を基準にする3つの優位性
1.日足で戦略を立てる人が多い。
デイトレならトレード執行足は1時間足以下でしょうが、戦略を立てるのは日足から週足を使います。それに、前日の日足ロウソクの陽線・陰線、大きさをみれば、今日何をすべきか大体わかるし、前日の日足4本値は、当日のトレードで意識されることが多いので、日足をチェックする人は多いと想像できます。
解釈の一致こそ最適解。
マニアックなインジケーターや独自解釈のラインなど全く意味がない。
そのインジケーター使用者数、そのプライスを注視する人数、そして、大口トレーダーの気配、そういったことが勝敗を分ける。
個人的にそう結論づけてます。
そんなわけで、スキャルパーを除けば、ほぼ全員がウオッチするだろう日足チャートや日足ロウソクを基準とする優位性は高いと推測できます。
2.環境認識がカンタンにできる。
昨日の日足ロウソクを見れば、今日の値動きがアバウトですが推測できます。
小さな足から大陽線になれば、その大陽線を意識しての押し目買い、その逆も真なり、大陰線なら戻り売り。
実体の小さなロウソク足(こういう足がハラミ足のなかをつくる。)が連続してれば、方向感がない状況が続くので静観。
3.日足の動きを邪魔できるのは日足、週足、月足だけ。
これが5分足だとそうはいかない。
かなり上空まで脳内ドローンを飛ばす必要がある。
5分足の現在値は15分足、30分足、1時間足、4時間足、日足、週足まで見ないと正しく解釈できないし、MTF分析を始めたばかりの人には酷かもしれない。
その点、日足なら、日足以上をみるだけでいい。
邪魔が入りにくいのでロウソク1本分の値幅も期待できる。5分足とは違い、日足1本10ピプスなんてことはない。
まとめと応用
迷晴れボックスへの投稿から環境認識不足な人、環境認識してもエントリーとなると短期足に執着してしまう人がとても多いと感じました。
5分を見ないで!といってもなかなか変われません。
そこで日足に着目、今回のアイデアを基に、オリジナル手法を完成させるプロセスのなかで環境認識力を向上させれないかと思いました。
そのため、迷晴れファンの方はすでにお気づきでしょうが、カスタマイズの余地をあえて残しております。
いわゆるハーフビルド状態、良質の粘土であって完成作品ではありません。
何事もゼロをイチにする労力が最も苦しいものです。
すでにハーフビルドされていれば、すぐに粘土を手でこね始めることができます。
たとえば、こんな考えが頭に浮かびませんか?浮かぶならアーティストのセンスありです。
- ブレイク足が大陽線・大陰線のとき、ブレイク足途中で下位足を使ってエントリーできないか。
- エントリー見送りルールとして日足・週足のレジサポを利用できないか?
- ブレイク足高安をブレイクする前に下値試しで押し目買い・上値試しで戻り売りできないか?
- ハラミ足内側に値幅があれば、なかをトレードできないか?
- ブレイク足の抜け方が微妙なときはどうするか?
- 損切り幅を小さくするにはどうすればいいか?
- ダウンサイジングして短期足に応用できないか?そのデメリットは何か?
このようなコメントが鬼のように来るのが目に見えてるので予め言っておきますが、それはぜひご自身で考えてください。
むしろ、アイデアが浮かんだら動画やブログのコメント欄で教えてください、もしかすると凄い手法が完成するかもしれません。
こういうことを面白いと感じられる人なら、きっとうまくいくはずです。
検証する過程で、いつの間にか相場観が磨かれ、トレードを始めて良かったと思える日を迎える人が増えればいいなと思ってます。
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コメント
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コメント (17)
いつも貴重なお話ありがとうございます。ハラミ足は未来の世界を描く基準になり、包み足はその間の過去を隠してくれる。ざっくりした考え方だと思いますが、そう思い始めた時からチャートが見やすいと感じてきます。今回の動画も、参考動画として挙げられているハラミ足の動画もとても参考になります。引き続きよろしくお願いいたします。
お久しぶりですね(^_-)-☆
ハラミ足系の動画で開眼された方が相当数いらっしゃるようで、今回の動画も役に立てばと思います。
今回も動画有難うございます。てっきりワンちゃんを迎え入れたのかと思いました。
まさにその通りの敗戦理由です!私は日足や週足の高安が分かり易くて大好きです(笑)最近は1つの通貨で週に1回の大きな波が取れれば十分だなあと思って色んな通貨の週足を見たりしていました。5分足はあまり使わないですが、切上/切下Lは15分足だとたまに自分好みに引いてしまってお手付きしてしまうので、なるべく30分足以上で引くようにしてます。
いやいやこれは画像です(^_-)-☆今日はくるみの49日、もう半年くらい過ぎた気がします。
おはようございます。
迷晴れさん、くるみちゃん、いつも背中を押してくださる動画を本当にありがとうございます。
今日はくるみの49日。お昼に大好きだったタマゴボーロをあげます(^_-)-☆
いつも素敵な動画をありがとうございます。1つのトレードアイデアを突き詰めていけば驚くほどの深堀りができますよね。迷晴れさんは、よく「トレーダーは研究職」というようなことを言われますが、まさにそうだと思っています。アイデアを検証して深堀していく時にみつかる発見や気づきに面白さを感じられるようになれたらしめたものだと思います。
