2Jul
先週の英国EU離脱ショックを受けて、今週のドル円などはヨコヨコ相場となりました。今回の一件を受けてサプライズ材料が飛び込んでくる可能性もあったので要注意な一週間でした。
正常なリズムを取り戻すための調整期間
[youtube id=”fkGFui-waFQ”]
デイトレサイズで考えると、今回の騒動のせいで、チャートが別顔になってしまったので、ショック相場の高安を基準にトレードを組み立てることにしました。この高安を1本のハラミ足ロウソクに見たてて、戻り売りが入りそうな半値周辺などのレートに注意を払いながら視ていました。
英国EU離脱でできたハラミ足の値幅が大きいので、今後、内部に子ハラミ、孫ハラミをつくる可能性もあります。
波にはリズムがあり、きれいな波がつくられるには一定の振幅(時間経過)が必要ですが、今回の一件で、それが大きく崩されました。ボクは相場にも、人の体温調整のようなホメオスタシス(自動調整)機能があると考えています。時間経過とともに、規則的な波のリズムを取り戻すはずですが、それまでは調整の期間内であると想定しています。
ユーロドル
安値に届かず、戻り始めました。
安値3
高値2(窓埋め)からの売りが安値1を更新したことで、高値2の売りポジは利食うかどうか少し迷うところ、その後、三角持ち合いとなった。
安値4
安値4からの買いが高値2を更新、手前で売り買いの小競り合いが発生、安値2からの売りポジが建値撤退しそうなところ。
安値5
高値2を更新した高値4、ここからの押しが完了した安値5、切下げラインを使うとプルバックの終焉がわかりやすい。
安値9
高値5を頂点とした天井圏ネックラインをどこと見るかで見解がわかれそうなところ。
安値11
安値10,11と安値切り上げているが、高値7付近小競り合い跡でレジされそう。ブレイクしてしまえば買いやすい。
ドル円
半値付近からの戻り売りに警戒、赤枠の子ハラミは今後レンジ化する可能性があります。
安値2
高値2からの売りが、安値1の小競り合いブロックを抜けないことで、売りポジを手放しそうな安値。
安値3
安値が1,2と切上げ、高値1,2,3からの売りポジが逃げ出し始めそうな安値。
安値4
高値1,2,3の売りポジを建値撤退させる安値。
高値5
高値0を更新した波の押し起点、安値1,2,3,4からの買いポジが利食いされそうな高値。親ハラミ半値付近でもあるので、強い売りが入る可能性もあり注意です。
安値5
高値4からの押しが完了した安値、高値4,5の利食いが入り始めるので、切下げラインを使うとプルバックの終焉がわかりやすい。
フィボナッチ半値、4時間足レジスタンス付近の攻防
高値7,8,9と安値6,7とがレンジ化、ブレイクを待つ。
ユーロ円
安値に届かず戻り始めました。
安値4
高値2からの売りが安値1,2を更新、それを受け、高値4,5からの戻り売りが入るが、高値3ネックラインでサポート、高値2,4,5の売りポジが逃げ出す安値。
安値6
高値1,2を微妙に更新?高値1,2,6からの売りが建値撤退できる最後の安値。
安値11
高値7からの売りが安値9,10でサポート、その後、安値11で安値を切上げました、高値7の売りポジは撤退を余儀なくされます。
安値13
高値9を更新した高値10からの押し完了を待つのに切下げラインは役に立ちます。
今週は、大地震のあとの余震が続いているような相場でした。英国次第では突発的な動きが出る可能性も否めないので、来週も引き続き警戒が必要かと思います。大きなハラミの中で、平常時の軸となる中長期のレジスタンスやサポートが明確でない上、乱高下することも多いので、チャレンジは捨て、確実なところだけ手堅く頂きたいです。
◆お断り◆
この動画は教育目的で制作されたものです。相場についての個人の見解を過去のチャートから解説したものであり未来の利益を保証するものではありません、自分の答えを見つけるヒントにして頂ければ幸いです。
記事内容に関するご質問やご意見、応援メッセージはコメント欄をご利用ください。
コメントを「読者さまの声」としてブログや動画に掲載させていただくことがございます。
個人が運営していますので以下のご質問にはお答えできません。
・サイトの趣旨と無関係なこと。
・個人的なエントリーやチャートの診断
・調べて頂ければ自己解決できること。
・誘導リンクのあるもの。
◆著作権◆
当サイトは無料でご覧頂けますが、著作権は放棄しておりません。動画等の作品自体又は作品内容を営利目的でお使い頂くことはできませんのでご注意ください。
詳細はご利用についてをご覧ください。
関連記事
