13May
迷晴れボックス第118回、視聴者さんのトレードをテクニカルとメンタルの両面から深~く考察する代理学習シリーズ。
ご投稿者:引退テニキチ さん
迷晴れ様、迷晴れ動画視聴者の皆様、はじめまして。最近、頻繁にyoutubeにコメントして迷晴れ様の返信の手を煩わせている男、引退テニキチです。ご迷惑をお掛けしてます。
いつも圧巻の動画ありがとうございます。前々からBOX投稿したかったのですが、仕事がかなり繫忙期続きに加え、2人の幼な子(3歳、0歳)の相場より読めない超絶怒涛の行動の対応に追われ画像の編集どころかトレードの時間すら取れず。。今回はGW期間ということで、妻に協力してもらい、なんとか実トレード、投稿に至りました。まずは何より、妻に感謝します。さっそくですが、投稿について、ご評価頂ければと思います。
ご評価頂きたいこと。
トレード前の環境認識フェーズについて。特に危険な思い込みはないか。(トレードフェーズは、仕事と子供の対応でエントリーポイントの際に居合わせられないことが多いので)
環境認識 5月2日【日曜】時点
ドル円の前提認識:普段はGBPがらみが主体でドル円はやらないため実経験がないが、USDは基軸通貨なのでラウンドNoは特に警戒。/円絡みによる東京時間。/USD絡みによるNY時間、欧州の東京包み焼きもGBPと比べどうか、経験が足らないので、やってみながら経験してみる。
迷晴れ:週足クラスではオレンジ上昇モメンタムに対する黄緑下降戻り売りが認知できれば十分!過剰分析は迷いのモト。
迷晴れ:日足クラスでは赤クラスター崩れの認知が重要。加えて、この赤クラスターをブレイクさせた高値付近にもクラスターがあり、61.8%の戻り目と重複しているので売られやすい。
迷晴れ:焼かれる(高値掴みポジションが損切りされて溶ける?)まで、ブル目線固定というのがいい。
迷晴れ:前回高値と手前の急落高値、ボクもここをロングの目標値とみてました。
トレード 5月3日【月曜】
振り返り
東京時間
環境認識の所感から、押し待ちのベア?(ブル)固定で迎えたが、東京時間は電車道。
10時半ごろに子供を外へ連れ出すため、チャートからアウト。
これはシナリオではそもそもスルーだったので、居合わせても獲れない、仕方なし。
欧州時間
ピンクゾーンを迎え、ベア切替え準備。打診売りしながら様子見。
20時からのプルバックはお約束なので、20時でいったん締め。
NY時間
子供の寝かしつけと家事で疲れたので観察フェーズへ。
東京を包んだところで23時の指標が近づき、チャートからアウト。
反省
チャートから離れる必要があると利食ってしまうが、これは自己都合の行動であり、客観都合に沿ってないので、まったく理にかなってない。
シナリオ通りの動きの中、本来アウトする必要はない。
今回でいえば、欧州時間、子供の風呂などのタイミングで細かく利食っては、戻り目での再エントリーをしていた。効率悪し。
今回は特に、事前分析出来ていたので、日曜時点からピンクゾーン抜けからは売りと決めていた。せっかく事前分析した効果を自己都合で薄めている。
よかった点
久しぶりに為替だけに取り組む平日の時間が作れたので、しっかり事前分析をした。普段は当日分析。この差はトレード中に感じたが、意外と大きい。予習大事。妻のサポートに感謝。
これからの課題
逆張りの虫が騒がないように、焼かれるまで食らいつく順張りを徹底。怖いと思ったところで、まだ食らいつくエントリーをして殻を破る。※時間帯だけはさすがに無視しない。
最後に
ということで、力不足ですが、妻に協力してもらいながら、細々と兼業で頑張ってます。今は仕事と子育てに追われていますが、子供の手がかからなくなったら、本格的に取り組むつもりです。現在36歳。
