22Apr
トレードはサーフィンとよく似ています。サーファーは理想の波が来るまで、ひたすらパドリングして待ちます。
地図が読めない方向音痴は、いつまでも堂々巡りするだけ。
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上がると思って買ったら下がる、下がると思って売ったら上がる。エントリーのタイミングが悪いだけなら問題ないのですが、そもそも、目線の付け方がおかしくて相場の動きと反対にトレードしているなら、今回オススメする検証をぜひやってみてほしいです。
相場で方向音痴は自滅を意味します。チャートという地図が読めなければ、どこへも行くことができず、いつまでたっても同じようなミスを繰り返すだけです。目線付けの基準やルールなしで、たとえ勝ったとしても、そこには再現性などなく、ただのギャンブルになってしまい、自分が上達している手応えが得られません。
目線付けの判断基準はダウ理論
僕は目線の判断にダウ理論を使っています。ダウ理論では最後の押し安値、戻り高値で目線を変えます。今回の検証テーマでは、まず基準足を決め(上図では1時間足)、その基準足の目線が切り替わるまでの動きのパターンを最低1年間分くらい見ていきます。
上図の場合は押し目が高値を更新できずに、切り下がったところから見ていきます。相場は全く同じ動きはしませんが、同じようなパターンが何回も繰り返されていることに気づくはずです。
下降トレンドの場合は最後の戻り高値に注目です。ここを上抜けば目線が切り替わるので、そこまでの動きのパターンを見ていきます。戻り売りが安値を更新できずに、安値が切り上げたところから見ていってください。
複数時間足で複合的に検証する。
すべての結果には原因があります。今回のようなトレンド転換の場面において、動きのパターンがいくつかあるのは、基準足よりも大きな時間軸の影響があるからです。
たとえば上図のように1時間足の上昇トレンドを崩した(結果)のは、4時間足の戻り売りが入った(原因)からというのがわかります。検証の結果、こういう相場のときはAパターンやBパターンになることが多いことがわかれば、リアルトレードでも、そうなることを想定して利食いをしたり、上手に逃げたりすることができます。
相場観ができているので、もしレンジ内を短期足でトレードするにしても、短期足に振り回されることなどありません。
1時間足を基準に検証するなら、上位足の4時間足、さらに上位足の日足も見ていきましょう。4時間足の戻り売りが1時間足のトレンドを崩しても、日足でサポートされて上昇してきたのならCパターンになることも考えられます。はたして上図のような場合は、どういう相場の動きをするのか、いろいろパターンがあるはずです。
パドリングし続ける。
photo credit: Jornada de entrenamiento bodyboard con los deportistas de la Academia Surf&Rock via photopin (license)
サーフィンをしていると、波をとらえられる人は遠くを見てるんです。
「ああ、あれは近づいてきたら大きな波になるかも」と遠くにある段階で発見する。
だから、遠くを見ているのは重要ですよね。
近くばかり見ていたら、いい波をとらえることはできません。By KLab 代表 真田哲弥
サーフィンは理想の波が来るまで、ひたすらパドリングをして待ちます。トレードも波が遠くにある段階で気づいて、あとは目の前に波が来るまで待ちます。上達してくると、波のサイズや勢いを感覚的に感じることができるのでトレンドというビッグウェーブに最後まで乗り切ることだってできるようになります。
そのためには遠くを見ること、すなわち大きな時間足から波を感じ取れる相場観を身につけることです。トレードもサーフィンも達人の域に至るには、自然や相場と一体化できることだと思います。そうなれば考えることすら要らなくなるのかもしれません。
今はそうなる自分を信じて、ひたすらパドリングし続けるだけです。
今日のまとめ
検証をするとき、一番大事なことは一度にひとつのテーマに絞るということです。今回のテーマは「目線付けの判断基準を身につける」ことであり、エントリー・ポイント探しではありません。人間はひとつのことに集中するほうが学習効果が格段に上がります。
◆お断り◆
この動画は教育目的で制作されたものです。相場についての個人の見解を過去のチャートから解説したものであり未来の利益を保証するものではありません。売買取引についての判断は一切行っておりませんので、投資をされる場合は、それに関わるリスクを十分に考慮の上、ご自身でご判断ください。
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コメント
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コメント (30)
どうもいつも貴重な情報ありがとうございます。
デイトレやって半年ほどになりますが、
なかなかプラスにならず、しかし、これで食べていこうと決めているので
毎日、やってますが、なかなか、、、難しいですね。
そんな私にとって今回の波に乗るは、私にとって一番でした。
以前より検証は大事ということは聞いていましたが、
どう、検証していいのかがよくわからず、自分なりに
やっているつもりでしたが、、、ただチャートをなぞるばかりでした。
今回のものは、具体的でしたので
とってもありがたかったです。
明日からでもやっていこうと思います。
また、今回は波に乗る、方向性のお話でしたが、
もし、ほかにもこういう検証もするといい、、、
みたいなことがあれば、是非動画でお願いします。
今後とも期待しております。
ありがとうございます。
是非やってみてください。チャートが違って見えてくると思います。
いつも、動画ありがとうございます!
