31Jul
迷晴れボックス149回、視聴者さんのトレードをテクニカルとメンタルの両面から深~く考察します。
たんたんさんのトレード
たんたんです。いつも動画拝聴しております。
自分は迷晴れさんの動画に出会って、FXで勝てるようになりました。感謝も込めて、自分の勝ちトレードを共有させていただきます。
値動きと根拠を言語化し、条件が全部そろったところでエントリー。どれだけ待つのかも、ルール化していていることも、分かっていただけると思います。
自分は今でもやっていることですが、何年も毎日、各時間足のチャートをパワポにコピペし、相場を振り返っています。損切の場面、エントリーできたかもしれないところを、今でも過去チャートで振り返ります。
その為、負けることはほとんど無くなりましたし、エントリーの場面は増え続けています。今回は1つの場面でしかありませんが、皆さんに共有させていただきます。
ただし、これができるのもすべては環境認識があってのことです。
ただ形だけ真似をしても、負けを量産します。形にこだわるあまり、自分もエントリーの直後にV字で反転して負けつづけました。このような勝ちパターンがあっても負け続けました。勝ちパターンがまた来ても、前回の負けの記憶があるので、エントリーを見送ると今度は巡航します。
負のスパイラルに落ち込みました。このままでは一生勝てないかもしれないと思ったことは多々あります。
自分は相場が見えている、絶対に迷晴れさんのようになれると信じて毎日チャートに向かい合いました。これはサンクコスト・バイアス(今までの損失を受け入れられず、やめられない心理)だと分かって、毎日チャートに向かい合いました。辛かったです。
そして諦めずにやり続けた結果がこのトレードです。
迷晴れさんは過去動画で、鳥の目、虫の目、魚の目の3つの目があるとおっしゃってました。鳥の目、虫の目は、わりと簡単で、ちゃんとチャートに向き合っていれば、身につくと思います。
魚の目は一番難しくて、ハワード・マークスのいう「深い思考、2次思考」と同じだと思います。この魚の目は、スコトーマ(心理的盲点)が来なければ身に付きません。これはいつ来るか分からないので、それまで真摯にチャートに向かい続けるしかありません。
魚の目を装備した自分は、朝起きて前日の日足の形を見ただけで、今日は、下がらない、上がらない、ということがが分かるよになりました。
魚の目のおかげでトレードが滅茶苦茶ラクになっています。魚の目が働かない時は、分からないのでトレードしない。魚の目が働いたときはトレードする。そしてただルール通り、場面を待ってエントリーするだけで、勝てるようになりました。
このようになれたのも、迷晴れさんを信じてやり続けてきたからだと思います。
「浅き川も深く渡れ」です。
このエントリー1つとっても多くの要素があります。迷晴れ同志の皆様の参考にになれば幸いです。
ちなみにエントリーのタイミングはいろいろあります。4時間足クローズ、1時間足クローズ、15分足クローズ、5分足クローズです。
場面場面で使い分けていますので、また要望ありましたら、投稿させていただきます。基本的には時間足が違うだけでやっていることは同じです。
ということで、皆さんも淡々と頑張りましょう!
