12Jul
迷晴れボックスに寄せられた投稿にお応えするコーナー。今回のご投稿内容は、チャート右側(未来)を早く知りたいと思うがあまり、1分足への依存度が高くなってしまうというテーマです。
1秒でも早く未来を知りたいから、1分足でお手つきをする。
1分足を主戦場にして数ピプスを抜くスキャルパーは別として、一日に数回程度しか取引しないトレーダーにとって、1分足は使い方を誤ると足をすくわれます。
トレードプランをたてるのに、1時間足でわからなければ4時間足、4時間足でわからなければ日足と、時間足を大きくしていきますが、そもそも1分足には、シナリオづくりの基準となるような、売り買いの強弱は描画されていません。
デイトレードでの1分足は、あくまでエントリータイミングを精密にとるためのもので、5分足の拡大版(5分足で事足りるが、さらに精密にみたい)といった感じです。
それ以外、どんなときに1分足を使うのかというと、ボラタリティが拡大したときです。
相場では、1分足が平常時の5分足、場合によっては15分足レベルで動くこともあります。
あるいは、指標発表などで値動きが速くなるときも1分足を使いますが、そうしないと乗り遅れるからです。
トレードスタイルによって、時間足には「適材適所」があります。デイトレでのシナリオづくりは、もっと上位の足で行うので、1分足に、多くのラインは引きません。
相場が次に動意づくには、それなりの「準備(セットアップ)時間」がいります。動意づいてから動き出すのが速いこともありますが、動意づくまでには時間がかかります。
相場がまだ準備中なのに、未来を早く知りたい気持ちが強すぎると「お手つき」をしてしまいます。
切下げ線と押し目買い 投稿者:なんとか~さん
添付は一時間足、五分足、一分足になります。
4/7(金)の雇用統計後の0時以降のドル円の動きなのですが、上昇後にフィボ38.2%まで下がってきて押し目買いを狙っていましたが、50%まで下がるかもしれないし、今週最後のトレードを負けて終わりたくないというのもあり慎重になっていました。一時間足では黄色矢印の箇所で一分足でエントリーポイントをいろいろと考えていました。
ルールは損切りは15pips以内。抜いて戻って切り上げた切り下げたとこでエントリーの超シンプル手法でやってます。一年半程もやってこれだけになりました(笑)シンプルですがそれでもいろいろと考える事があります。
1)
まず黄色丸の高値をブレイクして戻って切りあげたらエントリーしようと考えていました。
しかし切り下げ線にあたり高値を抜けず黄色四角で戻されまいした。
ここで一つ分からないことがあります。
抜いて戻ってきて反発したらエントリーというのが基本だと思うのですが、これは一度抜けて下で買った人達が利確の売り注文を入れているのでそこの高値は抜けやすくなっているという事でしょうか?
黄色四角は抜けてはいませんが同じように利確の売りが入っているように思え、この理屈で考えると黄色線でエントリーは有りなのかなあと思いました。
緑色のペナントになるかなとも思えエントリーは見送りましたがどうでしょうか?2)
次にオレンジ丸で黄色丸をブレイクしたので戻って切り上げたらエントリーしようと考えました。
しかしこの辺りで気づいたのですが(遅いですね)売り目線で考えるとフィボ50から61.8%の戻り売りポイントでもあるので危険だなあと思いつつ、安値も切りあがってきているのでオレンジ線でエントリーしましたが建値で逃げました。
ストップは一分足の押し安値に置いていたので結果は逃げて正解だったのですが損切りまで持っておく場所でしょうか?3)
次に青丸を青四角丸でブレイクし戻って切りあげた青色線でエントリーしました。
直前の上髭ローソク足が気になりましたがストップが近いのでいきました。
ここはダブルボトム右の安値切り上げで上がっていきましたが分からない事があります。
青丸は戻り高値と見るのでしょうか?4)
次に緑丸を緑四角でブレイクしたので切りあげた緑線でエントリーしようと考えたのですが、切り下げ線が真上にありオレンジ○あたりのネックラインまで6PIPSくらいしかなかったのでエントリーしませんでしたが、戻り高値抜いて安値も切りあげたけど切り下げ線が真上にあるというところでエントリーされますでしょうか?結局ここの場面ではダブルボトム右の青色線しか自分にはエントリーポイントがなかったなあと後から思います。
考え方など間違っていますでしょうか?
