30Jun
週刊チャートナビ(2018.06.25~2018.06.29)は、ドル円、ユーロドル、ユーロ円の主要三通貨ペアの一週間を振り返ったチャート考察です。
今週の視点
ビギナーほど「勝率の高いエントリーポイント」というコトバに踊らされるのもだが、相場の本質に近づくにつれ、そんなものはセールストークでしかないことに気づく。
セットアップとは、どうなったらエントリーするのかという決め事。
ちなみに、2本の移動平均線がクロスしたら…という類のものではない。
セットアップには「相場環境」を観る目が必須なので、最初は難しく感じるかもしれないが、避けて通っても遠回りになるどころか、永遠にゴールできない。
セットアップを例えるならサッカーの「セットプレー」のようなもの、ポーランド戦で1点奪われたやつだ。
セットアップの重要性を学ばず、なんとかひとりでシュートできないものかと、ボールを追いかけまわしていても、天才でもない限り、疲弊するだけ。
セットプレーがうまいチームは、丁度いいところにボールを出せるので点が入りやすい。
相場なら、そういう「いいかたち」をつくってくれるのが上位足を絡めた「相場環境」で、タイミングをとりシュートするのが下位足の役目だろう。エントリーはセットプレーなので、一連の流れになっていないと成功しない。
得意な勝ちパターンというものは、サッカーなら、セットプレーみたいなもの、エントリーに力まなくとも、「いいかたち」になって流れてきた球にコツンと合わせるだけでいい。
ドル円
黄ブロックを下方ブレイクさせた下降波「戻り売り」と、105.0起点上昇波の108.0「半値押し」で攻防するエリア、さらに、緑ブロックの入れ子ピンクブロック140ピプス、このマトリョーシカが認識できていればOK。
ピンク二週前陽線の140ピプス・ハラミになっている、これを「今週のトレーディング・レンジとみてプランをたてる。
「今週のトレーディング・レンジ」上下限で待ち構え、値幅140ピプスあるので、短期トレンドをフォローしていく。
先週終値から今週レンジ下限にかけてはハザードエリア、トレーダーの思惑が交錯するので「期待」は禁物。
Jun.25 Mon.
【前日までの流れ】二週前足安値「61.8%押し」からの週明け、先週はこの二週前足の高値を更新できなかった事実を踏まえ、やや売り目線。
【売り】61.8%押し下抜けで、先週安値まで売り。「今週レンジ」下限付近はハザード。
【買い】61.8%押しサポートで「先週終値」を上抜いても、赤「戻り高値」まではハザード。
日本時間、先週終値を試してから、「61.8%押し」割れの赤1イン、先週安値アウト。ここから先はゾンビ出現、手を出さない。
Jun.26 The.
【前日までの流れ】1時間足強者の値で底をうった感があり、青CHLを急騰で上抜けた。
【売り】1時間足強者の値を割ってもハザードのなか手を出さない。
【買い】青CHL上抜け後、昨日急騰からの押し目で買い。
日本時間、紫安値で109.5青CHL裏反発ロングを準備していたが崩れ、1時間足強者の値につけに下がったが、ここで買うことができなかった。
セカンドチャンスは前日終値からの売りを受けてからの青1押し目買い、アウトは先週終値。青ネックと先週終値の間もスキマないので、エントリーしてはいけない。
Jun.27 Wed.
【前日までの流れ】25日+26日の値動きで底値形成。
【売り】買い転換中で売りは限定的。
【買い】買い転換第三波を狙う。
日本時間、前日高値を2回試した赤1で「買い転換3波」押し目までの限定赤1ショート、浅押し・中押し・深押し、3つの押し目買い候補があって、そのすべてに反応するだろうが勝敗はわからない。
米国時間、「中押し」で反発+青CHL(フラッグ)上抜けで買いのセットアップが完成、青1イン、偶然か必然か、トランプ米大統領の「中国投資制限で最もきびしい措置は取らないと決定」発言で急騰。
Jun.28 Thu.