トレード考察(ドル円5/29)
- 前日28日足がレジスタンスだった157.00を日足終値でブレイク、上昇トレンド継続、買い先行。
- 29日の東京時間初動から日足陽線スタート、前日高値更新。
- 157.50まで行く展開。
- しっかり押し目を拾っていきたい。
28日陽線の実体が157.00を坊主でブレイク。買いの勢いが強く、29日足は東京時間から上昇し始めましたが、たんたんさんは、この動きに飛びつかず、押し目を待ちました。
- 4時間足陽線1:上昇トレンド継続、押し目待ち。
- 4時間足陰線2:調整、押し目待ち。
- 4時間足陰線3:下ヒゲ陰線、安値切り上げ、157.00サポート(レジサポ転換)
- 4時間足陽線4:M5SMA100をゴールデンクロス(次のM5チャート参照)パーフェクトオーダー状態になる。この4時間足陽線確定。M15SMA100にそって、さらに安値切り上げを確認。
- 4時間足陽線5:4時間足4のクローズでロング、5本目のクローズで利確。
4時間足陽線1に飛びつかなかったのは、おそらく”28日安値上昇波”の押し戻しを疑ってのことでしょう。高値を掴むリスクから、眼の前の動きに反応しない”スルー力”が流石です。
- 4時間足陽線4:M5SMA100をゴールデンクロス。パーフェクトオーダー状態になる。この4時間足中の最後の1時間足が陰線クローズで押しを確認。
- 4時間足陽線5:4本目の4時間足クローズでロング、5本目のクローズで利確。
たんたんさんは、エントリーのタイミングを、4時間足、1時間足、15分足、5分足クローズと使い分けてるそうです。
今回のトレードは、4時間足のクローズでしたが、例えば、波のサイズに合わせて、時間足を使い分けるのでしょうか。
まとめ。
最後に、たんたんさんが、常勝トレーダーになるまでやり続けた3つの取り組みについて解説します。
1. 技術検証の徹底。
毎日チャートをパワポにコピーして相場を振り返り、損切りやエントリーポイントを分析することで、負けることがほとんどなくなり、エントリーの機会が増えた。
相場が見えるようになるまで、諦めずに毎日チャートと向き合い続けた。
トレードの技術を習得するには、自分のアイデアが実現可能かどうか”技術検証”を行いますが、トレードが上達しない原因の9割は、この検証不足にあると思われます。
相場は原因と結果の因果関係で動くので”パターン”が存在します。
例えば、天井圏にダブルトップというパターンがつくられるのも、原因と結果に因果関係があるからです。
トレード技術とは、このパターンを使って収益化することです。
トレード手法こそ無限にありますが、その技術の本質は、”パターン認識”の成果物といえます。
「毎日チャートをパワポにコピーして相場を振り返り、損切りやエントリーポイントを分析する。」
どのような分析をされたか、わかりませんが、おそらくパターンを見つける努力をされたのだと思われます。
相場の振り返り作業は、いわゆる、過去チャートの後付け解釈なので、結果論なんて意味がないと言う方もいます。
しかしながら、結果から原因を見つけられない人が、動いてるチャートで、原因から結果を想像できるでしょうか。
日々のトレーニングとして、原因と結果を行ったり来たりして、因果関係を見つける作業は意味があります。
2. 環境認識と魚の目を重視。
環境認識があって初めて勝ちパターンが有効になる。
形だけ真似しても負け続けるので、深い思考やスコトーマ(心理的盲点)の打破が必要。
魚の目が身についてからは、トレードが楽になり、適切なエントリーポイントが分かるようになった。
努力の方向を間違えば、いづれ燃え尽きてしまいます。
じゃ、トレード上達のための正しい努力ってなにか?
