19Jun
ブログの『迷晴れボックス』に投稿されたトレードを考察、テクニカル・メンタル面での『気づき』を共有する企画です。
おならさんのトレード
いつも動画を拝見させていただき、勉強をさせていただいております。
2019.04.30の午後のポンドドルのエントリーについて、ご指摘いただければ幸いです。
チャートにありますように、この日ポンドが強く、実は朝からスキャルで20pips程度買いで入って取れてました。
いよいよ、1.30のキリバンで過去サポートとして機能していた価格まで近くまできたので、下記シナリオをたてました。
トレード本数は3本(3万通貨)で分割で売りで入る。
ポンドはボラが高いので最終を1.3020付近としました。
強い価格と認識(誤解だったようで)し、1時間足で十数本はそのあたりを行き来する間に、成り行きで決済するという、シナリオで入ったのですが、結局1.304あたりで損切り(-120pips 1本換算)となりました。
やはり、レジとして機能するかの判断を思い込みで実行したのが悪かったのかなと思っていますが、また、最終ナンピンの5~9pipsで損切りすべきところ、判断を誤ったのだと認識しています。
今回はこのシナリオの拙さと、途中での逃げの気付く場面があれば教えてください。
トレード考察 清水の舞台から逆バンジー
GBPUSD H4
GBPUSD M15
基本的に相場の値動きは多数決で決まります。売れる根拠と、買える根拠を比べて強かったり数が多い方へ動きます。
4時間足をみると1.3000がレジスタンスになる可能性は十分ありますが、15分足をみると沢山、売れない根拠が見つかります。
移動平均線がパーフェクトオーダー、トレンドラインを割ってない、ボリバンのバンドウォーク(おそらく)。
移動平均をみてる人、トレンドラインをみてる人、ボリバンをみてる人、3種族ともに、1.3000を意識してはいてもスグには売りません。
売れない根拠は、買える根拠です。
つまり、おならさんは、まだまだ買いに有利な状況のなかを流れに逆らって3回も売ってます。
その結果、バンジージャンプするつもりが、逆バンジーになってしまいました。
戦術的にナンピンするなら、上昇中に下がったところで買い、下降中なら上がったところで売りますが、このナンピンは上昇中に売っています。
日本人は欧米人に比べ”逆張り好き”と聞きますが、1.3000が上位足のレジスタンスだとしても、これだけの上昇モメンタムを止めるには、それなりの時間がかかるので、すぐに売ることはできません。
相場に重力や引力はありませんが、落ちるときは速く、昇るときは遅く、大きな波は大きく転回、小さな波は小さく転回などなど、とても物理的な動きをします。これは、人が相場の動きを意外にも物理的にとらえているからでしょう。
流れに逆らわないのがコツ。
せっかく誰の目にも上昇の流れが映ってるのですから、1.3000で”反転サイン”が出るまで、流れに逆らわないのがコツです。
流れに逆らわないことで2つのメリットがあります。
ひとつは、多少エントリータイミングが遅かったり早かったりしても、相場の流れに助けられ勝ちやすいこと。
ひとつは、そうすることで”相場観”が身につくこと。
上昇トレンドを最後までロングすれば、最後は天井に阻まれて負けますが、あえてそうすることで”天井形成”という値動きを買い手の目線で追うことができイメージ記憶が定着します。
天井から売ることばかりやってると、いつまでも天井形成の値動きイメージ記憶がを定着せず、今回のような”負けパターン”から抜け出せません。
15分チャートに、せっかく移動平均線を3本も出しているのですから、せめて短期25MAが横を向くまで待つとか、ピンクのネックラインを割るまで待つとかするといいです。
ぽいぽいさんのトレード
5月8日の損切2つについて考え方を教えていただきたいと思い投稿させていただきました。よろしくお願いいたします。ポンドドル 日足、4時間足、1時間足、15分足と環境認識をして5分足でのエントリーそして損切り。
1回目の損切を後悔はしてないのですが 迷晴れさんは損切をもっと早くするべきだと思われますか?
