11Oct
エリオット波動とは相場の波のリズムを定義したものです。投資家の心理を考えればとても納得できる法則ですしトレードの武器として十分活用できるものです。
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エリオット波動の3波目には高い優位性がある。
エリオット波動をトレードに活かすためのポイントは3波目に注目することです。これは集団心理やダウ理論を考えればわかることですが、3波目は売り、買いのどちらか一方に注文が集中しやすくなります。これを覚えておけば、高い優位性のあるエントリーポイントを知っていることになります。
エリオット波動とは波のリズムを定義したもの。
エリオット波動では波の始めから終わりを5段階で定義しています。上図だと1波、3波、5波が推進波と呼ばれ、2波、4波が調整波と呼ばれています。推進波は3段階にわかれていて、波の性質もそれぞれ異なります。この性質の違いを予測することで波のリズムに合わせたノリノリのトレードが可能になります。エリオット波動は上昇波について定義されていますが、FXは株と違って相対取引なので下降波も同じように考えればいいはずです。
エリオット家の3兄弟は、性格がそれぞれに個性的。
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抜けの1波は長男、新たなトレンドのきっかけをつくる開拓者の波。
1波目はトレンド転換を狙うチャレンジャーな波です。上図でいうとダブルボトムをつくり集団心理では、そろそろトレンド転換するかどうか半信半疑の状態で、転換狙いのチャレンジエントリーをするトレーダーがこの波をつくります。転換に失敗することも多々ありますが、こういう場所でトレードする人はリスクを覚悟 でエントリーするので環境認識に強く逃げ足も早いです。抜けの1波は中級者の波と言えるでしょう。
素直な3波は次男、干渉されずにすくすく育つ波。
ダウ理論でも戻り高値を上抜いて上目線になっているので、多くのトレーダーが確信を持ってドンドン参入してくる波になります。利を伸ばすなら絶対に3波目です。慣れないうちは、これだけを狙うトレードをしてもいいくらいだと思うくらい優位性の高い波です。
破天荒な5波は三男、いつ終わってもおかしくない波。
エリオット波動でいうと5波目は短期決済を心がけたほうがいいです。いままでの波よりも勢いよく急角度ですが、すぐに力尽きることが多いです。最後の波になるので、あまり欲張らなければ短時間で利益がのることもあります。
エリオツト第3波が成立する条件。
第3波が大きく伸びるには、明確な押しが入る必要があります。明確な押しとは第1波の高さに対して50%,61.8%です。これより浅かったり、深かったりすると第3波が失敗する可能性が高くなります。順当な3波であれば、1波に対して138.2%,150%,161.8%伸びることが多いようです。ようするに一番おいしい波になるということです。
第1波に対して50%の押しが入りました。
第3波は第1波に対して138.2%伸びました。
短期足と組み合わせれば、さらに高い優位性が得られる。
中期足に対して短期足もエリオット波動を描きます。中期足第3波を狙うのに合わせて短期足第3波でタイミングをとれば、さらに高い優位性を確保できます。長期足のレジスタンス、サポートの位置にもよりますが、ここで入らなきゃどこで入るのというぐらいおいしいポイントです。
今日のまとめ
テクニカル分析は集団心理分析のことです。いかに同意見が多い方につけるかどうかがトレードの優位性にほかなりません。そういう意味でもエリオット第3波はとてもわかりやすい集団心理の現れです。
■投資のリスクについて■この動画、ブログは、相場について個人の見解を解説したものであり、利益を保証するものではありません。投資をされる場合は、それに関わるリスクを十分ご考慮の上、ご自身でご判断ください。
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コメント
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コメント (5)
エリオット波動分かりやすかったです!ありがとうございます><
いつも本当に参考になる動画解説、ありがとうございます。
ところでエリオット波動ですが、起点がわからないことがよくあります。
また、エリオット波動だと思っていると、5波目がなかったり、
あるいは5波目が3波目を抜けてこないとか、、、。
また、ここが2波目だとおもっていると、5ピプスぐらい下がったところだったり。
時間軸でエリオット波動は関係ないのでしょうか?
イレギュラーなこと、あるみたいですが、どう考えたらいいのでしょうか?
こういう動きはエリオットじゃないとか、、、?
それともエリオット波動よりチャートラインを信じた方が
いいのでしょうか?
是非、教えてください!
これはテクニカル全般に言えることなのですが、あまり正確さを求めない方がいいです。エリオット波動なら上昇波が3回来て(もちろん来ないこともあります)2発目の波が一番大きいくらいの感じでアバウトに考えといたほうがいいです。僕の場合はあくまでも「値段(縦軸)」重視です。
拝見させていただきました。
短期と中期の3波のタイミングを合わせるという発想は驚きました。
そしてエリオット波動も集団心理やダウ理論と関連させて考えるとより深い実感がありました。
ありがとうございました。
初歩的な波引きでダウとエリオットを組み合わせて環境認識できるようにと思い、毎日行っているのですが、推進波三波が最短になる所があり、解決できず数日たってもわからず
先に進めず悩んでいます
波引きで大中小の波を見えることが当たり前なのでしょうか?
ダウだけの波引きはできるのですが、
エリオットで複合して波引きすると合わなくなります
答え合わせもできないので何かヒントなどないでしょうか(汗)