11Nov
週間チャートナビ(2017.11.06~11.10)は、ドル円、ユーロドル、ユーロ円の主要三通貨ペアの一週間を振り返ったチャート解説です。
今週の視点
どことどこが戦っているのか、いつもこれを意識することです。
トレンド相場のときは、敵の本陣までにある小さな部隊を突破して突き進むので利を延ばしやすく、レンジのときは、敵の防御ラインがすぐ近くにあるので、短期決済が基本です。
厄介なのは、相場のフラクタル概念です。
敵本陣までには、中隊、小隊も控えていて、そこでも戦いが起こりながら目標に至るわけです。
これは、駒がそれぞれの強さを持つ将棋やチェスとよく似ています。
トレンド相場だと、その優位性から、ある程度、道中に起こる小競り合いの勝敗を想定できますが、レンジ相場だと、売り買いの力関係が互角なので、そうはいかなくなります。
そういうときには、小さな間隙を突くしかなく、利幅も小さいです。
売りに加勢するのか。
買いに加勢するのか。
さらに、大隊・中隊・小隊、どの規模の部隊で戦うのか、これをフラクタルに意識すると、必然的に利幅の見当もつき、ワンランク上のトレードを目指せるはずです。
ドル円、ブルベア互角なら短期決済で挑む。
先週、黄〇安値の抜け方では、買い手の戦意を喪失させるには至りませんでした。
今週が始まる段階でわかっていたことがあります。
それは、114.00~114.50付近を売り手が守り、先週安値=113.00を買い手が守る、そして、先週安値=113.00がネックラインになりそうなことです。
そうなると、今週は、Wトップ天井部という戦場になるので、売りと買い、どちらを選ぶにしても、読み通りには動かないことを前提に、敵のスキをつく短期戦略が有効です。
Nov.6 Mon
買い目線
実は、赤ブロックを下に抜けば、先週高値+日足高値を背中にショートを準備してました。
ところが…上に抜かれたので、赤ブロックを足場に、先週高値までのスキャル(青1)、ラッキーにも急騰しました。
1時間足レベルで114.50をブレイクしましたが…ここは慎重に判断したいところ、もともと、114.50には日足水平線があり、日足ロウソク足が閉じるまでブレイクの判断はできません。
売り目線
急騰後の急落、急騰起点を買い手が守れなかった(赤1)ので、114.00まで小さく狙えます。
逆V(黄〇)でロングしてしまった人も、このロングが逃げ出すところ、つまり急騰起点を意識しておけば、最小限の損切りで済み、あわよくば、途転ショートでチャラにすることもできます。
緑ブロックは114.00を守る買い手の抵抗、逆V(黄〇)という事実があるので、底抜ける可能性も高いですが、それでもブレイク期待で買う人がいます。
この決着(赤2)がついたら、先週始値まで落ちるでしょう。
Nov.7 Tue.
まず、先週始値は過去に数回サポートされているので、値動きを観察します。
売り目線
先週高値手前で上昇の勢いが失速(緑〇)、下から買ってた人たちの利食い+逆張り(赤1)でネックラインまで狙えます。
買い目線
先週始値+前日終値を2回試して、守られたことで、一旦は、売り手の攻撃が弱まります。
そこを狙って逆張り(青1)するか、一度押し(青2)を待つかですが、前日の緑ブロックからの戻り売りを受けて、赤矢印にならないことを確かめるほうが、確度が上がるでしょう。
Nov.8 Wed.
先週始値をW小さなネックラインに見立てて、抜けたあと戻り売りというプランをたてました。
水曜日は、ネックラインを抜ける波、そして戻りの波を狙う日になります。
売り目線
まずは、ネックを抜ける波。
先週始値付近での守りが崩れた(赤1)ところから、4時間足オレンジ水平線まで狙いましたが…115.50でサポートされてしまいました。
買い目線
戻る波は夜遅くなってから発生(青1)しました。高値・安値を切上げ上昇トレンドになっていて、強い売りも支えているのがわかります。
Nov.9 Thu.