【前日までの流れ】青CHL短期上昇トレンド中。
【売り】押し目候補までの限定的ショート。
【買い】青CHL短期上昇トレンド押し目買い。
青CHL幅60ピプスあるが、買いのセットアップにならなかった。矢印のように110.0を試してくれれば買いやすかったが、黄ロングは高値までの値幅が確保ができない。後からみれば、緑安値で買うのが理想だが、余程、待ち構えておかないと難しい。
Jun.29 Fri.
【前日までの流れ】青CHL短期上昇トレンド中。
【売り】押し目候補までの限定的ショート。
【買い】青CHL短期上昇トレンド押し目買い。
日本時間、前日陽線終値を2回試し、かつ高値からの売りを受けても下がらないところから青1イン、先週高値アウト。これで、今週目標達成とみなしてトレード終了。
ユーロドル
「今週のトレーディングレンジ」は二週前足高安、急落戻り売りVS.1.150日足サポートの攻防とみた。
- 1.155から1.150のスペース。
- 底ネックと天井ネックのスペース。
- 青CHL下から底ネック(強者の値)のスペース。
Jun.25 Mon.
【前日までの流れ】天底ネックに挟まれたハザード。
【売り】先週高値でレジされ青CHLを割れば売り。
【買い】底ネックを上抜いているので、下がらないと判断できれば買い。
欧州初動、安値を切上げ始め、青1インしたが、先週高値(紫)からの売りを受け仕切り直し、米国初動、青2イン、1.170+青CHL上でアウト。
Jun.26 The.
【前日までの流れ】戻り売り候補の天井ネックに到達。
【売り】天井ネックでレジスタンスされれば売り。
【買い】1.165または青強者の値でサポートされれば26日高値までのWトップを狙える。
欧州初動、Wトップを確認後、赤1イン、1.165アウト。天底ネックネックこんにちはゾーンはハザード、小さなサポートが連続しているので、なるべく上から売りたかった。
1.165利確の理由は、夜中まで起きていられないことと、青矢印のようなWトップの動きを警戒したため。
Jun.27 Wed.
【前日までの流れ】26日安値(1時間足強者の値)を割れば、戻り売りが加速する。
【売り】青CHL下抜け+前日安値(強者の値)を下抜けば1.155日足水平線まで売り。
【買い】強者の値から青矢印のようなWトップになる可能性がある、先週高値を上抜けは天井ネックまで買い。
東京時間、青CHLと26日安値(強者の値)の間はハザードで手を出せない。
欧州時間、26日安値(強者の値)下抜けで赤1イン、OCO1.155アウト。
Jun.28 Thu.
【前日までの流れ】「今週のレンジ下」に到達、ここから先週安値までもハザード、昨日のショートで利益が出てればノートレードでいい。
【売り】売るなら戻してから、27日足は1.155でサポートされているので紫安値での飛び降りショートは危険。
【買い】1.160までの「戻し」なら買える。
欧州時間以降、1.160は戻り売り候補ではあるが、このエリアを「底値」とみる人は売らないので下がらない、「底値形成」とみるのが無難だろう。
Jun.29 Fri.
【前日までの流れ】1.155でサポートされた様子。
【売り】1.150を割らないと安心して売れない。
【買い】27日下降波の「戻し」を抜くトレードができる。
日本時間、トゥスクEU大統領の「EU指導者が移民に関して合意に達する」との発言が伝わり、ユーロ買いが進行、またもや要人発言で、先週終値付近まで5分足1本で戻してしまい、エントリーのタイミングを逃した。
この急騰押し目買いを青1と青2でイン、先週高値まで狙ってみたが、素直に突破せず利確してしまった。
ユーロ円
緑ハラミのなかの、ピンクブロックは天底がくっついたマンボー状態だがトレーディングレンジ。
ピンクブロックは19日陰線高値(先週高値)で上下に分かれているので、これを基準にプランできる。
Jun.25 Mon.
【前日までの流れ】先週高値を頂点とした安値切上げ三角持ち合いのなか。
ドル円は先週終値でレジされていて「61.8%押し」を割れば売れる局面。日本時間、ネック割れで赤1イン、ドル円のタイミングでアウト。欧州時間以降はユロドル押し目買いの局面。米国初動、青1イン。
Jun.26 The.