私も今回の動画で余りにも近視眼になっていたことに気づきました(なんで、近視眼なのか不明でした・・・汗)
使わずに宝の持ち腐れで埋もれていたFT2で過去チャートを廻してみようと設定中です。 有難う御座いますwww
FT2、ぜひ使って、やってみてください。
迷晴れさま
いつも勉強になる講義ありがとうございます。
先日質問させていただいたラインについての考え方をご教授いただき、勝手に感激致しております。
この週末に過去チャートの検証作業を頑張ろうと思います。
これからもよろしくお願い致します。
力がつくので、是非、やってみてください。
いつもありがとうございます。
今回の動画を拝見し、「自分が今までやってきた勉強方法は、根本的に間違えていた」と気づき、
正直、泣きたくなりました (T_T)
過ぎてしまった時間は戻せないけれど、失った資金を取り戻せるチャンスはあると信じて、正しい方法で、検証・勉強を続けていきたいです。
ダウ理論の目線の検証ですが、トレンドが出ている過去チャートを選ぶべきですか?
自分はどこまでチャートが読めているのか・・・?受験勉強なら模擬試験や偏差値で目安がつきますが、
FXは、やはり結果が出て、初めて、理解できていると判断できますか?
「チャート読解力テスト」みたいな企画があったら嬉しいです。
1時間足のチャートをプリントして、ローソク4本ずつまとめて4時間足のローソク足を手作業で記入しています・・・・・が、頭が混乱してきました (>_<)
間違えることも勉強になっていますよ。僕もたくさん間違えました。なるべく細いローソク足のチャートにして(僕の動画くらい)とりあえず、1時間足に感覚でいいのでジグザグに波を引いてみてください。イメージが掴めなければインジのzigzagというのがあるので、一度表示してみると感覚がつかめます(※正解ではないのでインジには頼らないでください)トレンドが出てなくてもかまわないので、ジグザグを書いていけば、その中にも小さなジグザグがあり、さらに、そのジグザグを包括する大きなジグザグがあることに気づきます。
今回のテーマは例えば1時間足のトレンド転換が相場的にどうなっているのかという検証ですが、同時に波のイメージ力もアップできると思います。波が読めなきゃ、波に乗ることはできません。小手先のテクニックではなく、本当の力をつけてください。
貴重なアドバイスをありがとうございます。
30枚プリントして、ジグザグしてみた感想ですが、1時間足のラス押し安値は強力ですね!!
(まだ30枚なので、今後も継続します)
今日、ダウ理論とラス押し安値を意識して1トレードしました。
17pips獲得できました。(まぐれかもしれませんが・・・)
明らかに、今までの目線とは違うと実感しています。
過去チャートですが、ランダムに抽出しますと、経済指標で大きく動いたローソクがあります。
その都度、指標があったかを確認するのも時間がかかるので・・・
注意する点や、何かいい方法はありますか?
お忙しいところ申し訳ございませんが、宜しくお願い致します。
指標は確認しなくてもいいと思います。指標といえども日足や4時間足のレジサポでは止められます。大きく振れてレジサポを試しにいくだけなので所詮は折込済みです。◯◯ショックみたいなことがあるとテクニカルは効きませんが、そういう場合、そもそも分析しようがありませんので。
迷晴さん、動画アップ有難うございます。
現在18:17で大きな波に乗ってますよ~
そろそろ目標地点に到着してるので、利益確定しようかと思って保有してます。
4時間足のラインがよく効いてますね。分かりやすいです。
今回の動画は、凄く大事なところですよね。
「3波の波」「相場は宇宙だ」「Nゾーン」を全て網羅した内容で凄く分かりやすい解説でした。
僕は、最初からこれを繰り返し繰り返し意識しながらトレードに取り組んで来たので
迷晴さんの動画解説に出会えてラッキーだったのかもしれません。
というのは、この前N(内緒)クラブに参加して来たのですが
そこに参加している方達は、トレードを始めて1~2年くらい方が全員でした。年齢も僕に近い方達が多かったですね。
皆さん、ボリンジャーとか移動平均線・・・その他僕の知らないインジケーター、オシレーターでトレードをしてるようで
方向性が時間軸バラバラでチャートを見てるので、多分こっちの方向に行くかな?という状態でトレードしてる感じでした。
で、一番まずいのがラス押し安値(高値)をまったく意識していないという状態。結局、移動平均線等のインジケーターの傾きとなんとなく高値安値を切り上げていたら、上昇トレンドと思っているようです。
ちょっと文章で書くのが難しいので、分かっていただければ良いのですが・・・
そこで、皆さんノートPCとモバイルルーターを持ってきてたので迷晴さんの動画サイトを紹介させていただきました。
お勧めのテーマも紹介して、全てのテーマを単体で見るのではなくてリンクして見て下さいね。と伝えてます。
と、まぁ偉そうな事を書いてますが
僕も結構苦労して、検証を繰り替えしてここまで来たので・・・デモトレードの時に上手くいかなくて、分からなくて、
スマホ2台とガラケー1台を床に投げつけて、20万円くらいの損失を出しながら、何とか乗り越えて来たんで・・・
