18Aug
週刊チャートナビ(2018.08.13~2018.08.17)は、ドル円、ユーロドル、ユーロ円の主要三通貨ペアの一週間を振り返ったチャート考察です。
今週の視点
トルコリラ暴落の影響で、ドル円は、注目していた7.11安値を日足レベルで一旦割りましたが、次の押し目候補からV字回復しました。上げ渋ったあと、一段下の安値まで急落・急騰。この値動きは短期足にもよく見られます。
この値動きのあとは、高値を目指すことが多いのですが、今回は、再び、トルコリラ関連のニュースで、円買い方向へ進んだようです。
今週は、「トルコリラ暴落」というファンダ要因に振り回されました。
今週末の段階で、どっちにいくかわからない状況。まぁ、どっちにいっても構いませんが。
ドル円
今週の見通し:月曜日、先週金曜日、7.11安値を割ったが、これをトルコリラ暴落による一時的な「円買い」とすれば、オーバーシュートする可能性がある。
見通し中間修正:7.9安値反発でのV字回復でブル派有利かにみえたが、取って返して、赤高値からの急落で、ブルベアのパワーバランスが拮抗してしまった。個人的には買い目線だったが、トルコリラ暴落の影響による「円買い」も気になる相場だった。
7.11安値は意識されたいたので、通常ここを割れば、一旦買いオーダー損切りが入るはずだが、先週金曜日の値動きが、トルコリラ暴落によるものなら、一時的なもので、次の安値で強く反発するかもしれないと考えた。
14日、青下降チャネルを上抜くと、青安値のフェイクがブル派に有利に働き、先週高値もブレイクするかに思われたが、15日、4時間足チャネル下限裏で止まり、今度は、赤高値から強く売られた。これも、トルコリラ暴落絡みの値動きらしいが、この騒ぎが終息するまで乱高下気味になるかもしれない。16日以降は、15日高値と7.9安値のハラミになり方向感を失った。
Aug.13 Mon.
流れ:60ピプス幅の青下降チャネルのなか。7.11安値は割れたように見えるが、7.9安値に付けてV字反転する「スパイク」の可能性を疑った。
売り目線:積極的に売れるところではない。
買い目線:7.9反発ロング。
東京時間、7.9安値+青チャネル下限にできた赤1モミ下抜けで、7.9安値のオーバーシュートを狙ったショートスキャル。
欧州時間、青チャネルのなかに戻ってきた。紫高値からの戻り売り失敗からの青1ロング、7.9安値下の売りオーダー損切りで上昇、青チャネル上限でアウト。
Aug.14 The.
流れ:7.9安値にできたフェイクがブル派に有利に働いているとみた。
売り目線:買い目線、13日V字回復があるので迂闊に売れない。
買い目線:青下降チャネル上抜ければ買い。
欧州初動、青下降チャネル上限ブレイクで青1ロング、これは1波目なので押し目の動きでアウト。NY時間、青チャネルへのプルバックを待って青2ロングできる。
Aug.15 Wed.
流れ:買い目線、4時間足チャネル裏+先週高値を上抜けるかどうかを注視。
売り目線:青チャネルで短期的な上昇トレンドになっているので、下抜くまで売る必要はない。
買い目線:111.0+青上昇チャネル下限まで下げてくれれば買える。
欧州時間、4時間足チャネル下限裏で「天井固め」のが始まった。
NY時間、青上昇チャネル下限を割った赤1のモミのブレイクでショート。トルコリラ暴落の影響で欧州株が下落、円買いが進んだ。先週安値でアウト。
Aug.16 Thu.
流れ:7.11安値は割れたが、8.13のV字回復があって買い目線を続けていたが、15日の「円買い」で、目線をニュートラルにした。ブルベアのパワーが拮抗していて先が読みにくい。15日高値と7.9安値の間、とくに真ん中はカオス。
売り目線:7.9安値が近く迂闊に売れない。
買い目線:15日安値に引き付けてレンジ下限逆張り。
東京時間、昨日安値の強反発に注目していたので、青1のダマシ安値をサインに逆張りロング、15日の下落売りオーダーの利確を頂く。
欧州時間、戻り高値と3ボトムでの攻防は静観、3トップと3ボトムができた。
NY時間、3トップと3ボトムがネックを挟んでくっついた初心者泣かせな状態。
3トップのネックを下抜けても黄1ショートはできない(スキャルならOK)すでに、3ボトムネックを上抜いているので、いつ買いオーダーが入ってもおかしくない。
黄2ロングは、3トップから戻り売りされるのでできない。
黄3ショートは3ボトムから紫押し目買いされるリスクがある。
この攻防に決着がついたのは青2ロング、3トップの売りオーダー損切りで上昇。
Aug.17 Fri.
