31May
今週はユロ円&ユロドルを解説します。どの通貨ペアでも考え方は一緒で、結局はレジサポとパターンなんだなぁと思います。
相場はパターンを繰り返している。
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過去チャートの分析なんかしても意味がないという人がいます。たしかにチャートを見て後から、ここでエントリーすれば…みたいな分析?は意味が無いと思いますし、エントリータイミングの訓練などは、動いているチャートじゃないと練習にならないこともあります。
しかし、相場は例えばダブル・ボトムのように、ほぼ同じようなパターンを繰り返しています。そのときの相場の背景によって、パターンはさらに細分化されますが、それが何千通りもあるわけではありません。
こういうパターンを「今」という瞬間から始まるリアルチャートで追っても1年かけて1年分しか学べませんので、過去チャートから学ぶほうが遥かに効率がいいわけです。
僕の相場分析で特に意識して見て欲しいのは「そのとき、どう考えるか」という部分です。それがパターン、つまり優位性のあるパターンであったり、逆に全く優位性のないパターンだったりするわけです。
パターンを覚え使いこなすということは、相場の表情がわかるということで、相場を俯瞰する鳥の眼や魚の目を持つという意味になります。そこに手法=タイミングという虫の眼が備われば最強なわけですが、パターンを使えるだけでも、かなり応用が効くようになります。
この応用が効くということが、相場の表情に合わせたトレードができる=裁量トレードの最大の強みになります。インジケータなどで相場を数値化して、それを基準にトレードするのなら裁量の要らないシステム・トレードの方が適していますが、これはこれで、様々な相場のパターン毎に検証が必要ですし、ドローダウンなどのルールも厳格に守らないといけないので別の意味で大変です。
応用が効くということは実は凄いことで、超高性能な解析機能を持つコンピューターがあなたの頭の中にあるのと同じことになります。よく訓練された裁量トレーダーは、別の見方をすれば人工知能搭載のシステム・トレーダーともいえます。
今週のユロ円
高値ゾーン(W1-1)を抜いたサポート(W1-2)にレートが戻りました。間近の動きだけ見ると「戻り売り」が気になりますが、このサポート(W1-2)からの買いも意識しておくべきです。
日足は手前の安値(133円)でサポートされ先週の下落分を戻しました。事実としてこうなりましたが、上昇するにしても、もっと深く押してからという別のパターンもあったと思うので、複数のシナリオを準備しておくことが大事です。
今週のユロ円で注目すべきサポートとレジスタンスは2つです。①は日足安値(133円)のサポートなので、この周辺での値動きを注視しないといけません。サポートで反転する、抜ける、ヨコヨコと3つのパターンが考えられるので、どのパターンになってもいいように心の準備をしておきます。
2つ目は②のレジスタンス(H1-1)です。ここはそれまでの上昇波をひっくり返したゾーンなので、レートが戻ってくるとレジスタンスされます。このレジスタンスでも反転する、抜ける、ヨコヨコの3つのパターンが考えられるので、それぞれに備えるだけです。
- A:日足133円サポート+切下げライン(H1-3)抜け、転換狙いロング
- B:レジスタンス(H1-1)からの戻り売り継続を警戒しつつ133円サポートからの押し目買い。
- C:上昇トレンド発生後の押し目買い。
- D:レジスタンス(H1-1)ブレイク確認後の押し目買い。
今週のユロドル
月足サポート(MN-2)の安値まで落ちてきています。月足レベルではヒゲで抜けていますが、現時点では月足サポートされているとみなします。
週足は戻り高値(W1-1)からの売りが、ダブルボトムのネックラインを上抜いた週足陽線の始値(W1-2)でサポートされ大きく反発しました。ここは月足のサポート(MN-2)下限だという事実が大事です。
今週のユロドルで注目されるレジスタンスとサポートは2つです。①は月足サポート(MN-2)下限+週足陽線の始値(W1-2)であり、ここでの値動きを注視します。やはり、ここでも3パターン、転換、抜ける、ヨコヨコです。今回は逆三尊のチャートパターンをつくりました。
2つ目はレジスタンス(H1-1)での値動きですが、ここまで上昇したあと、今回はヨコヨコのまま週末を迎えました。
- A:レンジブレイク
- B:戻り売り
- C:戻り売り