5分足でもう一本陰線が出た後、1本の陽線で否定されたとことか、その後に、下ヒゲ陰線が出たとことか・・・・
このあと白い三角 のところでの抜けでエントリーできなかった。
この日50Pipsくらい下がってて、なんか勢いがない感じがしてエントリーを躊躇してしまいました。
さて ここからが最も気になるところです。
以上のように損切があり、エントリーのミスがあり、後悔してる中での下げ止まり感、そして白い四角いところでの逆張りのエントリー。
逆張りすれば、いつもなら早逃げが当たり前なんですが、今までの気持ちに負けて粘ってしまいました。感情に負けてしまいました。
考え方について教えていただけますか?(これが私にとって一番重要です)
前のエントリーを引っ張らない感情のコントロール方法でいい方法ありますか。
エントリーしたらもみあいになる時がありますが その時の考え方。
お手数かけますが よろしくお願いいたします。
トレード考察 波打ち際の水泡に帰す。
GBPUSD 日足
天井への試しから戻り売り。このイメージがあればOK。1.330に頭を押さえられての赤ブロックはらみの中の動き、ネックラインを割ってから青矢印で天井を試したあとで売られている途中。
GBPUSD H4・H1
大陽線後に発生した緑ブロックに注目。このなかを、戻り売りで下がってますが、ショートを狙えるのは緑ブロック㊦まで。
GBPUSD M15
東京時間、前日終値を試したのを確認、欧州初動から戻り売りできます。
GBPUSD M5
1回目のショート、5分足が約5ピプス前日安値を下抜けましたが、前日に前日安値でもんでいることから、欧州初動でダマシ安値発生の可能性、天井部への試し(あや戻し)の可能性もあることを考えると、下ヒゲになるかもしれません。
ここで売るなら、前日安値への試しを目視したのち、手前5ピプス陽線の安値を割ってからのほうがいいでしょう。
2回目の1分足を使ったロングは、完全に波の終点付近で波打ち際で水泡に呑みこまれています。
GBPUSD M15
下降波終点付近、キリ番から緑ブロック下限は波打ち際で”底値”をつくり始めるところで、さらに、経緯をみればプルバックに時間幅が必要なこともわかります。
レンジになるにしろ、下抜けるにしろ、”引き波”は難しく、おいしい波はすでに終わっています。
エントリータイミングをとるのに”1分足”を使っているようですが、波のサイズ的に釣り合わないと思います。
基準足とタイミング足のおよその目安ですが…
日足—1/6—4時間—1/4—1時間—1/4—15分—1/3—5分—1/5—1分足
GBPUSD H1
今回の下降波戻り売りを1時間足を基準とすると、タイミング足はひとつ下の15分足か、もうひとつ下がっても5分足になります。
GBPUSD H4
さらに、緑ボックス下限付近は、4時間レベルの押し目買いと、1.3300天井からの戻り売りも絡んでくるので、1時間足でタイミングをとってもいいくらいです。
それまでの戻り売りより、さらに上位足も絡む場所なので、1分足の出番はないです。
1分足を使わないとタイミングが合わせられないところは、数ピプス抜くようなトレード以外なら、指標トレードぐらいしかないので、バッサリ捨ててください。
相場の”フラクタル感覚”は、相場観を身に着けるためには必須ですが、前述したように、4時間足のこの部分は1時間足と15分足では、どうなってるか、などを意識していけば身に付きます。
今日のまとめ
トレードは”待つ”のが仕事といわれます。
耳にタコで、流し聞きしてしまいがちですが、わかってるつもりが、わかってない人が多いです。待つ行為を、具体的に言語化できないなら、ただ単に、チャンスを待つ程度の意味合いとしてしかとらえてないわけです。
シナリオからエントリーの間には”待つ”という行為、見てるだけで手を出さないプライスアクションが存在します。
この見てるだけのプライスアクションを具体化したものが”セットアップ”です。
負けトレードの多くは、このセットアップ期間中に手を出してしまうことが原因です。
待つ行為を定義した”セットアップ”の内容が曖昧なせいで、感情に流されちゃうだけです。
GBPUSD M15 おならさん
1.3000で逆張りするにしても、トレンドラインやボリバン1σの下抜き、ネックライン割れからの上値を試しなど”セットアップ”を待つべきです。(2番天井で入る人もいますが、かなり相場観がついてこないと難しいでしょう)
ところが、このトレードには一切そのセットアップがなく、キリ番でいきなりショートしています。
待ててません。
GBPUSD M5 ぽいぽいさん
東京時間に戻り売りのセットアップのつくりましたが、この見てるだけの値動きのなかをトレードしてしまうと一気に敗けやすくなります。
初心者の負けトレードは、このように、様子見するところで、トレードして自滅してるだけだったりします。
