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見えない右側をイメージして、値動きに釣られなくなる方法。週刊チャートナビ#60、ユーロ円、ユーロドル。

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相場にはリズムがあるように思えます。そのリズムと呼吸を合わせられるようになることがトレーダーの最終目標だと思ってます。

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フィボナッチ・タイムゾーンを使ってチャート右側をイメージする。

[youtube id=”epIVdBZmq_c”]

過去チャートだと簡単そうに見えても、トレードはチャートの右側が見えない状態でするものです。そして、未来がどうなるかなんて誰にもわかりません。

しかし、この「未来はわからない」という言葉を誤解している人が多いです。

この言葉の意味は、わからないから、そもそも考えても意味がないということではなく、答えがひとつに絞れないから、行動するための選択肢を複数準備しておくことが重要という意味です。

例えば、野球でフライが上がった瞬間に、外野手は落下地点を想定して走り始めます。どこに落ちるかわからないからといって、指をくわえて見ていてはフライは捕れません。

未来が不確かだからといって、全くイメージできないわけではありません。

イメージした幾つかのパターン内に値動きが収まることはよくありますし、むしろ想定外の動きになることのほうが稀です。

初心者の内は、目前の値動きに釣られて反射的にエントリーして負けることがよくあります。原因は、過去からつながる波がチャート右側に延長イメージできてないせいです。

MT5にはフィボナッチ・タイムゾーンというツールが標準搭載されています。今回はこれを使った波のイメージ法をお伝えします。上手に活用すれば、イメージ力アップの一助になるかもしれません。

ユーロ円は下降トレンド継続中。

d1

月足ローソク下ヒゲが270pipsもあります。もう少し下がると、この大きく下支えがあった値段に入るので警戒しましょう。

今週は先週からの下落の続きですが、130円キリ番もあるので、とりあえずそこまでは売れました。

h4

上昇と下降では値動きが全く違います。ストンと落ちてヨコヨコに動くのが下降の特徴です。効いてるトレンドラインや移動平均線があれば、そこまで待つのも良い方法です。

m30-2

ストンと落ちた瞬間、身体が前のめりになり突っ込みエントリー、大きく引かされる経験は誰にもあると思います。これは、直前の値動きのイメージが強すぎて、それに釣られてエントリーしてしまうからです。

波はブーメランのように必ず戻ってきます。トレードは戻ってきた波を狙うのが基本です。

どのくらいの時間をかけて波が戻ってくるのかをフィボナッチ・タイムゾーンでザックリとイメージしておきます。そうすることで中途半端な位置から期待売りをするのを防げるはずです。

今週の相場は戻り売りすると決めていても、動きに釣られると負けます。フラッグなどのわかりやすいパターン出現を待ち、引き付けてから売れた人は勝てていると思います。明らかに攻守が入れ替わるポイントがあるので、そこまで待てばいいのです。切り上げライン下抜けなど、攻守交替のポイントは損切り注文も発動するので、短時間でまとまった利益になります。

B、Dゾーンは安値からの押し目買いと高値からの戻り売りが攻防するポイントなので、決着後に入ればいいだけです。必要なことは攻防になりそうなことを、攻防する前にイメージできていたかどうかです。こういう近未来が想定できてないと何回も負けてしまいますので。

ユーロドルも下降トレンド継続中。

usd d1

ユーロドルも下降トレンド継続中ですが、月足下ヒゲゾーンに突入しているので警戒しましょう。

usd h12

ユーロ円と同じく基本戦略は戻り売りでいいと思いますが、やはり、ここでも戻ってくる波のイメージが大事です。

usd m30-1

フィボナッチ・タイムゾーンで波のブーメランを想定すればイメージBのような動きにはなりにくいことがわかります。売るにしても「まだ早いかも」という考えがあるかないかでトレードが激変します。

usd m30-2

安値1を下ぬけたポイントはロング組の損切りを巻き込み1.06まで下落しました。次に考えるのは、戻り売りをどこで待ち構えるのか?

戻り売り候補はA、Bゾーンです。Aからの売りが1.06を下抜けしなかった時点で、波の戻りが始まりそうな雰囲気がムンムンします。その後A、Bゾーンで戻り売り可能ですが、波の戻りイメージがあれば期待をし過ぎずに利確できます。結果的には戻り売りが成功したのはBゾーンからの売りでした。

攻防1は安値からの押し目買いと高値からの戻り売りが攻防するゾーン。こういうところは労あって利少なし、手を出すなら上から売る、下から買うことを意識しましょう。

今日のまとめ

テレビの「プロフェッショナルの流儀」で分析力が半端ないカツオ船の船長の話を放送してました。カツオは回遊魚なんで同じ場所には生息しません。なので、レーダーやソナーを使ってカツオの動きを読み、先回りして通過地点で一本釣りします。この船長は漁船ひしめくレッドオーシャンを避け、独自の分析法でブルーオーシャンを見つけてました。リターンも大きいですがリスクも大きい仕事で、一日の燃料費50万円、釣れなかったらパー、船員は博打だと言ってました。

カツオが水面に上がってくることを「湧く」というそうです。漁師の「湧いたー!」という叫び声が耳に残りました。

短期トレードも、この湧いたカツオを狙うのとよく似てます。トレーダーはまさに回遊魚。その足跡をたどり待ち構え一本釣りです。釣られるのではなく、釣らないといけません。遥か未来のことはわかりませんが、ローソク足数本分の未来なら、ある程度わかるようになるものです。