トレードは環境認識が9割。
なので、環境認識を鍛える努力は、必ず報われます。
環境認識を鍛え続ければ、レジサポラインとWボトム・Wトップの組み合わせで事足りるでしょう。
こうなると、ステイタス限界突破の勇者が、ただの木の棒で魔王を倒すようなもんです。
環境認識力とは、今、相場がどうなってるのか?全体と部分を同時に把握する複眼のことです。
1時間足チャートを見て、5分足チャートがどうなってるのか、5分足チャートを見て、1時間足チャートのどの部分なのか、複数の時間足の串刺しができるよう、マルチ・タイム・フレーム分析を練習しまくればいいんです。
そうすれば、キモいポジションを持たなくなり、安全にトレードできます。
相場は背景と事実の組み合わせで動くので、背景次第で事実の解釈が変わります。
自動車の運転で例えるなら、背景が交通の流れ、事実が信号機です。
信号が青になっても、目の前にトラックがいたら、アクセルを踏めませんよね。
そんなことをしたら、普通に事故りますが、相場で事実だけ見てる人は、よくやっちゃうんです。
上図は緑で高値をブレイクしましたが、左はブレイク成功、右はダマシになりました。
これは、背景となってる、青サポートと赤レジスタンスの強弱が異なることが原因です。
「〇〇が□□になったら買い」
こんなふうに、事実(形)だけを機械的に判断しても勝てません。きちんと背景から事実を解釈しないとダメなんです。
もし、事実(形)だけで勝てるなら、ゴールデン・クロスやダブルトップ・ダブルボトムだけ知っていれば、誰でも勝てちゃいますからね。
認知力の衰えた高齢者ドライバーが危ないのは、背景から事実を解釈できないからです。
自動運転は人の認知機能を代わりにやってくれますが、市街地を安全に走行できるドライバーの認知機能レベルにプログラムが到達するには時間がかかりそうです。
トレードのプログラム化も、事実確認だけなら超簡単だし、簡易的な背景設定ならできますが、人間の流れを読む魚の目には到底及びません。
たんたんさんは、前日の日足をみたら、どうすればいいかわかるそうですが、この情報処理をプログラムにコーディングするのはとても難しいはずです。
たんたんさんが、淡々とトレードできるのは、高度な認知機能の獲得に成功されたからなんです。
3. リスクの最小化。
トレードルールに従い、場面を待ってエントリーすることで勝てるようになった。エントリーのタイミングは4時間足、1時間足、15分足、5分足のクローズを使い分けている。
今回のトレードは、28日安値上昇波の押し目買い局面です。
4時間足3が157.00で反発、長い下髭を出してクローズしましたが、このタイミング(茶↑)ではなく、次の4時間足4のクローズ(黄↑)を待ってロングしたのはなぜか?
ここからは推測になりますが、4時間足3の下値反発だけでは、押し目としの認知が弱く、157.00へ2回目の下値試しのリスクがあると考えたからでしょうか。
それに、4時間足3のクローズ(茶↑)でロングして、もし含み損を抱えたら、損切りレートの4時間足3の安値まで遠くなります。
4時間足陰線3だけよりも、4時間足陰線3+4時間足陽線4の組み合わせのほうが、押し目の認知が強くなり、買われやすくなります。
ただ、4時間足4が大陽線ならクローズを待っていると、押し目を拾えなくなります。
エントリーのタイミングは4時間足、1時間足、15分足、5分足のクローズを使い分けているそうですが、今回の押し目買いは、どんな根拠で4時間足を使ったのか?その辺にも独自ルールがあるのでしょう。
ボクは、上位足でリターンを見込み、下位足でリスクを抑え込むトレードを意識しています。
特にリスクを最小化することで、不安感を取り除き、平常心を保ちことが重要だと感じてます。
先回のジェットリーさんも、たんたんさんも、下位足でリスクを抑え込むことを意識されてます。
独自ルールの5分足SMA100のゴールデン・クロス(どのクロスかわからなかったが)も、リスクを抑え込むことに貢献しているのでしょう。
もし、4時間足4が大陽線になるなら、ローソク足の確定を待たずに、このゴールデンクロスや、4時間足の一段下の1時間ローソク足を使って、ロングできるルールなのかもしれませんね。
いずれにしても、5分足の小さな押し目をエントリー・ポイントにすることでリスクを抑え込んでます。
◆お断り◆
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コメント
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コメント (8)
たんたんです。
動画作成、ブログ作成ありがとうございます。
なんかこのように自分のトレード紹介されますと、照れますね。
4時間足4本目のクローズエントリーですが、実は4時間足中の4本本目の1時間足1本陰線各店を押し目としてエントリーしています。前日の日足陽線157円終値ブレイクを見て、次の日足も陽線がイメージできてましたので、1時間足1本の安値切り上げを見て迷いなくエントリーした感じです。エントリールールを説明するのは難しいですが、ロウソク足のクローズをエントリータイミングとしているのは、ルールを単純化して、エントリー時の迷いを払拭するためです。まさに迷晴れトレードだと思います(笑)今日も淡々と頑張ります。
ご投稿ありがとうございました。
みなさん、エントリーの迷いを払拭したいと願ってるはず。
そこで、たんたんさんのような、各時間ローソク足を使った、ルール単純化のアイデアは凄く参考になります。
このトレードは、28日足終値の157円ブレイクを背景にした29日足陽線のシナリオと思われます。
参考までに、4本目の4時間足形成中、3本目の1時間足が陰線になれば、4本目の4時間足確定を待たずにロング。この理解でよろしいでしょうか?
