18Mar
今回の相場格言は「初押しは買い」です。僕は「初押し」をエリオット波動3波と解釈していますが、相場の背景によっては買わないほうが無難なときもあります。
相場の背景+初押しで考える。
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相場格言「初押しは買い」は果たしてホントに買いなのか?それは相場の背景によります。波の目標が達成されていれば積極的に買うべきだし、達成されていなければ様子を見るべきかもしれません。
僕は格言の言う「初押し」をエリオット波動3波と解釈しています。第三波は相場の方向性がはっきりしてくる段階であり、よく伸びる波として知られているので積極的に狙いたいところですが、相場の背景である波の目標達成感がそれを後押ししないこともあります。
波の目標達成感があるか否かで、未来の動きが変化する。
相場の波は意味ある値段から意味ある値段へと動きます。波が意味ある値段に到達し目標を達成すれば、反転してまた新たなゴールを目指します。投資家も達成感のある状態から、心機一転トレードを行います。
しかし、目標未達成の場合は、目標達成への未練が残っている状態となり、今までのトレードを引きづります。しばらくもみ合った後も、再度、目標を目指す動きになりやすいのはそのためです。
波の目標達成感がチャートにあるか否かは、相場の背景を読み取る重要な要素です。
目標達成後の「初押し」は青信号。
下降トレンドは目標サポート(S1)に到達、誰が見ても達成感のある相場からのトレンド転換です。相場の背景も後押し、さらにエリオット波動3波目でもある「初押し」を狙わないのは「青信号」なのに横断歩道をビビって渡らないのと同じです。波は次の目標レジスタンス(R1)を目指すと、多くの投資家が考え始めるタイミングでもあるので、次々と買いが入ってきます。
高値、安値を切り上げて上昇トレンドが発生すれば、そのままトレンドフォローして大きく利益を伸ばすこともできます。
目標未達成の「初押し」は黄色信号。
下降トレンドが目標サポート(S1)未達成の場合の「初押し」は微妙です。そのままトレンド転換することもありますが、再度サポート(S1)まで落ちてくる可能性を否めません。
このケースは初押しといえども「黄色信号」なので、ロングする場合は、初押し失敗の可能性を視野にいれたうえで、いつでも逃げられるようにすべきです。
今日のまとめ
短期売買の場合、相場は投資家の思考をモロに反映します。満場一致とまではいかなくても、買うか売るか、どちらかに意見が偏ったときの方がチャンスです。
■投資のリスクについて■この動画、ブログは、相場について個人の見解を解説したものであり、利益を保証するものではありません。投資をされる場合は、それに関わるリスクを十分ご考慮の上、ご自身でご判断ください。
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コメント
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コメント (14)
こんばんは!
リアルトレードだと難しいですよね…やられる時はこのパターンが多いんです。あと少しでゴールなのに、なかなか到達しない…息苦しくなってエントリーすれば、いい感じなのは10pp前後ですぐさま反転!損切りした後、再上昇〰そうなると、『飛び乗ってもどうせまた反転するんだろ!』気付くと勝手な想像でチャートを観てるんです。そんな時は必ずグイグイいい方向へ…
やっぱりなぁ〰なんて都合のいいため息が出ます。
『相場の事は相場に聞け!』まだまだ経験が足りないようです。
これからも刺激のある動画宜しくお願いします。でわ…
方向感が合っていても、時間の感覚がズレるのはよくありますよね。そうかといって、損切りの幅をあまり広げたくない。最初から、何回かトライするつもりでトレードするといいかもしれませんね。
はじめまして、エステルと申します。
いつも勉強させていただいてます。
お聞きしたいことがあるのですが、
背景となる上位足、たとえば、週足、日足、4時間足が全て上目線ならば、短期執行時間足が下降トレンドから転換したら迷いなく買っていけるのですが、
上位足が全て下目線のときに、
執行時間足の下降トレンドが重要サポートに到達したあとに、
戻り高値を抜いたときも同じように買っていってもよいのでしょうか?
いつも迷ってるうちにエントリーを逃してしまいます。
上位足のトレンドに逆らったとしても、重要レジサポ付近ではそちらを優先するべきなのでしょうか?
お忙しいところ恐れ入りますが、ご教示いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
基本は上位足の方向へということになりますが、応用として押し目や戻りまでのあや戻しを狙うことはもちろんあります。青信号か黄信号かの違いですが、実際の相場では黄信号のケースの方が圧倒的に多いように感じます。それでも青信号だけ狙うというやり方もアリなので、こればかりは人によるということでしょうか。
お世話になります。いつも大変勉強になる、すばらしい本物のレクチャーありがとうございます。まさに今、EUR/USDでトレード中ですが、今回のレクチャーで自分が引いているレジラインに未到達でもみだしました。利確して逃げるか?どうしようか迷ってましたが、このレクチャーを拝見して、目標まで腹を決めました。もちろんSLは入れていますので、結果がどうあれ、まったく後悔はありません。今後ともよろしくお願いします。
利確に正解はないと思いますので、小吉さんのような潔さがないと大きく利益は伸ばせませんよね。大切なのは、そう判断されたプロセスなので、結果はどうあれ構わないと僕は思います。
素晴らしい動画をありがとうございます。
目標達成か未達成か、を判断する大前提として、正しく水平線が引ける必要がありますね。
サポートラインではなく、ゾーンで考えた場合は、特に判断が難しいのかな・・・と思いました。
初押しのポイントですが、後からチャートを見ると分かり易いのですが、リアルタイムですと迷います。
5分足の場合、安値を更新していたローソクが、安値を更新しなくなって、1本前のローソクの高値を切り上げた時に反転したとみていいのでしょうか?(細かい質問で恐縮です)
ご教授よろしくお願い致します。
目標達成か否かがわかりにくい場合もありますが、そういう場合は注意しながらトレードするしかないです。ソーン内でも水平線が引けるので、それを基準にするとか。初押しポイントはローソクというより波で考えてみてください。短期足のダウ目線変更、一発目の押しで入ります。最終的な下げ止まりの確認は、一度検証してみてください。そこにも短期のラインが引けるはずです。
拝見させていただきました。
今回のお話しは本当にわかりやすくて且つ本当に凄い内容だと感じました。
一発で腑に落ちて、これだけでもその後を大きく変える力があると。
自分としては戴くばかりで楽をして申し訳ない気持ちです。
素晴らしい学びをありがとうございました。
お世話になります。
1点気になる点があるのですが、目標未達成の「初押し」は黄色信号。の図で、迷晴れさんは目線変更線を通過する波をエリオット1波目と見なすのですか?(ブログの説明を見る限り)
僕は、図のスペースと示されている所のすぐ上からエリオット1波目と見なしていたので、目線変更線を通過する波はエリオット3波目と考えていました。
ボクの言っていることは「世界標準」ではないので、あくまで参考にということですが、ボクの場合は目線変更ラインをブレイクした波を「1波」と捉えています。
回答有難う御座います。
ということは、図のスペースと示されている所のすぐ上の推進波、調整波、エリオット第一波の順に示されていますが、推進波、調整波の部分はエリオット第何波ではなく単なる波ということですね?(推進波、調整波といってもまだ下降トレンド継続中なので言い方がオカシイと思いますが。)
この記事の論点は、目標達成か未達成かで、初押しを買うか、あるいは、買わないかという判断をするという内容です。
エリオット波動の詳細については、間違ったことを言っているかもしれないので、専門の書籍をご覧になるようにしてください。
ボクは波動論には詳しくなく、為替トレードで使えるものと、あまり思っていません。1・3・5波の特徴を利用している程度です。
分かりました。
有難うございます。