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【BOX#022】「なぜ?」に迷う自分を辞めて「わかる!」自分を意識する。

トレードの勉強を始めると、誰でも最初は、なぜ「?」だらけです。だから、広く浅く知ろうとします。これがスタートラインにある大きな落とし穴で、ここで数年もがき続ける人もいます。もちろん、相場観を身につけるうえで、時間足のフラクタル構造やレジサポ、ダウ理論によるトレンドの考え方などの基礎知識は必須ですが、これが理解できれば、あとは負けパターンを排除しつつ、その裏側にある勝ちパターンの開発に勤しむだけです。

その疑問は利益になるのか?


「なぜ?」はもろ刃の剣です。

理由は、「なぜ?」のうちは正しく行動できないからです。

疑問があるから全く動けないか、疑問があるのに無理やり動いちゃうことになり、両方勝てません。

相場のすべてを知ることはできませんし、知る必要もありません。

より多くを知ろうとすることをやめないと、いつまでも行動できないままで、勝ち癖をつけることができません。

「なぜ?」と疑問を抱いたら、「それを知って、どう利益につなげるの?」と自問自答してみてください。

そのとき、利益につなげる方法を思いつかないなら、今、知る必要がないのではないでしょうか。

勝ちパターンひとつあれば勝てます。

わかる(勝てる自信のある)ところだけ、やればいいんです。

さらにいえば、この勝ちパターンが100も200もある人はいません。おそらく10個以内でしょう。

相場は、ルーチンワークのように、来る日も来るにも、同じようなパターンで動いています。

今回のご投稿:売りと買いの攻防レンジについて

売りと買いの攻防レンジについて 投稿者:今日も一日がんばるぞい!さん。

先日のドル円のことなのですが、6月16日から19日は長期足での押し目買いのポイントだと思いますが、19日は売りと買いの攻防レンジが形成されていると思います。

21日の20時頃の押し目買いは売りと買いの攻防レンジが作られずにそのまま高値付近まで上昇しております。また6月27日の19時ごろもそのまま攻防レンジが形成されずに高値を抜けてると思います。

この両者の違いはなぜ起こるのでしょうか?

攻防レンジを形成してくれると押し目で入れるのですが、21日や27日のように押し目をつけずにそのまま上昇してしまうとエントリーするタイミングが掴めず困っております。

売りと買いの攻防レンジが形成される時と、されない時の相場心理の違いをご教授くださいますようよろしくお願いします。

投稿者:今日も一日がんばるぞい!さん。

参考回答

4時間足

109.00Wボトムは長期波の押し目買い候補で、安値切上のW右ボトムでもあります。大きな波の押し目でネックラインも上抜いているので、ここから暫くの上昇を意識するところです。

オレンジ〇高値や112.00から売る人もいるでしょうが、109.00Wボトムのほうが強い、そう意識する人が多いと買い優勢になりますので、押し目を買っていく戦略でいいと思います。

30分足

Aでは売りと買いが攻防してレンジ化しているのに、BとCは、なぜ攻防しないのかというご質問です。

5分足 Aレンジ

急落後のポジション調整後に、そのまま、レンジになることはよくあります。

強い売りを反転シグナルと観て、戻り売りする人と、急落後の安値Wボトムネックからの押し目買いがぶつかっています。

このレンジは日本時間9:00-21:00の間に発生、商いの薄い東京時間ということもあってレンジになりやすく、NY時間始めにブレイクしました。

30分足(白水平線)の押し安値を下抜いた事実もあり、レンジA部分を高値切り下げのW右トップと観て、もう少し押し込むのではと判断して、売った人がある程度いたのだと思います。

Aレンジは急落から一夜明け落ち着いていて、レンジ中、急落安値圏のネックラインを試す動きが出ていますので、売り手にしても、ゆっくり考えてポジションをとれる余裕があります。

5分足 B上昇

商いの活発になる欧州時間に入ってから、一気に上げたパターンで、Aレンジと比べて、売り手の慌て度合いが違います。

東京時間の長いプルバックが意識されていて、これが完成(切り下げブレイク)すれば「押し目買い」を意識する人の注文が入りだします。そこにさらに欧州時間オープンという要素が加わっています。

オレンジ水平線でレジされたことを根拠に売った人たちも、こうなると、売りポジションを持ち続ける理由はありませんし、すぐに逃げないと、さらに高値更新して損失が拡がってしまうという恐怖心の連鎖で急騰します。