仮に現在仕事で使っている1か月のエネルギーをすべて注げば、FXの方が明らかに生産性が高いと判断。家族がいるので兼業も、希望を見つけました。ありがとうございます。
私がFXを始めたのはだいぶ昔になりますが、リーマンで一度全損を経験しており、しばらく縁はありませんでした。昨年、ふとしたことで再開し、迷晴れFXに遭遇。
相場は規則的で美しい。変な方向の勉強をすることで、見る者の解釈が美しい相場を複雑にする。
そう理解してから頭がすっきりしました。多くの視聴者さんが経験した事だと思いますし、迷晴れFXの真骨頂の1つだと思ってます。
相場の切り取り方のフィルターが追加されたことで、相場はわかる場面だけ切り取ればOKという価値観に。
元の基本知識は覚えていたので、努力の方向性が具体化。正しい努力が始まった0➡1の出発点に思います。
迷晴れ様や妻への感謝をもっと書きたいのですが、子供が動き出したので、すぐ背中で妻をワンオペさせてしまってるのと、この投稿が動画化した時に、妻が見るかもしれないのでやめときます。
今回は利益こそ出た負けトレードというのが正直なところなので、次回は、もう少しまともなトレードを投稿出来るよう継続して頑張ります。
マヨハレ的考察
良いところ
1.環境認識が目的化されてない。
環境認識を含めてチャート分析が目的化してしまう人が結構いる。
相場の環境認識とは、適切なトレードを行うための手段でありツール。
今どうなってるか”現在値の優位性”をトレードに活かすことが大切。
環境認識が目的化すると”分析のための分析”になって終わりが見えなくなる。
チャートがラインやらインジやらで溢れてる人は、この傾向が強いので注意したい。
テニキチ氏は上位足分析にフィボナッチ・リトレースメントを用いて今どうなってるか”当たりをつける”に留めてる。
2.相対側の攻めを受ける視点がある。
「焼かれるのを待つ」や「深追いしない」などの表現をされてますが、これは、相対側の攻めを受けることを示唆してます。
この視点を持つことで3つのメリットがある。
①トレードを待てる。
”焼かれる”とは高値・安値を掴んだ相対ポジションが損切り等で手仕舞われることを指すのだろう。
何を待つかを決めることで、手当たり次第にエントリーしなくなり”お手付き”防止になる。
こういうことを意識しないと、いつまでも感情に任せたトレードを繰り返すことになる。
待つことを習慣化できれば、逆に待たないと気持ち悪いと思えるようになる。
②トレードを見送れる。
「目標値が近いので押し目を拾いたい、そのままいけばスルー。」
トレードでは見送るべき局面が多々あるが、その場での臨機応変な対応はなかなか難しい。
ビギナーが高値・安値を掴む原因は”待つ”と”見送り”をシナリオに落とし込んでいないからです。
見送りスキルは言葉を変えれば”危険回避スキル”であり、安全・安心なトレードには欠かせない。
③目線の切り替えがスムースになる。
何を待つかが明確なら目線の切り替えもスムースにできる。
たとえば”押し目崩れ”がそう、予め押し目を待つからこそ、押し目の根拠が崩れから躊躇なくショートを打てる。
世界の投資家の多くがその押し目を待っていたのなら、プライスアクションは”押し目買い”と”押し目崩れ”の2パターンしかないので勝った方へついていけばいい。
要するに”MTF分析”で各時間足の注目レートさえ見つけてしまえば、そこで支えられるか、崩れるか、この見極めだけで事足りる。
3.目線の固定ができる。
「まだはもうなり、もうはまだなり。」といわれるように、どこが天底になるかなんて見当はつくが”絶対”はない。
そもそも、天井と思いこむ思考が危険なので、ビギナーは最後までロングで攻めることをオススメしたい。
最後のロングが損切られるというサンプルが集まってくると自然に天井圏の感覚がつかめるようになる。
改善ポイント