- D:月足サポート+切下げライン抜け+戻り高値Cブレイク(上目線)+切下げライン裏タッチロング
- E:上昇トレンド発生後の押し目買い
今日のまとめ
僕は情報にはランクがあると考えています。順番は学術論文(入手困難)→専門書(数千円~数万円)→優良出版社の一般書籍(千円程度)→情報商材(数万円~数十万円、笑)→いい加減な出版社の一般書籍(千円程度)→雑誌、週刊誌(数百円)
上流であればあるほど情報の信頼性は高く、トレードに関していえば、完全に海外になります。日本人が書いた一般書籍レベルの情報は、せいぜい1つか2つ為になることがあれば良書と納得した方がいいでしょう。
情報は上流から下流に流れていくので、純粋なオリジナル性は下流に行くほど薄れていきますが、その代わりに表現の面白さ、わかりやすさ、独自の解釈などで別の意味のオリジナル性という付加価値をつけています。上流になれば翻訳が必要で読解するのも時間がかかり、難しく高額になりますので、そういった情報をもとに面白おかしく誰にでも読めるように編集された書籍には価値があると思いますし、情報商材なども内容によりますが、情報を仕入れる時間の短縮と考えれば一分の理があるかもしれません。
僕はFxを始めてから学術論文を除く全てのランクの書籍や教材の類に目を通しました。特に重要視したのが実績の明らかな専門家の書いた専門書ですが、面白いことに良質な情報には共通点が多いです。僕が支持帯(サポート)や抵抗帯(レジスタンス)に重きをおくのは、著名な投資家やテクニカルアナリストの方々の多くが、この考え方を支持しているという事実です。
このブログや動画にできることは、本質的で良質な情報をもとに、経験から学んだアイデアや独自の見解も加え、わかりやすく深く面白く伝えることです。相場の世界の片隅に住む名もないトレーダーの書くブログですが、ブログの中では上流と言われるように頑張ろうと思っています。
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コメント
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コメント (22)
今回も神動画&神記事ですね!笑
迷晴れFXさんのおかけで、インジケーターなしでもトレードできるようになったし、トレードも上達しました。
今までは週足。月足はチェックした事も無かったけど、今では必ずチェックしています。
これからの動画&記事も楽しみです。
ありがとうございます!
それはよかったです!これからも出来る限り続けていきますので楽しみにしておいてください。
こんにちは。始めてのメールです。
迷晴れFXのブログと動画の配信を、今は負け犬の私は毎度、楽しみにしています。
わかりやすくて、面白くて、しかも、良質で、数あるブログの中でも、すでに、
まさしく「上流」だと思います。
今回,ユーロドルの分析もありましたが、回数的に、さらに取り上げていただけますと、
嬉しいです。
頑張って下さい。 応援しています!!! 5月31日(日)
ありがとうございます!これからも応援よろしくお願いします。
とてもためになりました。
ほとばしる熱意を感じたので黙って(笑)3回見ました。
レジサポが重要、パターンが重要、欧米系の情報が重要。
「役に立つ書籍」とは、
パンローリングなどの、欧米の著名トレーダー、トレードコーチなどの著作による
ハードカバーの分厚い本で、
特に、そこかしこでいろいろなトレーダーの皆さんが引用したり勧めたりする
有名な名著、といった認識でよろしいでしょうか?
パターンを数多く学び、勝ちパターンからプラスのイメージを蓄積し、
プラスのイメージでトレードを淡々と続け、
結果を見ればトータルでちゃんと勝っている、
という状態に向かって
日々精進していきたいと思います。
今後ともよろしくお願い致します。。
翻訳されたものだと、そういった専門書になります。翻訳がイマイチでとても読めたもんじゃないものもありますが(笑)高額なだけあった学びも多いです。近いうち参考になったものを中心に紹介しようと思っています。メンタル系などは心理学の分野になるので、かなりの情報量になりますね。プラス思考のままトレードすることが大事だと思います。それには潜在意識という本来マイナスな意識になりがちなものを、勝ちパターンの繰り返しによってプラスに保つのがコツだと考えています。
私は毎日動画やブログを見ている者です。
大変勉強になってありがたく思っております。
もしかしてアドさんの弟子ですか?