結果、オレンジ水平線まで、売りの逃げや損切りの連鎖は止まりませんでした。

売り買いの攻防なら起こっています。緑□では、赤〇高値からの戻り売りと、111.00付近からの押し目買いの初動がぶつかっています。この小さなレンジを上抜けたことで、売りの損切注文が発動しました。

相場が動意づくための、初動エネルギーは「損切り(逃げ)」や「利食い」です。ボクも、そのタイミングで自分のポジションを投げるようにしています。

もともと、上昇トレンドで押し目を買いたい人がいるなか、売りの損切が入れば、それだけ上昇しやすくなります。

5分足 C上昇

欧州市場オープン、押し目買い失敗からのスパイク上昇。

これは、よく動画内で解説している「スパイク」な値動きで、東京時間につくられた、押し目買い候補の買いポジを振り落としてから、一気に吹き上げる、別名「日本殺し」と呼んでいます。

30分足黄□レンジの決着がついたところからの押し目買いです。

緑□で、売り買い攻防は、赤〇高値からの戻り売りと、111.50押し目買いの初動とがぶつかっています。

オレンジ水平線のある高値で、少しモミましたが抜けていきました。

参考回答まとめ

大前提として上昇トレンド中は、売り注文よりも、買い注文が上回ります。それが高値を更新できる理由です。

以前にインパルスムーヴとコレクティブムーヴのところで解説しましたが、トレンド中、押し目の成功を意識(Wボトムやプルバック)する人が多ければ、ほとんど売られることなく、インパルスムーヴは直線的に延びていきます。

波の半値だからといって、すべて攻防するわけではありません。戻り売りされる理由がなければ売られないし、押し目買いされる理由がなければ買われません。

今回のケースなら、4時間足チャートでは、下降トレンドが109.00Wボトムになり、転換し始めたことで、30分足チャートの黄□で、売りと買いが攻防しています。

オレンジ水平線は確かにレジスタンス候補ですので、この高値では売られています。ここでは、売られる理由があったから売られたわけです。

投稿者さんの求める、20ピプス幅のレンジになるのは、商いが薄い東京時間だったり、ある程度大きな波の押し目買いと戻り売りが交差しなければ発生しません。

今日のまとめ

自信は積み重ねるものです。

つまり、積み重ねることなく、いきなり自信はつきません。

そして、自信の積み重ね方にはコツがあります。

コップにお水が半分入っているとして、半分もあると思う人と、半分しかないと思う人がいるように、同じ状況でも、「ある」ことを意識する人と、「ない」ことを意識する人がいます。

どちらにフォーカスするかで2つの真逆な意識が存在します。

たとえば、相場で、「なぜ?」のところが90%で、「わかる!」ところが10%の理解度の人がいたとします。

Aさんは、90%もわからない自分はマダマダだ…といつも思っています。

Bさんは、10%のわかるとこだけトレードすればいいと思っています。

さて、自信を積み重ねられるのは、どちらのタイプでしょうか。

Aさんのようなタイプだと、足りないことに意識が向くことで、わかるはずの10%にも自信が持てなくなり、負ければ負けるほど自己嫌悪に陥り、ダメな自分を信じてしまう人です。こういうタイプの人は成功体験をなかなか積むことができません。

その反対にBさんは、10%の足りているところ(勝てる自信がある)だけトレードすればいいと考え、実際にそうすることで成功体験を積み重ね自信をつけられる人です。

今回のご投稿にある「押し目をつけずにそのまま上昇してしまうとエントリーするタイミングが掴めず困っております。」

これって、同じことが言えるのではないでしょうか。

この言葉の裏を返せば、「レンジになる押し目は勝ちパターン」と言っているわけですから…

だったら、まずは、それだけ徹底的に練習して、考えなくてもできるくらいにすればいいのではないでしょうか。

そのパターンが、どういったところで出現するのかを確認して、実際に勝てるかどうか検証してみてください。

それで、ひとつの勝ちパターンが完成するかもしれません。

出現回数が少ないなら、通貨ペアを増やすなり、枚数を増やすなりすればいい話です。

なぜを拡げるんじゃなく、わかるまで深堀りする。

そういう風にしか、自信なんてつかないものです。

「花はバラバラにしてしまったら、もはや花ではない」

「なぜ?」が多すぎることは、この言葉通り、利益という花を、わざわざ、バラバラにしてしまうことに他なりません。

勝ちパターンの発見と開発につながる疑問以外は排除する。

そういうマインドセットが、トレードに必要不可欠な、自信のピミッティングを助けるのではないでしょうか。


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コメント

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  • コメント (4)