2回目のロングも、ほぼ下降波下限まで落ち切ってしまい、次の値動きに向けての準備で、誰も手を出さないところでトレードしています。
見てるだけの値動きのあとには、必ず、手を出すべき値動きがくるので、そこまで待てるようになりましょう。
トレードのセンスとは、待ちのセンスです。
先日このようなコメントをいただきました。
相手の選手を心の中で応援すること。
押し目買いを失敗させるためにはと考えること。
お二人の言われてることは本質的に似ています。
エントリーポイントを探すより、具体的な待ち方を決めるほうが、納得レベルの高いエントリーポイントが浮き彫りにされます。
さて、おみくじに書かれてる「待ち人」って、“出会いたい人、出会うべき人”という意味だそうです。
「待ち人来る」
「待ち人遅くとも来る」
「待ち人来ず」
「待ち人来ず」の日もあれば、「遅くとも来る」日もあります。
積極的にチャンスを取りにいっても、都合よく、チャンスを拾えないのは、相場も人生も同じですが、相場も人生も、準備とチャンスが出会ったときに成功しやすいのは同じですね。
◆お断り◆
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コメント (16)
いつもご教授頂きありがとうございます。今回は待つというテーマでしたが、どのように待つかの基準が曖昧だとせっかく時間をかけたのにもかかわらず、結局検討外れのところで入るという馬鹿げたことになりかねません。自分もどう待つのかいろいろ考えてきましたが、最近大きなヒントになりそうな仮説にたどり着きましたのでご報告します。よくチャートは多くのトレーダーの大衆心理で決まっていると言われていて、マヨハレからも常にそのようにご指導を賜っております。ではその大衆とは何でしょうか?多くの個人トレーダーという意味でしょうか?それは違うのではないかと最近自分は思ってきました。そもそもトレンドを発生させたり、止めたり、転換させたりしてるのは誰でしょうか?それは多くの個人トレーダーではなく、大きな資金を持った一部のマーケットメーカーではないでしょうか?かつてジョージソロスがイングランド銀行を潰した事件がありましたが、一国の国銀ですら勝てない相手に力のない個人がどんなに束になって挑んでいっても勝てる訳がありません。そしてマーケットメーカー何でチャートを作るのかというと、多くの個人を騙して焼き殺すことでそれを養分として自分達が儲けるためではないでしょうか?ということを考えると何をどこで待てばいいかがわかると思います。それは多くの個人トレーダー焼き殺されそうなところか、全部焼かれ終わったところではという仮説に至ってます。これは過去チャートで検証しようにもなかなか難しいと思いますので実践で試していくしかないと思ってます。ただ私と致しますましてもこの仮説に関しましては是非マヨハレ先生のご所見を伺って見たいと思います。大変厚かましいお願いではありますが「騙しの手口、これがマーケットメーカーの真実だ❗」みたいな動画を上げらてたら結構受けると思うのですが!お願いする方は気楽ですが実践お作りになられる方は大変だと思いますので、気が向いたらで構いません。是非一度マーケットメーカーに関するマヨハレ先生のご講義を拝聴させて頂けてば幸です。不躾で大変恐縮ではありますが、宜しければご検討下さい。
同感です。個人トレーダーはあくまで小判サメ、マーケットを動かす力はなく、クジラが動かしているので、クジラについていくのが正解だと思ってます。クジラ同士の戦いもあれば、クジラがイワシを捕食することもありますよね。
いつも素敵な動画をありがとうございます。「置いて行かれたくない」「初動から入りたい」こういう心理が「待つ」ことを難しくさせているのかもしれませんね。自分のトレード日誌の感情ログに度々登場していたワードです。ただ、自分の得意パターンを待ち、実際に勝てる経験を多く積むことで「待つことが得である」ということを実感することができるようになりますよね。今ではわかってて初動を取りに行く逆張りもしますがこれも相当練習しましたし、値ごろ感でやってしまうと多くの場合カウンターでぼこぼこ、勝っても再現性が低く収支も安定しないなんてことにもなるのかなと思います。さて、この度トレード開始から半年の節目の月ということで自分の成長を確かめるべく、今月の会心のトレードを投稿させていただこうと考えております。ドル円、ユーロドル、ユーロ円の相関を考えながら行ったトレードです。さらに一歩先へ成長したいと考えているので、ぜひ迷晴れさんに考察していただけると今後の励みになるなと思っています。
「待つことが得である」兎にも角にも、この感覚を身につけることですね。今までと同じことをしていては、結果は変わらないので、これを機にぜひ矯正してほしいです。会心のトレード。楽しみにお待ちしております。