◆お断り◆
この動画は教育目的で制作されたものです。相場についての個人の見解を過去のチャートから解説したものであり未来の利益を保証するものではありません。売買取引についての判断は一切行っておりませんので、投資をされる場合は、それに関わるリスクを十分に考慮の上、ご自身でご判断ください。

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コメント

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  • コメント (11)

  1. 4822242978
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    • taku
    • 2015年 11月 28日

    今回も相場解説ありがとうございます。
    私は今週はトレード回数が少なかったですが、負けはありませんでした。
    ユーロ円の月足のサポートラインには気がつきませんでした。
    月足まで注意しなければなりませんね。おかげさまでまた1つ勉強になりました。
    週末はサンクスリビングでアメリカが休みということで、動きが少なく変な感じでした。
    迷晴れさんの動画を今回も見て感じるのですが、私はまだまだ全体の相場の流れの味方が甘いと思います。
    また今後もよろしくお願いします。

      • Non
      • 2015年 11月 28日

      月足となると動きも緩やかですが、見ておいて損はないかなぁと思います。なんで?と思って見直してみると灯台下暗しのことがありますので。

    • Kazuo Momiki
    • 2015年 11月 28日

    今週もチャートナビありがとうございます。
    今回出てきたフィボナッチタイムゾーン、今度使ってみます、いつも迷晴れさんが言ってるとおり、あくまでも目安として使います、基本はチャートを読んだライントレードですよね!!
    いつも新しい発見ができて大変為になります、本当にありがとうございます。

      • Non
      • 2015年 11月 29日

      そうですね。タイムゾーンで反転するというよりも、自己中な期待感を排除するのが目的です。

    • もと
    • 2015年 11月 29日

    いつも有益な動画ありがとうございます。
    カツオの漁師のお話はとても分かりやすいです!

    ぼくもまだ、回遊魚(波)がここら辺までくる!って狙っていても、自信が持てず見送りばかりで、いつも確率思考を確立するためにトライアンドエラーしなくてはと後悔してます。

    なかなか自分の総合的なエントリーサインが決められません。
    チャートを見れば見る程色々な可能性があり、どの確立が1番高いのかが、実戦となると迷ってしまいます。
    漁師さんのように、もっと検証&経験していきます!
    トータルでは負けませんが、未だ月で微益で終わってます。

      • Non
      • 2015年 11月 29日

      微益まで来てるなら、あともう少しですね。ひとつ、まずは自分の得意パターンを磨くのがいいと思います。

    • ノリオ
    • 2015年 11月 29日

    初めまして。いつも動画見させてもらっています。
    本当におかげさまで、エントリーのポイントがわかるようになり、入っていきなり逆行とか、なぜだか分からない内に負けているとか、そういうことがなくなってきましたが、、、
    今度は利益確定ができずに、建値決済ばかりになってしまう病気にかかってしまっているようなんです。
    利益目標を達成したにも関わらず、そのまま持ち続けてしまう癖がぬけないんです。いくら、そこで決済だ!!そこだそこそこ!そこはなかなか抜けないぞ!って思っても、最後のクリックができずに持ち続けてしまい、少しでも戻ったのならその少しがもったいない気持ちがでてきて、そのままズルズル戻って来て建値決済、、。あーなんでクリックできないんだ!!っていうことを繰り返してしまうんです。
    今のところ、建値決済か10pipsぐらいの損切りかで、結局負けの状態です。 迷晴さんにもこんな時期がありましたか?
    もしあったのなら、いいアドバイスをいただければ幸いです。

      • Non
      • 2015年 11月 29日

      利確ルールをエントリー前に決めておくことですね。それかOCOでチャートを閉じてしまうのもいいと思いますよ。

    • hi lite
    • 2015年 11月 29日

    「波はブーメランのように必ず戻ってきます。トレードは戻ってきた波を狙うのが基本です」

    これは凄く大切だと思います。勝てないときって”М・W”は意識しやすいんですが”N”のイメージって中々もてずに天井GETやらかしていました。ただ”М・W”のエントリーは初心者にはハードルが高いというか、勝ったら勝ったで変な癖になってしまうんじゃないかと思います

    例えばH1のブレイクをレントゲン(笑)にかけてみるとM5は”N”を描いてますよね。その”N”の起点が強者の値だと解釈しています

    ただ、今となっては提灯消し狼狽の舞を炸裂させる側になってしまいましたが・・・

      • Non
      • 2015年 11月 29日

      提灯消し狼狽の舞(^^♪炸裂させてますかぁ。カツオからカツオ漁師になったんですね。

    • かにずき
    • 2016年 7月 19日

    拝見させていただきました。

    やはり呼吸という感覚は全てにおいて通じていると学ばせていただきました。
    そうなるとまずは自分の呼吸を見ることが求められますが、それすら見失う始末です。
    自分の呼吸が見えるから、相場の呼吸が見える。
    そのことは、以前に迷晴れ様からアドバイスいただいた【自分の種族を決める】ことと同義であると考えます。
    目先にとらわれず、内面を通じて相場を観るよう心がけます。

    素晴らしい気付きをありがとうございました。

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