流れ:方向感がないのでノートレード。
ユーロドル
今週の見通し:先週金曜日、トルコリラ暴落の騒動で、緑ボックスレンジをブレイク。今週は流れに沿って戻り売り。下げ止まれば戻りを買う。
緑レンジ下限まで戻すシナリオと、先週安値をブレイクする2つのシナリオを用意した。結果、安値を更新。
1.130を底値と仮定すると、下降フラッグでダウントレンド継続、あるいは、Wボトムで緑ハラミ下限まで大きく戻す可能性もある。
Aug.13 Mon.
流れ:トルコリラ暴落の影響で急落後、先週安値+日足安値付近での「底固め」を待って静観、戻し始めれば買い、底抜ければ売る。
Aug.14 The.
流れ:先週安値で底固め中。
売り目線:先週安値をWトップネックとみて売り。
買い目線:前日高値上抜けで次の戻り売り候補で上げ止まるまで買い。
欧州時間、前日高値2番天井への試しで赤1の反発をサインにショート、先週安値でアウト。このエリアが「底」になり戻し始める可能性もあるので黄〇からは売れない。
赤2で黄安値を割れば、新規戻り売りオーダー+黄安値周辺買いオーダー損切りで下がり始める。
Aug.15 Wed.
流れ:13日安値を更新。次の下落目標は1.130。
売り目線:1.130まで戻り売り。
買い目線:矢印のように緑強者の高値を試せば買う。
東京時間、前日終値への試し後、矢印にはならないので、赤1ショート、下げ渋りだしたのでアウト。
Aug.16 Thu.
流れ:15日足はピンバー。13.14日のWトップと15日の逆三尊に挟まれ、トレードできるスキマはあまりない。
売り目線:矢印になればショートスキャル。
買い目線:Wトップと逆三尊のスキマを抜くロングスキャル。
東京時間、前日の安値試し(矢印)失敗から、青1高値ブレイクでロング、緑高値+先週安値でアウト。その後、天底た挟まれカオスになったので静観。
Aug.17 Fri.
流れ:100ピプスの青上昇チャネルを引いた。インナーラインまで50ピプスあるので、これを基準にする。矢印の値動きをねらったがノートレード。
ユーロ円
今週の見通し:トルコリラ暴落の騒動で300ピプス以上下げている。
青下降チャネルを上抜け後、戻り売り候補を、先週終値(Fibo38.2%)127.0(Fibo50.0%)を待って、2番底を狙う。
Aug.13 Mon.
流れ:100ピプス幅の青下降チャネルのなか。
売り目線:青下降チャネル内の戻り売り。
買い目線:青チャネル上限抜けで、先週終値まで買い。
東京時間、窓埋め未完成だったが、赤1ミニ三尊ネック下抜けでショート、青チャネル下限でアウト。ユロドルのサポートラインがあったので、追撃黄〇ショートは見送り。
NY時間、青チャネル上限をブレイク。126.0+先週安値に乗り上げたので、青1ロング、先週終値アウト。
Aug.14 The.
流れ:先週終値まで上昇、戻り売り目線、ここで天井を固めて落ち始めるか、あるいはフィボナッチ50%につけにいくか。
売り目線:ユロ円で確実に抜けそうなのはピンク矢印部分。上から売るならユロドルと同調させる。
買い目線:いつ戻り売りされるか明確でないので買いは捨てる。
欧州時間、127.0でユロドルがWトップになったので赤1ショート(ユロドル同期)急騰起点でアウト。
Aug.15 Wed.
流れ:2番底まで戻り売り目線だが、14日天井と13日底値に挟まれたエリアはカオス。
売り目線:ブルベア攻防レンジ上限が確定すれば戻り売り。あるいは、レンジブレイクで売り。
買い目線:買いはない。
東京時間、14日天井ネックを試し、切上げライン・ブレイクで赤1ショート、下げ渋ったので利確。
欧州時間、東京高値に届かなかったところで赤2ショート、2番底でアウト。途中からショートなら、それぞれの安値に気を付ける。
Aug.16 Thu.
流れ:前日、125.0で二番底完成後、強い反発、先週終値(仮ネック)までの戻りを狙う。
売り目線:売りは考えない。
買い目線:126.5仮ネックまでの戻しを買い。
東京時間、50ピプスの急騰には乗れなかった。欧州時間にはいると、ドル円・ユロドルともに方向感がなくなったのでユロ円も見送り。
Aug.17 Fri.