売り目線
この日は戻り売りの日、天井ができるのを待って売るだけです。
赤ブロックに対して、ダマシの高値(黄〇)が出現→急落→買い支えるも高値に届かず(赤2)から戻り売りできます。
買い目線
4時間足オレンジ水平線反発から、戻り売り候補まで買うにしても、赤ブロックのどこで売り込まれるかわかりません。
緑ブロック内をロングすることはできますが、あくまでも短期決済を心がけましょう。
Nov.10 Fri.
前日下落からの戻り売り、4時間足オレンジ水平線からの逆張り、それぞれの防衛ラインが近接していて、かつ、どちらが有利かもわかりません。
その結果、ヨコヨコ相場になりました。
①4時間足オレンジ水平線を抜け113.00=先週安値=大ネックラインまで下落
②4時間足オレンジ水平線で逆三尊
①②を狙う動きがでて(黄〇)ますが、この赤ブロックの中をスキャルする人以外はスルーでいいと思います。
ユーロドル、再度ネックラインへの試し。
三尊天井ネックラインを抜けています。
先週のネッライン反発で落ちなければ、レンジ化してネックラインを再度試すと考えました。安値更新が浅くRSIもダイバージェンスしています。
ここで、いつまでもブレイクアウトに固執するより、目線をニュートラルにして、レンジを2分割します。
先週終値周辺にある水色水平線が、このブロックを上下に分けているので、ここを上抜けばネックラインまでロング、売りは、1.15500を抜けてからでいいと考えました。
Nov.6 Mon
先週安値や直近安値も近く、安値を切りあげる(緑〇)こともあれば、水色水平線を抜けていく可能性もあり、事実を観てからでないと行動できません。
Nov.7 Tue.
売り目線
売り手の守りが固い(黄〇)のがわかります。これを受けてネックライン(赤1)から売れます。
安値のある水色水平線をブレイクしましたが、すぐに強く反発されました、抜け方も浅いので要注意!
買い目線
ダイバージェンスに気づけば、それを根拠に買い始める人もいるでしょうし、戻り売りする人たちの存在も気になります。
安値更新が浅く、曖昧なところだけに、判断がつかないところです。
Nov.8 Wed.
グレーゾーンは何もできません。
Nov.9 Thu.
売り目線
水色水平線を抜けないと売りません。
赤1ショートは左にサポートがないことを利用したスキャルピングです。
買い目線
センターライン手前で売り手が最後の抵抗(青1)を見せたので、これをブレイクすれば損切りで、ひと伸びします。
黄〇安値の押し目買いは、ワンクッションで上がってしまいました。ダイバージェンスを重視すれば買ってもいいと思います。
Nov.10 Fri.
売り目線
ネックラインでレジスタンスされた事実がないと売れません。
買い目線
今週の目標となるネックライン手前でレジスタンスされましたが一時的なものとみました。
赤ネックラインを下抜けて売れるカタチになりましたが、目標はまだ上にあるので、緑〇安値を下抜くまで売りは考えません。wトップのカタチだけで入ると負けるところです。
安値切上げだした(青〇)から買えます。赤ネックラインを抜けたのに下がらず、安値緑〇が守られたという判断です。
ユーロ円、ドル円とユーロドルに方向感なく浮動。
今週は、先週足にすっぽりと孕まれました。
ドル円は高値天井圏、ユーロドルも鈍い動きをしているので、ユーロ円も期待できません。
あくまでレンジ戦略、かつ、わかりやすいところだけやります。
Nov.6 Mon
買い目線
ドル円の動きと同期していました。赤ブロック抜けで(青1)高値まで、急騰起点抜け(赤1)で安値までです。
Nov.7 Tue.