私の周りには、トレードについて話す人がいないので、皆さんのコメントを見ていると、楽しいです。相場もトレードも、準備ができているからチャンスを掴めるとは、なるほどです。明日のイベントの準備をしようと思い、オージー円は、60pで利確しました。イベント後に流れが出たら少し入ってみたいです。
お疲れ様でございます。ボクも先日豪ドルを買いました。といっても外貨預金なのでレバレッジ1倍です(^_-)-☆
昨日からアマゾンでツールドフランスのドキュメントを見ています。2015年はレース以外の様々な人が中心ですが、2018年はレース中心の内容です。どちらも面白かったです。弱虫ペダルをまた見たくなりました。
マヨ晴れ様
いつもありがとうございます。この度は解説ありがとうございます。
今日は遅くなりましたのでもう何回か見させていただきます。
見にくかったというとこには
4時間足 ロルリバで下げてきた
1時間足 15時過ぎから見ていた。昨日の安値を目指し抜ければその下のキリバンを目指しそう
と書いてありました。
センスがないのはよく感じています。 このトレードの前の日、抜けて戻りを待ったのですが戻ってこず
この日も東京時間のレンジ抜けでの戻りがなかったようなので、抜けで売ってみました。
東京時間から見れてれば抜けで、入るれてる形だったのですが・・・
損切り後最初のシナリオ通りにキリバン到達だったので スキャルで5Pipsとれればの逆張りでした。
わかってきてるはずなのに、こんな情けないトレードをしてしまった自分への悔しさで投稿しました。
マヨ様、ほかにコメントくださった皆様、ありがとうございました。
この度はご投稿有難うございました。スキャルで5ピプス狙いだったんですね。次回はぜひ押し目買い・戻り売りでの会心のトレードをお送りください、待っています。
いつもためになる動画、ブログありがとうございます。
今回の「セットアップを待つ」は以前に迷晴れさんのおっしゃられてる言葉からもらい、チャートを見る際にお経のように唱えている言葉です。特に短期足のチャートを見る際には心の中で強めに唱え、中長期足を確認するようにしています。今回の投稿トレード、投稿者さんのお気持ちが痛いほどわかってしまいました(笑)ありがとうございます。
話は変わりますが、トレードPCのモニターなんですが迷晴れさんは4K大画面に変更されたんでしょうか?以前おっしゃられてた様な…。今変えようか迷ってまして。個人的なことですいません。
次回も楽しみにしています。
結局、EIZO FlexScan 23.8インチ を横並びに3枚+27インチ4KHDR体制になりました。4Kモニターは今後やろうと思っている動画編集用です。やはり物理的に3枚あると楽かなと思いまして(^_-)-☆
そうだったんですね。参考にさせていただきます!ありがとうございます!!
いつも更新ありがとうございます。
格言や定理をより具体的に言語化する。
これは本当に大切だな、と思いながら聞いていました。
「具体的にどのようなアクションをするか?」に落とし込めるかが重要だという認識です。自身の待つ行為に関しても、反対側の目線(買いバイアスであれば売り目線)にしても、どのようにエントリーしどういうイグジットロジックを持っていつ動くか?ここまで想定する事が、大変ですが継続して勝ち続けるための近道な気がします。
投稿者さんの画像と解説用画像を比較して思ったのですが、余計なインジケーターを使わない事に加え、上位足~下位足までをパッと見て状況が把握できるよう、色や線の太さ等…画面をいかにシンプルに見やすくするかも、意外と重要な要素な気がしました。
今週は、後から見ると「ここだ」というポイントがあるものの、実際にそのタイミングでチャートを見られていなかったり、見ていたとしてしっかり環境認識しエントリー出来ただろうか?という場面があります。週ナビの更新を楽しみにしております。
(明日1日、まだ練習期間が残っていますので、しっかり時間を作ってチャートの声を聴けるよう頑張ります!)
チャートの見やすさ。これは常に情報が整理されていて、いつでも使える状態にあるってことですよね。トレードに限らず、動画編集など高度なソフトを使うときでも情報が整頓されてないと編集時間が余分にかかったり、ミスをするので、同じだなぁと感じます。
お疲れ様です。
コメント紹介ありがとうございます。凄く励みになりやる気に繋がりました^_^
本当に相場も人生も同じですね。
本質が似ているので、相場から学んだ事が人生や仕事で役立ったり、今まで培ってきた事が相場で活きたり、自分自身としっかり向き合えたり、fx の学び以上に色々得ていると感じます。
今チャンスを貰っているので、しっかり準備していきたいと思います。
ありがとうございます^_^
このブログを始めるときのコンセプトとして、人生にプラスになることをしようと決めてました。少しでも暮らしの糧になればと願ってます。