ご本人もお気づきかもしれませんが…環境認識による全体像の把握から、エントリーする15分足への落とし込みがうまくいってない気がします。
レジスタンス候補に到達してますが、15分足ロウソクやMトップなどのフォーメーション、キリアゲライン使った”上げ止まりサイン”ではなく、昔からそうしているのか〇〇焼きへの期待感で逆張りしてる様子です。
いつもポンドをトレードされてるせいなのか、実際のトレード・サイズが環境認識で得た全体像に対して小さくコマ切れです。
ワントレードで済むことを何度も入り直すのはリスキーで効率が悪く、そのたびに手数料もかかりコスパも悪いもの。
今回トレードした波の正体は、1時間クラスの上昇N波動・押し目候補までの下降2波。
そもそも、この波は調整波なので指向性が弱いが、相場観はあるので、もっと自信をつけるためにも、ターゲットまでOCOで狙ってみてはいかがだろうか。
参考までに5/3にボクが考えていたことをお伝えします。
15分足で注目したのは”押し目クラスターA”と”押し目クラスターB(当日形成)”です。
押し目クラスターAから下値試しなくクラスターを上にブレイクしたので、4時間足高値抜けでテニキチ氏のレジ候補まで青1ロングしました。
このロング、テニキチ氏はスルーでしたが、これはシナリオとして問題ありません。
但し、レジ候補からのショートについては、テニキチ氏と考えが異なるかもしれません。
ボクは1時間SMA21での2回目の反発からMトップ形成を予想していてM2でのショートを目論んでました。
ところが、1時間SMA21での2回目の反発で、押し目クラスターBをつくりかけたが崩れてしまいました。
押し目クラスターAをブレイクさせた強者の安値Aが真下にあり、スパイクによる反転リスクがあってので、少し待って安値A割れの赤1でショート。
押し目クラスターAロング組手仕舞い+クラスターBロング組損切り、安値A割れの狼狽売りで急落となりました。
ちなみに、クラスターBは押し目クラスターをブレイクさせたことで翌日5/4のレジスタンスになりました。
今回のショートはあくまで1時間クラスN波動の下降2波(調整波)、1時間SMA21での2回目の反発までならショートできますがおすすめできません。
先回の動画で”全体の大きさが、部分の意味を決める”ということをお伝えしましたが、環境認識で方向性は把握していても、限られた時間内にエントリーせねばならない…という強迫観念と勤労意欲が、短期足への無理な落とし込みと錯覚を引き起こします。
皆さん、そこを何とかしたくて手法に答えを探すわけですが、相場はフラクタル、日足でも15分足でも投資家の心理で動くという原理は同じです。
たとえば、日足のクラスターAをブレイクさせたクラスターBの関係性は15分足のそれと何ら変わりません。
”全体の大きさが、部分の意味を決める”
このことを念頭に置き、全体像はイメージできるので、そのなかを、どのピース(部分)で埋めていくべきか、15分クラスで投資家の心理分析をしてみてはいかがでしょう。
どの時間足でも”クラスター”や”フォーメーション”がパズルピースになりえます。
多くのトレーダーが木を見て森を見ず状態のなか、テニキチ氏はしっかり森を見れているで、あとは、15分足という”樹木”の使い方を検討してみてください。
まとめ
有名な「ドリルを売るな、穴を売れ」という話があります。
ドリルを買いに来るお客はドリルが欲しくてドリルを買いに来るのではなく、欲しいのは”穴”というお話です。
ダイエットも手段であって目的ではありません。
環境認識や、ほかの相場分析も手段であって目的ではありません。
ところがいつの間にやら、ベストな分析方法を見つけさえすれば、それがゴールになるかのような思い込みにとらわれてしまいます。
なぜ、手段が目的化してしまうのか?