【前日までの流れ】先週高値を頂点とした安値切上げ三角持ち合いのなか、ドル円は買い目線、ユロドルは売り目線、ユロ円は迷走。
Jun.27 Wed.
【前日までの流れ】先週高値を頂点とした安値切上げ三角持ち合いのなか、ドル円は買い目線、ユロドルは売り目線、ユロ円は迷走。
Jun.28 Thu.
【前日までの流れ】青CHL下を日足がブレイクしたが、ドル円は今週のレンジ上限付近まで上がっていて、ドルは底をついた感があるので、ユロ円は難しいチャートになる。
Jun.29 Fri.
【前日までの流れ】ドル円とユロドルが逆相関していて迷走中。
日本時間、トゥスクEU大統領の「EU指導者が移民に関して合意に達する」との発言が伝わり、ユーロ買いが進行、赤レジを基準に128.0で1分足押し目を青1で拾う、青CHL上でアウト。
Wカップを見てると、自分の「得意なかたち」を持って、その「かたち」に持ち込める選手は強い。
自分の得意なフィールドで、自分の強みを活かすって、ビジネス、恋愛、スポーツ、トレード、何にでも当てはまる「成功法則」だと思う。だが、生半可な気持ちでは「強み」を持てるとこまで行きつけない。
学生時代、女子にモテたくてギターを始めたはいいが「F」コードが押さえされなくて挫折してしまった人は多いはず。
ただ、過酷な訓練で身につく後発的な「強み」もあるが、生まれ持った先天的な「強み」もある。天性の才能で、特に努力をしなくても、人並み以上にできてしまうやつだ。
毎週、木曜日に『プレバト』という番組がやっていて、特に俳句コーナーが好きでみているが、俳句基本や定石を知らなくても「才能」のある人は着眼点がいい。こういう人は、言葉選びや言葉の順番など、ちょっとコツを覚えれば、たちまち上手になれるだろう。
やはり、天性の強みに磨きをかけるのが一番良さそうである。
ボクの友達に、ラテン系で太陽みたいな男がいて、とにかくテンションが高い。誰とでもスグ友達になれる才能があって、新幹線で芸能人に出くわすと、何の遠慮もなく声をかけ、そのまま、1時間くらい話し込むことも珍しくない。あまりのテンションの高さに、一緒にいると、ボクはいささか引き気味になる。
彼は、芸能人でもないのに、芸能人みたいなオーラを出していて、昔から女の子にもモテる。今はお互いおじさんだが、若かりし頃は、六本木というフィールドで、あっという間にゴールを決めていた、あれは凄い才能だったなぁ。
◆お断り◆
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コメント
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コメント (9)
動画投稿お疲れ様です。
ユロ円がユロドルに引っ張られているのでドル円のレジを待ちながらロングを狙ってました。
相関でトレードしているとドル円とユロドルが細かい動きでも足並みそろう事があってそのたびに戻されるので利確は難しいですね。ただ、ユロ円のボラが大きいので短時間で決済でもなかなかの利益にはなります。
サッカーの話ですがオランダにロッベンという選手がいます。
この選手は右サイドが主戦場なんですが利き足の左足で中に切れ込んでシュート これが得点パターンの選手です。
相手もわかっているのに止められないんですよね。ほんとワンパターンなんですけどこれで何得点もとっています。
ただ、たまに切れ込むとみせかけて縦に突破、味方にスルーパス、といったこともしてきます。
8割がた中に切れ込むのでそれが布石になってこれまた止められません笑 足の速い選手なので特にです。
FXも同じで押し目買いばかりに特化しているとそれが否定されたらショート、逆ならロング、レンジブレイクが否定されたらまたレンジになるなとか 特化していることで枝葉の変化にも対応できるようになってきますね。
ワンパターン+オプション
これ凄くいい「気づき」頂きました!闇雲にパターンを増やすより、このメイン・サブ関係を強固なものにするほうがいいですね。
