16May
迷晴れボックスは、ブログの「迷晴れボックス」より投稿された、負けトレードや、トレードのモヤモヤを、テクニカルとメンタルの両側面からスッキリさせようというコーナーです。
波の認識について screen さん
いつも動画で勉強させていただいています。FXを初めまだ全く結果がついてきていない状況ですが、動画を見まくり、最近は環境認識が全てではないのかと思っている次第です。環境認識を意識しつつ勉強しているのですが、どうしても腑に落ちないところがあり質問させてください。
負けトレードでもなく、かなり初歩的なことだし、レベルが高いやり取りをされているので、ブログのコメント欄に書いたり、迷晴れボックスの方に投稿するのも躊躇していましたが、これがハッキリしないとチャートの見方や考え方が全く違ってくると思うので質問させていただきました。動画の10秒ほどでいいので迷晴れさんの見解を教えていただけたらとても嬉しいです。
それは今更ながら「波の見方」です。添付させていただいた画像の①ですが、つい最近まではこの赤線ぐらい細かい波で見ていまして、ダウ理論で目線変更しているので比較的簡単に変わり、難しいと感じていました。
②の画像は大きく流れを見た場合です。最近はコレぐらいざっくりと波を見るようにしています。これだと高値安値、押し目買いが入った地点、ダウが変わった地点などが非常にわかりやすいです。でもここで、この②の波は5分足の波なのか?15分や1時間の波じゃないのか?と疑問に思いました。
実際、③のチャートは1時間のチャートですが、①の様な細かさで見た場合、同じような波を意識出来る気がします。5分なら①のように細かく見る、が正しいのか、5分足でも②のように大きくみて、1時間足のチャートでも②のように大きく見ていくのが正しいのかどちらなのでしょう?どの波を見ていけば良いのか本気で悩んでしまっています。
MTF分析のコツ
MTF分析をする目的は主に2つ。
ひとつは環境認識、トレードする波のサイズより上位波を把握することで、その戻り売りや押し目買いゾーンにのまれるリスクを避ける。
この日足チャートをみれば、戻り売り候補なのはすぐわかりますが、
1時間足ではWトップになったことしかわかりません。
さらに、15分足では全容がみえず、紫高値でなぜ頭を押さえられたのかわかりません。
相場はフラクタルなので、このことは波のサイズを小さくしても同じことがいえます。
デイトレでポジションをたてる位置が、上位足では、どういう意味を持つのか、これを知らずにトレードしてしまう。これって、ビギナーが勝てない最大の原因ではないでしょうか。
次に、トレードする波のサイズより下位波を把握することで、エントリー・イグジットの判断と決断をする。
つまり、トレードする基準波が決まれば、上位波で環境認識、下位波でエントリー・イグジットできます。ということは…基準波が決まれば、それより極端に小さな波、大きな波は意識しなくてもいいわけです。
1時間足の波、5分足の波、これは主観的で曖昧な表現ですが、便宜上、こう表現されることが多いです、しかし、そもそも波に名前なんてついてません。
5分足チャートに描かれた波には、日足クラスの波も含まれていて、日足ロウソク1本のなかには5分足レベルの波も含まれている、これが相場のフラクタル(微小部分にも全体と同様の形が現れる)構造です。
1分足ロウソク1本のなかには、ティックという最小単位の波が存在します。もし、1分足レベルの微小な波に乗るなら、エントリーするために、このティックを利用するかもしれません。
5分ロウソク1本には、1分足ロウソク5本がふくまれています、1分足ロウソクの4本値が確定するのに、最低3波発生するとすると、15波で5分足ロウソク1本が完成します。
細かくみたらキリがありません。
ZIGZAGなどのインジケーターで波の把握をする人もいますが、ボクは一応ルールを決めてます。ただ、これも正解ではなく、あくまで「納得解」、ZIGZAGでは納得できなかったのでそうしています。
上図に青・赤・黄色の3波を引きましたが、勿論、これより小さな波も存在します。赤波の押し目買いなら、黄波でエントリーのタイミングをはかります、それと青波のゴールとなるレジスタンスも把握します。
紫ボックス、天底(Wボトム・トップ・ヘッド&ショルダー)や、上昇フラッグなどのチャートフォーメーションが出現すれば、さらに波のサイズが小さくハラミになります。このハラミのなかをトレードするなら、微細な波を追いますが、切り捨てるなら、黄波のイメージまで把握しておけばいいことになります。
この紫ブロック内の波と、黄波を混同してしまうとムダなエントリーを量産します。黄波のオメージで戻り売りを受けることに気づけていれば、1回目の紫安値でロングしなくてすみます。