先週終値を守る売り手と132.00を守る買い手。これに決着がついてから動き出すか、上下限付近から売買するかですが、値幅も小さく、スキを突けるところもなかったので見送りました。
Nov.8 Wed.
売り目線
狙っていたのは先週安値での逆張りですが、そこまで(赤1)売れます。
買い目線
先週安値に届いたのが深夜だったので買いそびれました。再び落ちてきたWボトムで買います。
Nov.9 Thu.
売り目線
Wトップ右谷完成への戻り売り(赤1)赤ブロックで利確です。
買い目線
Wトップからの(青1)買い。基準は先週安値での安値切上げ始めです。
Nov.10 Fri.
先週終値は今週レンジのセンターラインになります。これを基準にするならグレーゾーンは何もできません。
投資と投機の定義ってどうなんでしょう。
会社や不動産の成長を期待して、資本を投下するのであれば投資。
チャンスにお金を張るのを投機という人が多いです。
そうなるとFXは投資ではなく、投機なんだと思いますし、それに異論はありません。
ボク的には、本質的には、価値が上がるほうへお金を張る行為は、その期間の違いはあれど、投資も投機も同じだと思っています。
通貨の売り買いをするということは、売る人にお金を張る、買う人にお金を張るということです。
自分のお金ではレートを動かせないので、勝ち馬に乗るわけです。
投資でもモノによってはハイリスク、FXでも枚数を落とせばローリスクになるので、一概に、投機は危険、投資は安全ともいえません。
知人に、ローリスク・ハイリターンなことを、探し続けてる人がいます。
過去に何回もそれで損しているのに凝りません。
リスクとはお金だけのことではなく、労働力や時間も含むので、リスクとリターンは比例する、どうあがいても、この法則は不変です。
おそらく、ローリスク・ハイリターンなものなんて、この世に存在しないでしょう。
都合のいい方法を探すよりも、やはり、どこまでリスクを許容できるのかを決めてしまうほうが、さっさと先に進める気がします。
◆迷晴れFXの上手な活用法◆
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コメント
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コメント (7)
初心者のくせに細かい所に拘って、私はお馬鹿ですね。
場所はあっているのに 早かったり、遅かったり、
伸びるところでスキャルピング。成績はちっとも伸びない。
利確にOCOを使えばいいだけの事でしたね。あはは。。
場所があっているなら、あとはタイミングだけですね。
ずっとモジモジして、化石になってしまいそうです。
今週のような相場でいつも悩むことは、目標設定を波の内側のネックとするか、外側の強者とするか、あるいは、外側の極値(高値、安値)とするか。ネックにすると、勝率が高まるが、利幅が下がるし、トレード機会も減る。外側の極値にすると、勝率が下がるが、利幅が上がり、トレード機会も増える。どこかで折り合いをつけないと、いけません。
波内側・強者・極値、確かに悩ましいところですね。検証で答えが見つかるテーマでもなさそうなので、基本、ルール化でしょうか。相場は”より意識される”ところで止まるので、左を見てレジサポでサンドイッチされていることを条件に加えてみてもいいかもしれません。
迷晴れ先生
ご無沙汰しております。久々にコメントさせていただきますが、
いつも素敵な動画と解説で気づきをいただいております。
先週は主にユーロドルが三尊天井のネックラインを抜けたので、1.15000くらいまでは急落するかもと思い、ユーロドルを主にトレードでした。
目線は、がっつり売り目線!
でも結果は、なかなか下がらずに再度ネックラインを試す動きとなりましたね。
1.16000キリ番前後の小隊同士の攻防(レンジ)で微損、微益を繰り返す結果となりました。
目線を一旦ニュートラルに戻すことができれば、常に戻り売りを狙うだけでなく、逆張りもできたように
思えます。
ネックには到達したので、来週以降の戻り売りには期待したいですが、あくまでニュートラルな目線を保てるようにして、勝ち馬に乗れたらいいなと思ってます。
この週は、難易度高かったと思います。今週は、難→易になるといいですね。