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (14)
今更ながら、安定して勝ち続けるためには、安定したところで取引をし、不安定なところは避けなければならないという考えが支配的になってきました。不安定とは、方向感がない、レジサポが近くにない、この間のような異常にボラの高いようなところを指すのでしょうか。
トレードのテクニカル的なこと自体はそんなに難しいものではないと思いますが、通常の人間的な思考や感覚と相場の持つ値動きのクセみたいなものとの間にギャップがあり、相場のリアルな動きに自分の思考や感覚を合わせるのが本当に難しいことだと思います。
理性ではわかっているのに感覚的に受け入れられず、間違ったエントリーを繰り返してしまう理由がここにあると思います。
問題の原因はわかってるのですが、これに対する根本的かつ即効性のある対策が思いつきません。
結局値動きに慣れるしかない。感覚的なレベルまで掴み取るしかない。ここに到達するには限界近くまで負けるしかない。
なんかもっと具体的で良い方法はないかなと思いますが、自己規律を高める工夫をするとか、トレードルールを紙に書いて貼っておくとか、トレードノート・日誌をつけるとか間接的かつ対処的な方法しか思いつきません。
こうなると資金の他に必要な資源は、根気と時間ということになるのでしょうか。
相場観ができてくると、エントリーできそうな個所がいろいろと見えてきますが、だからこそ、自分の得意な「鉄板パターン」だけにすることでギャップが埋められるかもしれません。
拝見させていただきました。
売りと買いのポジションがどのような流れで決済されていくのか勉強させていただき少しずつ理解してきました。
以前は理解するのに時間がかかっていた週間チャートナビの内容も、少しずつ飲み込みが早くなってきていると感じています。
現実のチャートの前でそのことが判断できるのはまだ先だと思いますが進歩だと思います。
自分の事としてはリアルマネーでの取引をいよいよ再開し数年ぶりにFXへの復帰となりました。
まだ検証も足らず早かったかなという思いもあいrます。
しばらくは勉強代を払うつもりで大きく負けないように気をつけていきます。
また迷晴れ様から学ばせていただきながら日々実践を繰り返していきます。
素晴らしい学びをありがとうございました。
少額での実践は適度な緊張感もあってとても良いと思います。
以前から、貴殿のブログや動画を拝見していて気になったことですが、未だに週刊チャートナビで使われるチャートの背景が黒地のままなのは何か意味があるのでしょうか?
私は以前から他人に相場を語る際には必ずチャートの背景が白地のものを使っています。
そして、チャート上に表示するインジケーターも太字に設定し、色も判別しやすい色に変えてから表示しています。
それは、以前、他人から「チャートの背景が黒地のままだとチャート上に何が描かれているのかさっぱりわからない」と指摘されたからです。
その時の他人の言い分からは「チャートの背景が黒地のままだと移動平均線やボリンジャーバンドなどのインジケーターが潰れて見えない、だからチャート表示の際には必ずチャートの背景を白地に変えてから説明してくれ」といったことでした。
その他にも、私が相場を語る際にはよく他人から、
チャートの背景の色・・・チャートの背景が黒地ではインジケーター表示がよく見えない
チャートの時間表示・・・表示されているチャートはいつのチャートなのか?
チャートの時間足・・・表示されているチャートは何分足のチャートなのか?
通貨ペア・・・表示されているチャートはどの通貨ペアなのか?
といったことについて指摘を受けます。
だから、私の経験から貴殿に提案したいことは、
・チャートは白地の背景のものを使用する
・インジケーターは太字のわかりやすい色に変えてから表示させる
・タイムフレームを強調しグリッドの時間表示を太字で表示させる
・チャート説明時間中、常に期間・時間足・通貨ペアの表示は必須
といったことです。
私が他人に相場を語る際には必ず、小学校高学年の子どもの目線に立ち、小学校の先生になったつもりで説明しています。
まだ、小学生は英語や数学も知らないのですが、ただ、図形は小学校の数学で習う項目なので、ダブルトップなどの概念は小学生でも理解しやすいと思います。
また、小学校の図工の時間で使う画用紙やスケッチブックは必ず白地の物を使っていましたよね。
国語・算数・理科・社会の授業の時に重要項目には赤ペンで教科書に下線を引いていましたよね。
要するに「相場をシンプルに考える」ことと言えば、小学校の先生の立場になって相場を考える、といったことでしょうか?