時間がある時にでもアドバイス頂ければと思います。
投稿箇所は赤縦ライン、半値押し目買い候補が崩れ、後にフィボ61.8%から上昇しました。投稿時点では半値の押し目は崩れてないので、買い目線です。
110.00でWボトムになっています。
110.00は押し目候補で、赤縦ラインの段階では買い目線です。
米雇用統計の動きは、主要な高安を抜けず止まっていますので、売りと買いの力関係が、この時点ではよくわかりません。
米雇用統計高安の波動が一服、18ピプスのレンジになった局面です。動きが止まり、波が収束に向かいそうなところです。
買い目線ですが、買うにしても、米雇用統計の高値抜け期待ロングになります。
1分足をみて何回もエントリー・イグジットを繰り返すのは間違いの素です。
1分足の波など、すぐにひっくり返るので、あまり細かいことは考えず、ここから買うなら、安値Aの下に損切りを入れ、なるべく安いところからロングするか、あるいは、安値AからBへ切り上げだけでは、ロングの根拠として弱いと思うなら、売り買いの決着がつつくまで待てばいいと思います。
①黄〇高値更新からの押し目買い
そもそも、米雇用統計高値からの売りの強さがわからず、小さなWトップのネックライン(赤点線)も目前です。黄〇をブレイクしても、どこから売られるかわかりません。
②黄〇更新からの押し目買い
なんとかさんは黄〇を重要視(ネックライン+1分足押し安値抜け)されてますが、あくまで1分足レベルのことです。それより米雇用統計で、高値を更新していない事実のほうが重要です。
全ての、抜け期待がダメというわけではないですが、波は収束傾向にあるので、抜けるなら抜けるなりの準備期間(セッアップ)が必要です。
③青〇更新からの押し目買い
安値AからBへ切り上げてはいますが、米雇用統計高値からの売りの強さがわかりませんので、このWボトムが崩されるリスクを伴ったロングですが、それはそれで構わないと思います。
④緑〇更新からの押し目買い
ボクは1分足にこのような切下げラインは引きません。また、高値にネックライン(赤点線)もあるのでエントリーしません。買うなら、もう少し下から買うか、ネックライン付近での動きを見てから買います。
総括
もし、米雇用統計の動きで高値を更新したなら、安値AからBの切り上げをWボトムとみて、買いを考える人もいるでしょうが、未更新だったので、一緒に買ってくれるブル派が、どれだけいるかわかりません。
翌日、米雇用統計の高値を更新してからの押し目買いのカタチができました。こちらのほうが、なんとか~さんの好きなカタチではないでしょうか。
1分足の波のダウ理論など、すぐに崩れてしまいます。1ピプス程度の更新や、急角度の切下げ、切り上げラインなども当てにできません。米雇用統計の高値に近づけば、1分足の波など瞬殺される可能性もあります。
1分足を使うことで、かえって複雑に考えすぎてしまっている気がします。
米雇用統計の高値、抜け期待ロング。安値Aを試した安値Bの切り上げ(Wボトム)から買って、安値Aを割れば損切り。
なるべくシンプルに考え、シンプルに行動するのが良いと思います。
お盆の季節になると、よくテレビで心霊特集をやります。
ボクは、変なところにいくと、霊をくっ付けてしまうタイプらしく、子供のころ、城とか、滝とかを写真にとると、変なものがよく映ってました。
なかには、人の顔にしか見えないものもありましたが、黒い丸が2点あれば、人の顔に見えてくるものです。
1分足は心霊写真だらけです。
波の頂点が2つあれば、そこに、あたかも線が引かれているかのように錯覚しますが、たいていは、そうあってほしいから、そうみえるだけです。
相場は人の意識や想いが現実を引き寄せる世界なので、多くの人が、それをラインと意識すれば、そこで何らかのプライスアクションが起こります。
何も起こらなかったということは、たいして意識されてなかったということです。今回のケースも、行動する人が少なかったから、動かなかったということになります。
こういう全体像だから→どこから→どこまで→どうなったらエントリーするのか、この順番で考えます。
どうなったらエントリーするのかは、最後です。その前に、どういう動きを狙うのか、これが決まってないといけません。
自身のスタイルに対する1分足の役目を考え、パラダイムを変えてみるといいかもしれませんね。