緑ブロックの小さな押し目、ここをラス押し安値とみて、下抜くと黄安値まで売り目線ですが、そもそも赤波押し目買いを狙うなら、黄安値までの下落は捨てます。
これは緑ブロックを押し安値とみる見方が間違っているのではなく選択の問題です。緑ブロックの小さな押し目は、15分足では陽線1本のなかに吸収されています。5分足押し安値aとbどちらをラス押し安値(ダウ転換ライン)で見るかという問題も15分足をみれば取るに足らないことだと思えます。
デイトレレベルで狙う波を、視覚的に把握しやすいのは15分足です、5分足だと微小な押し目に惑わされ迷うかもしれません。
デイトレードなら日足ロウソク1本のなかをトレードします。陽線なら4本値を、始値・安値・高値・終値と最短3波で動きます。
- 前日終値への試し
- 上位足レジスタンスへの試し
- 上位足レジスタンス反発
この日の値動きは、この3波で構成されています。あなたが、値動き2に的を絞ったなら、エントリーチャンスなんて、多くて3回(青〇)しかありません。これ以外のところで、なんとかトレードできないか、数ピプスを抜いてやろうなどとスケベ心を出すから、余計なところでポジポジしちゃうんです。NY時間から見始めたらなら、値動き3だけ、エントリーチャンスも赤〇1回しかありません。
機械式時計はいくつもの歯車が複合的に連動して「時刻」という、ひとつの動きをします。相場の波も、この歯車と同じで、複数時間足が連動してひとつの動きをします。
バラバラではなく、ひとつのものを見ているわけです。
全部の歯車を同時に観察する必要はありません。自分がトレードする波(歯車)を決めたら、それと隣り合う大小の波(歯車)を観ていれば、ほぼ、事足りるはずです。
選択とは、何かを選ぶことではなく、捨てるものを選ぶことです。
捨てる気がないから、選べないんです。
ボクの家のクローゼットには、もう10年着てないスーツが10着以上あります。当時、”クラシコイタリア”にハマって集めたものですが、今では、こっ恥ずかしくて着れません。結構高かったし、生地もいいので、なかなか捨てられないでいましたが、たぶん、捨てなければ一生このままタンスの肥やしです。だから、今度、全部捨てることにしました。
「空白の法則」によれば、捨てることで、新しいものが入ってきて、運もよくなるそうです。捨てられないクローゼットの服は、生活空間の淀みのようなものかもしれません、
捨てると「思い込み」から解放されます。
今までこうだったからとか、何とかしなきゃいけないとか、こうすべきだとか、世間体や常識がもとになった、いろんな思い込みがありますが、手放しちゃうと、意外と何とかなるもんです。ボクは人生でそういう経験を2回しています。
いままでギュッと握っていたものを手放すのって勇気いりますが、手放せないで、ずっとその場にとどまって、(損切りできない人のように)一生を終えるよりマシです。
この手放すことで、さっさと新らしいムーブメントを起こす感覚って、生きる上で、とても大事だなと思います。
相場でも、溜まってたポジションを手放した途端、値が動くのと、なんだか似ています。
◆お断り◆
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コメント
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コメント (9)
今回もわかりやすい動画ありがとうございました。私は執行足は5分と決めちゃっていて、ゴチャゴチャしてるときも無理やり5分で見ていたりしていましたが、一個上の足を見る、という単純な事で結構スッキリするもんなんだなと思いました。
動画に納得・感動しても、投稿者さんのように(低レベルかな・・と思って)コメントするのを迷ってた自分がいましたが、自分だけじゃなかったかと変に嬉しくなりました(笑
また動画楽しみに待ってます、ありがとうございました。
低レベルと基礎レベルは違うと思っています。
今回の投稿者さんは、色々自分でやってみて気づいた基礎的な疑問点を質問されています。とくに波の話は、意外にすべてのレベルの方に役立つ内容だと思っています。こういうのって理解すると、スッと目の前の霧が晴れることがあるんですよね。
波のフラクタルについて、久しぶりに投稿したくなりました。まだまだ、勝てるようになりましたと、報告はできませんが、しつこく、しつこく、そういう目でチャートを眺め続けると、あるとき、突然、見れるようになるときがあります。頭の中でたまりにたまったチャートパターンが、突然、勝手に湧き出るような感じです。
それでも、エントリー用の短期の波にばかり執着するときがあり、はっと、我に返って中期、長期の波を見るようにすることがたびたびありますが、以前に比べると、執着している自分に気づく力が高くなった気もします。