流れ:ドル円・ユロドルともに方向感なくユロ円もノートレード。
家やビルを建てるのに最も肝心なのは「基礎工事」です。これに手を抜くと、建物が崩壊してしまいます。
底練り・底固めという相場用語がありますが、相場が底をついて波が転換する前に、こういった値動きをします。
この基礎工事が終わってセメントが固まれば、いよいよそこから本格的な値動きに移るわけです。
大きな時間足になると、工事に使うセメント(値幅)の量が多いので、固まるのに時間がかかりますが、基礎ができれば、しっかりとしたビルが建ちます。
小さな時間足なら、基礎を固める時間も少なくて済みます。
初心者ミスの多くは、この「基礎工事」に参加して、ポジションをセメントに溶かしてしまうことです。
この基礎工事が成功率は「地盤」次第です。地盤が緩くて、底天が崩れることはよくあります。
教科書通りに、つるはしやスコップを振ってる方たちには申し訳ないですが、そういう地盤が緩そうなところの「工事現場」が崩れるのを狙うほうが、むしろ「安全第一」なトレードになります。
相場には3つの視点があります。
短期足をみて家を建てようとする人
長期足をみてビルを建てようとする人
何が建てれるか、地盤の固さを観る人
建築手法ではなく「地質(相場観)」を学ぶほうが、いろいろと応用が効きます。
PS.
盆休み中に「雑談」動画を公開したところ、いつもより沢山コメントを頂戴いたしました。有難うございます。
「勝てるようになったが、雑談は毎回観ている」
「帰省した気持ちになれた」
そんな方からもメッセージを頂きました。
両親ともに亡くなっているので、ボクにはお盆に里帰りする田舎はありませんが、その代りに「里帰りサイト」としての役目を担えたら嬉しく思います。
これからも、そういう場所で有り続けられるよう精進したいと思いました。
◆お断り◆
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コメント (4)
いつもご教授頂きありがとうございます。マヨハレ先生がドル円、ユーロドルでノートレードとされた8/18(金)ですが、自分はこの日60pipsも負けてしまいました。8/6~10は150pips勝てており今週も8/13~15までは順調に50pips勝てておりましたが8/14±0で8/15に大きくマイナスとなってしまいました。以前から連勝した後一度負けるとドミノ倒しのように一気に大敗してしまう傾向がありまして苦悩しております。あんなに順調だったのに急にどうしたんだろう?という疑問にいつも襲われます。しっかりチャート見ていないのではないか?まだまだ自分の力量や知識が足りないのではないか?更には自分はfxの才能が全くないのではないかとさえ考えてしまうこともあります。もちろんまだまだ勉強不足ですし、チャートの見方も不正確な部分も多分にあると思いますのでもっと精進しなければならないと思いますが、それよりももっと単純に今の相場が簡単なのか難しいのかの区別が自分はまだついていないなかなあと今回の週間チャートナビを拝見して思いました。昔のパチンコ台で綱取物語という機種があったのですが、天国モードに入ると凄い連チャンをしますが、それが終わると地獄モードに入って全く出なくなります。fx相場もそんな感じかなあと思います。連勝して気分がよくなりついこのままずっといけるような気になりついロット数を上げたり損切りを遠くしたり、境界トレードをし出し、連敗すると感情リベンジトレードを乱発し最後は全部なくなってしまう。パチンコでいえばもっと出してやろうとして結局出玉が全部なくなる感じですかね!実は先日他のfx動画で連勝の後は必ず負ける事案を扱ったものをたまたま見ており、更に今週のチャートナビで連勝そして大敗の仕組みがクリアになった感じがします。対策としては常に「連勝の後に大敗あり」「天国の後に地獄有り」を忘れずに、連勝の後にちょっとおかしいと思ったられ損切りの幅をいつもより小さくする、ロット数を落とすかデモトレードで様子を見る、更には一番いいのはマヨハレ先生のようにノートレードの選択ができるようにしたいです。大変長いコメントになってしまい申し訳ございませんが、来週以降実践していきたいと思います。
金曜日のユーロドルは、今週のなかで特に難しかったと思います。トレード可能な値幅ですが、方向感が掴みにくい、複雑な表情のチャートでした。
いつも拝見させてもらっています。
少し気になったのですが、迷い晴れさんの、上位ローソク足や、キリ番ライン、三大都市市場の時間帯が表示できる等、また他にも使われているインジケーターを教えていただけないでしょうか。
色々調べてみたのですが、同じものが出てこないので気になりました。
すいません。これらのインジケーターは、すべてオリジナル制作したものです。