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コメント
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コメント (9)
こんにちわ。
1分足でトレードするのと、値幅が10ピプス以下でトレードするのは似てますね。
そのような所でエントリーする市場参加者が少ないというところが。
最近はトレードノートにチェックリスト入れてエントリーしているのですが、昨日の激しい114.5を目指す動きに乗るのを押しとどめてくれたのは「20ピプス以上の値幅はあるか」という項目でした。ロングしていたら今頃・・(^^;;)
それでも、1分足のレジサポで楽しそうにチャリンチャリン稼ぐ誘惑は甘いです。
ボクは1分と5分でトレードしてましたので、チャリンチャリンの気持ちわかります。
相場観など関係なしにやってましたから、相場が動意づくと、一気に含み損を抱えてました。
自分のしていることの長所と短所を理解していれば、正直、何をしてもいいと思います。
迷晴れさん、こんにちは。
貴重なお時間をさいて動画を作って頂き有難うございます。
表題の通り僕はお手付きだらけのトレードです。
今日もユーロ円のネックラインからのショートエントリーで一分足の切り下げ線ブレイクで損切りしてしまい、
それが髭で終わり即下落という事になってしまいました。
その後にこの動画を見ました。
ちょい抜けブレイクエントリーで即逆行というトレードはしないのですが、
利確、損切りのときに一分足でちょっと抜けただけで返済し、髭でもどされるという残念なトレードがほとんどなんです。
結局、僕が勝てるトレードというのはエントリー後になんのストレスなくすぐに思惑方向に動いたときくらいです。
その時も一分足を見て利確してしまい目標まで取れた事などほとんどありません。
何度も同じミスをやっているので決してやってはいけないリストに入っているのですが、
何故かやってしまいます。エントリーしたら人が変わるんでしょうか。
いったい何の病気なんだと頭を抱え込んでしまいます。
抜けたという価値観というか基準が僕はズレてると確信しましたのでここを修正して、
判断基準を5分足に変えてなんとか~やってみます。
1分足封印ですね。せめて5分足が実態で抜けて確定してから考えればいいかなと思います。
自分のやり方ではうまくいっていないのが現実なのでその通りに実行してみます。
もちろんもう一度いろいろと検証も致します。
有難うございました。
こんばんは、
エントリータイミングがつかめないと言います。
オリバー・ベレス氏は、「デイトレード」で、「ある時、トレーディングのリズムがつかめるようになり」とトレードを開眼した時の状況を説明しています。
私も長い間、このタイミング、リズムがつかめず苦しんできました。
理屈はかなり勉強して理解しているつもりでも、どうしても相場の刻むリズムと自分の感覚が合いません。
これが単なる慣れの問題なのか、自分の心が弱いのか、あるいは根本的に相場に向いていないのか、どうも腑に落ちない思いがありました。精神的なアプローチではなく、論理的にどうなのかということも考えたいと思います。
相場は大口トレーダーがその値動きを作っています。(特に短期間の値動き)
我々弱小トレーダーは、その餌食になっています。
それから相場は、小口トレーダー対大口トレーダーという単純な戦いだけではなく、中口というか色々な規模のトレーダーが参加することによって、相場の中で食物連鎖のような状況が刻一刻と起きています。
中規模トレーダーが、個人トレーダーの買い注文を吸収し、ショートを仕掛け個人の損切りを食い、またその下から大規模トレーダーが、ロングで全てをかっさらっていくということがあらゆる場面で起きています。
この事実をリアルにイメージできるかどうかというのが相場観やリズムをつかむのに大きく役に立つと思います。
FXでは、一般に注文状況の情報が公開されていないので、これを具体的に見ることはできないのですが、株式では、歩値(あゆみね)や板情報が個人でも簡単に見ることができます。
歩値や板の見方は、ネットで検索すると割と詳しく説明しているサイトやブログもあります。それを踏まえて、実際取引しなくても株式の口座開設だけして、ツールを使ってチャートの値動きと合わせて見てみるとこれがよく分かります。
昼間に時間が取れなくても、日経先物や外国株式であれば夜間でも見ることができます。