今回は日足ハラミ足を使ったアイデアについての動画でしたが、この中にはびっくりする位のトレードヒントが満載で終始ニヤニヤしながら拝見させていただいていました。ハラミ足がわかれば、それぞれの時間足でのトレーディングレンジがはっきりします。トレーディングレンジが明確であればシナリオも簡単に立てられるので待つことが容易になります。ちなみに、ハラミの上限、下限が上位足でどのような現在地になっているのかということがわかれば上位の時間足のトレンドの方向に沿って、ハラミの天底からの逆張りという戦略など色々と応用が効きます。(レジサポでの短期足のチャートパターンは要確認)。
ちなみに、自分の基本スタイルは王道の押し目買いや戻り売りなのですが、エントリーのタイミングについては「レンジブレイクの極意」の動画から得たアイデアをヒントに練習に練習を重ねた記憶があります。それこそ見ただけなら20回?は見たと思います笑。つい最近も、5/26ポンド円相場で、H4の押し目買いをH1の押し目候補にできたレンジをブレイクするタイミングでM15、M5を使ってエントリー、半日かけて140pipsゲットなんてトレードもしたのですが、振り返ると全て迷晴れさんがこれまで説明されてきていることだけを使ったトレードです。1つのことを突き詰めていく過程でそれまでなんとなく流れていたものが全て繋がってくる感覚、ぜひ他の視聴者様にもできるだけ多く味わって欲しいなと思います。
いつもながら、素晴らしいコメントに感謝です。模型感覚で手法を完成させることを楽しみながら、相場観を身につける手段として提案してみました。これで覚醒する人が現れると嬉しいです。
素晴らしい動画、ありがとうございます!
他のコメントを拝見したところ、新しいワンちゃんではなく、ただの画像ですね!
ちなみに迷晴れさんはポメラニアン一択ですか?
自分もポメラニアンが可愛くて好きですが、一番!というなら柴犬を選んでしまいます(*^^*)
二匹ともポメで、次もポメになると思います。弱点とか特有の病気とかに詳しくなりました(^_-)-☆柴犬はポメよりも丈夫そうですよね!
迷晴れさんこんにちは。動画ありがとうございます。
優位性のある場面を探すようになりました。まだまだこれからですが気付きをありがとうございます!!
くるみちゃん自由に走り回っていますか?(^^♪
本当に不思議なものです・・・在るけどなくて、ないけど在るという・・・
くるみちゃんも気づきをありがとうね!(^^)/
くるみの49日も済み、気配が少しづつ薄れていて寂しいです。天国に行っても毎日ご飯をお供えしてるので、時々、戻ってきてくれたらいいな(^_-)-☆
迷晴れさん、こんちには。
いつも動画ありがとうございます。
今年の3月にFXを始め、4月の中頃に迷晴れさんの動画、ブログに辿り着きました。
5月の終わり頃に自分への誕生日プレゼントにちょうどセールしていたフォレックステスター4に運命を感じ購入し、使い方を錯誤していたところのこの動画でした。
早速試しているところですが、日足ハラミブレイクと1時間足を見ながらしているとなんだか不思議な感覚を持ち始めました。
よく週ナビやブログ内で言われる買い・売りの人が諦めるタイミング。
どこらへんから反対勢力が復活してくるか。
今は本当にぼんやりですが、感じている気がします。
そこで、質問なのですが、この感覚を反復して練習、昇華させていく方法・動画等はありますか?
今は引き続き日足ハラミブレイクを見つつ、プライスアクションをみてハラミ内でも入れるところは入ってとっていくということをしています。
なんだが、不思議な感覚なのでいつのまにか無くなってしまわないかの不安があります…
どうか、アドバイス等あればご教授頂ければ幸いです。
いつも更新ありがとうございます。
毎度、迷晴さんや視聴者さんの視点を追体験できる事に加え、自ら考える材料を下さるこのブログは、本当に凄いなぁと感心してしまいます。今回のように「手法化しうる」というのは、パターン化できる=トレーダー心理的に似たような意識・思考になりやすい。という事なので、「解釈の一致こそが最適解」という表現がとても腑に落ちました。
そもそもハラミになるという事は、上位足で「レジスタンスと押し目買いの攻防」等の拮抗理由があるはずなので、その重要ラインからフィボや切り下げ/上げラインを使い、ブレイク足途中や執行足先端からのセットアップが考えられそうですね。ハーフビルドからの作業を面白がって、きちんと検証までする人が伸びるのでしょうね…言うは易し、これほど良質なコンテンツにせっかくお世話になっているので、最大限腕を磨いて恩返しできるよう頑張ります。
ナイス気づき!そもそも〇〇という原点回帰的な仮説って凄く大切ですよね。
迷晴れさんが底上げしている国内トレーダーの基礎体力というものを想像すると途方もないものを感じます。
国内の個人投資家史においては様々な人物が登場しましたが、「迷晴れ出現以前/以降」で区別できるのではないでしょうか。
江戸は本間宗久、明治福沢桃介、昭和山崎種二是川銀蔵、平成令和は迷晴れさん。
本当にすごい人です。尊敬しています。
せっかくなら人にプラスになることをと5年続けてきました。実際にプラスになった人がどれだけいるのかわかりませんが、最近のコメント傾向をみると真面目に取り組む方がものすごく増えてる気がします。類は友を呼ぶで、これがこのコンテンツのカラーなんだろうなぁと実感してます。