3本目の1時間足が陰線で安値切り上げていたらロングしていたと思います。その場合、4本目の4時間足はもう少し大きな陽線になっていたかもしれません。
ロウソク足のクローズでエントリーしているのは、ルールの単純化もありますが、チャートを見ていて、ロウソク足は陰線と陽線を交互になることが多いことと、押し目が入るタイミングもロウソク足が新しいものに切り替わったタイミングが多いと気が付いたからです。
多くのトレーダーがそのタイミングでエントリーして、押し目であれば4時間足1本陽線をイメージしていると思っています。
決済のタイミングも4時間足クローズにしているのも、ルールの単純化もありますが、4時間足1本大陽線になると次の4時間足は調整になりやすい為です。
自分、MT4のインジでカスタムキャンドルを使っていますが、これがこのロウソク足の気づきに役立ってます。カスタムキャンドルは必須インジになってます。
スッキリ理解できました、ありがとうございます。
いつもご教授頂き有難うございます。技術検証の徹底、環境認識と魚の目、リスクの最小化の取り組みですが、技術検証の徹底については自分はまだ少し甘いと思います。環境認識と魚の目はわかってるのに損切りにあってしまい結果的に無駄打ちになってしまうことが自分は結構あります。入るタイミングの精度をもう少し上げていかなければなりません。その為今自分が検証し取り組んでいるのがN字でタイミングを取る方法です。面になってるところを認識して、そこを抜けてきてからN字で入るところを探すようにしています。N字がハッキリしない段階で環境認識の根拠だけで入るから、方向があってるのに大きく引かされてしまうのだと思います。リスクの最小化についても短期足の直近高値、安値で損切るのではなく、4時間足のサイズで見ていかないと損切り貧乏で損小利大が全くできません。4時間足で損切り、利確を考えていくと当然値幅も大きくなるわけですからロットも自ずと下げなけれなりません。但しその分余裕を持って相場を見れますのしトレード回数も減りますからリスクも最小化できると思います。自分もこうした3つの取り組みをしっかり固定化できるよう続けていこうと思います。
おつかれさまです!
環境認識を背景に、面ブロック抜けからのN字波動。
N字波動の見方で試行錯誤がありますが、検証する価値は大いにアリますね。
お疲れ様です!
最近、私タンタンさんの動画も視聴させて頂いておりまして、まよはれ学校の大先輩と思っております( ´∀` )
ものすごく努力されて本当にすごいと思います。というか、こういう考え方もあるのだなと思いました。
今回の四時間足クローズのお話ですが、私もなかなかわかりづらかったのですが、何回も何回も動画を見て、ブログをじっくり、タンタンさんのチャートをパソコンにアップに写し、ああ、これを言っておられるのか、、、と思って、今日一日ほとんど見てました(笑)
考え事をするとそれに集中してしまい、今日のトレードは見逃したところもいくつかあるのですが、それよりも、ああ、こんな見方、考え方があるのかと、すごいなぁと、感銘を受けた感じです。
タンタンさんは、上昇相場は切り上げたところでロングエントリー、という基本的なやり方をされていて、そのやり方がとても見事だと思いました。
迷はれ先生に、タンタン大先輩、勉強になる素晴らしいお二人に出会えて(オンライン上ですが( ´∀` ))、とてもラッキーです。
なんとしても、私もやれるようになりたいです。頑張ります(ง •̀_•́)ง
ボクもたんたんさんのことは以前から存じ上げていました。
エントリーの判断を、4時間足や1時間足の確定で行うことでトレードを効率化されてるのが面白いです。これならチャート監視ストレスが軽減されます。長く続けられる方法は最強ですね。