本日も早速、凄く分かりやすい動画がアップして頂いたので
クラブの皆さんにメールでお知らせしておきました。
明日もNクラブの参加を誘われてますので、皆さんの感想が楽しみです。
すでに数人の方から、この解説動画はセミナーに行くより価値があるとの返事が来てます。
最後に話は変わりますが
今週のユーロ円ですが、4時間足でネック形成失敗しての逆三山と理解してエントリーしたところがあるのですが・・・
また、週間チャート分析を楽しみにしてます。
お体には気を付けて、お過ごし下さいませ。
宣伝して頂いて有難うございます。N(内緒)クラブの人も、今より成績が向上するといいですね。最近チョコチョコ、ネットで僕のサイトのことが話題になっているようで、なんだかとっても不思議な感じがします。
こんばんは!今は相場には参加せず、ひたすら検証をしています。そこで幾つか悩みが出てきました…大きな足からラインを引きながらやっているんですが、全部怪しく思えてしまうんです。
迷晴れさんに解説してもらっている時は『なるほど!』と思うんですが、本番になると振り回されます。自分はアナログ人間なので全て手書きですが、受験を思い出しながらやってます。
週刊チャート分析楽しみにしています!
手書き、いいですねぇ。僕も手書きでしたよ。格安のインクを買って、それこそ何千枚プリントしました。この間、処分しましたがダンボール3箱位ありました。
こんにちわ。
ビッグ ウェンズディってなんですか?映画ですか????
今回の動画をみて怒られた気分になりました。この歳になって(年齢は秘密)人に怒られることなんてないので、ちょっと新鮮な気持ちと反省しなきゃなぁ~という思いです。
最近、私は、相場分析をしているつもりで、結局「聖杯」を見つけようとしてることに気がついて、自分が成長しないのは、
分析・検証をしているつもりで、できていない。だから中途半端な上位足の感覚で、短期の足での、必死のエントリーポイント探し、それを見つけるための聖杯。この負の連鎖にはまっているんだとやっと気がついて勉強やりなおし、ってなっていた時に、今回の動画、「グサッと」胸に、ささりました。
どこかで「そもそも、分析ができていないのです、」と言う文を読んだ時、じゃ~どうやって分析するんだ?ってなり、ラインを引くことが聖杯の一部になってた私はライン引いて分析したつもりでいました。でも結局ラインを引いただけで、世界中で自分だけの線を引いて満足してただけなんですよね。そこから中身を読み取る作業をしていなかった(していたつもりではいましたけど、)ので、いつまで経っても解らない、成長しない、まぐれ当たりで続かないギャンブル的なものになる。
反省。反省です。
自分のダメな部分をクリアにして、勉強しなおして、方向音痴なおしてきます(;^_^A
ビッグ・ウェンズデイは映画です、動画をアップロードしたのがちょうど水曜日だったんで(笑)今までやってきたこともムダにはなってないと思いますよ。バラバラの知識も、今回のような一貫性のある訓練をするとつながってきます。
こんばんは 毎日mayohare動画に張り付いています
今回、波の検証をやった結果、自分なりの仮説をたててみました
①長期足上昇トレンドの場合、押し目を作る波の短期足はいびつな形で落ち、上昇の波を作る短期足は綺麗な形を作る傾向
②長期足において波と波を結んだ線を、その時間足が目標とする地点まで延長し表示させることで、短期足に振り回されない
非常に初心者丸出しの見解で恥ずかしいところですが、検証とはこんなイメージでやっていけばいいものなのでしょうか
迷晴れサイトに出会えたことが、自分に与えられたラストチャンスと思っています。いつもありがとうございます
そういうのも気付きのひとつだと思います。注意点は、ある程度の数をこなすことです。数回程度では信頼性にかけますので。検証は最初にテーマを決めてするものなので、途中で気づくこととは若干ニュアンスが違うので、ご注意ください。
動画、毎回拝見させて貰ってます。
HPの方を見るのは初めてです。
迷晴さんのこの動画を何度も見て、「ラス押し値」の定義が今ひとつ分からず、
ぐぐったらこのページに来てしまいましたw
他にも検証してる人が沢山いて、しかも自分と同じような感想を持ってて、安心しました。
迷晴さんの動画は初心者にとって、やることは大変だけど「何をすべきか」は分かるので、
とても有難いです。
お忙しい中大変でしょうが、これからも導いてください。
ちなみに私は1時間のローソク足3日(72本)分をプリントアウトし、同じ範囲を4H・12Hでも印刷し、
計3つの時間足で3日分を見比べるというやり方をしてます。
正直言って、迷晴さんの仰ってる「A・B・Cのどのパターンになるか法則を見つけろ」というのは、
現段階では全く分かりません。でもラス押し値が意味するものは大分分かりました。
今まで、サポートラインばかり見てましたが、このラス押し値のラインも大概強力ですね。
ラインには強弱があって、ラス押し安値(戻り高値)は相場の流れを変えるレートなので強力です。僕もとても重要視しています。
迷晴れ様
いつもお世話になっております!