今まで事細かく状況がわからなかったので、なんでここで買ってくるんだ、とかなぜ売るんだとか怒りまくってましたが、これを勉強して「あぁ、相場の値動きって、実際はこうなっているんだ」と吹っ切ることができました。見えない恐怖から解放されるとメンタル的に随分楽になります。
メンタルを鍛えるというのは至難の技なので、慣れるまで根気よく繰り返すというのも正当なやり方だと思いますが、違う視点で考えると、事実をつかんで客観的に理解することで変な感情を抑えることが可能になってくると思います。人間、わからないことへの恐怖心からネガティブな感情が発動し、それが反理性的な行動を引き起こしてしまいます。これがトレードを上手くできない要因の一つでもあり、大口はそれを狙っているとも考えられます。
相場には、通貨(FX)、株式、商品(原油、金、穀物など)、先物などいろいろありますが、値動きの原理原則は全て同じなので、このアプローチは十分役に立つと思います。
株式では、ファンダどころか、チャートも見ずに板と歩値などの情報だけでスキャルピングで相当稼いでいる強者トレーダーもいると思われます。私にとてもその腕はありませんが、練習を積めば多分ある程度はできるようになるのではないのかなと思います。FXで取引している上で、これを極める必要はありませんが、ちょっと視点をずらして勉強してみるのも良いかと思います。
大衆心理と言いますが、大口が短期相場を作っている以上、短期相場で勝負するのなら、大きな資金量を武器に戦っているトレーダーが何を考えてどういう戦略のもとでどの場面でトラップを仕掛けようとしているのかということを知ることが最重要であり、これをある程度理解することにより、かなり相場観というものが変わってくると思います。安易なエントリーがいかに無謀でかつ、しかもいかに多くの人が考えなしにそこにつかまっているかというのを実際見るとこれじゃダメだと誰でも感じると思います。しかし、実態が見えなければ、言葉だけで聞いてもどうしても実感がわきません。「百聞は一見にしかず」ですね。
人間どうしても従来の考え方に固執しがちですが、客観的に状況を見ることができれば考え方を変えれるというか、相場の動きにいかに合わせて行かなければならないのかということが心底理解できるようになると思います。
FXのような注文状況が一般公開されていない相場で、実際はわかりませんが、大口は注文状況を把握した上でアルゴリズムも活用しながら取引しているとも考えられます。それで1分足を中心に取引するというのは、ちょっと神がかり的な技術が必要ではないかと思います。つまり人間業では無理ではないかということです。ただ、かなり強い上昇圧力や下降圧力がかかっている場面で、節目を見るというのであれば1分足が役に立つと思います。短い足はやはり情報量が多いのでそれなりの価値があると思いますが、大口が持っている圧倒的な資金と情報量や個人ではまず使えないアルゴリズムが駆使できるというディスアドバンテージ(不利)が最大化するので、なるべく長い足に基づいた取引をすることによりこのディスアドバンテージを緩和するというのも一つの考えかと思います。
動画でよくお伝えしている、一段下の押し目につけてから反転、急上昇する値動きなどは、まさに、そういう風かなと思います。
「通貨じゃない、人をトレードしている」短期足トレーダーなら、この言葉の意味を理解しないといけませんね。
いつも示唆に富むコメントをありがとうございます。
こんにちは、今回のお話の中で、チャートで何がおこっているか見極めるためには、1H,4H,1Dと時間軸をあげていくというのがあったかと思います、短時間軸でみるとぐちゃぐちゃなんだけど、時間軸をあげていくとトレンドがよくみえて、あーこの部分だったんだなと思います。僕の場合は、チャートがきれいにシンプルに見えるまで時間軸をあげるということをもっとうにしています。短軸でのトレードで1D,4H,1Hを忘れないように、あとは多軸の時間軸MAを同時に表示させています。これでみるとどの時間軸が左右しているのか、またどの時間軸が今回おしめに参加しているのかよく見えます。やはり1D,4Hなどが左右したところは爆発的にトレンドが伸びます。
何が起こっているか知りたいなら、時間足を大きくする。
意識すれば簡単なことですが、疎かにしてはいけないですね。
うまくいってない人ほど、逆のことをしています。