以上、今まで貴殿のブログや動画を拝見して私が思ったことです。
黒板と白板があるように、チャート背景は白と黒があります。黒に慣れてしまうと白はまぶしすぎて見れません。逆に白に慣れると、黒は見にくいかもしれません。好き好きですがトレーダーの方は黒バックが多い気がします。長時間、パソコンで見るということを考慮しています。
スティーブジョブズのプレゼン背景も白ではなく黒でした。パソコンモニターで見る場合、黒背景に白文字の方が目に優しいと個人的には感じています。色に対する感覚はそれぞれなので、配色よりもトーンバランスに気をつけています。
また、インジを前面表示するとロウソク足が見にくくなってしまいます。ボクのトレードはロウソク足メインなのでインジは薄く表示しています。すべてを明瞭にすると、逆に見にくくなってしまうので、あえて強弱をつけています。
通常解像度のモニターなら時間足表示も見えてます。見えているものを別に表示するのは手間ですし画面がゴチャゴチャして汚くなります。
とても勉強になる動画を作ってくださり、本当にありがとうございます。
今後も長く続く事を願って止みません。
少し話が脱線してしまうのですが、
動画の中で、迷晴れ様は赤ペンでサクサクと直線を引かれておられますよね。
あれはどんなソフトを使われていらっしゃるのですか?
私は以前「EpicPen」を使っていましたが、直線が引けないので最近は使っていません。
「アクリルペン」というソフトなら直線が引けるのですが、
それでも迷晴れ様のようにサクサクと引くことはできず、イマイチでした。
もし差し支えなければお使いのソフトを教えて頂けると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
カムタジアという有料のキャプチャーソフトです。
毎週参考にしています。ありがとうございます。
相場の心理分析については、ほんとにわかりやすく、いつも勉強になります。
最近ですが、おかげさまで、日足の分析から5分足を見るようになり、少しずつですが結果が出てきております。
イギリスの問題は引きずりますね。
難しい相場が続きますが、これからもどうぞご指導くださいませ。よろしくお願いいたします。
コメント有難うございます(^^♪参考になってよかったです。
迷晴れさん、
いつも素敵なブログ&動画ありがとうございます。
ポンドショック!?明けの1週間でしたね。半値付近のせめぎ合いでもみ合いといった感じでしょうか。
ポンドの通貨ペアはボラが相変わらず大きいでしたが・・・。
迷晴れさんに教えていただいた【労小利大】を意識して日々トレードしております。勝敗よりもルール厳守に徹せれるか!?まさに自己コントロールの部分です。
今週は、夜のつきあい等も多く、(^^;)トレードは、水曜日の夕方に1回行っただけでした。
(1回に抑えることができました。)
レンジブレイク(高値更新)PFは2~3でシナリオ通りに30PipsGetできました。たかだか30Pipsですが、シナリオ通りに指値決済できると素直に嬉しいです。トレードごとに一喜一憂してはいけないのですが。。。チャートは、朝、夜と仕事以外の時間に毎日かかさずチェックはしております。
おかげさまで無駄なトレードは減らせてきております。
1週間で100Pipsが目標ではありますが、勝利よりも環境認識とルール厳守をまずは、全うしたいと考えております。
エントリー時の切り下げ、切り上げライン(トレンドライン)を迷晴れさんがおっしゃるように
使いこなせれば、さらにだまし?(シナリオと逆に動く)トレードを回避できると思っております。
ここは、自分のFT2での検証課題です。
併せて、私は主に、4時間足と1時間足をキーにする事が多いのですが、ボラの大きい市場では特に、15分、30分足の短期の方向が逆になっていないことには、注意を払っていきたいと思います。
ありがとうございました。
トレード根拠がとても具体的で、コメントから自信が伺えます。5分足が通常時の1時間足並みに動くこともあるので、ボラに合わせて時間軸を変えるのは大正解だと思います。
迷晴さん
いつも動画、とても興味深く拝見させてもらっています。
いつも貴重な情報、本当にありがとうございます。
初めて、質問させてもらいます。
今回の動画とは全然関係ないのですが、最近、人工知能のニュースや情報がたくさんあり、今後FXにどのような影響があるのか、とても気になるところです。
迷晴さんの情報などで、いろいろ勉強させてもらっていますが、裁量トレードを極める前に、人工知能が急速に発達して、全く歯がたたない時代が来るのだろうかと考えてしまうことがあります。
将来のことはだれにもわからないですが、迷晴さんは、人工知能がFXに与える影響が今後どのようになると予想されますか?
漠然とした質問で申し訳ないですが、どうぞよろしくお願いします。
人工知能がFXに与える影響は、全く考えたことないです。FXは相手を負かす戦いではなく、心理のやりとりなので、人工知能がそれを読めるなら、そういうプライスアクションになるだけ、人間側はそれを見てトレードするだけだと思います。