いつも動画を拝見させて頂きありがとうございます。6/28pm9:00~am0:00位までサッカーを見ながらトレードして約40pip位勝ちましたが、マヨハレ先生の解説ではあまりトレードする場所ではないようですね!自分ではデイトレードしようとしていても後から振り返ればスキャルピングでした。先生の言われたようにただ目の前のシュートを打つことだけになっていたようです。結果オーライではダメだとつくづく思いました。でも目の前のシュート打ちだとわたっただけでもよかったとプラス思考で考えたいと思います。
エリア特性を理解してスキャルするなら全く問題ありません。チャネル内をドリブルで抜いていって40ピプスは凄いと思いますよ。
いつも気付きの多い動画をありがとうございます。久しぶりに投稿します。
先月、初めて月間プラスを達成しました。プラスといってもわずかですが、月合計の欄が初めて黒い数字で終わりました。
1回負けるたびにどうして負けたのか、どうしたら良かったのか、原因と対策をノートに書く、という作業を繰り返してきました。文章にするとすごく地味ですね(笑)
分からないときは迷晴れさんの動画を検索して「そうだったのか!」をたくさんいただきました。
先日、友人から「Fⅹを教えてくれ!」と頼まれ、迷晴れさんのサイトを紹介しました。
ローソク足の見方やロング、ショートの意味などは私が教えました。
たった一人で始めたFXですが、今は頑張りたい理由が増えつつあります。
私自身もっともっとレベルアップしてお金を儲けたいです。
迷晴れさんのご多幸を祈りつつ、これからも動画で勉強頑張ります♪
お久しぶりです(^_-)-☆それと、このサイトをご紹介くださって有難うございます。
まずは、月合計プラスおめでとうございます!
どうして負けたのか、これを『ちゃんと』考えて対策する、この。誰でもできることを、誰にもできないくらいやること、やはり、これに尽きますね。
こんばんは!いつも参考になる動画ありがとうございます。
前回のチャートナビでコメントした者です。
半年強のエリオットスランプから水平線主導のテクニカルに切り替えて1週間経ちました。
おかげさまで先週一週間だけでなんと90pipsとれました!!やったあああ!(^^)!
先週は日足陽線が続いた一週間ということもあって相場としてはやさしかったのかもしれません。言われるとおり前日日足四本値に線を引いてみたところ、エリオットでいうところの三波起点や三推進後の半値地点など要所要所に4本値が集中していました。いまま経験したことのない澄んだ気持ちで押し目エントリーし気が付いたらしっかり勝ちを積み重ねていました。エリオットスランプの遠回り結果オーライです!
今回の動画で特に共感したことは20:00~「いくつかのパターンをもっていればそれでいい」という箇所です。
ドル円は週足レベル戻り売りゾーンである111あたりでガッチリ上値おさえられていますが、こういうレンジ辺境の地はごちゃごちゃ波形が乱れてエリオットカウントは不可能に近いです。以前はこういうところでもクソ真面目に5カウント3修正を数えては混乱し数えなおしの繰り返しで肝心に乗り遅れるという失態ばかりでしたが、先週の新しい勝ちの質感を覚えてからは「いちいち1から帰納的に情報をかき集めなくても、例えば大きな波(3波)と周辺の上位足ネックラインさえ把握できれば売買に必要な情報とその関係性は十分整理できるんじゃないか?」というなんだか一皮むけた目つきでチャートを見るようにもなりました。「いくつかのパターンをもっていればそれでいい」というアドバイスはその極致の言葉として受け取りました。
1ロット売買なので、おそらくここでコメントされている方々の中では金額としては話にならないレベルかと思います。貯金と損切り幅を考慮すると2ロットが限界値です。ずっとはらはらしながらのうつむきかげんの道程でしたが、迷晴れさんを信じて歩いてきてよかったです。
凄いじゃないですかぁ!!ついに脱皮した感じですね(^_-)-☆努力の積み重ねに「気づき」が刺さったようですね。
ありがとうございます。すべて迷晴れさんのおかげです。
迷晴れさんなどと気軽に呼んでしまっていますが、三大通貨ペアの第一線で活躍されている現役のプロ相場師なんですよね….。普段生活していてまず知り合いになることはないですし、そういったプロの方から直接返事をいただくことはもちろん、褒めてもらえるなんて考えてもみませんでした。迷晴れ先生のもとで努力を重ねてこれて本当によかったです。勝手ですがこれからもよろしくお願いいたします。