とにかく反復を続けれるように生き残ることが大事なんだと実感しております。
お久しぶりです(^_-)-☆yやはり意識して数稽古しかないのかもしれませんね。
私は株式相場で約250万円の損切りをしたことがあります。
リーマンショックを逃げ遅れて塩漬け状態になってました。
ちょうど安倍政権誕生の半年前になぜか一旦リセットしてもう一度やり直そうと思ったのです。
その後、自民党が政権奪取したのを見て、持っている現金のほぼ全てを使って現物と信用で全力で買いました。
そして資産は約10倍以上になりました。
もしあの時損切りをしなければ、塩漬け株はチャラになるのが精一杯だったと思います。
その後、別に居心地が悪いわけでもない会社を退職しました。
この経験がなければ退職しなかったかもしれません。
計算しましたが、将来ほぼ貰える金額は約1億円で、これも損切りかもしれません。
このお金の回収の目処は立っていませんが、もし退職しなければ、これ以上の生涯収入は難しいと思います。
サラリーマン時代にそれなりの責任を持って仕事をして、更にトレードで稼げる技術を磨くのは不可能だと思いました。
できる人はできるのかもしれませんが、私は気力と体力が持たないと思いました。
サラリーマン片手間に相場で利益を取れるほど、相場はそんな甘いものじゃないと言っていた人がいますが、
逆に相場をそれなりに極めようとしながら、サラリーマンの仕事を全力でやれるほど、サラリーマンも甘くないと思います。
サラリーマンの職業トレーダーは別かもしれませんが、まぁそれ自体が仕事ですから。
独立してそれなりに食べていけてる人は、安定しているサラリーマンなりをどこか軽く見ているようなところを見受けますが、はっきり言ってそういう人より、それなりの役職に就いているサラリーマンの方がレベルは高いと思います。
サラリーマン金太郎ではありませんが、日本の経済を支えているのは明らかにサラリーマンです。
日本の優秀なサラリーマンです。
それなりの企業で部長職をやっている友人がいますが、
「お前たちを見ていると俺も会社を辞めようかと思うんだけど」
と言いました。
私は言いました。
「辞めて何がしたいの?」
「それがはっきりしなければ辞めない方がいいだろう」
彼は言いました。
「そうなんだよなぁ」
ただ、やりたいことは何でも良いと思います。
相場でもいいし、音楽でもいいし、スポーツでもその他芸術でもパフォーマンスでも、園芸でも物書きでもユーチューバーでも、
人から何を言われようが、反対されようが、バカにされようが、
本当にやりたいことがあれば、今の収入を捨てるには十分な価値があると思います。
今ある価値観や常識は、一定の様式であって絶対の真理ではないのです。
会社を辞めて3年余りになりますが、
未だ収入はサラリーマン時代を大きく下回ってます。
でも辞めて良かったと今でも思っています。
その話をある方にして言われました。
「お金や収入が全ての価値ではないですからね」
それを聞いて何となく元気が出てきたところです。
やはり、私は相場がしたかったのだと改めて思う次第です。
職業に貴賎無し、といいますが、何事も一目置いて見られるようになるには大変な努力がいりますね。優秀なサラリーマンならバランスのとれた頭の良さいりますし、芸術家には尖ったセンスがいります。
いずれにしても、おっしゃるように、我が道を進むべきです。
人のとる行動の原動力を突き詰めると「愛」か「恐れ」しかありませんが、その多くが「恐れ」を原動力としてしまっていて、負感情が慢性化すれば、自分より他人の動向が気になって、自分のために良いことを何もしなくなります。
自分を大切にできる人になる。職業の前に、まずこれが大事だと信じてます。
おっしゃる通りだと思います。
お世話になっております。
前に一度書き込みをさせて頂いたのですが、CustomCandle6をMT4に導入してチャートの見直しを行いました。
あれから1時間足に日足のCustomを設定して、空いた時間にリアルチャートを眺めていました。
1時間足で、高値or安値がしばらく横並びに動いて上or下に切り下がる、その時に日足のヒゲと本体部分がどうやって描かれていくかが見えてくるので、とても良いと感じました。
まだルールができてない(まだ、自分の中でもぞもぞする感じ)ので、使いこなせているとは言えませんが、きっかけがつかめたような気がしています。
迷晴れさんを知って、ブラウザに保存してあった業者のセミナー動画のリンクは全部削除してしまいました。
山のようにある迷晴れさんの過去記事や動画を参考にさせていただいて、焦らず結果を出していきたいと思っています。
沢山の有益な情報を、ありがとうございます。
複数時間足の同時把握がチャート読解の肝なので、とても良い練習方法だと思いますよ。
早く、もぞもぞ→スッキリ!になるといいですね(^_-)-☆