これが原理、原則なんですね!
大変有難うございます。
MT4でチャートの過去検証を行うには、ヒストリカルデータを所得しなければならない!
とあったり、
Forex Tester2を使うと便利などとあるのですが?
初心者の私には何のことかわかりません?
アドバイス!宜しくお願いします。
齋藤 博昭
現在、フォレックス・テスターの購入から操作方法までの動画を作成中です。今週末にはアップロードできると思います。それをご覧いただければすべて解決するはずです。
迷晴れ様
いつもお世話になっております!
楽しみにしております。
宜しくお願いします。
齋藤 博昭
動画拝見させていただきました。
なかなか目線が定まらない自分にとっては
目から鱗でした。
さっそくFT2を使って検証しているのですが
例えば、上昇トレンドを築いている時に
レートが前回の高値を更新したけれども
そのまま、ラス押し安値を切り下げた後
すぐに再び、切り下げた安値を上抜いてきた場合
目線を売りに切り替えるのか
それとも、ラス押し安値を引き直して
買い目線の方がいいのかと迷ってしまいます。
この場合、引き直した方が良いのでしょうか?
ラス押し安値を切下げたことにより、基準にしている時間足のダウは崩壊、一旦、下目線になります。「切下げた安値を上抜いた」としてもブレイクしている事実は変わりません。
ただし、基準にしている時間足は下目線ですが上位足が上目線の場合、上昇トレンド継続の可能性もありますし、上位足のレジスタンスに当っている場合は、そのまま下落の可能性もありますので、上位足の優位性を味方につけるトレードが賢明です。
このようなケースは「つつみ」となり、左側のチャートを下落の波が包んだ形になります。よくわからなければ、この「つつみ」を上か下にブレイクしてからトレードするのが無難です。
ご返答ありがとうございます。
なるほど
実際、この様な高値更新からの安値切り下げ(つつみ)は
目線が分からなくなる場合が多いです。
おっしゃるように
上位足次第ですが、つつみのブレイクまで待つ方が
わかりやすいですね。
勉強になります!
ありがとうございます。
拝見させていただきました。
目線のブレは今の私の最大の問題の一つです。
やはりすぐに近視眼になっている、反応してしまっている。
検証足りていません。
実行していきます。
素晴らしい学びをありがとうございました。
いつも素晴らしい動画をありがとうございます。今は少しずつですが検証はじめました。チャートを印刷してジグザグと線を引いてみたり水平線を引いてみたり、ラスト押し安値がどこかまだ曖昧というかよくわかってないのでしっかり動画を見て理解したいと思ったり。チャートを頑張って読めるようになりたいと思っています。この動画がなければ何をしたらいいのか全く分からない状態でした。こんな自分でも少しずつでも前進できているのではないかと感じ楽しく学ばせてもらってます。本当にありがとうございます。
この動画は、ダウ理論・レジサポの話の次に見ないといけない動画だと思いました。
基本的な話、と迷晴れさんはおっしゃいましたが、この話は、自分が今までモヤモヤしていた感じをかなりスッキリさせてくれました。
日足・4時間足・一時間足・5分足、と4つの時間足を表示させてますが、
4時間足だと下降トレンの戻り売り付近だけど、一時間足だと上昇トレンド。
ん???? どっちでやればいいんだけ??? あれ?
ってなって、長い目で見れば、一時間足も下降トレンドだな。。。
とか、 一時間足を見てるのに、4時間足の下降トレンドが頭に焼き付いて、トレンド判断を間違えたり。。。
目線の固定がうまくできていませんでした。
こんな基本的な話にもかかわらず、知らない方は多いのではないでしょうか。。。