僕はアドさんの弟子ではありませんし、誰の弟子でもありません。アドさんは詳しくは知りませんが、一世を風靡したトレーダー&ブロガーさんですよね。FXを始めた当初、一緒に始めた友人が大ファンでいろいろ教えてくれました(笑)とても影響力のある方だと思います。同様に維新の◯さんやみつ◯ろさんなど有名な方は結構いらして、ブログや一部教材を拝見しました。コア(核)の部分は皆さん同じことを言われていますし、僕も同じような考え方をしています。その後、さらに上流の情報を知りたくて専門書を読みあさりましたが、同様のことが記されていて、やはりコアは同じなのだと感じました。結局、トレーディングというケーキはスポンジ部分は共通で、あとは検証や練習でどう自分の性格やスタイルに合ったデコレーションをするかなのだと思います。一番ダメなのはコアを持たないで、表面的な部分に目がいってしまうことだと思います。
いつも拝見させていただいてます。私は朝5時に家を出て、帰ってくるのは17時くらいなのでそこからのトレードになりますが、いつも自分の入るチャートパターンではないために、スルーしています。そうこうしているうちにどんどんエントリーがなくなり、月に2,3回になりました。過去チャートを見てもここなら入れたなあとか思ったりしますが・・・。そこで質問です。迷晴れさんはトレードはどういう形で行っていますか??むやみにエントリーしないのであれば、特定の形まで待つと思うのですが、その間ずっとチャートに張り付いているわけにもいかないと思うのです。時間帯を決めてやっているのか?自分の位置まで到達したらアラートで知らせるようにしているとか?それと、出かけた先でも携帯でチェックしては入れたらエントリーしますか??私は今ガラケーなので、チャートをカスタマイズできなく、携帯で決済することはあってもエントリーすることはほとんどないです。携帯をスマホにする理由が「携帯でFXトレードをする」以外見つかりませんので、迷晴れさんがスマホでトレードするのであれば考えてみようと思っています。
もし可能であれば参考にさせていただきたいと思います。きっと他にも迷晴れさんのトレードスタイルとかトレードに対する心遣いなど、気になる方もいると思うのですが、それは動画であげてはいただけないのでしょうか??私はとても興味があるので、そちらも可能であればお願いしたいと思います。長々とすみませんでした。
基本的に家にいるときはチャートを監視しています。監視といってもアラートを仕掛けて鳴るまでチャートは表示せずトレードを忘れて別のことをしています。相場が動き出す時刻はだいたい決まっているので、そこは確実に捉えるといった感じです。来年に向けて別の仕事の準備もあって外出しているときはトレードしていません。ただし、パソコンでエントリー、外出先でスマホでイグジットというのはよくありますね。
こんにちは。
迷晴れさんが高額書籍を踏破されてきたということで、改めてさすがだなと思いました。
私はどうも欧米系の本が苦手でして、意識的に避けてきました。
日本人の思考と欧米系のそれとでは横軸と縦軸くらいの違いが感じられて、それが自分にはしっくりこなかったからです。導入遅れは承知していながら、今まではそれに甘んじてきました。
でもチャートでもダウ転換位でエントリーするのがベターですから、知識や情報の収集も行動もそうでありたいと改めて思った次第です。
迷晴れさんのブログや動画は数ある中でダントツで、もはや完全に有料レベルになっています。
教えることが大好きだという点に関しても、尊敬に値します。
私は教え方はうまい方だと思っていますが、教えること自体は好きではありません。
ですから違う形での還元を考えています。
これからもがんばってください。
プライスアクション・トレード(日本ではライントレード)は、やはり欧米の書物が強く何冊かは自己翻訳もしました(笑)情報をフルイにかけると共通点が見えてきます。それがトレードのコア(核)だと思うので、そこからブレずに、これからもブログを続けていきたいと思っています。
ブログや動画のクオリティについては、どうせやるなら、ネットビジネスの闇の部分に対するアンチテーゼになってみたいとも考えています。
スゴく勉強になる動画ありがとうございます。
動画を見るまで私もテクニカルチャートの
ブラックホールに陥っていました。
今ではサポート、レジスタントラインを引く
練習をしています。
少しづつですが利益も上がるようになりました。
ありがとうございます。
余談ですが最近バイナリーオプションも始めました。もしよろしければバイナリーオプションに
関する動画も希望します。
コメント有難うございます!すいません、バイナリーオプションはやったことがないのでわかりません。
はじめまして。
最近コチラで勉強させて頂いております。
これまで様々なインジケーターを試しては混乱しておりましたが、
レジサポを意識するだけでかなり成果があげられると感じるようになりました。
中途半端な位置でのポジが回避できる事で逆行した時に塩漬けにする事無く、
素直に負けを認め損切りも躊躇無くできるようになりました。
思惑通りに行けば次のラインまで引きつけて利益も伸ばせますしね。
どこで利食いと損切りすれば良いか分からなかった時は希望的観測に頼り負けまくってました。
レジサポについてまだまだ知りたいと思いますので今後の更新期待しております!