物事って手段に近づくほど具象度が高くなり、目的に近づくほど抽象度が高くなります。
たとえば世界平和って”目的”はとても抽象度が高く具象度ゼロです。
このように、本来の目的から遠ざかるほど具象度が上がりますが、厄介なことに具象度の高いものは”姿形”を持っていてわかりやすく魅力的なんです。
あたかも、それさえ持てば、万事うまくいくような錯覚をもたらします。
でも、そのドリルという具象ツールを”何のために””誰のために”使うのかという視点を忘れると、ドリル集めに東奔西走して力尽きることになります。
◆お断り◆
この動画は「学習」を目的に制作されたものです。個人の見解を過去のチャートから解説したものであり、未来を予想したり、利益を保証するものではありません。
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コメント
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コメント (6)
動画アップして下さりありがとうございます。
今回の内容も個人的に思い当たる部分が多かったです。
「実際のトレード・サイズが環境認識で得た全体像に対して小さくコマ切れ」
「ワントレードで済むことを何度も入り直すのはリスキーで効率が悪い」
エントリーのタイミングに拘るあまり、何度も入り直しになり、気づけば振り回され利益にならず。
こういった事に陥っておりました。
先週の週ナビで、個人的に考えさせられる事を提示して下さった事で、
僕自身にどのように落とし込むかを考えていたのですが、今週話して下さったことと合わせ
以下のことに意識を強めます。
世間では「エントリーポイント」と呼ばれておりますが、「ポイント」と考えることを廃止。
狙うサイズを1時間・4時間片波とし、注目レートの決着を見て入る。
1分足、5分足を見ることを8割減。
改めて、上記のことを念頭に置き取り組んでいこうと考えております。
エントリー後はOCOを入れておいて、チャートを見ないくらいでも良いと
考えるように、自身のマインドセットを変更致します。
勝つか負けるかは結果論、且つ納得解です。
全てはマヨハレ様から教えていただいております。
感謝申し上げるとともに、アップして下さることを当たり前と思わず継続していきたいと思います。
エントリーをポイントで考えない。遠回りのようで近道できる発想と思いますよ(^_-)-☆
いつもご教授頂きありがとうございます。今回の投稿者さんも今の自分と全く同じようなトレード環境でした。毎回出てくる投稿者さん達も、抱えてる問題は様々ですが何故か今の自分にピッタリ当てはまるものばかりです。やはり上手くいかないことは皆さん共通しているのかもしれません。自分も東京時間しかチャートを見れない現状では無理に入ってしまうことが多いです。節目に差し掛かってる点は認識していても、大概そういうところではある程度の時間揉み合うようです。今回のドル円のケースのように天上になるべく引きつけてショートで入ろうしてしまいます。でも結局揉み合っているところは短期足での上ブレ下ブレが起こり易く、下に抜けたと思ったら結局上にピッと跳ねて切らされる等騙しも頻発します。そうやって大口達に上も下も焼き尽くされてから本当の波がくる感じです。動画でもありましたが何処まで待ってどうなったら行くのかをパターン化した方がいいかもしれません。自分が今やってるのは揉み合いを最低でも1時間足が確定でブレイクし、その時の20SMAが上にあるならショート、下にあるならロングを見ていくやり方です。揉み合いにSMA が迎えにくるまでしっかり待ってからいくということです。また分析のための分析も注意したいです。米株、米金利も見てますがサラッと見るようにして、あまり深掘りしないようにしたいと思います。
おつかれさまです!「揉み合いにSMA が迎えにくるまでしっかり待ってからいく」これを意識するだけでも随分と改善されるかもしれません。また、何か気づきがあれば教えてください。
迷晴れ様
いつも勉強になる動画配信ありがとうございます。
>1トレードで済むことを何度も入りなおすというのはそれだけでリスキー
私のトレードの負けパターンがまさにこれですね。
負けトレードをトレード終了後にチャートに書き込むようにしているのですが、あとで見ると「どうしてここでエントリーしたんだろう?」ということが多いです。
損切り幅を小さくしようとしてどうしても小刻みに損切り→再エントリーを繰り返してしまいます。
一度損切りしたらその日はトレードしない、等ルールを作る方がいいかもしれませんね。
相場が向かう方法が正しければ、多少ブレても、そのトレードは勝てるはず。損切り幅をもう少し大き目にとるだけでも変わるかもしれません。