    • mocha0509
    • 2017年 8月 10日

    こんばんは、
    なぜここから売られるのか、なぜ逆行するのか、相場の本質が理解できなければ腹が立ちます。
    相場の本質というと大げさかもしれませんが、人の意志や心理が相場を動かし、チャートのようなグラフに映し出されていると理解できれば、そんなものかと思えるようになりますし、その対策をいろいろ考えられます。
    世の中には色々な人がいるので、それにいちいち腹を立てたり、批判をしていても仕方ないのと同じで、そういう風に相場参加者は考えたり仕掛けたりするのだから、じゃ自分はどうすれば確率高く勝負できるのかと向き合うようにすれば戦略・戦法が見えてきます。
    私は含み損を抱えたり損切りが嫌いなので(好きな人はいないと思いますが)、なるべくそういうことのない所で入りたいと思います。
    しかし、そうなると機会損失が増えます。その上で勝率を上げようとすれば利伸ばしが難しくなります。それもこれも嫌なら、最終的にはメンタルが崩壊してしまうと思います。どのリスクを低減しどのリスクを受け入れるのかを整理する必要はあります。
    強い上昇や下降にタイミングよく入れず、これをなんとか取りたいと考えたり、悔しいと感情的になるとうまくいきませんが、これだけ値が動いているのだから、戻ってくればもっと美味しいエントリーができるかもしれないとか、底を打ったり天井に達すれば、逆のチャンスがあるはずだと冷静に俯瞰できればそのチャンスが巡ってきます。
    細かいテクニックはそれはそれで必要だと思いますが、あまりにもそこに固執するとなぜこんな値動きをするんだと苛立つことになり、チャートでは見事にそんな値動きを見せてきます。逆に意に反した動きになった時に、これはチャンスかもしれないと考えたら、高確率でチャンスが巡ってきます。
    よく群衆心理がチャートを動かすと言いますが、自分の思考が現実として目の前に映し出されているとも思えます。
    結局メンタルを支えるために技術的な細かい視点が必要であり、そういうものとは別に必ずこの後チャンスは巡ってくるというおおらかな相場観の双方が必要になってくると思います。
    技術的進歩のために「なぜ、なぜ」と追及していくのは必要だと思いますが、それはなるべく自分がポジションを持っていない時に徹底して冷静に考えていき、相場と対峙するときは、「こういう時はこう動くのか、こうきたか」とか「ここでこういう仕掛けをするんだな」とか相場を個性のある相手として理解してあげるように見るようにすると、値動きに対して違和感がなくなってきて同調できるようになってくると思います。それは攻略しようと無意識に敵視していた相場が味方になることを意味すると思います。
    「なぜなんだ、なぜ上手くいかないんだ」と怒り苦しみ、机を叩いたり大声で喚いたりすることも、同調へのプロセスと考えれば少しは気が楽になるかもしれません。そこまで真剣に考え取り組めば、必ず上手くいくようになる。必ず理解できるようになる。必ず勝てるようになる。必ず稼げるようになる。その思念が今日も相場を動かしています。
    相場を理解し味方にできた人が生き残り資金を増やし、むやみに戦い続けそれをできなかった人が精も根も資金も尽きてしまうのだと思います。

      • NoN
      • 2017年 8月 11日

      机を叩いたり、マウスを投げつけたり…今、考えると、すべて自分に向けてやっていたのだと思います。自分自身が敵になってしまっていたのでしょう。相場を理解するうえで、一番理解しなきゃいけないのは自分自身なんだと思います。

    • Tom
    • 2017年 8月 12日

    迷晴れ先生

    10%のわかっているところに焦点絞って自信を持って、行動する。
    90%のわからない事は捨てればよい。言われるとそれもそうだなと感じましたが、
    とても大切な部分だと感じます。パラダイムシフトですね!

      • NoN
      • 2017年 8月 12日

      最後に「自信」ではなく、最初に「自信」なんだと思ってます!

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