シンプルなほうが肝心なことが見えやすいですよね。
最近、この迷晴ブログを見つけて、
拝見し、勉強させて頂いております。
さて、週間チャート分析では、
まず、月足又は週足で目線やラインを確認して、
次いで、日足、8時間足で目線とラインを確認し,
最後に、5分足又は15分足でエントリpointを説明という順番で、説明されています。
これに関して質問させてください。
実際のトレードでは、
月足・週足、日足、8時間足、5分又は15分足全てを同時に常時、表示させておいた方がよいでしょうか。
それとも、上位足はラインを引くのに使ったら、短期足に切り替えて、上位足は表意させなくてもよいのでしょうか。
できれば、全部表示させておいた方が分かり易いとは思いますが、スペースを取りますので、迷っています。
コメントをいただけると、幸いです。
僕の場合は3モニターなので問題なく表示できますが、オススメは1画面を十字に4分割する方法(MT4,5は自動調整できます)です。これなら見たい時間足を自由に拡大、縮小できますし、その気になれば、裏表で4X2=8つの時間足まで表示できます。できれば2モニター化すると便利ですよ。通常のPCでも2モニターまでは可能なはずです。こちらで2モニターを紹介しています。
なるほど,分かりました。
ありがとうございました。
弟子という用語に反応して、つまらないことを書きますがご了承ください。
私が情報商材業界を毛嫌いしている理由には、ほとんど価値のないノウハウや手法を10倍以上の値段設定をしていることのほかに、この弟子という用語を安直に使う連中が少なからずいることです。
何百年も続く伝統芸能や何世代にもわたって引き継がれてゆく工芸職人の技術に比べれば、たかだか数年で上っ面をかじった程度のノウハウや手法を公開販売して先生と呼ばれるようになれば、それを教えた人に対して恥ずかしげもなく弟子という用語を安直に使う連中の何と無知蒙昧、厚顔無恥と言ってよいでしょう。
50才を過ぎた年配者ですらがこの用語を使うと寒気さえします。
どんなに技術が向上しても自分はまだまだと思うのが、良識ある人間の姿です。
迷晴れさんのアンチテーゼとしても、大輪の蓮の花を咲かせてほしいと願っています。
情報商材が無価値とはいいませんが、社会的イメージが悪いですよね。酷似しているのがネットワークビジネス(マルチまがい商法)で、あれらの商品も、粗悪とまでは言いませんが、プライス・イズ・クオリティとは言いがたいです。セールス手法ばかりに力が入っています。
商品価格のほとんどがマルチ商法はディストリビューター(販売員)、情報商材であればアフィリエイターのマージンで、弟子(子ネズミ)を増やす仕組みも同じです。情弱な層を狙ったビジネスモデルは進化していますが本質は昔から全く変わっていませんね。
ただし、師弟制度などの仕組みを活用して成功しているフランチャイズ企業なんかもあるんで、一括りにはできませんが、刃物のように、結局はそれを使う側の正義の定義によるのかもしれません。素晴らしい料理ができるか、人殺しの道具にするか…
将来、僕のやってみたいビジネスは、ピラミッドの頂点に君臨して人をコントロールするようなものではなく、宇宙ステーションのように水平方向の広がりに対して中心であれるようなビジネスです。あと、僕のことを師匠や先生と呼んでくださる読者の方がみえて、最初、照れましたが、最近では愛情表現だと感じており有り難いです。
拝見させていただきました。
今回のお話しでは情報の価値について改めて考えさせられました。
自分にも痛い経験があります。
自分自身が闇の中にいた頃の感覚と、今迷晴れ様のブログで勉強させていただいている感覚、何が違雨のかはっきりわかりました。
一言で言ってしまうとソースの違いでした。
ソースと言っても情報という意味だけではありません。
それを発する人の想いや目的も含めたものです。
この場合は日本語の方がしっくりくるでしょうか、源泉の違いということです。
レジサポとゾーンについての考え方も勉強になりました。
迷晴れ様がお話しされていることに対する想いやそこに至った経緯などもお話しいただけると更に深く自分の中に入ってきます。
機会がありましたらそのようなことも、もっとお話しいただけるとありがたいです。
素晴らしい気付きをありがとうございました。